ガイドブックに騙された能郷白山


  ●場 所 岐阜県本巣市、揖斐郡揖斐川町、福井県大野市
  ●標高 能郷白山1617m
  ●山行日 1994年5月14日(土)〜5月15日(日)
  ●多治見から登山口まで 多治見駅=高富=能郷谷テント場・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
  ●参加者 林、丹羽、中山、中村
  ●コース 登山口〜5合目過ぎたところで引き返し〜登山口
周辺地図はこちら    
  


以前、雨のため、ビールを飲んだだけで帰ってきた山へ、
今度こそとの思いで計画した山行。

中山さんに自宅まで迎えにきてもらい、多治見の駅で林さん・中村さんと合流。

美濃加茂から関・武芸川・根尾経由で車を走らせていたが、
後1 0数キロのところで時間通行のため迂回を余儀なくされた。

高富まで戻り、本巣からの道に合流してやっと駐車場に着いたのが11:45。
予定より、1時間半の遅れ。

今回は明るいので、道に迷うこともなく駐車場へ。

しかし道には、山から 最近落ちてきた大きな石がゴロゴロしていたり
崩れ落ちそうな路肩すれすれに通過したりで
以前来たときと変わらない。

所がもう少し上へ行くと舗装路になるので不思議。

車の足が重くてスピードが出ないとか。
西穂の時みたいらしい。

計画では、2時間半で頂上へ。2時間で下山できるはずなので
駐車場にテントを張れば、6時には帰ってこれはず。

明日の天気は雨こなるらしい。

今日、登っておいた方がいい・・・等の判断で出発。12:00。

登山口の看板に惑わされたが、山菜取りのおじさんから
「川を渡って」と教えられ、石を伝って向こう岸へ。

「いきなりの急登」とあったが、まったくその通り。

登って登ってと殆んど直登

チゴユリ・イワウチワの葉がずっと続く。
新緑が眩しい。

太陽が照り付け、明日の悪天候が信じられない。

一度林道へ出たものの、石ゴロゴロの悪路。

左側のケルンから登山道になる。

またまた登りの連続
鮮やかなボタン色の ツツジ
ミツバツツジでもなし、アカヤシオの葉でもない。
帰ってからで調べるとムラサキヤシオらしい。

イワウチワの葉もずうっと続く。

大きな丸い倒木で休憩。

中村さんは、はっさくとミニトマトをどっさり出 して勧めてくれる。
おなかの調子の悪い林さんも中山さんも果物のおかげで良くなったとか。

ほとんど直登

この辺りから、ユキザサミツバツチグリ?(夏山ならミヤ マキンバイといった
鮮やかな黄色の花。真ん中が橙色)
そしてイワナシ(ざらざらの葉が特徴)・・・花にお目にかかるのはこれが初めて。
そして、イワカガミが一つだけくっついたような花。

4合目のピークで休憩。14:10.
時間的には後30分で着く頃。

稜線へ出てたら たらと歩けば頂上・・・と思ったのが大間違い。
ガイドブックの大間違い。

大日から見た加賀白山かと思うばかりの遠くの山の稜線上の鳥居が
能郷白山そのもの…だって。

たらたらと歩いても歩いても
頂上らしきものは、白い雪をたくさん残しているずうっと向こうの山の鳥居しかない!

地図を出すと、それには能郷から頂上まで5時間半とある!!
ざっと見て、ここからまだまだ1時間半か2時間は掛かりそうな距離。

今は3時ちょっと前。

ここから行って戻れば7時すぎ。諦めるしかない。

何度見ても地図のほうが正しくガイドブックのほうが間違っている。

諦め切れないが仕方ない。

鳥居をバックに写真を撮って引き返す。 15:00.

  

下り始めると、山はガスが出てきてだんだん白くなってきた。
天候が悪くなる前触れか。

このまま下れば5時頃着。テントに泊まる必要はなし

かえって早く退散 したほうが、「明日降る」という雨が避けれてさいわい。

明日の小津権現も雨が降れば取り止め。

なら、多治見へ戻った方が宴会ものんびり開けてグッド

登山口に、16:55着。
ビール1缶を4人で分けて(まだまだ冷たくておいしい)、17:19発。

帰る途中、ゴム臭くなったが、
ガソリンスタンドで「なんともない」との言質を貰って
多治見へひた走り。

9時前に着。

お風呂に入り、シャブシャブを予定通り食べ、シュラフで寝る。

夜中、背中が痛くなり、布団を出す。

翌朝も予定通り雑煮を作る。

少しずっ残っているガスを使う。
6月の山行計画を立てて解散。

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