忘年会の翌日も山へ 風越山 |
●場 所 | 長野県木曽郡上松町 |
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●標高 | 1699m |
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●山行日 | 1996年12月22日 |
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●コース | 登山口・・・山頂(カエデの広場のつもりだった)・・・10分ほど歩いた場所を引き返し地点とした・・・同じ道を下って登山口へ |
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●多治見から登山口まで | JR古虎渓駅(忘年会会場が地球村だったので)ーJR上松駅(ここで名古屋からのメンバーと合流)・・・吉野の集落・・・登山口 ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 林、丹羽、蓑田 |
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前日は多治見労山の忘年会。 大鍋2杯のおでんと海草サラダを女性5人で用意して、 会場設営と手続きを2人の男性がやり、残り24人は飲んで食べるだけ。 風越山参加希望の男性と打ち合わせをして朝5:40起床。6:10発とした。 明日があるので夜更かしもせず、ぬるいお風呂に入って就寝。 夜中の2時頃まで足音と、声が聞こえていた。 早朝、2人だけ起きてパンとコーヒーのみの朝食をとった。 車のガラスは霜でび っしり。 前もって暖めてもらっていたので快適に出発。 余裕で中津川行きに乗れた。 8:30に上松着。 名古屋からの女性参加者は数分後の「しなの」で到着。 フリースを脱いで勝手知ったる「中山道」を「寝覚めの床」の方へ歩き出した。8:45。 木曽古道を曲がると風越山が見えるはず・・・と思っていたら、 目に飛び込んだのは 真っ白い二つの山。 あんまりに近くに見えたのでてっきり風越山だと思った。 あまりの雪の白さにびびってしまった。 名古屋からの女性は、軽アイゼンだから・・・と心配していた。 ところ が、登り始めて分かったが、白い山は「宝剣」と「木曽駒」。 風越山には雪がちょっ ぴりあっただけだった。 男性参加者の12本爪アイゼンの出番はなかった。 冬支度の薪割りや、川の水のしぶきが凍って水玉になっているのを見ながら歩いた。 ちょ うど舗装路から外れた所で休憩。9:43~9:50。 「木曽古道」の標識に導かれて登山口へ。 ところがあるべきはずの標識が無い。 「あれっ?だったら今度林道にぶつかる所だったっけ?」と 記憶に無い道を10分 ほど行くと、「展望台園地」に出た。 やっぱり記憶は正しかった。「これはちがう」 と引き返すことになった。 落ち葉で滑りやすい道を気をつけて下り、元の林道に出ると、 ほんの数メートル先に薄汚れた標識があった。 そうそう、これこれ。 ここから直登が始まるので休憩。約20分のロス。10:50~11:00。 女性メンバーの足を気遣いながら、急な登りを話のできるスピードで登り始めた。 本当にアキ レス腱とふくら脛がよく伸びる。 霜柱や、凍った落ち葉で滑らないように1歩1歩気をつけて登って行った。 女性メンバーに「下りのことを考えて登ってね」・・・と声をかけた。 御岳が真っ白い姿で後押しをしてくれる。 いつ振り返っても、後ろにどっしり構えていた。(帰りは曇って見えず) 40分ほどたった所で休憩。11:40~11:50。 前回と同じ、腰を下ろせるほどの緩い傾斜の所で。 ここからだと、後、半分とちょっと。 まだまだ急登は続き、気が緩めれない。 「もみの木の所からば緩くなるから」 ・・・と希望を持ってもらって、 「よいしょ」「よっこらせ」と声を出してふんばりながら登った。 やっと「カヤトの原」へ出ると、上から1人下ってくる人がいた。 絶好の展望地で すれ違おうとしていると、何と昨夜忘年会に出ていた会員の男性。 「あれっ?違う山へ行くのではなかったですか?」と尋ねると、 寝坊してしまったので行き先を変更した・・・と。 「もしかして、 私達がここへ登ると思って来てみたら誰もいないので、帰る所ですか」と尋ねると、 そのとおりだとの返事。 朝食も昼食も食べていないで登ってきたそうで、 「車で 待っていましょうか」と聞かれたが、 彼の足の速さと、我々の足の遅さを考えると申し訳ないので断ると、 「もう一変登ろうかな」との返事。 ええっ!と驚いたら 本当に登り始めた。 ボッカ用に持ち上げた大きな石をゴロゴロとザックから放り出し、 後からつい てくる。 驚いていたら、今度は男性メンバーが「へばりました」と言うではないか。 一 瞬冗談かと思った。 歩きはじめてから何も口にしないので「きっとエネルギー不足だよ」と言って アメを食べるように勧めた。 「後、10分ほどで頂上だから」と希望を持ってもらった。 ところが、私が頂上だと思っていたのとは違い、「まだ先」だ・・・と 登り返しの男性メンバーが言 う。 ええっ? 「では行ってみましょう」と少し下り、また登りに入ったが、 10分立っ ても先が見えない。 雪も地面が白くなってなかなかいい雰囲気。 しかし、私の頭 と体は頂上(さっきのカエデの木の下が頂上だと思い込んでいる)を通り過ぎてから まだ歩くようにセットされていないので気分的に疲れ、 「まあいいや、ここで休もう」 ということにして休憩を取った。12:45。 木陰で寒かった、 なんとマイナス3度。 エキスペディションのガスでもだんだん勢いが 悪くなり、 イワタニのガスに換えても最初は元気だったがだんだん勢いが無くな ってきて、 さすがマイナス3度だと感心した。 やっと沸いた暖かいコーヒーをのみ、 パンを昼食代わりとした。 男性メンバーのラーメンは出番なし。 寒いので頂上へ行くのは止め、下山することにした。 13:20発。 この前あった標識も、今回取り払われたのか無くなっていた。 納得が行かない。 急な下りなので、慎重の上にも慎重に下った。 私は1回滑って転び、男性メンバーは数回(彼はストックなし) 女性メンバーは0回。 登り返した男性メンバーは転ぶや否やばっと起き上がる。 すご~い早業! ちょうど1時間で登山口着、14:20。 登りは1時間45分だった・・・ 「車に乗っていきませんか」の再度のお誘いに乗って、 とうとう多治見駅まで乗せてもら ってしまった。 帰りの車の中では、経験の深い登り返した男性メンバーの話を楽しく聞いていた。 特に面白かっ たのは、ビールを飲んでから(数日前でも)山に登るとえらい・・・という話。 女性メンバーは「快速」で、我々は「普通」で古虎渓へ。 16:00に家に着いた。 家へ帰ってから3冊のガイドブックを読み返してみた。 1冊はあの「カエデの平坦地」を頂上とし、 2冊はそこから20分先を頂上としていた。 面白~い。 |