雪の深い霊仙山へ 


   ●場 所 滋賀県米原市
   ●標高 1020.4m
   ●山行日 1996年2月11日
   ●コース
柏原駅
4合目
6合目
避難小屋
北霊仙山頂
登山口
養鱒場バス停
8:30~9:00発
11:40~12:05
12:40
14:20
14:35
16:30
17:30~18:21発に乗車
   ●多治見から登山口まで 多治見駅ー美濃太田駅ー岐阜駅ー大垣駅(ここで名古屋からのメンバーと合流)ー柏原駅・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
   ●参加者 中山、佐藤、丹羽
             周辺地図はこちら 


柏原駅前は、雪が退けてあるが凍ってすべりやすくなっていた。

雨具のズボンとスパッツをつ けて出発。9:00。

登山口まで近況を話しながら歩く。登山口に9:45。

日曜日とあって踏み跡はしっかりついている。

晴れの天気予報はいったいどう したのか、空は曇り空。
ここから1合目までが長い。

右手に谷間を見ながらゆっくり登って行く。
雪はまだ新しく何の踏み跡もない まっさらの雪である。

動物の足跡はある。
彼らは雪の上をどこでも行ってしまう。

1合目の手前の急斜面では木が倒れていてしかたなく迂回したが、
それで安全に歩くことができた。

  

登山口手前で追い越した大きなザックの男性は、先に1合目で休んでいた。

正月にきたとき足を捻挫して、4合目の小屋でビバークしたそうな。
今日はその復活戦らしい。

2合目からは私の好きなたらたら道。

うさぎや、今今ついたばかりのねずみの足跡を見ながら歩く。
しかもくっきりしっばの跡まで見える

4合目への冬道の登りで、男性パーティーとすれ違った。
きのうは、8合目でテ ント泊だったとか。

4合目に11:40。
同行者の1人は、ここでなんと!うどんを作って食べているので
25分休憩 となり、前回に比べ40分の遅れとなった。

リーダーは、ゆっくり歩いて新人をいたわっているよう。

伊吹山は頭だけ雲の中。

避難小屋の周りは1メートルばかり雪が積もり、
入り口の雪がどけてあった。

ここからもトレースはしっかりついているので、のんびりハイクの気分。

夏道を避けて冬道はまっすぐに登っている。

登りのステップはしっかり1段1段ついているが、
下りの方はめちゃめちゃに壊されている。

ここの登りは、山頂直下の避難小屋の手前の登りよりまだまし。

6合目手前の稜線に出ると視界が開け、とても鈴鹿とは思えない雄大な景色

6合目の標識は足元。12:40


ここから稜線にそって登っていくと、スキー場にしてもいいくらいのきれいな 斜面。
シュプールも足跡も何にもない、ただ真っ白な雪だけ。

右に曲がって歩きにく いブッシュの中へ入って行くと、
2人パーティーが休んでいた。

どうやら今日 はここでUターンらしい。

我々は、13:00が制限時刻だが、体調もよく、天候もよいので前へ進むことにする。

踏み跡があってかろうじて歩ける分かりにくい道をたどって行く。

木の枝の先 にまるで餅花のように雪がつき、花が咲いたように見える。
今日は一段と美しい。

  

途中でカメラ休憩を取ったり、振り返って木の枝を振り仰いだりしながら歩く。

遠くに霊仙の避難小屋が見えた。
まだまだ遠い。

いつのまにか、この前とは違う道になり、また新しい発見をする。

ふっと気がつくと小屋が後ろになっていて、慌てて方向を変えた。

まるで違う山へ来たかのような錯覚をしてしまうほど、
見慣れない風景だった。

どうもうるし滝への分岐まで来てしまったらしい。

早いこと!
ところが、その分岐の標識がない!
雪の下になっているらしい。13:50。

ここでも、同行者の1人にはびっくりさせられた。
贅沢汁を作って食べている・・・

ここからまた稜線の冬道を通って9合目に出るはずなのに、
標識がない。

ここもまた、雪の下になっているらしい。

ここから展望のよい急登になる。

  

1歩1歩ステップに足を入れ登ると、右手に伊吹山と琵琶湖が見えた。

そして避難小屋に着。14:20。

北霊山まですぐなので一気に登ることにした。

同行者の1人の足取りが遅くなっているが、まあいいや。

今日は風もなく快適

頂上に14:35着。
やっぱり寒いので。写真を撮ってすぐ下山。

  

ところがトレー スがない・・・

風で消されたのかとも思って探しだがない!

左手の斜面を見ると何と!スキーヤーが滑降しているではないか。

へえーっ、驚いた!

その跡をずーっとたど っていくと踏み跡が見えた。

どうも本峰へ行ってから斜面を降りているらしい。

あそこまで行けば大丈夫と思って大きな気になり、
どこでもここでも気楽に足を出し
あの真っ白い雪に第1歩をつけることにした。

これは本当 に病み付きになる!

合流してからの平坦な道のラッセルは疲れるので、踏み跡をたどっていった。

池は雪の下で、足跡が池の面をまるで確かめるようについていた。

7合目からの急な下りの手前で私はオーバー手袋を、
あとの2人はアイゼンとオーバー手袋と用意を整えた。

凍ってはいないのでアイゼンなしでもいいが、あれば安心・・・といったところ。

誰かシリセードで下ったらしく見事にステップが肖されつるつるの状態になっていた。

仕方ない、
私もシリセードでと思い試みたら、下から14人パーティーが来た。

あきらめて脇に退いて譲った。

慎重にエッジを利かせたり、木に捕まったりして下った。

あっという間に展望台着

ここからは、走るように滑るようにとスピードアップできるところだが、
慎重な同行者がいるので、後ろを見ながらあわせて歩いた。

下りは早い。
3合目、2合目、1合目とどんどん下り、何とか明るいうちに林道 に出られそう~

カナヤの前で顔を洗い、水をのみ登山口へ。

シリセードの原因はアルミの敷物だと判明。

登山口に16:30着。
ここでアイゼンを外し歩くことにした。

17:30ころ養鱒場に着。
タクシーは捉まらず、18:21のバスまで真っ暗の中ビールを飲みながら、
バス停 で待っていた。

家へ帰ったら22:00過ぎ。


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