3回目の 白山


 

●場 所 石川県白山市・岐阜県大野郡白川村
●標高 2702m
●山行日 1996年7月27日〜7月28日
●多治見から登山口まで 多治見==大白川登山口
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機
●参加者 佐藤、丹羽
●コースタイム
1日目 7/27   
多治見
大白川登山口
室堂小屋
3:550発
6:55〜7:20
13:30着
1日目 7/28  
室堂小屋
山頂
・・・
下山開始
登山口
5:05発
5:50
・・・
8:45発
12:00着
           周辺地図はこちら    


26日は、植物の会で伊吹山へ巡検に。
帰った夜、山友達から「白山へ行かないか」・・・と誘いの電話がかかってきた。
二つ返事でOKした。

7月27日

朝3:00起き。
同行者の家まで15分。
3:55に出発。
いつもながら奥様のお見送りで。

暗いので近道を通ったはずが、
かえって時間がかかったかもと思われるほど迷い 込んでしまったが、
方向に間違いはないので何とか3時間で白山登山口に6:55着。

途中のコンビニで買ったサンドイッチを朝食がわりに食べたり、
準備体操をしたりして7:20発。

駐車場は満員。

道路ぎわに駐車。

それでも後から後から車が入ってくる。

暑い!快晴。

登山口付近は、クガイソウ、ノリウツギ、アカモノが目につく。

前に来た時よりも階段が多くなって、歩きにくいこと。

暑いので木の下で休憩。8:45〜8:55。

今日の白水湖は、いつものきれいさがない。霞んでいるせいだろうか?

高校生風の身軽なパーティーに抜かれただけで、後はなんとなく「お先」にと言 う具合。

休憩、9:45〜9:55。キヌガサソウの前で。

  
  
同行者は根気に花の写真を撮って いる。
ハリブキ、ミヤマカラマツ、クルマユリなど。

休憩、10:50〜11:00。左側が切れたところで。
下から吹き上げる風が涼しい。
タカネマツムシソウ、ギボウシ、シモツケソウ、ミヤマコウゾリナなど。

大倉山の避難小屋が奇麗になっていた。
中を覗いてみると、「うん、ここなら泊ま ってもいいな」と思えるほど奇麗、清潔、明るい

おまけに網戸までついていた。

いつもはない雪渓が2ケ所残っていた
慎重に足を運ぶ。
暑いので雪を削りとっ て持っていく事にした。冷たい。
サンカヨウ、シナノキンバイ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツ、キヌガサソウ、 ニッコウキスゲなど。

  

右の稜線も、左の稜線も今年はたくさん雪が残っていて緑に映えて美しい。

いつも雪渓の水で喉を潤す所が、今回たっぷりの雪で、解けていない。

それゆえ、水はなし。楽しみにしていたのに。

でも、ハクサンコザクラが咲いていた。

ここから俄然花が多くなって、つらい登りも花に励まされて登れた。
イブキトラノオ、 ハクサンフウロ、コイワカガミ、グンナイフウロ、クルマユリ、ミヤマキンバイ、 アラシグサなど。

たらたらの道になると、アラシグサ、ハクサンコザクラ、ナナカマド、クロユリ が多くなってきた。

前回、ビールを冷やして飲んでいた所にはまだまだたくさんの 雪。
ちょっと下にはちょろちょろ流れ出る水があった。
よし、ここからならもう小屋 はすぐ。
這ってでも行けれる・・・ということで、ビールを冷やして飲むことにする。
12:05〜13:05。

同行者は500ccを2本、私は普通サイズを2本持ってきていた。

たっぷりの汗の後のビールのおいしいこと〜

それに冷たい。

目にもやがかかり久 しぶりの酔いに身を任せた。

ここは石川県側からの登山路にもなっていて人通りが 多い。

1時間も休憩してから、小屋へ。

花の写真を撮りながら13:30小屋に着。

クロ ユリ球根を植えて畑にしているかと思われるほど数が多かった。

すぐ宿泊手続きをする。

予約制になっているらしかったが、知らなかった・・・

でも、ちゃんと布団1枚に毛布1枚を確保できた。
4100円なり。

外でビールを飲み直すことにした。
振っても揺れないので凍っているとばかり思っていたビールは、生ぬるくなっていた。

おいしくないので、コツフェルに水を汲んでき て冷やしながら飲むことにした。

さっき飲んだばかりでさすがにおいしくない。

半分ほど同行者に貰ってもらった。

寒くなってきた。
朝が早かったので、私は昼寝に。同行者は花の写真を撮りに。

館内放送 も夢うつつで聞きながら2時間ほど寝た。

目が覚めると、外はガスと晴れ間がめまぐるしく変わっ ていた。

戻ってきた同行者と小屋の中で夕食作り。ラーメン。
家では包丁すら持ったこ とがない人が、ソーセージを切っている。

飲料水とは書いてあるが、どう見てもビニールで溜めた、溜め池の底から
出ているとしか思われない水なので、
明日の水は煮沸消毒をすることにする。

私はいつものポカリスエット。
このおかげか、先日の早川尾根も顔が腫れなくて一安心だったから。

7;00就寝。

同行者はすぐいびきを掻き始めた。
まだいいか、8:00の消燈前 だからと思い、注意もしなかった。

ところが不思議なことに、いびきは8:00過ぎになったら静かになって、朝まで静かだった。

7月28日

周りが騒がしくなったので、ご来光の準備かと思い、起きて外を見るとガス!
とても日の出は望めそうにないので、また、布団に潜った。

明るくなった4:50起床。
5:05発。

頂上から降りてくる人とすれ違いながら、登っていく。

明るいので花もしっかり 見える。

前回は満天の星と流れ星を仰ぎながら登ったので、
この道にこんなに花があるとは知らず驚いた!

イワギキョウ、イワツメクサが多い。

続々と降りてくる人に道を譲ったり脇道にそれたりしながら、5:50頂上着。

何 も見えないし寒いので、すぐ出発。5:55発。

たらたらと稜線を歩き翠ケ池方面へ下りていくと、
だんだん晴れてきて、緑の山・ 白い雪渓・大小の池などがくっきり見え始めた。

ラッキー。

下りた所は、チングルマの群生。

雪渓が溶けて登山道が阻まれているので、
渡れそうな所を探して右へ行くと簡単に渡れる所があった。

雪渓から下を覗くと池。

「この足の下には何mの雪が積もっているのだろう」・・・と言い合う。

軽いアップダウンの後、雪渓を横切った。

翠ケ池の中にはまだ溶けない雪の固まりが浮かんでいた。

アオノツガザクラ、一輪のイワウメ、たく さんのイワギキョウ、コケモモ、イワショウブ、
ハクサンシヤクナゲ、ツマトリソ ウ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンコザクラ、
ミヤマキンバイソウ
、たくさん のクロユリなどを見ながら小屋に戻った。

朝食を済ませて8:45発。

下りは早い早い。

休憩、9:50。雪渓の所で。

ショウジョウバカマ
今、融けたばかりの春を謳歌している。

団体に巻き込まれないように追い抜き歩く。

休憩、大きなダケカンバの根っこに座って。

12:00、登山口着。

まずはビールで喉を潤す。お・い・し・い〜

露天風呂に入ってさっぱりさせ(女湯は私だけ)13:05発。

多治見に16:25着。

*その外の花
ヤマハハコ、オクモミジハグマ、ヨツバヒヨドリ、マルバダケブキ、メタカラコウ、
オタカラコウ、カニコウモリ、オオカニコウモリ、タムラソウ、ミヤマコウゾリナ、
ミヤマタンポポ、オオバノヨツバムグラ、トチバニンジン、ミヤマアカバナ、
ムカ ゴトラノオ、オオバミゾホウズキ、ヒメクワガタ、ミヤマクワガタ、ヨツバシオガ マ、
エゾシオガマ、ツガザクラ、ミヤマシシウド、オンタデ、テガタチドリ、タケマラン、
マイヅルソウ、オオバユキザサ、ミヤマキンポウゲ、シナノオトギリ、シロバナノヘビイチゴ、
ミヤマダイコンソウ、ヤマブキショウマ、トリアシショウマ、クロクモソウ、
ミヤマダイモンジソウ、ミツバオウレン、ヒョウタンボク、ヤグルマソウ、ズダヤクシュ、
ミヤマタガラシ、クモマナズナ
など。

  
      テガタチドリ


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