稲森谷~山頂~長石尾根~三ツ口谷

                   鎌ケ岳      
 


          

  ●場 所 三重県三重郡菰野町
  ●標高 鎌ケ岳:1161m 
  ●山行日 1997年11月24日(月)
  ●多治見から登山口まで JR多治見駅ーJR名古屋駅~近鉄名古屋駅ー近鉄四日市駅ー近鉄湯の山温泉⇒湯の山温泉
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
  ●参加者 林、丹羽
  ●コースタイム 湯の山温泉バス停
鎌ケ岳山頂
しまや

9:00発
12:50~13:10
15:05

                               周辺地図こちら    
   
  三連休の最後の日。

久しぶりの鈴鹿。

そういえばこの前は、リハビリ山行で御在所岳の裏道から登り、
下山に自信が持てなくてロープウエーで降りたっけ。

このルートは2回目。

天気はきれいな青空。

湯の山温泉のバス停からすぐ左に入る。

しばらくは東海自然歩道を歩く。

階段と、木に似せたコンクリートの橋で「整備」されている。

45分ほど歩くと大きな堰堤
自然歩道は車も通れるほどの広々とした道に変わ って、
雲母峰(キララ峰)の方へと続いている。

稲森谷は右手へ曲がる。
標識なし。

奥村さんの手書きの地図を見ながら登山口へ。

「入口がわかりにくい」と書いてあるがその通り。

目の前にふさがっている堰堤 の右側を回り込んで沢に降りる。
この小沢を登るわけ。

迂回路は無し。
赤テープも ペンキも無し
飛び石伝いに入る。

もう茶色に枯れた落ち葉がどっさり堰を作っていて、
石なのか、ずぶっと潜り込む落ち葉なのか、見ただけでは分からない。

ストックを伸ばして石橋をたたいて渡るよ うに一つずつつつきながら足を置く。

緩い登りなので楽々。

途中、二股に分かれているところで地図を開く。

左手が正解。

やっと、ケルンや赤テープが現れる。

一昨日の雨のせいか、前回より水量が多い。

とんとんと渡れた所を難渋してへつったりする。

岩が濡れているし、苔もあって滑 りそうでスピードが出ない。

何と、こんな沢に2匹の大きな魚、イワナかアマゴか
よく堰堤を乗り越えてき たもんだと感心する。
(ほんとに?あんな大きな堰堤が登れるの?)

小さな瀬を登ろうとしているピシャピシャという水しぶきの音も聞いた。

谷が渡れないところは、斜面を登る。

炭焼き窯のあとがある。
ちゃんと四角い煙突が残っている。

えっ、もう50分もたった?と思えるほど。
そんなにはかどっていないのに。ザ レをあがったところで休憩。

静かな山行が何より。

そこからすぐに「2段の滝」。

そう高くもないが手がかりがはっきりしないので、
軍手を取って素手で岩角をつかみ、ぐいと体を持ち上げる。

左側の尾根へ出ればキララからの尾根道に合流するはず。

ケルンと赤テープと赤 ペンキの分岐を通り過ぎ(前回はここを上がったから)、
もう少し先へ行く。

水量 がぐんと少なくなり源流に近づいているよう。

次のケルンから適当に、左の尾根を目指して直登を始める。11:10。

岩にびっし り青い苔が着いている。
踏み跡無し。
とにかく笹に捉まりながら登る。

鎌ケ峰で経験済みなので軽い軽い。

上の方にザレた白い岩が見えたのでそこを避けて、
少し左寄りに道を取る。

尾根へは出たが、キララからの尾根道はもうちょっと先らしい。

トラバースしながら木に捉まり、笹をつかんで目指す尾根道へ向かう。

リーダーは 下から攻めている。

7~8分ほどで思ったとおりキララからの道に合流
分岐から約20分。

「左に寄らず真っ直ぐ登っていったらぶつかっていたんじゃないかな」とはリーダー の言。

そうかも。しかし、ザレた急登だったのでついつい楽な方を選んでしまった。

休憩。11:30~11:35。

今までの沢のたらたら登りが、ここから一気にもとを取るくらいの急登に次ぐ急登

ずっと前にもこの道を歩いているが、
その頃よりいっそう道がえぐれて深くな ったなあというのが感想。

ぐいぐい登って、よくアキレス腱が伸びること。

たらたら道で少しほっとするがまたまた登りが続く。

いいかげん登りが嫌になっ た頃、人の声がする。

カヅラ谷への下山者の集団。
ここは主要幹線道路。

岳峠で休むこともせず、頂上へ。12:50着

登り4時間とは結構かかったね。

頂上は大賑わい。

あちこちから関西弁が聞こえてくる。

そうか、ここは関西のエ リアなんだ。

職場での精神的ダメージのため、
今日はガスを持ってきて作って食べ るという気持ちのゆとりが無く、
あっさりとランチタイムを終え下山へ。13:10。

いつもの慣れたコースなのでのんびりと下るが、
こっちの登山道も土が流れ、前 より一層荒れている。

三ツロ谷へ降りたところで休憩。
約1時間たった。

三ツロ谷登山口の谷はエメラルドグリーンのきれいな水を満々と溜めている。

いつもなら歩いて通っていけるのに。

左にスカイラインの車の音を聞きながら、15:25の直通バスに乗ろうと早足で 歩く。

しかし、高速は渋滞するかも・・・

「しまや」のおばちゃんの顔も見たいし、瓶 ビールも飲みたいし…ということで
慌てるのを止める。

「しまや」に15:05着。
おばちゃんは今年の夏、スイスへ行ってきたと言う。

元気な顔を見ていつも励まされる。

70歳になっても山へ登れるんだと。

やっぱり高速は2時間かかると聞いて、
せっかく乗った高速バスから降りて近鉄 で帰ることにした。


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