今年最後の山行   御池岳へ  


   ●場 所 三重県藤原町
   ●標高 1243m
   ●山行日 1997年12月21日(日)
   ●コース 西藤原駅…坂本谷登山口・・・白瀬峠…尾根道…御池岳…新野谷…白瀬峠…坂本谷登山口…西藤原駅
   ●多治見から登山口まで JR多治見駅6:42発ーJR名古屋駅7:20着~近鉄名古屋駅7:31発ー近鉄富田で乗り換えー三岐鉄道西藤原駅9:00着・・・坂本谷登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
   ●参加者 林、丹羽
        周辺地図はこちら  


   
  近頃、リーダーをお任せしてばかりだし、
計画書も作ってもらいっぱなしの山行が続く。

家に帰ればFAXが届いていて楽ちん~

彼女に言わせれば「山の楽しみを一つ減らしている」…というが。

西藤原駅は春のフクジュソウ山行以来で久しぶり。

いつも満員になる電車も、この時期はさすがに人が少ない。

西藤原駅、9:00発。

坂本谷へ行く途中、白梅がもう咲いていた。
クチナシの実、キンカンミカンナツミカンの実も。
コウゾの花も坂本の里に彩を添えていた。

登山口を過ぎ、堰堤を乗り越えると、真っ白いものに目を奪われた。

思わず、「あれ、なに?」と口に出た。

石灰岩の白い石。」とリーダー。

雪のように白い石が川 原一面にびっしり。

何度も来ている所だが、こんなことは初めて。

慣れた登山道を歩いているはずが、なんとなくいつもと勝手が違う。
見慣れた岩 の配置、顔かたちがふっと消える

あれっ?と思うと道を外していた。
立て続けに 3回も。

登山道が荒れているせいかなあとその時は思った。
が、白い石がごろごろとやけに多い。
あるはずのところにあるはずの岩がない

どうも大雨か豪雨でもあったらしく、涸れ谷がゴーゴーと流れる水の力で
柔らかい石灰岩が砕けたり、岩同士がぶつかって、丁度洗濯されたように苔や泥が洗われて白くなったりしたのでは?と想像した。

その上、土に埋もれない岩・石がゴロゴロとして歩きにくいことこの上なし。

また、登山道が崩れて道幅が狭くなったりして、谷の様相が変わり、
まるで新しい山に登っているような感じ。

白瀬峠に11:45着。
まだここから御池までは遠い。
計画書ではここから1時間40分の予定。

さっぱりと葉を落とした木々の明るい尾根道の中、
アセビの葉の緑と、イヴカガミやイワウチワの暗紫色の葉のみが登山道をいろどっている。

冷川岳を過ぎ、落ち葉の積もった快適な下りを楽しんでコグルミ谷と合流する。
12:20。

こちらはいつもながら人が多い。
京都のパーティーとすれ違った。

真の谷に入り、御池への分岐からは、雪も少し残っていて、道がぬかるみはじめた。

下りはいやだなあと思いながら、滑らないように慎重に足を運ぶ。

頂上着、13:05。
分岐から25分。

今日は7~8時間のロングコース。ゆっくり もできない。

13:15発。
しりもちをつかないように慎重に下るので、登りの時とそれほど変わらない。

雪なら、大股にどすどすとどこでも下ってしまえて、10分程で下れるほどなのに…

行きと同じコグルミ谷の分岐から白瀬峠を目指す。

行く手に大きな高い山が見えた。

まさかあの山は登らないよねと思っていたら、ぐんぐん登って(それも三つも)
やっと峠に着、14:30。

4時の電車には間に合わないか?と考えながら、休憩もそ こそこに発。

下りに、上方から眺める坂本谷は、累々とした真っ白い石・岩の連なり

リーダー は「石の墓場」だと表現する。

白骨をさらしているような不気味さ

足元が不安定なので、下りもはかどらず、登山口に16:20着。

泥まみれの靴を水場で洗う時間だけは確保したが、
足早に駅まで歩いて発車5分前に着。

ビールを売らない健全な里なので、「冨田」まで我慢した。


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