足の骨折後、また雪山へ  

              藤 原 岳
 

       

  ●場 所 三重県いなべ市藤原町
  ●標高 藤原岳:1144m 
  ●山行日 1998年2月1日
  ●多治見から登山口まで JR多治見駅ーJR名古屋駅~近鉄名古屋駅ー近鉄冨田駅ー三岐鉄道西藤原駅坂本谷登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
  ●参加者 林、丹羽、中山1恭、佐藤本
  ●コースタイム JR多治見駅
近鉄名古屋駅
三岐鉄道西藤原駅

アイゼン装着
アイゼンを外す
「曲がり角」
天狗岳分岐
避難小屋
1合目
西藤原駅

6:38発
7:31発
9:00着~9:05発
9:45~9:55
10:05~10:10
11:45
13:45
14:10
15:50
16:10発

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  この重い靴を履くのはあの事故以来

昨年の暮れに金具を取り出す手術をしてから約1ケ月。

多少のぎこちなさはあるものの、歩くだけならそれと分からないほど。

階段も足早に降りることができ、手術前とほとんど同じくらいの感じ

1ケ月検診に行く暇は無いが、自己診断では「OK」と出ている。

蓼科へ行く前のトレーニングとして、またボッカも兼ね
おなじみの藤原岳へ。

御在所のスキー場積雪量は90cmだって。
いいねえ~
真っ白の雪山を想像しながら電車から山を望むと・・・!!
意外や意外! 白くな~い

電車の中ですべての装備を整えてしまった。

歩きはじめると風が体の中を吹き抜けていく程寒い!
西藤原駅、9:05発。

坂本谷登山口には、雪は無いも同然。

歩きにくいゴロゴロの岩・石を踏みつけながら登って行く。

いつもアイゼンを着ける付近でやっぱり滑り出すので、
ストックをピッケルに換え、アイゼンを装着した。
9:45~9:55。楽々で歩ける~

しかし、ものの10分もたたないうちに雪が少なくなり、
かえってアイゼンが邪魔になり外すはめ。10:05~10:10。

着けたり外したりしているの で時間がかかり、
尾根への「曲がり角」でもう11:45。

今日はぐるっと周れ ないかも・・・と思いながら、中電の分岐に着。

時間が無ければ鉄塔から白瀬峠周りで帰ってもいいからと、
近道を取ることにした。

こっちは久しぶり。

第一鉄塔のあたりから木々が白く凍りはじめ、
まるで花が咲いたように奇麗な様相になった。

第二鉄塔の脇を通り抜ける頃には、空は雪雲。

第三鉄塔直下には雪も多く 下界の青さ(本当に青い!)と
樹氷の白さが際立っていた!

鉄塔の下へ出ると、高圧線から風に吹かれて落ちた海老のしっば
いっ~ぱい。
ふきっさらしなのでしっばも大きい。

13:00。
この時刻なら、少々遅れるだけでぐるっと周れると判断。

この稜線は雪の下に笹が埋まっているので、
ずぼっと踏み抜いてもクッションが有り、軟着陸できる。

何度もずぼっずぼっと落ち込みながら下っていった。

痛い足も雪の快適さで少しは忘れられることができた。

杉林に入ると、前の二人のわかんの足跡をたどっていくうち、
登山道をはずしたことに気づいたが、
「ま、いいや」と後をついていくうちに、赤テープのつい ている登山道に合流。

登りはまだいいが下りになると、例のくるぶしが痛む

快適なはずの雪の下りも、今日は楽しさが半滅。

春、フクジュソウ休憩をした所を過ぎ、天狗岳分岐を過ぎ、(13:45)
このあたりに紫色のキクザキイチゲがあった・・・などと
解説しながら避難小屋へ。
大勢の人。
まあまあの時間に着。14:10。

ここからはアイゼンを着けて下る。

どろぐちやの岩ゴロゴロの道も、今は歩きやすいたらたら道となり、
あっというまに9合目

私は足に優しい道を選んで、遠回りでも歩きやすい道を取ったが、
リーダーたちは調子がいいらしく近道を歩く元気があるよう。

冬道と夏道に分かれて、8合目で合流

今日は、大貝戸道

とたんに雪がなく なったのでアイゼンを外した。
ところが、また雪道となった。
滑りそうで「いやだ なあ」と独り言を言いながら
アイゼンは着けずに我慢して下った。

やっと4合目付近で泥道となり足の緊張も緩んだ。

この下りのせいで、翌日も翌々日も足が痛くて、久しぶりの感覚を味わった。

2合目で泥靴を洗おうかと思ったが、
聞こえていた水の音がいつのまにか消えてしまい、やむなくあきらめた。

1合目に15:50着。

発車10分前に駅につき、あれこれすばやく済ませて車内でビールを空けた。
多治見から持って来て、一緒に山へ登ってきたビールで。

16:10、発車。

帰ってから靴下を取ると、例の足のくるぶしの所がすれて赤くなっていた。
左足と比べると2~3倍大きい。

心配で、翌々日病院へ行くと、
くるぶしが大きく なるのは仕方ないんだ・・・って。
骨折部分をカバーしようと包むように骨が成長するのだとか。

硬い靴はもう履けないのかあ・・・と落ち込んだ。

テーピングをするか、靴紐を緩 く締めるかで解決できないかなあ・・・
とただいま考え中


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