北横岳〜大岳〜双子池〜蓼科山の縦走の予定だったが・・・

    また行けなかった  蓼科山 
 
●場 所 長野県茅野市・佐久郡
●標高 北横岳:2480m
●山行日 1998年2月13日夜〜2月15日
●コース ピラタスロープウェー山頂駅〜北横岳ヒュッテ〜北横岳〜大岳手前で引き返し〜北横岳ヒュッテ(テント泊)〜山頂駅〜麓駅
●多治見から
   登山口まで
JR多治見駅ーJR塩尻駅ーJR茅野駅⇒ピラタスロープウェー麓駅⇔山頂駅へ(登山口)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 浦本、丹羽、中山秀、林、中山恭、難波
●コースタイム 前日 2月13日(金)
JR茅野駅近くのシティホテルで泊
1日目 2月14日(土)
JR茅野駅
ピラタスロープウェー麓駅
ピラタスロープウェー山頂駅
北横岳ヒュッテ
大岳手前で引き返し
北横岳ヒュッテ(テント泊)
5:50発
6:50頃〜8:00頃
9:25発
10:10着
・・・
14:45着
2日目 2月15日(日)
北横岳ヒュッテ
ピラタスロープウェー山頂駅
ピラタスロープウェー麓駅
7:25発
8:30着
10:20着
            周辺地図はこちら


前日  2月13日(金)

ステーションビバーク組とは別に、ホテル泊

去年の待合室仮眠(ステーションビバーク)を避けて、女性3名はシティホテル泊まり(5800円)とする。

電車の中は、四方山話のうちに茅野に着。

外は暗く、おなかも空いている。

南仏料理店でワイン

20時過ぎるとお店は閉まるかも・・・と心配しながら、とにかく部屋へ荷物を置いてから、通りすがりに見ておいた「南仏料理」の店へ入る。

ワインと少しの料理を突つきあって最後にフランスパンでおわる。

ワインがおいしく、メモをしておいた。
店[SANTT]、ワイン名「ソワベーSOAVE」イタリアワイン。

結構なお値段だがおいしかったのでいいか。

シングルでゆったり

シングルなので気遣いも要らず
気ままにすごして就寝。

さすがコンクリートの上より
何十倍も快適

1日目  2月14日(土)

雨具のズボンがない!

茅野駅、5:50発のバスでビラタスロープウェー駅へ。
約1時間で着。

それから2時間、
ロープウェーの始発まで所在無く待つ。

ところが、荷物を整理していると雨具のズボンがない!!
そうだ、木曜日の例会時、雨の予想をして持っていったまま
ザックに入れるのを忘れたらしい。

何ということ!これで今回の
山行はできない!
人数が減ればテントは1つでいいので
持って帰るか、私一人引き返して帰って 明日どこかの山へ行くか、北横岳まで行って引き返すか、あの道ならズボンはいらないから。
・・・などなど、頭の中を色々な想いが駆け巡る。

売店で買えばいいんだ

ロープウェーの順番をとるために、早めに並んでいると、女性2名が、開いたばかりの売店に
「スキー用のズボンが売っている」と知らせてくれた。

そうか、その手があった!
で、さっそく売店へ行くと、まあ、様になるズボンで値段も手ごろ。即、購入。

待合室で身支度を整える。
お尻にド派手な模様がついているらしいが、見えないから平気ということにして、ロープウェーに乗る。

坪庭はふきっさらし

頂上駅の
待合室で身ごしらえをする。

フリースも目出帽も着けて出発。9:25発。

坪庭に上がると
吹きっさらし状態の強い風で、体を斜めに傾けて風に抵抗しながら歩く。

後で分かったがここでリーダーの
帽子が飛んでいったとか。

谷へ降りると無風

いったん谷に降りて、巻き道に入ると嘘のように
風がなくなった

目出帽をとる。

北横岳のおじさんの案内で歩いていた中高年パーティーを追い越し、休むまもなく
北横岳ヒュッテに着、10:10。

アイゼンを着けて山頂を目指す

ここで
アイゼンを着けて頂上へ向かう。
何度も来た道で感慨深い。

稜線は強風地帯

稜線へ出ると、思ったとおり
強風に吹かれる
北横岳
南峰頂上は素通りして、北峰へ向かう。

リーダーから「ピッケルに換えて」という指示が出る。

すぐに風が吹かなくなると分かっていたが、指示に従う。

北峰も素通りして下りに入る。

北峰からは踏み跡なし

今まであった
踏み跡がなくなり、ずぼっと潜り込み歩きにくいこと。

トップを 男性メンバーに代わってもらう。
後からついていくのって
なんて楽なんだろう。

急斜面も、前の人の足跡をたどればいいので考えなくていいし。

輪かんは快適

下りきったところで、トップの男性メンバーが
輪かんを装着

快適そうに歩いているので、休憩時に、女性メンバー2名と新人メンバー(私のを貸す)の
3人も着ける

輪かん4人組がつけたトレースのあとを、つけていない私がたどることにする。

輪かん組が潜っていないのに、
つけていないと潜ることもあって遅れないようについていくのが大変。

双子池への道が分からない

べたべたの雪
(雨かも?)に濡れ、双子池への下り口を探すが、行けそうな顔をしている谷も、ちょっと踏み込むと×で、他の谷を探し、また戻る・・・となかなか見つからない。

リーダーは、女性メンバーの輪かんを借りて、男性メンバーと下る道を探すが分からない。

地図を見て、
大岳の頂上へ行ってみることにして、稜線へ出るとび ゅんびゅん吹かれ、頂上も断念。

双子池へのルートも分からないので
引き返すこ とにする。

北横岳ヒュッテへ引き返す

風のない谷へもどって、「ここでテントでも」という声もあったが、リーダーは北横岳ヒュッテまで引き返すと宣言。

地図では
ほんの少々の所を、行きつもどりつしていたようで、あっという間に北横岳頂上下までもどった。

このあたりから、新人メンバーの足取りが重くなってきた。
後で分かったが、
食料をザックの下に入れてしまったので、飲まず食わずでバテたらしい。

私は、頂上からの
下りでアイゼンを着けたが、他のメンバーはノーアイゼンでずるずるっと下っていったらしい。

テント場ではないが、許可が下りた

北横岳ヒュッテに14:45着。
本来はテント場ではないが、値引きまでして
快く了解してもらった。

おじさんの話から、「積雪期にはトレースがないとヒュッテから双子池まで約6時間かかる」こと、「大岳の頂上には棒が1本立っている」ことなどが分かった。

べたべたの雨具などを乾かすなら、小屋の方が快適。
空いているなら避難しようかと思い交渉してもらったところ、
超満員で断られる。

仕方ない。
テントを
2張り張る。男性用と女性用と。

夕食をテントからテントへ

ふわふわの雪では
割り箸ペグは効かない
ピッケルを打ち込んだり、ビニール袋に雪をつめて埋め込む方式。

以前、
雪の中から振り出す苦労を味わっているので、同じ失敗をしないようにする。

飲料用の雪をビニール袋に詰めたり、お酒を買いに行ったりする。

広い男性用のテントで炊事をするはずだったが、一度テントに入るともう出たくなくなって、
分担して作りテントからテントへ声をかけて渡し合った。
テントの
入口を向かい合わせにして張っておいて正解だった。

夜中寒くて眠れない

体中が湿っぽく、シュラフ(冬用が入らずスリーシーズン用)に入っても寒く、気になってなかなか寝付かれない。
真ん中にしてもらったのに。

夜中も風が吹き、雪が降っているのか、テントが
だんだん押されてくる。

引き返して正解

翌朝、
30cmほど積もっていた。

あの谷でテント泊していたら、またラッ セルをして帰ってこなければならなかったのだから、ヒュッテまで引き返してよかった!よかった!
小屋のおじさんも同じ意見。

朝、トイレを借りにヒュッテへ行くと何とトイレの
手洗いはお湯だった!感激。

でも、後から行った2人は、お湯どころか
水もなかったといっていた。

バージンスノーをトップで歩くのは、素敵!

女性群の方がはやく出発の準備ができたので、「
先に行っていいよ」とリーダーの声で7:25発。

昨日降った雪の上には、
足跡一つ無しバージンスノー

私ばかりトップでは
もったいない・・・とトップを変わる。
いいねえ、この感じ。

雪山初めてのメンバーにも
この感激を・・・と後続を待つことにする。

下からの登山者がくれば間に合わないと思っていたら、丁度間に合った。

下からの登山者とエールを交換してすれちがう。

歩き足りなくて、ロープウェは使わず

坪庭のトレースは有り難い。
昨日ほどの風はなく、穏やか。

ロープウエー駅に8:30着。

ここからロープウェーでは歩き足りない。「
歩いて行こう」と提案。

男性メンバー1名は輪かんをつけて下る。
昨日の雪で
また深くなっていて、うっすらと跡があるのみ。

女性群も輪かんをつける。
快適快適の楽々歩行
どんどん下れてしまう。
時々、
輪かんでも潜ってしまい、足を引っ張り出すのに難儀する。

後ろから来るリーダーと新人メンバーの2人は輪かんがないので、
もっと難儀している。

どんどん間が開いて、下に着いた時には25分の差が出ていた。

ビールを飲みながら待つ。

11:53発のバスに乗車。
女性群は真っ直ぐ帰宅。男性群は温泉へ。


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