夏山合宿  甲斐駒(駒津峰)・仙丈ケ岳




白馬山荘前で
●場 所 山梨県
●標高
●山行日 1999/8/5〜8/7
●コース 栂池
●多治見から
  登山口まで
多治見=猿倉(P)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、林昭、中山恭、林雅
●コースタイム 1日目 7月10日(火)
多治見
猿倉(P)
白馬尻
葱平
白馬山荘(泊)
5:05発
8:25〜9:05
10:40〜10:50
12:40〜12:50
15:45着
2日目 7月11日(水)
白馬山荘
三国境
白馬大池
白馬乗鞍岳
栂池
4:50発
6:00
8:25〜8:45
9:15〜9:25
13:05着
            周辺地図はこちら


1日目 7月10日(土)

多治見〜猿倉

4:45頃、お迎えの車で集合場所へ。
5:05発。 運転は2人で交代で。
高速は3000m級夏山初めての男性メンバー(すごい勢いで飛ばす。最高140キロ)。
ICを降りて からは女性メンバー。

猿倉の駐車場に8:25〜9:05。

猿倉〜雪渓入り口へ

9:45〜9:55、休憩。暑くてジリジリなので、林道終点の木の下で。

さあ、ここから本格的な登りに入る。
沢の音は聞こえるし木の蔭で涼しいし快適な登り

シラネアオイが咲いていた所を注意しながら通ったが痕跡無し。
でも、白馬尻小屋の下で、キヌガサソウとサンカヨウの大群生を見つけた。

  

白馬尻、10:15〜10:25。

雪渓は、小屋の右手下にもつながっているが、小屋からすこし上がった所が入口。
今日は軽アイゼンを持ってきている。
雨具を着てから素早く着ける。10:40〜10:50。

ベンガラの色をたどって

はじめはなだらかである。
ベンガラを探してその跡を歩く。
雪渓の入口では、かな りの人が休憩したり、写真を撮ったりしているが「ベンガラをはずすとあぶないよ〜」とつい言いたくなってしまう。

マイペースで歩くとつい間が離れてしまうが、ペースは出来るだけ崩さないようにする。

一気に行くつもりだったが男性メンバーが「足が上がらない」という声を聞いたことと、時間も来たので休憩を取ることにする。11:35〜11:45。

大岩が目の前へ!  直前で方向を変えた!

葱平を目指していると、上から大きな岩が転がり落ちてくるのが見えた。
岩が、どっちの方 向に行くか呆然としながらも見ていると、直前で我々の左手に向きを変えた
何という幸運!!。なおも行き先を見ていると岩にぶつかって止まった!!。

よかった!!あんな大きな岩がまともにぶつかってくれば一巻の終わり
肝を冷やした。

葱平に、12:40〜12:50。一息ついた。
一度アイゼンを外して急な登りに取り付く。

小雪渓はしっかり作ってあった

勢いよく雪渓の溶けた水が流れている所を渡って、今度は小雪渓

また、 アイゼンを着ける。
前回よりよほど幅が広くしっかり踏み固められたトラバースなの で、無くてもいいくらい。


  

すぐ渡り終わってまた、外す。

小雪渓がまだ沢山残っていたので、避難小屋にすぐ着いてしまった。

ここのトイレを使用してきたメンバー曰く「きれいだった」とか。

丁度、水場もあるのでここで休憩を取る。13:10〜13:20。

  

ここからは、楽しみなお花畑を予想していたが全盛期とはいえない、ちょっと前段階だった。

村営宿舎へ

小屋がもうすぐ・・・という所で、男性メンバーが岩に腰を下ろし てしまう。
そうとうパテているなとは分かる。「水の飲み過ぎ」と言う意見もあった。

気を振り絞って・・・といった風で村営頂上宿舎に着。15:00。
ここでもいいが、 この小屋の自炊場は薄暗い岩小屋。
嫌だ。
頂上小屋なら快適なテーブルも椅子も有る。

少し休んで・・・と思い回復を待つ。

男性メンバーはベンチに寝ている。
うーん、ここにするか・・・と考えたが、あと20分で着くんだからと思い、男性メンバーのザックから重そうな荷物を出して3人で分ける。15:25、発。

白馬山荘まで進む

稜線の手前で、ハクサンコザクラを見つける。
丁度すれ違った小屋のバイトの女性 が「今夏、始めて見た」という。

半分眠りながら歩いているような男性メンバーを横目で見ながら、我々3人はしっかり花の観察をしながら登る。

    

「先に行っていいよ」と言うと、足だけは前へ出るので不思議。

サブリーダーに先に行ってもらって、小屋の手続きをしてもらう。
15:45、白馬山荘着

小屋の周りには大勢の人。
自炊場が今はまだ使用できな いこと(ええっ−、せっかく楽しみに来たのに・・・)、部屋は本館の2階であることを聞いてから、「さあ、ビールだ」と展望レストランに入る。

トイレへ行くついでに、指定場所を4つ確保しておいた(布団を伸ばしておく)

窓側の席を譲ってもらって、「お疲れ様〜」。ビールで乾杯。

バテると食欲がなくなる

男性メンバーはビールは飲めたが、その後の夕食は全然入らず。

早々に布団に入って寝ることになった。

こちらの自炊場(食堂の隣り・トイレのそば)も人が少なく借り切り状態だったし、蛇口はすぐ傍にあるしでまあまあの所。

おいしく飲み、おいしく食べ気分は上々。

食べ終わってから部屋へ行くともう、びっしりの人

部屋の構造上(真ん中の通路の所が下から吹き抜けになっている)、朝早く発つときは、梯子を使って下りなければならないので今日のうちに必要なものだけ出して、ザックを廊下へ出しておくことにする。

剱岳がピンクに染まった

外はまだ明るい。

  

  

景色を楽しみに行くこととする。
とんがった山はどこ?まさか槍 では?などと話していたが、実はその山は“’’だった。
剣に夕日が映えて美しくなるのをみんなが待っていると分かり、我々も座って待つことにする。

夕焼けがピンクに染まり、なかなかのものだった。
部屋に戻ると男性メンバーは少しよくなったという。
満員の部屋で、就寝。

2日目 7月11日(日)

雨具を着て出発

朝食後、雨具の上下を着けて4:50発。

またまたガスの中の白馬岳頂上だった。 6:00。
三国境通過、6:30。ガレガレのところで休憩。風は無し。

小蓮華を通過し、白馬大池に8:25、着。

まだ雪がたくさん残っている

ハクサンコザクラの群生を期待してい たが、まだ雪が残っていてほんの少々。

小屋に入って休憩。
小屋の中も雨宿りの人で満員。
座って行動食を食べる。8:45発。

池の周りにもまだ雪が残っている。

岩の頭を踏んで、ひょいひょいと登る。
歩きやすいはずだが、男性メンバーは登りになるとスピードが落ちるようだ。

残雪の所を通るときは「滑ると池の中だから・・・」と注意してトラバースする。
あた りはガスで大池も周りの山々も何にも見えない

白馬乗鞍岳に9:15〜9:25。

後は下るだけ。
下った所に雪渓

対岸はガスの中。アイゼンを着けて下る。ほんの少しだがあると安心。

はずして岩の上を渡って行くとまた雪渓。ここは予想外だった。
もう、溶けて いると思っていたのに・・・
今年は多かったのかも・・・

アイゼンとトラロープを頼りに下山

さっきより急で長い
アイゼンを着け、トラロープをしっかり握って下っていく。

トラロープのおかげでスムーズに下ることが出来た。

雪が解けていたらここらは歩きにくい岩ゴロゴロの所。

雪渓を下っていくと下から軽装の登山者が続々

「登りはいいけれど下りは恐いで すよ」と要らぬお節介をついしてしまう。

アイゼンを外した所にも団体がいる。
いいのかなあ、あんな装備でと思うが今度は口を出さない。

ここの下りも好きな所。

まだ、ショウジョウバカマ咲き始めたばかりのここはまだ春。

雪解け水も雪もあ って早春を楽しむ

最後まで雨にたたられた

出た所が天狗原、木道を歩くが、水が少なくて湿地帯のイメージが薄くなって いる。

新しい木道ができていたので足を伸ばすと行き止まり。まだ、開通していない。

栂池への下りも花が多く、目を楽しませてくれる。

でも、イワナシがない。 ここらにリュウキンカが、咲いているはずと思った所にはやっぱり咲いていた。

  

途中、帽子を落として戻るというハプニングもあったが、栂池に着。

雨具を脱ぎ、ビールを買って食堂に入る。
中華どんといった町の食べ物が恋しい

ゴンドラまでは傘を差して歩く。
乗り換えのときにすごい雨。傘の無い人は走っていく。

10キロを超えると料金が必要。駅ではかると、私だけ。

ゴンドラで下界へ。13:05着。
すぐタクシーを探して猿倉へ。15分で猿倉へ。13:20着。

猿倉、13:30発。途中「おひなたの湯」で入浴
露天風呂。浴槽のお湯・で頭と体を洗ってさっぱり。

14:10発。


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