初めからラッセル 南木曽岳へ 



曲がり角で
●場 所 長野県南木曽町
●標高 南木曽岳1679m (頂上まではとても無理)
●山行日 2000年2月27日
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR南木曽駅=タクシーで上の原登山口へ
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽、林、中山
●コースタイム
JR多治見駅
JR南木曽駅
上の原登山口
第2鉄塔
曲がり角
引き返し
登山口
JR南木曽駅
7:21発
8:30〜8:35
8:45〜8:55
9:25〜9:30
11:30〜11:40
13:35
15:35
16:15着〜16:39発

周辺地図はこちら


登山口までタクシーで

藤原町役場に電話すると、「坂本谷はまだ通行禁止です」だって。

土石流で不安定な岩。その上に雪が乗ってまたまた不安定になっているかも・・・と思い、
行き先を変更することとし、南木曽岳に決定。

丁度いい列車もある。駅前からタクシーで上の原登山口まで行けば時間も節約できる。

タクシーの運転手さんに聞くと「蘭でなくて良かった」と。
へえーつ、そんなに雪が多いんだ。

タクシーは登りにくい坂道を避けて登山口へ。
停まってしまうと車が動けないといって、暫く「ウイイイイーン」とアクセルを踏んでいたが、
パックして庭先に入ってから方向転換をして帰っていった。

車庫の軒先で身支度をする。
踏み跡なしのまっさらさらな雪に胸が踊る。

トップを交代してラッセル

上の原登山口、8:50発。南天を食べに来たらしい動物の足跡を見つける。

すぐ、右か左か迷ったが記憶は右といっている。当ったり−。

すぐに樹林の中に入る。静かな山。嬉しいな。

第1鉄塔で休憩、9:27〜9:35。風の通り道で寒い。
風とともに頭から雪がシャワーのように降ってくる。

トップを交代。
第2鉄塔からは、雪の重みで木の枝が左右から垂れ、雪を払い落と しながら歩く。

獣の足跡があちこちに。
大きな爪のある足跡は?熊??!!

「北ハツ風の道」の評を聞きながら登る。

途中で無線が通じるようになった。
御岳に行っているパーティーから。
もう1パーティーは、白草山。こちらは無線を持っている人がいない。

10:25〜10:35、曲がり角で。

  

雪はさらさら。
少し歩きはじめると雪の量が多くなり歩きにくくなった。

トップを交代してラッセル

輪かんを着ける。さあ、行こうと歩きはじめると、メンバー1名の輪かんがぶらぶらする。
どうも付け方が違っているようなので付け直す。

その間、もう1名のメンバーは急登に挑戦しているが、なかなか動いて行かない。
難渋しているらしい。
どうやら雪がさらさらなので蹴込んでも蹴込んで も手応え(足応え)がなくて
動きが取れないらしい。

やっと、一登りした頃に、輪かんも着け終わったので、
トレースを付けておいてくれた跡を登る。

全く足応えがなくつるつる滑って大変。
雪の下は笹のようだ。

登り切った所で休んでいるメンバーに代わってトップを行く。

ここからが今回の一番の難所。
急登の途中に大きな木の幹が倒れている所をまたがなければならない。
ところが輪かんの幅がじゃまになって足がうまく幹に乗らない
ええいっ、取ってしまえ・・・と輪かんをはずして前方へ放り投げて登る。

はずしてもなんとか歩ける雪の量なのでそのまま無しで行動。
後ろの2人は最後まで着けていた。

輪かんをはずしても急登の雪の蹴込みはさらさらな雪質のため効かなくて登りにくい。
二登りした所で次に交代する。

輪かんよりアイゼンがよく効く

12:40〜12:50、休憩。
私はここでアイゼンを着けることにする。
さらさらの雪の下には凍っている雪があるので
そこにがっちりアイゼンが効いて歩きやすくなった。

それに前に二人が輪かんで歩いているので、余計歩きやすい。

赤テープを探しながら登っていくが、
うっすらと付いているいつ登ったのか分からない足跡はあちこちに散らばってわかりにくい。

タイムリミットで引き返す

だんだん雪が多くなって、トップの私の胸の所迄来るので、
時間も時間、13:35引き返すことにする。

多分頂上直下の急登手前までは行けたとは思うが・・・

今日の天気予報は「晴れ晴れマーク」だった。
粕汁を暖めて食べようと持ってきたのに、雪は降り続く、風は吹く、ガスは出る・・・で、
おにぎりも寒くなるからと断られ、天気予報とは大違い。

御岳はホウイトアウトの情報も聞いた。

少し下った木の下でツエルトを被って立ったまま休憩

手袋が凍って冷たい!

休んでいる闇に手袋がカチコチに凍り、はめた手が冷たくて冷たくて・・・
ザックを置いて新しい手袋を出して交換しようかと何度も思ったほど。

気温は−7度ほど。
指先を交互に暖めながら後ろから歩く。

一番の急坂を、2人はシリセードで滑ってツルツルにしてくれた。

私はアイゼンでなんとか降りることができた。

登山口、15:35。
駅まで歩く。
勘違いして、橋を渡らず引き返すはめになってしまった。

缶ビールを買いに行ってくれたメンバーのおかげで、列車の中で喉を潤すことができた。
前は駅の売店にあったのにね。

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