岩・温泉・花の 北アルプス縦走 |
7日目 祖母谷温泉〜清水岳〜村営白馬岳頂上宿舎
8日目 村営白馬岳頂上宿舎〜不帰キレット〜唐松岳〜八方ゴンドラ
3:15、起床。雨が降っている。 4:00発の予定だが暗くて足元も分からないので 明るくなるのを待つ。 4:40、明るくなったし、雨も止んだので出発。登山口に5:00。 名剣沢は、「土石流で荒れているので素早く通過するように」の注意書き。 赤ペンキに導かれて右上の取っ付きへ。ザイルが垂れさがっていたので、 これに捉まって登山道へ上がった。 薄暗い樹林帯を登る。 おなかに何も入れてないのでふらつく。 今まではしっかり朝食を食べて山小屋を出発していたが、今日のコースは長いから 食べていると出発が遅くなる・・・と思い、おにぎりを作ってもらってある。 おにぎりとお茶で朝食、5:30〜5:35。 沢を4本渡ると書いてあるが、小さな沢は数に入らないらしい。 2番目の沢だったか、いきなり登山道が抜け落ちていた。 ザイルは2mばかり下の沢へ下りるようになっているし、 足跡もうっすらとついているようなので思い切って飛び降り、 向こう側の登山道へ登ろうとするが、足がかりがなくて難渋する。 一度は上へ上がろうと試みたが足元の土がざらざらと落ち、 踏みこたえられず、ずるずると落ちてしまう。 仕方なく、下へ下りてから這い上がろうとするが、草付きなので手がかりにならず 足元もしっかりしない。 右の木立の中へ入ればしっかりした木に捉まれるかと茂みに入り込む。 細い枝や細い木の幹を握ってようやくのことで登山道に戻ることができた。 30分ほどそこで格闘した。 7:00、雪渓に出た。 汚れて真っ黒な手袋を洗う。 服もズボンも泥だらけなので沢水で洗った。 ズボンの汚れは、タオルで拭いても拭いても取れない。 暑くてしんどくて30分歩くのが精一杯。 沢に出ると赤布は下の方へ誘っているので下りて見るが、そこから先の踏み跡がない。 沢を下っていくはずがないと思い上へ行きかけると、やっとザイルと赤布が目に入った。 上から来る人しか見えない角度である。 また、沢に出た。 ここでスパッツを洗いザックの横にかけておくことにした。 直ぐまた、谷に出る。 この谷も1度下ってまた登り返すようになっているが、思いきって足を開いて渡ってしまった。
百間下りは「きつい」とあったがいつまで続くのだろう。 10:40。これで出発してから6時間たっている。 もう避難小屋が見えてもいいはずなのに・・・と思いながら前進。 ちょろちょろ流れる水場。 今日は雨だと思って出掛けに捨ててきたから、乏しくなってきた。 つめたーい水。11:10。 まだ避難小屋に着かない。 この分だと食べ物は口が受け付けないし、先はまだ長いし・・・で ポカリスエットの粉を水に溶かして行動食の代わりにすることを思いついた。 11:35、ぺろりと木の皮をはがしたような所があった。 (昨日草刈に来た人達がいたずらしたのかねえ。何のためにこんなことを・・・と思っていた) ポカリをつくり、温かいお茶の中にコーヒーとミルクとお砂糖をいれ甘い飲み物をつくり、 行動食とした。 さあ、出発と思い歩き出すとなんと!!大きな糞の塊!!。それも新しい!! もしかして熊??!!。 あっと気がついた。 さっきの木の皮ぺろりは、熊がやったのか??!! ぞっとして、それ以後はストックを石に打ち付ける音を意識的に出して歩くことにした。 「小屋まで30分」の標識を過ぎて、上から2人の男性。 今日初めてで最後のパーティー。 鎖場を過ぎ、水の流れる沢を2回ほど渡ってやっと避難小屋に着。12:20〜12:25。 これで6時間40分。 いつも標準コースタイムを、休憩を入れても同じくらいに歩いているのに、かかりすぎ・・・ 休憩時に飲む甘いコーヒーがおいしい。これでカロリーが摂れたぞ!!っという感じ。 雪渓が出てきた。 ガスが出てきて出口が分かり難い。 ここから急に花が多くなった。種類・量共に一級品!
また、雪渓が出てきた。 これからどちらへ行くべきか??と悩んでいると、 ガスが切れた一瞬に、雪渓の向こう側に登山道が続いているのが見えた。 15:40、「清水岳直下」の標識あり。 ここから2時間で白馬の村営頂上宿舎に着くはず。 16:10、小旭岳直下。 たらたらで歩きやすいが、登山道を雪渓が隠しているので出口が分からないと 変な所まで下ってしまい、軌道修正するのに大変。 16:45、白馬の稜線が見えた。 人が立っているのと話し声が聞こえてきた。 もう直ぐだと思った所で、また雪渓が現れた。 下り始めたが結構長いのでアイゼンを着けた。 さあ、と踏み出そうとするとガスがかかり出口が分からなくなった。 まっすぐ行けばOKだと思い、どんどん歩くが真っ白の中。 ふと気がつくと目の前は雪渓の乗越。 ちょっと左によりすぎたと分かり修正して歩いた。 ガスの切れ間がほんの少しでもあれば様子がわかるので、 チャンスを掴んで夏道に上がりアイゼンを外した。 ここを上がれば分岐点。 村営の頂上宿舎に18:15。よく歩いた!! 行動時間、13時間30分。 休憩はほとんど5分ほどに済ませていてもこの時刻・・・。 着替えをしてビールを飲んでいると、最後の食事の放送。 セルフサービスで食べられるだけ取るバイキング方式。 たくさんの客を引き受けるわりにはおいしい。 |
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5:40発。通いなれた白馬三山の道を下って登る。 昨日歩いて来た旭岳からの道が今日ははっきり見える。 不帰岳・清水岳はどこかと探した。 剣が大きく見える。5日前はあの頂上にいた・・・・。 白馬はさすが花の山。足を立ち止まらせる所がいっぱい。 昨日通った旭岳のルートを確かめる 劔が見える お花畑を前景に白馬を入れる 昨日歩いた朝日岳と清水岳かな? 白馬鑓への登り 今日のメインは不帰の嶮・不帰キレット。足早に白馬鑓まで進む。 劔がよく見える 5日前はあの頂上にいた 白馬鑓温泉との分岐に、8:15。 大出原はまだ雪の下。天狗山荘に向かう。 グエッ、グエッと妙な声。すぐ雷鳥だと気づいた。 探すと親1羽。子供2羽がいた。 天狗の頭の向こうに双耳峰の鹿島槍 劔全景 天狗の頭。9:10。天狗の大下りに使ったストックを、岩場では片付けた。 最低鞍部(不帰キレット)、10:30。 1峰ピークに11:05。ここまではたいしたことはない。 2峰への登りが一番きついとあったが、劔で岩の感じに慣れているので 恐怖感はない。 違うのはザックが重いことだけ。 北峰に12:00。 ここからはストックがあったほうが楽そうだと思い、取り出した。 3峰に12:30着。 後は唐松までたらたらの道を進んだ。 最後の10分がえらかったが無事到着、13:20。 たくさんの人でごったがえしていた。 唐松岳頂上 唐松小屋へ下りる。登ってくる人が引きも切らない。小屋に13:40着。 唐松山荘の前で 歩いてきたルートを振り返る ここからの下りは承知の上。ビールを買ってほっとする。14:00発。 高校生の団体に追いついてしまった。 何とか追い抜こうと足早に進むが彼らも早い 他の中高年の団体もいるようで、こちらもどんどん抜かす。 おかげで周りの花に目もくれずひたすら足をくじかないようにとだけ考えて 下ることに専念した。 八方池のリフト駅に16:00着。 切符は下で買うということを聞き、とにかく乗ってしまった。 空き空きであっという間に八方の町に着。 温泉の場所を聞き、勘を働かせて街中を歩いてバス停へ。 その前に八方温泉。400円で入浴。 シャワーも確保できゆっくり汗を流せた。 留守宅に電話をして、ビールを飲みながら電車の時刻を調べた。 タクシーで行けば間に合う時刻だった。 調子よく乗り継いで多治見に22:01着。 無事に7泊8日間の山行を終えた。ばんざーい。
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ア行 | ||||
イワギキョウ | ウルップソウ | イブキトラノオ | エゾシオガマ | イブキジャコウソウ |
イソツツジ | オンタデ | アオノツガザクラ | オグルマソウ | オヤマノエンドウ |
オニシモツケ | ウメバチソウ | イワベンケイ | アラシグサ | オヤマソバ |
カ行 | ||||
クガイソウ | コケモモ | コバノイチヤクソウ | キバナコマノツメ | コマクサ |
キンコウカ | クロユリ | |||
サ行 | ||||
シコタンソウ | ズダヤクシュ | シナノナデシコ | シラネアオイ | |
タ行 | ||||
タカネヤハズハハコ | チシマギキョウ | ツリガネニンジン | タカネマツムシソウ | チシマアマナ |
ツガザクラ | タカネスミレ | チョウノスケソウ | タニギキョウ | タカネバラ |
タカネツメクサ | テガタチドリ | タカネシュロソウ | ||
ナ行 | ||||
ネバリノギラン | ||||
ハ行 | ||||
ハクサンシャクナゲ | ヒメイチゲ | ホソバツメクサ | ハクサンチドリ | ヒメイワショウブ |
マ行 | ||||
ミネウスユキソウ | ミヤマアズマギク | ミヤマアキノキリンソウ | メタカラコウ | マルバダケブキ |
ミヤマキンバイ | ミヤマダイモンジソウ | ミヤマキンポウゲ | ミヤマオダマキ | ムカゴトラノオ |