やっぱり素敵な白馬・雪倉・朝日岳 |
白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳 |
後ろは杓子岳と 白馬鑓ケ岳 朝日岳 |
●場 所 | 長野県白馬村 | |||||||
●標高 | 白馬岳 2932m 雪倉岳 2611m 朝日岳 2418m |
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●山行日 | 2001年8月25日〜27日 | ||||||||
●コース | 猿倉〜白馬尻〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳 〜蓮華温泉 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー白馬駅⇒猿倉登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、川浦 | ||||||||
●コースタイム | 1日目 8月25日
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「急行ちくま」自由席は満員。指定席へ、幸い2人席が空いていた。 松本から大糸線に乗り換え、こちらも座れてラッキー。 始発のバスに乗って猿倉へ。 天候はバッチリ。白馬も稜線も見える。雪渓はぐっと少なくなり『大』はつかない。 川浦さんは慣れない夜行と睡眠不足で気分が悪そうである。 しんどそうにゆっくり登ってくるが立ち止まることはないのですごい。 どんどん先に人を譲って、川浦ペースで登る。 『大』雪渓 雪渓はずいぶんと後退していて、上の方までガラ場を歩かなければならない。 雪渓では、前にゆっくりの人がいて突然止まると こちらのペースが崩れるので、これが1番歩きにくくて困る。 ガスは濃くなったり切れたりと忙しい。 やっと雪渓の出口になりアイゼンを外す。ここからの道は毎年変わる。 ところどころに『ここでは休憩しないこと』と言う看板が立っている。 どうやら落石事故があったらしい。 お花畑は秋の花になっている 小雪渓は完全に崩れて岩場を登るコースになっていた。 避難小屋に着くと『ちょっと休ませて、頭が朦朧とするから』といって ごろんと横になってしまった。 えっ??と思ったが彼女のザックからフリースと 雨具の「上」を出して掛けて傍で待機する。 15分ほどで目を覚まし少しは気分がよくなったという。 後はお花畑を見ながら登るコースだが、すでに夏の花は終わり 秋の花にとって変わっている。 しかしそれを見る元気もなさそうである。 頂上宿舎に13:00着。 お布団1枚に1人の割り当て。夕食の5時半まで昼寝をすることにする。 4時ごろ目を覚まして1人で旭岳のほうへ散歩に出かける。 去年どっさり雪渓が残っていてアイゼンをつけて手探りで歩いた所は ガラガラのくぼみになっていた。 夕食は5時半から。まず50人呼んで、その後20人単位で呼ぶ方法。 お茶沸かしをしながら順番を待つ。 ここの夕食はバイキングでボリュームもあってなかなかおいしい。 しっかり食べて明日のお茶とお湯を沸かす。 7時前の天気予報を誰も身にこないので驚いた。 曇りか霧、後、雨。どこの山も同じ。あ〜あ。 |
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4:30、起床。日の出を稜線まで見に行く。雲がかかっていて太陽は見えず。 6:00発。白馬頂上は、ガスガスの真っ白の世界。 いつ来てもここはガスの中。 |
さあ、下り。ぐんと人が減る。ウルップソウの花ガラやトウヤクリンドウが多い。 三国境には人だかり。その横を通り過ぎて下り始めると、『どこへ行くのですか〜』と声がかかる。 『朝日でーす』と答えると納得したらしい。 私達が間違えていないかの確認だったらしい。 三国境からの下り 後ろは白馬岳 足元はオヤマソバ 前方は女性2人パーティーが見えるのみ。 ザレザレをどんどん下るといつもタカネマツムシソウが咲くところにやっぱり咲いている。 タカネマツムシソウとオヤマソバ もう花が終わって、いがぐり頭になっているものもある。 そのうちやっぱり白いオヤマソバの花も出てきて白と紫のコントラストが美しい。 鉢ケ岳との鞍部から稜線を避けるトラバース道の左斜面は 美しいお花畑のはずだがもう盛りは過ぎてしまっている。 ガスがだんだん出てきて周りが白くなってくる。 雪倉避難小屋の周りも素晴らしいお花畑の名残。 雪倉岳への登りの途中雨がパラパラしてきた。 雪倉岳頂上に着いたが何も見えず。どんどん下り始める。 チングルマは、もう種になっている |
ツバメ平のお花畑は紫色のトリカブトと白色のミヤマシシウドがいっぱい。 雨が強くなってきたので雨具を着る。 朝日岳稜線コースとの分岐に出たが雨で座ることもできず。 「水平道」は登ってたらたら、下ってたらたらで歩きやすい。 しかし木道は雨で滑りやすくなっていて気が抜けない。 |
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後ろでずるっという音がしたので『今転ばなかった?』と聞くと転んだという。 後で分かったがその時尾てい骨を打って、その後の登りが辛かったと聞く。 岩も滑りやすくなっていてこれまた気が抜けない。 もうそろそろ小屋が見えるはず・・・・と思うが濃いガスでさっぱり見えない。 雨も止んだようで暑くなってきたので雨具の上だけ脱ぐ。 とうとう三角屋根が見えてきた。ぐるっと回り込んで14:30、小屋に着。 朝日小屋の下沢さんが亡くなって娘さんが跡を継いでいる。 以前は1つの部屋に詰め込まないでどの部屋にも割り当ててくれたし、 各部屋にストーブを焚いてくれたのに営業方針が変わって、 詰め込み・ストーブは廊下に1台のみ。 夕食は5時半から。10数名のみのお客。てんぷらと肉じゃが。 後ろは白馬山頂のシルエット
5:40、出発。 外は雨が止んですこーし明るい空となっている。 草からのズボンの濡れを予想して雨具のズボンだけを履くが、 下草が刈り取ってあったので濡れないから脱ぐ。 ハクサンシャジン 釣鐘状にぶら下がっている |
朝日岳への登り 朝日小屋を振り返る 朝日岳頂上に6:50。 なにも見えない。下り始めると前方の山並みがくっきり。 大きな雪渓がまだ残っている。前回2回ともになかった所である。 そのおかげでこちら側の斜面は見事なお花畑が残っている。 タカネトウウチソウもミヤマアケボノソウもオニシオガマもヒオウギアヤメも いーっぱい咲いている。 平らな葉っぱのミヤマラッキョウがいっぱいあるところに出た。 本当ならここから朝日がよく見えるのにガスで何も見えず残念。 朝日岳からの下り 花園三角点近くはイワショウブがいっぱい。 湿地帯には花がいっぱい 白高地沢の木の橋を渡って休憩。顔も洗う。 樹林のたらたら道を歩いて瀬戸川の立派な鉄橋に着。前回は工事中だった。 雨がパラパラ。すぐ雨脚が強くなって雨具を着込む。おかげで暑くて暑くて・・・。 最後近くになっての薄暗い樹林の登りは疲れる。 「兵馬の平」の花はもう終わってみる影もない。トリカブトとウメバチソウくらい。 「兵馬の平」から出口までがぬかるんで靴が泥だらけ。 蓮華温泉着。さあ、温泉へ。温泉は貸しきり状態。 外へ出ると周りは真っ白のガスの中。 バスの発車時刻に近づくとますます濃くなって視界数メートルとなる。 バスで平岩駅へ。駅前には飲食店がない。 仕方なくお店でラーメンを買ってお湯を入れて貰って食べる。 これで少しはおなかが持つ。 乗り継いで中津川に23:07。 ここからの電車がないので川浦さんの息子さんに迎えにきてもらう。 家に翌日の12:30頃着。8月も15日を過ぎるとバスが不便になってしまう。 |
その他 出会った花
上から咲くのがカライトソウ 下から咲くのがタカネトウウチソウ |
こちらがタカネトウウチソウ 垂れ下がらない |
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ヒオウギアヤメ 素晴らしい群生地 |
オニシオガマ シオガマの中では一番大型 |
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ミヤマアケボノソウ 注意して探さないと見つからない地味な花 |
オヤマリンドウ | ||
【確認した花や実】 | |||
ミネウスユキソウ | ヤマハハコ | タカネヤハズ八八コ | エソムカシヨモギ |
ミヤマア キノキリンソウ | ウサギギク | チョウジギク | メタカラコウ |
カニコウモリ | オオバ コウモリ | アザミの仲間 | クロトウヒレン |
ミヤマコウゾリナ | イワギキョウ | ハク サンシャジン | タカネマツムシソウ |
コキンレイカ | オオヒョウタンボク(実) | ム シカリ(実)・ | キバナカワラマツバ |
ウルツプソウ | ミヤマコゴメグサ | ミヤママ マコナ | ・ヨツバシオガマ |
トモ工シオガマ | 工ゾシオガマ | タカネシオガマ | オニシオガマ |
ミソガワソウ | タテヤマウツボグサ | イブキジャコウソウ | ミヤマムラサキ(種) |
ミヤマアケボノソウ | オノ工リンドウ | シロウマリンドウ | ミヤマリンドウ |
オヤマリンドウ | トウヤクリンドウ | イワイチョウ | ハクサンコザクラ |
ミヤマホツツジ | アオノツガサクラ | アカモノ(実) | シラタマノキ(実) |
コケモモ(実) | クロマメノキ(実) | クロウスゴ(実) | コイワカガミ |
ゴゼンタチ バナ | ミヤマウイキョウ | ミヤマシシウド | ミヤマタニタデ |
キツリブネ | ハクサンフウロ | タイツリオウギ(実) | イワオウキ(花と実) |
ミヤ マダイコンソウ | チンダルマ(花と実) | ベニバナイチゴ(実) | ノウゴウイ チゴ(実) |
オ二シモツケ | カライトソウ | タカネトウウチソウ | ユキクラトウウチソウ |
ハゴロモグサ | タカネパラ(実) | クロクモソウ | フキユキノシタ |
ミヤマタ イモンジソウ | コウメバチソウ | ヒメウメバチソウ | アラシグサ |
ズダヤクシユ(実) | イワベンケイ | モウセンゴケ | コマクサ |
サンカヨウ(実) | ミヤマキンポウゲ | ミ ヤマカラマツ | モミジカラマツ |
ハクサンイチゲ | ツクモグサ(種) | オオ レイジンソウ | タカネツメタサ |
ホソバツメクサ(種) | イワツメクサ | シコタンハ コベ | タカネナデシコ |
オヤマソバ | ムカコトラノオ | マルバギシギシ | タカネサギ ソウ?(初見) |
ヒオウギアヤメ | イワショウブ | キンコウカ | タカネシュロソウ |
タカネアオヤギソウ | ニッコウキスゲ(種) | ミヤマラッキョウ | シロ ウマアサツキ |
クルマユリ(実) | タケシマラン(実) | ツバメオモ ト(実) | ヒロハユキザサ(実) |
マイヅルソウ(実) | キヌガサゾウ(花と実) | ネバリノギラン | ミクリゼキショウ |
ミズバショウ(実) | ノリウツギ | エンレイソウ(実) | ミヤマガラシ |
ミヤマアカバナ | ハクサンボウフ ウ | シラネニンジン | ミ ヤマキンバイ |
ツルリンドウ | タテヤマアザミ? | ゴマナ | ソバナ |
ワレモ コウ | ハツポウワレモコウ | ヨツバヒヨドリ | クモマミミナクサ |
サラシナショウマ | ミヤマモジズリ | オオバギボウシ | エゾアジサイ |
アカバナの仲間 |