雪まみれの竜ヶ岳 竜ヶ岳 |
(宇賀渓〜ホタガ谷〜竜ヶ岳〜石ぐれ峠〜宇賀渓) |
竜ヶ岳の頂上で 寒くてすぐ下山 |
●場 所 | 三重県大安町 | |
●標高 | 1090、6m | ||
●山行日 | 2002年11月9日 | ||
●コース | 宇賀渓〜ホタガ谷〜竜ヶ岳〜石ぐれ峠〜 宇賀渓 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー名古屋駅ー四日市駅ー大安駅 =タクシーで宇賀渓(登山口) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、中山、林、守山 | ||
●コースタイム | 多治見駅 宇賀渓 ホタガ谷入り口 頂上 石ぐれ峠 宇賀渓 |
5:35発 7:45〜8:00 8:32〜8:40 11:45〜11:50 13:10 14:45 |
最後の紅葉を楽しもうと竜ヶ岳から藤原への縦走を計画する。 行程は長いが(8時間20分)早い電車にすれば、少々暗くなっても勝手知ったる藤原岳。 大貝戸道なら大丈夫と考える。 大安では前もってタクシーを頼んでおいたので8時には宇賀溪のバス停を出発できる。 山の上の方は白い!!。ここは雨。 雨具の上下とロングスパッツをつけて出発。 |
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こんな大雨だと、ロングスパッツは雨具の下にしないといかんと思い、、トイレの庇の下でなおす。 登山口のあずまやに8:32着。ここからは傘を片付けての登り。 |
ホタガ谷も竜ヶ岳も久しぶり。 登山道のあちこちにある丸木橋が雨で滑りそうでいやらしい。 一歩一歩スピードを落として慎重に足を出す。 雨がみぞれになってきた。 そして重たい雪に変わってくると、岩の上にも橋の上にも雪が積もり、またまた滑りやすくなる。 特に滝の所の2本の橋が一番いやらしい。 雪はどんどん降ってくる。時折見えていた薄日もどこかへ行ってしまった。 雨が雪に変わって、どんどん積もってきた |
沢と分かれていよいよこれから笹の間の道を稜線目指して登っていく ・・・・というあたりで、道が分からなくなった。 雪の重みで木が倒れこみ、通常の登山道が埋もれているからである。 右へ左へと探しに行く。 沢の左側に「登山道があった!」の声。 後から追いついてきた単独行の男性に会う。 彼は竜に慣れているようだ。 |
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歩きやすい所を選ぶとまた突き当たってしまい元に戻る。 なかなか記憶に残っている景色に会わない。 さっきの男性が休んでいるので追い抜いてトップに立つ。 |
歩きやすい所を選んで直進していると「こっちですよ」の声。 ふわふわの新雪 後から考えればあのまま登っていけば頂上に直接立つ方角だが 何せ、笹の原を突っ切らなければならないので苦労は3倍もあっただろう。 男性の声に従って右に回りこんでいくとそうそうこの景色!。 笹の間の道!これこれ。 先に歩いていた男性が休んでいる脇を通り抜け守山さんがトップに出る。
登山道は本来えぐれているので雪も深い。交替しながら前進。 左から強烈な冷たい風が吹き付ける。フードをぐっと引っ張り降ろして前進。 稜線へ出るところで守山さんに代わる。 また、「交代しましょう」といって前へ出るが、登りは足元が確保できずスピードが落ちる。 さっきの男性が「交代しましょう」といってトップへ。 稜線のたらたらになった所には風が来ない。休憩とする。11:05〜11:15。 濡れた手袋を絞ってその上にオーバー手袋をつけた。 これで結構暖かくなった。 特に風のあるところでは威力を発揮した。 こんな大雪では、縦走は無理と判断。 一番安全な林道へでて宇賀渓まで歩くことにする。 たらたら道を前進してから最後の登り。その手前でさっきの男性が休んでいる。 追い抜いてトップへ。守山さんと男性と3人で交替しながら頂上へ。 頂上直下の急登は、林さんも交代してくれた。 頂上11:45着。 風が強いがこんな時こそ記念写真を撮らなくてはとカメラを出す。 竜ヶ岳山頂 |
撮り終わってさっと出発。単独行の彼は横道を降りていった。 我々は一番安全な石榑峠へと下る。 今までよりももっと雪が増えてきた。 記憶ではすぐに急な下山路が始まっていたが、たらたらといつまでも続いて なかなか急な降下が始まらない。 軽いアップダウンを繰り返す。 天候がよければ眺めのいい道だろうが今日は真っ白の世界のみ。 やっと降下が始まる。ストックをぐんと伸ばして支える。 降りていく途中で笹の上の雪全体が一瞬ふわりと動いた!! はっ??!!と思ったが何事もなかった。 守山さんが雪崩か?と思ったそうだ。さもありなん。 すぐに終わった下りの記憶だがいつまでもいつまでも続く。 シロヤシオの木の下を通り、雪の重みで垂れ下がっている木の下をくぐり、 えぐられた花崗岩?の溝を滑り降りる。 おかげで頭から雪を被り、滑って尻餅をつけば胸まで雪に埋まり全身雪まみれ。 今度こそ峠か?という期待を何度も裏切られる。 「重ね岩」を右に見てやっと一息つけるところに出た。休憩、12:35〜12:45。 もうすぐで国道のはず・・・と思いながら下っていく。 やっと白いガードレールが見えた。石榑峠、13:10着。 無雪期なら40分で降りれるところを、約1時間半かかった。 |
深い雪道にも轍の跡が残っている。もう安心。 国道をたどっていけば安全にちゃんと元の所へ着く。 途中、登山道に入る分岐もあったが、こんな大雪のときは安全第一と考え くねくねした国道を歩くことにする。 無雪期の登山道なら峠から1時間10分で宇賀溪に着くとある。 しかし今回我々は宇賀渓まで1時間35分かかった。 登山道だったらどうなったかなあ??? 舗装路を1時間半も歩いて足が痛くなったがこれが最善策だと思った。 道路の雪が30cmほどからだんだん減り、雪がみぞれになり やがて雨になって宇賀溪に着いた。 とにかく着替えをしなくてはとバス停の前のお店に林さんが交渉してくれた所、 雨具を脱いで中へ入って着替えしてもいいとのこと。 ありがとー。寒い外ではできないもんね〜。 守山さんは外で着替えたというが。 熱燗とおでんとうどんを頼んでやっと人心地がついた。 後はまたタクシーで(行きと同じ人)大安へ。 中山さんはそのあと風邪を引いたといっていた。 |