イワウチワ・イワカガミ・シャクナゲがいっぱい・・・春に来るといいなあ・・・
 釈迦ケ岳〜三池岳 (岩ケ峰尾根)




岩ケ峰と岩ケ峰尾根


三池岳
岩ケ峰尾根から望む



●場 所 三重県三重郡菰野町
●標高 釈迦ケ岳  1092m  三池岳  972m
●山行日 2003年11月8日
●コース 八風キャンプ場〜釈迦ケ岳〜三池岳〜八風峠〜
八風キャンプ場
●多治見から
  登山口まで
多治見ー高蔵寺駅=勝川駅=東名阪=四日市IC
=八風キャンプ場(P)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、高田、林  
●コースタイム
多治見駅
高蔵寺駅
勝川駅
八風キャンプ場(P)
コル
北山
岩ケ峰
釈迦ケ岳
八風峠
三池岳
八風キャンプ場(P)
6:41発
6:52〜7:10
7:30
9:00〜9:15
9:45〜9:50
11:15〜11:25
11:45〜11:55
12:30〜12:50
14:00
14:20〜14:30
16:00着
地図はこちら


読図学習が目当て

先週、地図と磁石を使わないで下山したため
道迷いになったことを反省して、
今回は、一般登山道ではないルートを選び
読図学習を目的にした。

岩ケ峰尾根ルートで釈迦ケ岳へ登り
三池岳まで縦走して、東尾根を下る・・・・計画。


射撃場手前の小広場に駐車


射撃場手前で駐車

高蔵寺駅で高田車に便乗。勝川駅で林さんを乗せ、東名阪に入る。

四日市ICで下り、306号線に乗る。朝明渓谷への分岐を過ぎ、
八風キャンプ場を目指す。

キャンプ場を過ぎ、駐車スペースを探しながら進むと、
すぐ、射撃場。まだ射撃音は聞こえない。
斜面が赤い土のようになっていて、異様な光景
少し戻って、道の脇に駐車。

9:00着。

栃谷から入ることにする

岩ケ峰尾根の末端から取り付く方法と
犬尾山を過ぎた下のコルへ取り付く方法があるとガイドブックに書いてある。
時間を少しでも省こうと、コルへの道にする。

栃谷に沿って入る林道を歩きながら、
左手から尾根に取り付けそうなところを探す。

コルに入る道が分からない・・・

ここかな?と思われるところに入ってみるが、
谷へ下りてから登るべきルートが見つからない。
ここかな?と何度も入ってみたが適当なところがなく、
とうとう林道の終点まで入ってしまった。

犬尾山と思われるピークはずっと後ろになってしまい
これでは行き過ぎている・・・・と思い引き返す。

赤テープに助けられる

今度は右側を注意しながら入れそうな地点を探していると
小さな赤テープがふと目に入った。

ん??と思いながらその先を見ていくと、赤テープが谷に下りている。
ここだ!と思い、谷へ下りていく。
と、掴んだ木が腐っていたらしくボキッと倒してしまった。
ずいぶん大きな木だったのに・・・簡単に倒れてしまった。

左から斜めに入る

谷へ下りると、思ったとおり、斜面へ上がるように赤テープが続いている。
それも、すぐ、目の前の谷を上がらず、
左へ左へとトラバースしながら登って行く。

地図では、まっすぐ登ればすぐコルに着くようになっているが
それでは登りにくいのだろう。

コルに着、9:45。急な登りだったので一休みする。
急な下りから急な登りへと続くコル。ツバキの木が多い。
9:55発。


コルに着いた
はっきりした尾根である
これからの進路(北山まで)をコンパスで調べておいた



コルに着いた
谷から50mほど登ったか・・・
急登で汗びっしょり

こんな歩きやすい尾根ばかりならいいなあ・・・
と思えるような尾根をぐんぐん登る。
地図上のたらたら尾根もちゃんとある。

射撃場の音が急にうるさいほど聞こえてきた。
ひっきりなしに聞こえてくる。

期待はそこで終わり、アキレス腱がよく伸びる急登になった。
高田さんは、我々の歩調に合わせ、ゆっくり・ゆっくりと前進。
急登を登りきった小ピークで休憩、10:35〜10:45。

深く切れ込んだ栃谷と、その向こうに三池岳がよく見える。

尾根上に立ちはだかる岩壁

まだまだ急登は続く。
今度は花崗岩のざらざらした岩が立ちはだかる所へ来た。
高田さんはすいすいと苦もなく正面を登ってしまったが、
私は左へ逃げることにする。

足が沈むほど積もった落ち葉をトラバースをして
さあ、登ろうかと見上げたが、足がかりがない。

う〜ん・・・、右へまたトラバースして尾根へ出れば、
木を掴みながら登れる・・・と考えて、
落ち葉に足を取られないよう十分に気をつけて右に進む。

思ったとおり、木を掴んでえいっと体を持ち上げ、
「こちらですよ〜」と言う声が聞こえる方へ登る。

木を掴むにも用心がいる

うっかり腐った木を掴んでぽきっと折れた拍子に
大きな岩がごろんごろんと落ちていった。
下に誰もいなくてよかった〜と胸をなでおろす。

登りやすいところを探しながら・・

林さんは左へ左へとトラバースして登りやすい所を見つけているらしい。
ガサガサと枯葉を踏む音が聞こえるが姿が見えない。
「はやしさ〜ん」と呼ぶが、返事がない。

音のする方へ下りて見に行く。左側の谷を登って来ている。
我々のいる尾根へ上がるのに手こずっていたが、
木を掴んでぐいっと体を持ち上げ待っているところへ到着。

先が見えると心強い

白いザレ場のコルを通ったり、岩尾根のところは左手下へ巻いたりして進む。

右手上方に岩場が見えてきた。あれが鏡岩だろう。
とすれば、岩ケ峰はあの左の高いピークか?と思いながら
進むうちに釈迦ケ岳も姿を現した

あの稜線まで行けばいいんだ・・・・と先が見え、ほっとする。

「北山」の標識は間違っている??

あれれ?こんなところに「北山」の黄色い標識が・・・。
おかしい?北山は、左から尾根が来なければいけないのに、ここにはない。
それに鏡岩が見える角度が違う???

黄色いテープをつけた人は、
岩ケ峰へ下るコルの手前のピークに間違ってつけたのか?
と思いながら770mという、数字を読む。

赤テープがないと、ルート探しにもっと時間がかかる

コルからは急登。
大きな岩の右側をへつっていった高田さんが
「ここからは行けない」と言って戻ってきた。
それならと引き返そうとすると、林さんが「ここから登れる」と。
なるほど踏み跡と赤テープがついている。

う〜ん、赤テープのお世話になるなあ・・・。


ふと見上げた岩の上に
「岩ケ峰」と書いてある
黄色いテープを見つける

無理やりつけたような頂上標識

これで岩の上に出られた。
尾根を目指して上へ上へと登っていく。
もうこれからは下りに入るという地点で休憩、11:45。

「ここが岩ケ峰だよね・・・」と言いながら
ふとシャクナゲが密生している岩の上を見ると
黄色いテープがありそこには「岩ケ峰」の文字。
やっぱり・・・。11:55発。

イワカガミとイワウチワとシャクナゲがどっさり・・・春にはすばらしいだろうなあ・・・

ここから少し下ってからいよいよ県境尾根へと上がる急登にかかる。
後は稜線目指してぐんぐん登るだけ。

急にイワカガミとイワウチワとシャクナゲの木が増えた。
びっしりと生えている。
イワカガミは、黄葉してワイン色(に見える)になっている。
こりゃあ、春に来ると素晴らしい景色になるね・・・・と思いながら登る。

1本目のトラロープはなくても登れたが
2本目のトラロープは、滑りやすいうえに掴る立ち木もないので
ありがたく使わせてもらった。

トラロープが終わったところが県境尾根。12:15。
乾いた落ち葉がどっさり積もり、幹線道路の風情。
頂上まで約10分かと思いながら釈迦ケ岳の頂上へ。12:30着。


釈迦ケ岳頂上
笹の中の小広場


久しぶりの釈迦ケ岳

頂上は、笹が少し刈り込まれて以前よりは広くなっていた。

レモンジュースやコーヒー・りんご・パンなどをおなかに入れて、
次のパーティーに場所を譲って12:50発。


岩ケ峰
そうかあ、あそこを登ってきたんだ・・・
と見とれる。



歩きやすい県境尾根

ここからは、左(滋賀県側)は、緩い斜面。
右(三重県側)は、急な斜面ときっちり分けられている尾根道を
楽々八風峠に向かう。

なんといってもここはよく踏まれて迷うことのない道である。
どんどん下ると、さっき通った岩ケ峰尾根が立派に見えてきた。
そうか・・・あの尾根を通ってきたんだ・・・
なかなか立派な尾根じゃあないの・・・と感慨深い。

もっとどんどん下ると、釈迦ケ岳の頂上が
岩ケ峰尾根の上にちょっぴり現われてきた。
おっ、ずいぶん下ってしまったなあ・・・・。

釈迦ケ岳からは初めての道

途中で段木尾根へ下る小さな標識を見つける。ここも、面白そう・・・

中峠に近づくと、遠くの三池岳頂上標識も見えるようになってきた。

下った分、登り返さなければならない。

一山越して、八風峠。八風大明神の碑と鳥居がある。
ここから10分で行ける・・・とあるが、結構遠く感じる。
一時は左に入ったが、三池岳から遠ざかっていく・・・と思い、
引き返して鳥居をくぐる。

竜ヶ岳への縦走もいいなあ・・・

これがルート。明るい尾根を進んで、左竜ヶ岳、右三池岳の標識。
三角点はこの分岐から5分のところにある
見晴らしのよくない道の真ん中。14:20着。

計画では、ここから東尾根を下ることになっているが、
この時刻でもし道迷いでもしたら(先週のこともあるし・・・)
またまた暗くなってしまうかも知れないと思い、
安全策の栗木谷へ下りる一般登山道を下山することにする。
14:30発。

時刻が遅く、誰にも会わない静かな道

また八風峠に戻り、八風ロッジの標識を確認して下る。
なかなかいい道ではないか、静かだし・・・と思ったが、
考えてみればこの時刻、普通ならもう下山終了の時刻だから静かなのかも・・・。

ジグザグに下りる楽々の道。
だんだん沢の音も聞こえてきてフィニッシュとしてもいいねえ・・・。

地図では中峠からの道と合流するとなっているが、
あまり踏まれていないようであった。

堰堤からはでこぼこの林道歩き

堰堤上の深みで、魚が2〜3回跳ねたのを目撃。
コンクリートを伝って見に行ったが魚影はなし。
ついでに休憩する、15:20。

下を見ると足がすくむので、登山道まで引き返して休憩。
稜線の木々は全部葉っぱを落としていたが、
ここらはまだ黄葉が残って美しい


堰堤から下を見る
この下で沢を渡って広場に出る



堰堤から下を見る
魚影はなし
確かに跳ねたのになあ・・・・


明るいうちに下山できてほっ・・・

石がきれいに並べてあるところから向こう岸に渡り、
後は広い林道をどんどん下る。

約30分歩いて駐車場所に着。
16:00、明るいうちに下山できてよかった〜。

射撃場の音は止んでいた。

始めから尾根に取り付くならどこから??と思いながら
ゆっくり車を進めてもらい入り口を見つける。
今度は尾根に取り付こう・・・

帰りは、東名阪の勝川分岐を見過ごし、東名の入り口まで走ってしまった。
結果的には、混雑を避けれた・・・と思うが、おしゃべりには気をつけよう。

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