やっと行けた南木曽岳頂上
  公開山行 南木曽岳      


●場 所 長野県南木曽町
●山行日 2003年2月22日
●コース 上の原登山口〜第1・第2鉄塔〜女岩〜避難小屋〜南木曽岳展望岩〜
上の原登山口
●多治見から登山口まで 多治見駅ー南木曽駅=タクシーで上の原登山口へ
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者  守山・丹羽・川浦・林昭・小酒井夫妻・大西・瀬戸
(一般参加者 渡辺・百松)
●コースタイム 多治見駅          6:56
南木曽駅          8:11〜8:25
上の原(P)         8:35〜8:45
第2鉄塔上         9:35〜9:45
巨大樹の森急登の上  11:05〜11:15
大岩突き当たり手前   12:15〜12:25
       地図はこちら


 
山は勘が頼り

登山口で山を見上げると上のほうはガスっている。
雪が降っているような白いガスの状態。雪もちらほら降ってきた。
雪はなし。落ち葉を踏んで第1・第2鉄塔へ。稜線に出ても雪はなし。

樹林の中の尾根で休憩。

だんだん登山道の凍っている所が出てきて、そろりそろりと足を出すので
時間がかかる。いつから、どこからアイゼンを着けようかと悩む。
凍っている所を過ぎれば落ち葉の道になるし・・・・。

しかし、急になってきたこともあり、巨大樹の森・曲がり角手前は
けっこう急な記憶があるので、アイゼンを着けることにする。
そのうち、雪もたくさん降ってきたので雨具をつけ、
ザックカバーもつけ、オーバー手袋もすぐ出せるように用意する。

アイゼンを着けると楽々登れるのでスピードアップがはかれる。
緩いアップダウンの所はまだよかったが、急になるとともに
踏み跡が分かりづらくなってきたようなので、ラッセル隊を作ることにする。
元気な人に前へ行ってもらって交代でラッセルをしていくことにする。
尾根をどんどん進む。 だいぶ後ろとの間が開いたので、休憩しながら待つことにする。
足が攣った1名はゆっくりくるという。
彼女は、「足が痛くて」と言い、「私はここで待ちます」と言う。

ツエルトを被って待っていてもらうことにしたが、
結局リーダーと一緒に下山することになった。

さて、ここからが1番の難所。踏み跡なしのまっさらな雪面。
大岩に突き当たって左に曲がる手前から急に雪が多くなって、
その場足踏み状態。

こんどは、岩に沿ってトラバースし、岩の手前で登りはじめる。
木の幹を掴んで体を引き上げる。今度はやや左に曲がる。次いで上へ登る。

ここまでは記憶にあるのでよかったがその先で困った。
右・まん中・左とどちらへ行こうかと迷う。
先行者に「どっちだと思う〜?」と尋ねると「左」という。 
私は右のような気がするが・・・。まん中は雪がかぶさってくるので無理。
左へ行ってみる。大きな岩が連続している。
こんな記憶はないが行けないこともなさそうである。
とにかく尾根へ出ればいいのだからと前進。

大きな岩の頭は避けて、下りてから笹につかまって登る。
そのルートは私だけだったらしく、後でわかったが、
2番手は岩の頭を伝ってきたらしく、
その次の人も次の人も同じルートをたどったらしい。

しかし、そこで、2番手の男性はアイゼンを自分のアイゼンに引っ掛けて、
岩から滑り落ちた
というではないか。
幸運なことに足元に木があってそれに体重を支えていて
後続者に引っ張り上げてもらったという。
お〜こわ〜。

登りきったところでふと右を見ると赤いテープが木に巻いてあるのを発見。
やっぱり先程右か左か迷ったところは右から入るんだ。
そこからはまた記憶が戻って木々を掻き分け、大木の下をくぐり
大木を跨ぎ越して下りに入る。

そこからは歩きやすい雪面となる。
ここを登れば右手に小屋が見えるはず。ここで先頭を代わる。
後をついていくのはなんて楽々。
無事小屋に到着。
中では下山路から登ってきた3人パーティーがいた。 

尾根へ出る。前回の下見でトップで歩いたので記憶がはっきりしている。
迷わずに展望岩へ。今日はここまで。
ガスっていて何も見えず。
さあ、下山。途中、例の岩ルートは嫌だったらしく、
アイゼンを引っ掛けた男性は赤テープのある左へと曲がっていった。
ところが道が行き止まったらしい。

右手に登りのルートが見えるはずと思って探しながら歩いていたので、
丁度見えた踏み跡方面へ急な下りを通ってさっきの踏み跡に合流。
下りは早い早い。どんどん下って1時間ちょっとで曲がり角。
 葉っぱが多くなってきた所でアイゼンを脱ぐ。

そのあとも、落ち葉の下が凍っていたり、木の根にのっかったり、
濡れ落ち葉で滑ったりと、ハラハラが続きキャアーという声を何度も聞く。

登山届の手前でようやく先に下りたリーダーの後姿を見つける。よかった〜。
足の攣った女性も症状がよくなり、先に下っていったとのこと。
登山口の犬の家の車庫で本人を発見。よかった〜。これで全員そろった。

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