今年初の大雪 雪見山行へ |
霊仙山 |
尾根を間違えて引き返した・・・ 元の尾根に戻った所で タイムリミット(13:45) |
●場 所 | 滋賀県山東町 | |
●標高 | 1084m | ||
●山行日 | 2003年12月21日 | ||
●コース | 柏原駅〜1合目〜4合目〜7合目〜尾根を間違えたので引き返す | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー名古屋駅ー柏原駅・・・登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 林昭 丹羽 | ||
●コースタイム |
多治見駅 柏原駅 登山口 1合目 4合目 6合目 引き返し 登山口 柏原駅 |
7:08発 9:05着〜9:35発 10:20〜10:30 11:05〜11:15 12:20〜12:10 12:50〜13:00 13:45 16:05 16:45着〜16:57発 |
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地図はこちら |
昨日は、今年初めての大寒波。あちこちに大雪警報が出ていた。 一夜あけて快晴のもと雪景色を楽しもうと計画。 今日の最低気温はー3℃。 昨日の雪が溶けて凍っているとバイクは怖い。 やむなくバスで行くことに。始発でも6:41。 いつもの電車より1台遅れ(30分)て柏原駅に着く。仕方ない・・・。 |
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柏原駅前 暗〜い雪雲 |
素晴らしい青空のつもりが、岐阜を過ぎ、大垣を過ぎ、 関ヶ原に近づいてくると前方は暗〜い雲。 もしかすると・・・???との不安は的中。 関ヶ原は吹雪!! 雪が降る中、柏原駅のプラットホームは雪かきもしてなくて、 雪の中へ下車。 |
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登山口 時々青空が顔を出すが すぐ暗い雲に覆われる |
雨具の上下・ロングスパッツの用意・・・をしていると、 電車が遅れたこともあり、出発は9:35。 いつもより1時間遅れとなった。 鶏小屋からは完全な雪道。 先行者は2〜3名か?新しい踏み跡がある。 登山口に、10:20着。 林道歩きは暑くて暑くて・・・、雨具の上を脱ぐ。 |
1合目の2本杉 ふわふわの雪が木に積もっている |
今日は冬靴を履いてきたが、 いつもの靴より重くて、硬くて歩きにくい・・・。 体が重いのは、靴が重いせいか荷物が重いせいか・・・ いつもの軽い足取りにならず、スピードも出ない。 1合目に、11:05着。 |
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1合目付近 |
だんだん雪の量も多くなり、 今日はどこまで行けるか?が気になり始める。 新しいのや古いのや、獣の足跡も雪道はよく分かる。 先ほどからの先行者(足跡)だけで、山は静か。 |
4合目の手前 ここのヒノキも背が高くなった |
4合目の手前までは樹林の中。 避難小屋下になると植林のヒノキが出てくる。 植えたばかりの頃は、風がビュービューで寒くなる地点だったが 20年も経つとヒノキも大きくなり、 雪の重みで登山道に覆いかぶさってくるようになってきた。 4合目避難小屋に12:00着。 |
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4合目から続く踏み跡 両側から雪の重みで 木が傾いているので、雨具の上を着る |
避難小屋の戸は外れてしまい、立て掛けてある。 中を使用した形跡があるが、これじゃあ寒かっただろう。 いつもは見える伊吹山も雲の中。 ここからは両側から雪の重みで木が迫ってくるので、 雨具の上を着る。 |
足が長い獣 |
雪の上に深い足跡。足が長いので鹿?カモシカ? おなかを擦って歩く足の短い足跡もある。 今日はウサギの足跡が少ない。 |
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鹿の食害を防ぐため 白や青のビニールテープが巻いてある |
4合目を過ぎると、 ビニールテープがヒノキにぐるぐる巻いてある所に差しかかる。 鹿の食害を防ぐためだ・・・と聞く。 5合目は夏道を通る 冬道の尾根はまだ雪が少なく歩き難そう。 |
6合目 登山道から外れたところに 赤いテープが見える |
6合目に12:50着。 登山道から外れたところに赤くて長いテープがつけてある。 何であんな所に?と、気になった。 ここでこの時間、北霊仙山まで行けそうにない。 しかし、先行者がルートを付けていてくれれば、 ぎりぎり行けないこともない時間である。 |
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6合目から、踏み跡は夏道と冬道に分かれた。 どっちにしよう?? 雪がまだ少ないので、尾根の冬道はブッシュで歩きにくいだろう。 それなら夏道のほうが歩きやすそう・・・と考え、夏道を選ぶ。 赤いテープは尾根の方へと続いていっている。
夏道のトラバース道を注意して歩く。 こちらはあまり踏まれていない。ピッケルを持った2〜3人か。 7合目に着。標識の数が増え、3〜4本は立っている。 すぐ冬道と合流。ここで先行者は冬道にルートを変えた。 夏道に木が倒れこんで邪魔をしているのを嫌ったらしい・・・と分かる。
冬道を見て驚いた!! 何本もの赤テープがずーっと続いている。それも長くてぞろぞろしている。 ぱっと見ただけで視野に3箇所は飛び込んでくるほど間隔が短い。 おまけに、邪魔な木の枝が切り払われている!! えーっ、新しい登山道でも作ったのか?と思うほど歩きやすく 今までの木を乗り越えたり、またいだり、掻き分けたりをしなくても すいすいと進んでいってしまう。 こんなんでは冬山の面白さが無くなってしまう・・・と思いながらも 赤テープについていく。
石灰岩のゴロゴロした岩尾根も、我々なら右へ巻く所を それらを乗り越えて進むように赤テープは誘っている。 なんで?先行者もその通りに進んでいる。
そして右斜面へ下り始めた。 こんなところで下り始めたら霊仙山へ行けない・・・ でも、新しいルートかも・・・ と悩みながらもついていく。 前方に人影。なにやら相談している風。 もしかして間違えた・・・といって引き返してくるかも・・・と思いながら待っていると 案の定、そうだった。 「赤テープに誘われて下ってしまったが、急な下りになったので引き返した」・・・と。 「昨日避難小屋で泊まった2人がこの道を下ったらしい」・・・とも。
やっぱりね。霊仙山へ行くなら尾根を左へ取らないと・・・・。 これは何回もこんな失敗を繰り返した挙句の土地勘。 今年の1月12日にはこの勘で、踏み跡なしでもちゃんと北霊仙山へ行っている。 しかし、かえすがえすも悔しい。 こういう邪魔な赤テープ(先回は白テープ)などに惑わされることが。 引き返す途中にも、何本ものテープがぞろリぞろりと目立つ。 元の尾根に戻る。北霊仙山へのルートは深い雪の中。踏み跡なし。 その2人パーティーはどこへ出たのだろう???
足元にプラスチック製?の赤い標識。 造林公社?のように読める。 このぞろぞろした赤テープはそのため? 登山者はこの赤テープに誘われて違う尾根を下ってしまうのは畢竟。 |
造林公社?というような文字が見える |
こんな赤テープは造林公社と関係があるのか? もしかして、作業のためにつけたのなら 作業後取り外しておかないと ほとんどの登山者は赤テープに引っ張られてしまう・・・ |
この方向に進むと北霊仙山 |
「ぞろぞろとたくさんつけられているテープには用心しよう。 登山者ならあんなに景観を邪魔するようにはつけないよ」・・・と 口々に言い合いながら、元来た道を引き返すことに。 なんといっても時間が遅い。14:00。 ここは8合目と7合目の間。 ここから2人でラッセルして行けるはずがない。 |
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やっと青空が見えてきた 尾根の分岐で |
休憩しているうちに青空が出てきた。 素晴らしい銀白が青空に映える。 降ったすぐ後の雪がこんなに美しいとは・・・ いつ見てもいいなあ〜。 |
尾根の分岐で やっと青空が見えてきた が、すぐ消えてしまった・・・ |
途中で引き返しても、こんなに素晴らしい雪景色に会えたことに満足。 ぐるっとまわるなら、もっと早い時間に出発して 人数も多くして、ラッセルができるようにしなくてはね・・・。 |
目障りな赤テープに腹を立てながらの下山。 帰りの電車が気にかかる。1時間に2本しかない。 1合目で5分休憩しただけでノンストップで柏原駅へ。 トップを交代した林さんの足の速いこと。 痛む足を我慢してついて行き、発車10分前に到着。 装備も片付けて町用の服装で乗り込む。 中は暖か〜い。 |