6月の八ツは花いっぱい |
赤岳〜横岳〜硫黄岳 |
(行者小屋〜阿弥陀のコル〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉) |
中岳から赤岳を望む ツクモグサ 今回のお目当てだったが 硫黄岳山荘の上に 1輪咲いていただけ 後は皆終わっていた |
●場 所 | 長野県茅野市 | |||
●標高 | 赤岳 2899.2m 横岳 2829m 硫黄岳 2765m |
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●山行日 | 2003年6月22日〜23日 | ||||
●コース | 美濃戸口〜美濃戸〜南沢〜行者小屋〜阿弥陀の コル〜中岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜 北沢〜美濃戸〜美濃戸口 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー塩尻駅ー茅野駅⇒美濃戸口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 川浦 林 | ||||
●コースタイム | 1日目 6月22日
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地図はこちら |
北岳へ行く予定が、林道通行止めでかなわず、八ヶ岳に変更する 。6月の八ヶ岳はまだ行ったことがない。楽しみ。 土日は山小屋が混雑すると思って、フリーの気楽さで日・月にする。 しなのは、がら空き。美濃戸口へ行くバスのお客も少ない。身支度をして、11:20発。 |
昨年(7月13・14日)は、キバナノヤマオダマキがいっぱい咲いていたのに 今年は1本もない。 その代わり、レンゲツツジがいっぱい。 レンゲツツジ 橙色の鮮やかな花色。大きいので遠くのほうにあってもぱっと目立つ。 樹林の中にも林道の脇にも鮮やかな色が並ぶ。 ちょっと小さいのはヤマツツジ。それとベニバナイチヤクソウも。 ガスが立ち込めた樹林の中にぼうっと咲くのはなかなか良いもんである。 |
イブキジャコウソウ(咲き始め)・サラサドウダン・アヤメ・ ミヤママタタビ(葉っぱが白色に)・オニク・ヤマガラシ・ムカゴトラノオ・ マイヅルソウ・ヤグルマソウ・コバノイチヤクソウ・ウメガサソウ・ニシキウツギ・ シロバナノヘビイチゴなども咲いている。 美濃戸の南沢分岐前の山荘で休憩、12:20〜12:30。 椅子のすぐ後ろに、ウラジロヨウラクの大きな花が咲いていた。 |
登山口に紫色の花・ミヤマハンショウヅルの花がたくさんぶら下がっていた。 暗い樹林の中へ入り、沢音を聞きながら登っていく。キバナノコマノツメが 出てきた。 キバナノコマノツメ 稜線以外で一番良く見た 沢を何度も渡りながらゆるく登っていく。 明るい河原に出ると、もうすぐ行者小屋・・・と思うがこれからが結構長い。 続々と登山者が降りてくる。山が空っぽになるのでは?と思うほど。 |
行者小屋に近づくにつれ、横岳・大同心・赤岳展望荘・地蔵の頭が見えてきた。 赤岳の頂上はガスの中。 ゴゼンタチバナ・タカネグンナイフウロ・コミヤマカタバミ・ズダヤクシュ・ オサバグサ・ミヤマカラマツ・ツバメオモト(小さい実)・ミヤマキンポウゲ・ シロバナノヘビイチゴ・クロミノウグイスカグラ(ヒョウタンボクのように2つずつ 白い花が咲いていた)・クリンユキフデ(タデの仲間)・コイワカガミなども咲いている。 |
行者小屋に14:50着。これから2時間で赤岳頂上。 さあ、気を引き締めて15:00出発。 阿弥陀とのコルまでは樹林の中。オサバグサとコミヤマカタバミ・ タカネザクラ(ミネザクラ)がいっぱい。コヨウラクツツジ・シナノキンバイ・ ヒメイチゲ・ミツバオウレンも咲いている。 予定通り50分でコル着。15:50〜16:00。 |
ここからが楽しい稜線歩き。森林限界を過ぎているので花もがらっと変わる。 白くて大きい花は??と見に行くとハクサンイチゲ。咲き初めで初々しい。 そして、キバナシャクナゲ・イワウメ・ツガザクラ・イワヒゲ・チョウノスケソウ・ コケモモ・コイワカガミが続々と登場。 キバナシャクナゲ 稜線に出て初めて会えた |
中岳につくと、今までガスに隠れていた赤岳も見えてきた。 ここから下ってまた登り返すコースが目の下に見える。 コマクサを見に行くが葉っぱだけでかろうじて蕾が出かかったところ。 ザレザレでジグザグの登りを「忍」の一字で登る。 キバナシャクナゲや岩場に張り付くイワウメやイワヒゲ・ チシマアマナを横目で見て。 イワヒゲ まさしく岩にくっつくようにいっぱい咲いていた これからいよいよ岩場・・・というところからストックを片付けて岩に取り付く。 |
岩場のあちこちに花が咲いているので、ゆっくり後ろを待ちながら 楽しみながら登ることができた。 イワウメ・イワヒゲ・コイワカガミの他に、チョウノスケソウ・オヤマノエンドウ・ クモマナズナ・イワベンケイ(咲き始め)も出てきて、華やかに賑やかになってきた。 チョウノスケソウ |
頂上17:20。頂上小屋着。17:30からの食事には間に合った。 「どこでもどうぞ」と言われたので、蚕棚の上に決める。 汗でびっしょりの服を着替えて、さっぱりしてから食堂へ。 3テーブルだけですんでしまう人数。やっぱり読みは合っていた。 |
生ビールでまずは乾杯。ちょっと硬い肉じゃが風の煮物だったが まあまあおいしかった。 7時前の天気予報では明日は曇り。あさっては前線が上がってくるので雨。 まあまあじゃないのと思って蚕棚へ。 トイレも中にあって以前来たときよりずいぶんと良くなっている。 7:30頃就寝。8:00消灯。 |
4:30頃にごそごそという音で目を覚ます。夜中は何度も目がさめたが これも仕方ないかと思い気にしないことにしている。 5:30の食事の前に外へ出てみると、横岳から蓼科山まで良く見える。 赤岳展望荘がすぐ下に見える。 横岳から硫黄岳への稜線 天狗岳から蓼科方面 |
6:00発。 岩場をぐんぐん降りていく途中でとんだへまをしてしまった。 右手の方へ続くトラバースの道と、左下の方へ続く道とあったが、 下の方に雪渓がちらと見えたのでそれを避けるつもりで右の道に入ってしまった。 すぐ合流するか・・・と気楽に考えていたが、今回一番の難所に突き当たってしまった。 |
急な鎖場・急な梯子・土台が崩れ傾いた橋・雪渓が残っているので 岩場をへつるところ・雪渓のトラバースと続いた。 これはもしかして、稜線伝いの登山道を通行止めにして その巻き道か?とも思ったが、出た所は展望荘前。 どこにも通行止めはなかった・・・。 展望荘から横岳までは花いっぱいのルート。 |
昨日見てきた稜線の花が全部揃っていて、それも大きなお花畑を つくっている。相変わらず展望はガスで利かない。 新しい花では、ウルップソウ・ミネズオウ・ミヤマオダマキがお目見え。 ミネズオウ お社のあるピーク付近も素晴らしいお花畑。 横岳頂上からの下りの梯子や金網の橋や鎖場も楽々通過。 硫黄岳までのガラガラ地帯はコマクサ群生地だが、 今年はまだまだ。やっと蕾が出てきたところ。 |
硫黄岳山荘、9:05〜9:20。ここからの風の強いことは体験している。 しかし今日は微風といったところ。あっけなく20分で硫黄岳頂上に到着。 さあ下り。退屈な樹林の中をコミヤマカタバミ・アサバグサ・ キバナコマノツメを見て赤岳鉱泉へ。11:00着。 |
日が差したりするのに雨が降っているので屋根の下で休憩。11:30発。 北沢入り口(12:20)までは山道でよかったが、 そこからの林道は本当に疲れる。 美濃戸に13:00〜13:05。バスは14:47。 45分で美濃戸口まで行ってお風呂に入るには丁度いい時間。 またまた、レンゲツツジやベニバナイチヤクソウを見て、 スズランまで見つけて美濃戸口に13:50着。 ベニバナイチヤクソウ からすの行水でもさっぱりする。外の涼しい風にあたりながらビールを飲む。 丁度いい時間になって出発。 帰りは普通を乗り継いで多治見へ。 |
その他の花 |
コイワカガミ 鮮やかな色でお花畑を彩る |
クリンソウ 北沢の堰堤から 美濃戸までの林道沿いで |
ミヤママタタビ 美濃戸に近い林道沿いで 葉っぱの半分くらいが 白くなっている |