目の前の雪の壁を乗り越えて |
南 木 曽 岳 |
登山口 タクシーの運転手さんは 最近、雪は降っていない・・・と だったら、踏み跡もあって 頂上までいけるかも? と、期待していたが・・・ |
●場 所 | 長野県木曽郡南木曽町 | ||
●山行日 | 2005年1月29日 | |||
●多治見から 登山口まで |
多治見ー南木曽=タクシーで登山口へ ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機 |
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●参加者 | 丹羽、林 | |||
●日 程 |
地図はこちら |
第1鉄塔 鉄塔のある場所は風の通り道 少し下で休憩 |
第1鉄塔 ここを過ぎると暗い桧の林 凍っているかも? と心配していたが案の定だった |
これから急な坂道もあるので アイゼンを着ける これで迷うことなく足が出せる |
アイゼンを着けた尾根へ出る手前の所 まだこの辺りは雪が少ない |
緑色のフン? 第3鉄塔から右に曲がると 初めて見る奇妙なものを発見 緑色のフン? 食べたものを吐き出した? あれこれ考えてみる |
獣の寝床? 尾根へ出たところで 笹を小さく食いちぎって 敷き詰めた跡があった 結構広い、畳1畳ほど 以前見た鹿の寝床は 葉の付いた小枝を敷いて作ってあった でも、登山道のすぐ脇 こんな無用心な所に 寝床を作るだろうか? |
立派な通り道 その寝床から右の斜面へ降りていく 立派な通り道ができていた 多数の獣が通ったような跡 |
足跡 ひづめ?のような跡 |
もっと大きい 指のあるような足跡も見つけ もしかして・・・熊?? ええっ? 大きな声で話していこう!と決める でも、大声で話し続けながらの登りは とってもしんどい〜〜 |
新しい標識 巨大樹の森入り口 曲がり角・・・とも我々は言っている 新しい標識ができている |
古い標識 こちらは今までの古い標識 ここから雪の量がどんと増える わかんを履くところだが あの急な斜面はアイゼンの方がいい ・・・と思って、そのまま進む |
先行者に出会う 男性(歩幅が大きい) 背はそれほど高くない (足跡が大きくない) 藤のわかんを着けている (わかんの刃が四角) 年配の経験者 (籐のわかんを使っているし、 南木曽へ1人で来ている) ・・・と予想していた通りの 人物だった それも顔見知り!! |
急坂の手前で追いつきお礼を言う 彼はここから下山・・・と言う 1人で深い雪のラッセルは 大変だったことだろう おかげで我々はまだ体力が残っている 時間もまだ早い もう少し先まで行くことにして前進 一番の急坂はやはり手強い! 目の前の雪壁を 乗り越えなければならない ストックどころではなく 両手を雪に突き刺して 体を持ち上げないと足が上がらない カメラも邪魔 ザックに片付けようと 立ち止まっていると 後ろから先ほどの男性が登ってきた 先に行きましょう・・・ と追い越していった |
フーフー言いながら登りつめて 今度はわかんを着ける 今までのアイゼンの上に わかんを着ければ時間短縮 跡を追って進むが 先行者は休憩も無しのパワー 雪が降ってきた それもかなり多いので雨具を着ける 大岩の手前で休憩する彼を追い越して 第2の急坂へ突入 雪はますます深くなり 段差の大きいところを登るのは やはり両手が一番! 足元は踏んでも踏んでも 足場ができず苦労させられる それほど進んでいないのに 時間だけはちゃんと過ぎ おなかも空いてくる |
登りの途中で休憩していると 先ほどの彼がまた追い越して行く 第2の急坂の上半分を ラッセルしてもらった 尾根へ出てからは緩い登りだが だんだん下山予定時刻が近づいてくる 雪?あられ?も多くなったので もう前進はやめようと思うと 同じことを彼も考えたらしく 木の下で雪を避けている 我々はツエルトを出して潜りこみ ホットレモンで一息つく その間に彼は下山開始 下山は楽々 明日登る人はここまで楽に登れるから 頂上へも行けるだろうな〜 なんて考えながら下る |
一番の巨大樹 新しくできた看板には 「栃の木」・・・と書いてある 幹の周りと樹齢はまだ空欄のまま 先端の幹が折れているのも痛々しい |
二番目の巨大樹?は もう倒れて2年になる 雪が多いのでこの下を潜るのは大変 屈むだけでは通れず 膝を突いてしまった あちこちで巨大樹のてっぺんが折れたり 幹が裂けたりしているのを見 そろって寿命がきたのか?と気がかり 下の方だけ残っている太い幹は 穴がいっぱいあいている 虫の穴か?きつつきの穴か? 満身創痍・・・といった感じである |
麓に近づくにつれ雨になってきた 木々についた雨滴がきらきらと光り 宝石のよう! 天候は悪くなるはずが 雨も止み、霧が出てきて 桧林の中は幻想的な風景になった 第2鉄塔からの尾根の木々が切られ 見通しがよくなっている そういえば、今日も チェンソーの音がしていた 駅まで歩く |