もう山は空いているかしら
白馬〜唐松縦走
    (栂池〜白馬大池〜白馬岳〜白馬鑓〜不帰キレット〜唐松岳〜八方)


8月30日(水) 前夜泊

8月31日(木) 1日目

白馬大池


白馬岳



9月1日(金) 2日目

白馬鑓


唐松岳

●場 所 長野県小谷村・白馬村
●標高 白馬乗鞍岳 
小蓮華山 
白馬岳  
白馬鑓ケ岳 
天狗の頭 
唐松岳 
2436.7m
2769m 
2932.m
2903.1m
2812m
2696.4m
●山行日 2006年8月30日(水)〜9月1日(金)
多治見から
  登山口まで
多治見ー松本ー神城=栂池ゴンドラ駅(ゴンドラ・ロープウエーで栂池自然園駅へ)・・・登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機
●参加者 丹羽
●コースタイム
8月30日(水) 前夜泊
多治見駅
松本駅
神城駅
ペンション「樹里家」
8月30日(水) 前夜泊
17:22発(しなの21号)
19:00〜19:04
20:28着
20:35頃着
8月31日(木) 1日目
ペンション「樹里家」
栂池ゴンドラ乗り場
栂池登山口
天狗原
白馬乗鞍岳
白馬大池
小蓮華岳
白馬岳
村営頂上宿舎
8月31日(木) 1日目
7:30発
7:50〜8:00
8:40発
9:40
10:45
11:20〜11:25
12:20〜12:30
15:00
15:30着
9月1日(金) 2日目
村営頂上宿舎
白馬鑓
天狗山荘
天狗の頭
不帰キレット第2峰北峰
唐松岳
八方ロマンスリフト乗り場
八方ゴンドラ麓駅
白馬駅
松本駅(しなの24号)
多治見駅
9月1日(金) 2日目
5:50発
7:45〜7:50
8:35〜8:40
9:00
12:00
12:40〜12:45
15:10〜15:15
15:40頃着
16:00頃〜16:33
18:10〜18:50
20:33着

  


1日目  8月31日

アキノキリンソウ
登山口から天狗原へ行くまでの
登山道の両側に
たくさん咲いていた

ヤマブキショウマ
オタカラコウ
舌状花の数が1〜3個の
メタカラコウとは違って多い



ゴゼンタチバナ
実が赤くなり始めているものもあった

シナノトギリ?

モミジカラマツ

オニシオガマ

ハクサンボウフウ タテヤマアザミ?
頭花がうなだれていること、
頭花の下に小さい葉(苞葉)が
見られることから
タテヤマアザミかと思ったが・・・


オオバミゾホオズキ

オヤマリンドウ アカモノの実
天狗原から白馬乗鞍岳方面を見る 水のない天狗原

干からびてしまっている


タテヤマリンドウ
でも、湿地の花は咲いている

イワショウブ
これも湿地の花

キンコウカ
これも湿地の花
風吹大池への分岐

この木道の下にも水なし
オオヒョウタンボク ミヤマダイコンソウ ミヤマリンドウ

ハクサンフウロ

まだ残っている雪渓
そのおかげで夏の花がまだ見られた


ミヤマキンバイ
チングルマ アオノツガザクラ チングルマコイワカガミ

ジムカデ

エゾシオガマ
雪渓を渡ったところで


ウサギギク
チングルマの果実 シロバナハナニガナ タカネバラの果実

シラタマノキの果実

平らな白馬乗鞍岳頂上 白馬大池
ゴンドラに乗っていたときは
素晴らしい天気だったのに
もう、ガスが出てきた





タカネナナカマド
よく似たウラジロナナカマドとの区別は
小葉が3〜4対であること
4〜6対は、ウラジロナナカマド


また、「ウラジロ」というように
葉の裏が白っぽいこともある


シナノオトギリ
白馬大池の畔で
イワツメクサ


ヨツバシオガマ

イブキボウフウ ミヤマホツツジ
クロウスゴ


白馬大池山荘に着いた
いつもの道は通行止め
池の畔に沿って周り込む


工事中の山荘
タテヤマリンドウ
雷鳥坂で
ミヤマリンドウ コマクサ
船越の頭で

まさか、この8月の終わりに
出会えるとは思ってもいなかった
ただ、盛りは過ぎていたが・・・


トウヤクリンドウ
白馬大池を過ぎ、
船越の頭の稜線から
ずっと、不帰キレットあたりまで
右も左もこの花が続いていた


オヤマソバ ヒメクロマメノキ
(コバノクロマメノキ)

とても背が低いので「ヒメ」
10cmにも満たないほどの背丈

イワギキョウ
今が盛り・・・といっていいほど
初々しい


ミヤマコゴメグサ? ウラシマツツジの紅葉


タカネナデシコ


ウメバチソウ
これも今が見ごろ
クモマミミナグサ
よく似たミヤマミミナグサとの区別は、
クモマミミナグサの
花弁が
2裂
するだけに対し
ミヤマミミナグサは
花弁が2裂し、更に2〜3浅裂するので
容易にできる

また、同じ花弁が2裂する
タカネミミナグサとの区別は
茎の色がポイント
茎の色が暗紫色はクモマミミナグサ


ホソバツメクサ
花は直径5〜6ミリと小さく
葉も線形で細い
クロトウヒレン イワギキョウ
大ぶりだったのでチシマギキョウ?と
思ったが、毛がないのでイワギキョウ


ウラジロタデ


ミヤマアキノキリンソウ 小蓮華山
傾いているのは地割れのせい
立ち入り禁止になっていた


チシマギキョウ
花弁にはっきりと白い毛が密生している


三国境

小蓮華山を振り返る
真っ白な土と白いガス


旭岳
ガスに包まれ全容がはっきりしない


白馬岳頂上
またまた、ガスの頂上
青空で登ってきたことってあったかしら?


村営頂上宿舎
私はこちらの方がお気に入り

闇雲に詰め込まないこと
男・女別の部屋を意識していること
今回、初めてお弁当を頼んだが
南アルプスのおにぎり3〜4個のみで
1000円とは大違いの
良心的な内容であったので
お気に入りの条件が増えた

今回、女性1人は私だけだったらしい
部屋に1人きり!となった


イワギキョウ

ミヤマコウゾリナ
頂上宿舎のすぐ上にはまだ
分厚い雪渓が残っている
そのおかげか、夏の花がまだ咲いていた


ミヤマクワガタ


ウルップソウ(花の終わったあと)
しかし、さすがウルップソウは
皆、こんな状態だった


頂上宿舎付近から杓子を望む



2日目  9月1日


一瞬の朝焼け(部屋の窓から)
カメラを持って外へ出ると
もうなくなっていた
朝焼けは雨?なんて
聞いたことがあるが・・・

頂上宿舎の上の稜線から
旭岳を望む

以前(2000年)、
祖母谷温泉から唐松まで
縦走したことを思い出す
あれは長かった!!!


白馬岳と頂上小屋
旭岳
こんなにくっきり見えたのは、今だけ


杓子と白馬鑓を望む
ぼんやりして見えるのは
ガスが出てきたから


シコタンハコベ
ほとんど終わり
ミヤマトリカブト?

杓子を望む 白馬鑓を望む
タカネシオガマ
ほとんど終わり


タカネイブキボウフウ コマクサ
ここにもまだ咲き残っていた


杓子の山頂はパス
今日のメインは不帰キレットの通過なので

旭と白馬を望む

白馬鑓ケ岳頂上
唐松方面へ行くのは単独の男性と私のみ

彼は早い早い
あっという間に姿が見えなくなって
静かな山を独り占め

すれ違ったのは6人、3パーティーのみ


天狗の頭方面を望む

白馬岳を望む
特徴のある山容なのですぐ分かる


ぷっくりとおなかが膨らんだ
スズメほどの鳥
鑓温泉への分岐 イワギキョウ




ヒメイワショウブ
天狗山荘への下りは
遅くまで雪が残っていたらしい


おかげで夏の花に
それもまだ蕾状態で会えた


ウルップソウ
ここだけは、花が咲いていた


天狗山荘

アオノツガザクラ


ヨツバシオガマ
これもまだ蕾状態

天狗山荘前の雪渓
この雪渓、まだずいぶん分厚い
天狗の頭
ガスが濃いとなんにも見えない
不帰キレット方面を望む

コマクサ
こんなところにも咲いていた


天狗の大下りが始まる前に
ここから難所が始まるので
お弁当をおなかに入れる

白馬鑓方面が一瞬見通せた




ここから天狗の大下り
岩場・鎖場が連続し
足元は浮石だらけ


コルに降り立って
天狗の大下りを振り仰ぐ

一峰の頭
コルから岩場に取り付いたが
すぐに終わって
なんでもないところにこんな標識が

3つ峰があるが第2峰の手前が
いやらしいだけであとはすんなり


これから第2峰へ
前にも後ろにも人がいないので
落石の心配がない
ここが「不帰の嶮」?
唐松岳まで2時間・・・とある
今、11:30   
これから2時間後なら13:30
リフト駅まで2時間20分
最終の16:00のゴンドラに
乗れなくなってしまう!!

間に合わないときは
八方池山荘で泊まることも考えた
雨も降り出した
ザックカバーのみ付けて歩く


ミヤマダイモンジソウ


ミネウスユキソウ 唐松岳山頂
この「二峰の北峰」までがきつい登り


南峰は、難なく通過
第3峰は、どこだったか見落とすほど


唐松岳山頂
いつ、第3峰に着くかと思いながら
とうとう唐松岳まで来てしまった

周りは真っ白で、
頂上直下の山荘も見えない


松岳
ガスが取れてきた・・・と思ったら
唐松岳
ほんの数分後には青空
でもまたすぐにガスがかかった

不帰キレットも見えている


唐松山荘
泊り客か、雨で避難していた人たちも
カメラを片手に唐松岳を撮っている

八方池方面と五竜方面の分岐 ヤマハハコ
八方尾根で
花はほとんど終わり


ミヤマホツツジ
くるっと巻いた花びらが可愛い
オヤマリンドウ 五竜方面を望む
ほんの一瞬の晴れ間
すれ違う人が多くなった


チングルマの種


丸山ケルン
ガスの中にぼうっと見えてきた
近づいて確認


ミヤマダイモンジソウ ミヤマリンドウ


ミヤマセンキュウ? 扇の雪渓
この辺りには雪なし
でも、上部には
まだ分厚い雪渓が残っていた


キヌガサソウ
八方尾根に入ると
花が変わってきた!

今回ここで初めて出会った花

もう種になりかけている


クロトウヒレン

ウラジロタデ モミジカラマツ
ミヤマトリカブト
(ハクサントリカブト)

今が見ごろ
丸山〜白馬鑓間に咲いていた
トリカブトは、背が低かった
ここのは背が高い


ハクサンシャジン
今回ここで初めて出会った花


カライトソウ
今回ここで初めて出会った花

ほとんど終わっている
ミヤマシシウド(花)

ミヤマシシウド(種)
種になるとこんな感じ
マルバダケブキ
今回ここで初めて出会った花


シモツケソウ
今回ここで初めて出会った花


タテヤマウツボグサ
今回ここで初めて出会った花


タムラソウ
今回ここで初めて出会った花

丁度見ごろ


タカネマツムシソウ
たくさん咲いていた


イワショウブ

オニアザミ
たくさん咲いていた

ワレモコウ
今回ここで初めて出会った花
たくさん咲いていた

八方池への分岐
八方池の周りに人がいるのか
声だけ聞こえてくる




第3ケルン?
文字がはっきり読めないほど
ガスが濃い


八方ケルン
近くまで来てやっと
その存在が分かったほど




第2ケルン?
ここらから木道や階段が多くなった


ミヤマアズマギク
今回ここで初めて出会った花


ゴマナ
今回ここで初めて出会った花

こんなに木道が多かったっけ? 八方池山荘
山荘の前に
新しい水洗のトイレができていた


すぐリフトに乗る
乗車券は次の駅払いで
通しで1400円


2番目のリフト
どちらのリフトも上下ともガラ空き
私の後ろにも人はいなかったようだし
人がいなくても運行するのは
もったいない・・・


今下りてきたアルペンリフトの駅


やっぱり静かな山!  小屋も静か!
花も期待していた以上にあった

今年の雪が多かったせいで雪解けも遅くなり
夏の花がまだ咲き残っていたようだ

ガスが出て、暑さからは無縁  歩きやすくはあった
そのため展望がイマイチ

白馬鑓から唐松までは本当に人が少なくて
私が望んでいたとおり

唐松山荘を目指して登る人は、今回もゾクゾクとあった

木道は歩きやすいといえば歩きやすいが
段差が大きく、足を痛めやすい

どうもスピードが出ないなあ・・・
年齢か?体重か?体力か?と不思議に思いながら歩いていたが、
先回(2000年)のコースタイムと比べると、今回の方が早かった!?
狐につままれたような気分??


ゴンドラリフトのアダム駅
4:00には間に合った!
あっという間に晴れ上がった下界へ
やってきてしまった

山麓駅には4:00前には到着
ここからバス停までが遠いのが難
しばらく迷ったが、タクシーに乗車

温泉はあきらめ
駅のトイレで着替えをして乗車
松本駅で40分も待って
やっと「しなの」に乗車


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