ドウダンツツジの咲く静かな山に浸る  
雨 乞 岳




東雨乞岳

こちらの方が展望はぐんと良い
後ろがこれから行く雨乞岳本峰
杉峠へは、右の尾根を下りていく


●場 所 滋賀県甲賀市土山町
●標高 1238m
●山行日 2007年6月2日(土)
●コース 武平峠〜クラ谷〜東雨乞岳〜雨乞岳〜杉峠〜コクイ谷〜武平峠
●多治見から
 登山口まで
多治見=勝川IC=東名阪=四日市IC=武平峠登山口(P)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機
●参加者 丹羽、水野マ、中山、鈴木
●コースタイム
多治見
武平峠登山口(P)
東雨乞岳
雨乞岳
杉峠
コクイ谷分岐
武平峠登山口(P)
6:00発
7:45〜8:00
11:25〜11:40
11:55〜12:00
12:40〜12:50
14:25
16:40着

   


武平峠登山口(P)

あちこちの駐車スペースは満車
かろうじて登山口入り口のスペースが
空いていた

鎌ケ岳方面はまたもやガスの中




武平トンネル

雨乞岳登山口

このあたりのタニウツギはまだ蕾

ギンリョウソウ

笹の中に点在して咲いていた
まだ咲き始めたばかり



ギンリョウソウ

下から見上げるとブルーとオレンジ色が
よく分かる
ヤマツツジ

緑の葉の中に
ぱっと燃えるような赤色
ツクバネソウ

ツクバネソウの子どもたちが
びっしりと地面を埋め尽くしていた




緑に染まってクラ谷を歩く

シャクナゲもイワウチワも終わっていた

谷で休憩

緑が眩しい

シダの仲間

雨乞岳にはこのシダが多い


シダの群生


クワガタソウ

この季節
雨乞岳の決まった場所で咲く





ここをクリックすると大きく見えます
ネコノメソウの仲間

見慣れぬ葉っぱを見つけた
何だろう?と聞くと
ネコノメソウの花が終わると
走出枝が伸びるのだと

それにしても、
葉が固そうで鋸歯が丸いのは
何?ネコノメ?
近畿地方以北に分布する
マルバネコノメに似ているような・・・




テンナンショウの仲間

手のひらのように5つに裂けた葉が
1枚のみ



シロドウダン

クラ谷をつめると
雨乞岳への稜線に出る

ここからはドウダン街道になる
たらたらの尾根道
頭上にはドウダンの花

地面には1つも落ちていないので
見上げないと分からない



サラサドウダン

下から見上げると
口紅のようにふちが赤い
サラサドウダン

先ほどまでのガスも晴れ
青空になってきた
フデリンドウ

笹のトンネルを抜け
頂上直下の稜線になると
フデリンドウがたくさん出てきた
太陽の光を受けてぱっと開いている

これはやや紫がかった花


フデリンドウ

こちらはブルーがかった花
スミレの仲間

なんのスミレだろう?



東雨乞岳山頂


御在所岳を望む


こちらは鎌ケ岳

つい2週間前に登ってきたばかり


雨乞岳を目指す サラサドウダン

このあたりは
まだあまり開いていない花が多かった


東雨乞岳を振り返る




雨乞岳山頂

標識が多すぎて邪魔
こいのぼりも邪魔


雨乞岳から綿向山を望む

2月に登った山
樹氷がすばらしかった・・・


オオカメノキ

ついこの前花が咲いていたのに
もう実になりかけている



こをクリックすると大きく見えます
頂上直下の池には
黒いおたまじゃくしが塊になっていた

杉峠へ下る途中東雨乞岳を望む

稜線にはシャクナゲの花の名残も数個


コイワカガミ

とても背が低くびっしりと群生していた
杉峠へ向かって下る

針葉樹が少ないので
新緑が美しい



サラサドウダン

この下りもドウダン街道だったが
今年はやや裏年のような気がする


シロドウダン

ドウダンの大木

文字通り鈴なりになっている

ここをクリックすると大きく見えます
サラサドウダン

これは赤色が濃い


サラサドウダンの大木

右も左もドウダン


サラサドウダン

目の前にもサラサドウダン
ホソバテンナンショウ?

普通は雌雄異株
テンナンショウの仲間は
よく似たものが多く区別しにくい

小さい頃は雄株で、
ある程度の大きさになると
雌株になるそうである


杉峠

曲がりくねった特徴のある杉の木
ヤマツツジ

杉峠からは今まで利用していた
登山道ではなく
ジグザグの楽々な道へと導かれた

その尾根道に咲いていたヤマツツジ
ヤマツツジ

でも、以前の
急坂を下りていくルートの方が
サラサドウダンの大きな木が
多かったように思う


サラサドウダン

鉱山跡に咲いていた大きな木

旧道と新道はこの鉱山跡で合流した
サラサドウダン

赤い筋がくっきり見える
やや赤色が薄い

サラサドウダン

下から見上げると
ちょうど口紅を差したようにふちが赤い


立派な説明板が立ててあった

明治末期の全盛期には
300人あまりが働いていたそうである
そして、小学校まであったという

後ろの石積みの階段をあがった所は
かなり平で広い
もしかして小学校の跡地?

そして、先ほどの階段の上は
金山神社?
銀や銅を採掘していたとはすごい!


鉱山跡から神崎川までどんどん下る

その間、何度も沢を渡る


タニギキョウ

これは大きな木にコケがぶ厚くつき
そのコケにタニギキョウが群生していた


神崎川を渡ったところで休憩

周りにはミヤマカタバミの株が
種を作っていた
熟したものは、触っただけでピンと
弾け飛んだ


立派な説明板


ここからコクイ谷に入る

ここからが今回最大の難所で
ルート判断が必要なところ

以前にはなかった山へ登るように
誘う赤テープがあちこちにあって
調査の意味もあって従ったが
結局は水量が多いときに
沢を歩けない場合の巻き道だと分かった


ツクバネソウ

大きな木だった
左に神崎川を見ながら
どんどん上流へ




そのうち、沢を何度も渡り返すようになり
次はどちらへ進むかを
確かめながらのルートになった


炭焼きの窯跡があちこちにあり
食器の破片や
一升瓶のかけらが捨てられていた


緊張の続くルート
トップとその次を歩く2人で
相談しながらの前進


迷いっこない登山道も
気楽で良いけれど
こんなルートも楽しい・・・と
思ってもらえたかしら



シロドウダン

赤い筋と赤い口紅がないドウダン
コアジサイ

まだまだ蕾ばかり
これで何回沢を渡ったか
思い出せないほどの数



沢谷との合流点に向かう


沢を渡ったり
巻き道をとったり
地図上では緩やかな谷だが
結構時間がかかる


カメラを構えることに気が散ったか
ドボンと足を滑らせて
ズボンが濡れてしまった
カメラも水をかぶってしまった・・・


最後の休憩

先ほどのドボンで
ベルトに挟んでおいた帽子を
無くしたことに気がついた
(草色だったので後ろの人にも
気づかれなかったらしい・・・)

カメラは無事シャッターが下りた


風で落ちたのか
登山道にはたくさんのカエデの仲間の
葉っぱが落ちていた

・鋸歯のある手のひら型か
手のひら型でないか

・切れ込みが浅いか深いか

・葉柄は長いか短いか

・裏面に毛があるかないか

・葉柄へのつき方が
えぐれているようになっているか
なっていないか

・・・・などで
見分けると講釈を受けながら歩いていた

実物をそろえてじっくり見分けたいが
そうもできない

家で図鑑を調べると
同じカエデでも5裂・7裂・9裂があると

う〜ん、奥が深い・・・

それでこの葉は?
オオイタヤメイゲツ・・・でいいかしら?


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