3回目のスイスはツェルマット滞在型で

               「スイス・アルプス」  
                      
                   ホリデーフラットに1週間  ハイキング三昧

                               


  ハイキングの様子はこちら

スイスの旅・あれこれ


出発まで  
行き先と
日程を
決めるまで
ホリデーフラットに滞在して、あちこちハイキングをしたい・・・が、第1希望。
グリンデルワルドとツェルマットのどちらにしようかと迷った。

初級から中級向けまで、グリンデルワルトほどではないが、かなりのコースがあり、1週間滞在しても、
コース選びに困ることはない・・・と聞いたので、前回雷雨のためハイキングできなかったコースがあり、
花がきれいで展望もよく静かに歩けそうなツェルマットにした。

ホリデーフラットは、土曜日から土曜日までの1週間が単位なので、それにプラス移動の日を考え11日間とした。
2月初めにおおよその計画を考え、それに合うツアー会社はないかネットで探した。

→ 『早期に申込みこんだ場合(本年6月1日以降の出発で、2月20日までに予約または航空機の
仮予約をした場合には特典(手配手数料を10%割引・万が一、航空券に値上がりが
発生した場合、値上げ額の半額を負担)』という情報を聞き、割引率の高い早割り運賃で見積もりをしてもらった。

また、欧州系航空会社の供給座席数が大幅に減っていくのに対し、お客が増え続けるため、昨年以上に
予約が早く動き、座席が込み合ってきている・・・などの情報もあって、早期予約の必要性を感じた。

『高度の高い地域は、7月上旬でも雪がかなり残っていることもあるが、地球温暖化により、今年は
ヨーロッパも積雪が非常に少ないので、高度の高い地域でも早い夏の訪れが予想される』・・・という情報も
あって、雪と花と同時に楽しめる6月下旬〜7月初めが最適ではないかと考えた。

そこで、6月下旬から山岳シーズンが始まること、その頃はまだ航空運賃の安いことを考え、6月下旬の
29日((金)発とした。


旅行費用と
ツアー会社を
決めるまで
『中部国際発着
ルフトハンザドイツ航空 エコノミークラス特別割引運賃利用
一人分 旅行費用 265,300円』・・・と提示された。

《この中に含まれるもの》
1.日本・スイス間周遊全区間エコノミークラス周遊航空運賃
2.2つ☆クラスのホテル代(2人部屋。バスまたはシャワー付き.税金、サービス料込。一部3つ☆)
 ツェルマットでは2〜3つ★のホリデーフラットご利用
3.スイスセーバーフレキシーパス 2等3日間
4.緊急時の現地当社提携デスク(日本語対応)ご相談 電話ご利用料
5.当社企画手配手数料。

《含まれないもの》
1.上記含まれるもの以外の昼食、夕食代
2.上記のパス類や乗車券類で乗ることのできない交通機関の運賃・料金
3.入場料等
4.上記以外の列車の指定券代及び手配手数料
5.航空運賃、空港税、空港施設使用料、航空保安料、税関使用料、 燃油付加料など
6日本国内での交通費

このお値打ち金額と、問い合わせから回答までが驚くほどのすばやい対応だったので、
この『アルパインネットワーク』に決めた。
また、『緊急時の現地当社提携デスク(日本語対応)ご相談』という点にも惹かれた。


ツアー会社の
対応



















ガイドブック










時刻表






地図・
パンフレット

ホリデーフラット
ただ、前回利用したフェロートラベル・アルプスウェイは、ツエルマットに支店があるので現地情報に
詳しかったが、『現地当社提携デスク』の場合は、ワンテンポ遅れがちだったし、詳細な点では、
イマイチだった。

困ったときには、現地の電話で24時間の日本語対応ができるバックアップはあるにはあったが、
『支店』と『現地提携デスク』ではやはり大きな差があった。

9日目の宿泊はベルンまたはルツェルンのいずれがいいでしょうか・・・と尋ねられたので、頭を悩ませたが
結局は翌日のチューリヒ出発が10:20。
2時間前にチェックインするとしたら、8:00頃には到着していなければならないので、
ベルンやルツェルンでは無理だということが分かったが、何のために頭を悩まされたのか、わからなかった。

ホリデーフラットの予約後の取り消しは全額かかる他、ルフトハンザ航空の早割り航空券を利用は
予約後72時間以内に発券が義務付けられているため、発券後の取り消し、日程変更の場合は
一人あて航空券の変更料、取消料が3万円かかる、またその費用として取り消し時期にかかわらず、
キャンセル料に加え、一人あて75,000円かかるらしい・・・つまりお値打ちな分、取消料が高いことが分かった。

9日目の午後遅い時間までをツェルマットでのハイキングにあて、午後遅い時刻にチューリヒ空港周辺の
ホテルへ移動して宿泊すれば、ハイキングを満喫できるのではないか・・・という提案もされたが
間際にあたふたしたくない・・・という同行者の意見を尊重し、それはあきらめることにした。

『スイス個人旅行ガイド』という、手作りのパンフレットが送られてきた。
それには、チェックイン・チェックアウトの仕方から、鉄道ガイド・トイレ事情・旅行中のアドバイス・
ホテル利用ガイドまで個人旅行全般にわたっての説明が書かれていて参考になった。

分からないことが出たときは、メールで何回も質問した。たまに遅れることはあったが、その都度
親切にアドバイスしてもらった。

前回の個人旅行の際、名古屋で説明会があったのでそれに参加し、列車の乗り方・時刻表の見方など
概要をつかんだ上で出発した経験があったので、今回東京での説明会には出られなくても何とかなるだろうと
考えていたが、2年前とは少し事情が変わっていて戸惑ったこともあった。

出発前に、列車や登山電車などの時刻表のコピーが数枚届いた。前回は分厚い1冊だったが、
今回は少なかった。
お勧め時刻にマーカーで印が付けてある・・・というような細かい配慮はなく、目を凝らしてじっと考えて
ようやくなんとか分かった。
乗り換えのホームが、何番線なのかまでは分からないので、予定時刻より早く出発したときの乗り換えには
乗り換え時間が短いこともあって大変困った。

10日前くらいにハイキング地図ツェルマット市街地図、パンフレットが届いたので、
ハイキングコースやコースタイムを参考に独自のプランを考えた。

『ベッドのシーツ、ふきん、タオルなどのリネン類は、レンタルできる。食料、ティッシュ、トイレットペーパー類
などの消耗品は、利用者が買って持ち込み、退去時に処分する。パジャマ、スリッパ、シャンプー、石鹸なども
利用者が持参すること。』・・・という説明書を前もってもらっていたが、実際必要だったものもあるが、
備え付けてあるものもあった。
*必要だったもの
 ふきん、タオル、パジャマ、スリッパ、シャンプー、石鹸
*備え付けてあったので必要なかったもの 
 ベッドのシーツ、ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパー

もしかすると、前の利用者が残しておいたのかもしれないなあ・・・とも考えられる。


現地で
バリデーション・
スタンプ
入国での出迎えやホテルへの同行などはなかったので、翌朝からすぐ使い始めるスイスフレキシーパス
バリデーション・スタンプを受けるための手続きには大変苦労した。

到着したその日に手続きをしておかないと、翌日すぐ列車に乗れない。
乗ったとしても、手続きが終わっていないので無賃乗車となってしまい、高額な罰金を支払うことになる
・・・とガイドブックにあったので、あちこち聞き回って、やっと手続きのスタンプをもらうことができた。

前回利用した空港での出迎え、ホテルでのチェックインの手伝い、チューリッヒ空港での出国のチェックアウトなど
全部自分たちでしなければならなかったが、前回の経験を思い出しなんとかできた。
フェロートラベル・アルプスウェイには、感謝している。


現地提携
デスク
ツェルマット駅では、ホリデーフラットの使用法などがドイツ語のため、現地提携デスクの
パウダーバーン・オーバーシーズの担当のタケダさんに出迎えてもらってホリデーフラットに行ったが
オーナーは旅行中で、鍵が部屋においてある・・・といったオープンな扱いだった。

ホリデーフラットの使用法については、彼女の親切な説明でよく分かった。

何かの時に連絡できるよう、個人の携帯番号も教えてもらったが、後でそれが大変役に立った。


ハイキング 大きな分岐には、しっかりした標識があるのでうっかりしない限り間違えることはない。

前回、詳しい地図を各所(ロープウエイ駅やインフォーメーションやホテルなどにおいてあり無料)で
もらったのでそのつもりでいたが、今回は折りたたみ式の地図のみだった。

1週間ツェルマット滞在中にどこへハイキングに行こうか、出発前に、ネットやガイドブックでいろいろ調べた。
送られてきたガイドブックには詳しい情報が載っていて大変参考になった。
そこで、7コースを設定し、ツアー会社にコース状況を問い合わせた。
出発までにはその返答が間に合わなかったので、現地で分かるようにしておいてほしいと頼んでおいた。

7コースのうち、天候がよければ3000mへ上がって、ハイキングしながら下山を。
天候が悪い場合は、乗り物に乗らずにハイキングできるところを・・・などいろいろ考えた。

1週間でほぼ、ツェルマット周辺全部をハイキングしてしまった。
ただ、雪が降ったり、ガスったり、気温が零下になったりなどで、計画通りに行けないところも
出たので心残りだった。


乗り物

列車








バス


ロープウエー
ゴンドラ
登山電車

テレホンカード
大変正確。ほとんど遅れない。

ベルンで乗り換える時、何番ホームか分からずに困った。ゆとりを持って乗り換えたい。
乗り降りは、手動。ボタンを押すタイプやレバーを押し下げるタイプがある。

列車では、必ず、何等か?行き先は?禁煙車か?指定席か?などを確認して乗った。

駅には改札口はないので、道路からでもすぐに乗り込める。但し、検札の時に切符を持っていないと、
高額な罰金を払うことになっているそうなので、空港に到着後すぐ、翌朝からすぐ使い始める
スイスフレキシーパスのバリデーション・スタンプを受けたが、場所が分かりにくくて困った。

クラインマッターホルンへ行く村内バスは、その旨を運転手さんに告げたり、乗ってきたロープウエーの
チケットを見せたりすれば無料で乗れた。

フレキシーパスを持っていれば、指定以外のロープウエーや登山電車でも、割引になるので
ビニール袋に入れて常時携帯していた。


到着後すぐ、キオスクでテレホンカードを購入した。
同行者が、部屋の鍵(2個置いてあったので、各自1個ずつ持っていた)を紛失した際、
現地提携会社のタケダさんに電話をしてどうしたらいいか相談した。

部屋の電話は使えないということで、公衆電話を探した。
ツェルマット駅にあった。が、そこまで足を運ばなければならなかった。
・紛失したことの報告。
・タケダさんの所属する会社での方針を聞く。(考えられるだけあちこちへ問い合わせるように。
 また、見つからなかった場合の弁償金の件。(30フランを部屋に置いておくようにと言われた)
   →帰国後、海外保険で全額払われた。
・・・などで電話した。

あちこちへ問い合わせる・・・という時は、前もって考えられる文章を紙に英語で書いて
それを各駅で見せたが、どこの駅でも『ない』・・・という返事だった。
その紙が、後日、日本の保険会社での保険手続きの際に、役立ったと聞いた。

公衆電話の使用法は日本と同じだろうと思ったが、カードの裏表が違っていたのか通じなかったので
近くにいた人に手伝ってもらった。


個人旅行の
メリット
個人旅行はこれで4回目。
自分で計画を立て、自分の行きたい時に行きたい所へ行けるのは大変魅力。

ハイキングをしていても、景色のいいところでは立ち止まり、花がきれいなら写真を撮るのも気が向くまま。
静かな道を選んで自然の中に浸れるのは、個人旅行ならではのメリット。

ツェルマットはドイツ語が主流だが、簡単な会話なら英語でOK。


食事
行動食
ハイキングに行くときは、コープで行動食を買って持っていった。
果物や野菜はばら売りしているので、自動秤に乗せ、出てきた料金表をぺたりと貼ってレジへ持ってく。

ホリデーフラットでは自炊なので、すべてコープで買い物をした。

朝食
 日本からもって行った@米や、味噌汁、卵スープ、シリアルなど。
 コープで買った食パン、各種パン、ヨーグルト、卵、ブラックチェリー、バナナ、トマト、ジャムなど。

夕食
 日本から持っていった味噌汁、干し大根の煮物など。
 コープで買った材料(インゲン、牛肉、じゃがいも、卵、ソーセージ、玉ねぎ、にんじんなど)で、炒め物、
 スープ、煮物などを作った。
 白ワインもコープにあった。ビールの1個買いはできなかった。

スイス
フレキシパス









ホリデー
フラット
 

設備など











スイスフレキシーパス3日間(3日間が最少日数)は、1ヶ月有効のうち、任意の3日間の乗車券がついている。
往復の2日間ともう1枚は、自由行動中の1日に利用できる。
つまり、国鉄、私鉄、ポストバス全線の乗り放題の切符が3日分ついていて、その切符はそれぞれ1日中
乗り放題で、経路、途中下車はすべて自由となっている。

1ヶ月有効のうちは、切符を買う窓口で提示すると、ケーブルカー、ロープウエー、登山電車などの交通機関の
切符が半額になる。これはずいぶんお得だった。

結局、チューリヒ往復の2日間のみの使用で、1日分は使わなかった。


どんな設備があるかによって、日本から持っていくものが違ってくるので、アルパインネットワークへ
問い合わせたが、的確な返答が得られなくて困った。

フライパンはある・・・と聞いていたがなかったので、鍋を使ったが、炒め物をするとき焦げて困った。

設備など
壁収納式シングルベッド2個。

大きなたっぷりサイズのロッカー2個。

バスタブ付のトイレ。

3人掛けソファー 1、  1人掛けソファー 1、  テーブル 2、  椅子 2。

ベランダ用テーブルと椅子、簡易物干し。

掃除用具セット。

冷蔵庫、電気コンロ、鍋、食器、包丁(たった1丁だけ)等、西洋式の食事で基本的に使うものはあった。

味噌汁やラーメン用の深い鉢はなかったので、大変不便だった。

トイレロールやキッチンペーパーなどの消耗品は備え付けてないと聞いたので
日本から持っていったが、ちゃんとあった。

石鹸、シャンプーも持っていった。

バスタオルや、フェイスタオルなどもないと聞いていたので持って行った。

シーツはレンタルだと聞いていたが、そうではなかった。カバー類はすでに掛けてあった。

食器用洗剤、布巾も持っていった。(台拭きはあった)

ゴミ袋も持っていった。小さいゴミ袋に詰め、(大きなゴミ袋が入れてある)ゴミ箱へ入れていった。
1週間で満杯になったので、帰る日にごみ置き場へ持っていった。(決まった日に出さなくても
常時出せばいい・・・と聞いた。)

また、ごみの分別はあまりされていないようだったが、ワインのビンだけ別にした。あとはすべて燃えるごみにした。


持って行って(着用していて)よかったもの
外国対応の
充電器


寝ている間にデジカメの充電をした。


2穴の
コンセント


これがないと充電できない。


ベルトなしの
ズボン
出国のボディーチェックの時、無反応ですいすいと通過。

全方向ストレッチ性のあるズボンは、長時間座っているとき大変楽。


シルクの下着 すぐ乾いて便利。肌触りもいい。


洗濯

洗剤
洗面所やお風呂で洗って、タオルで水気を取って乾かす。

ホリデーフラットにコインランドリーはなかった。街中まで出ればあると聞いたが、空気が乾燥しているので
手洗いしてもすぐ乾いた。

雨の日は1日だけだったので、濡れることも少なく、汗をかくということがないので頻繁に着替えしなくてもよかった。

日本のように、首からタオルを巻いて、汗を拭きながら登るスタイルはぜんぜん必要なし。


アイマスク 周りが明るくても眠れる。


小型の
ハイキング
ザック


大型ザックの中へ小型ザックを入れてパッキング。
移動の手荷物はショルダーバッグのみで。


スリッパ 登山靴は、ザックの軽量化のためと嵩張り防止で履いて行くので
機内用のスリッパは手荷物の必需品。


爪切り 1週間以上の旅には必要。いつも短くしておく習慣なので、伸びてくるとうっとうしい。


ポケットのたくさんあるベスト 内ポケットにファスナーがあると貴重品保管に大変便利。

合計5個のポケットには、航空券・パスポート・ハイキング地図・シニアグラス・現金・フレキシーパスなど、
たいていのものは入る。

ウエストポーチより簡便で、さっと取り出せる。


日本から
持っていった
嗜好品

調味料


食料

その他


玄米茶・緑茶・卵スープ・具だくさん味噌汁・シリアル・スキムミルク・紅茶・コーヒー・山の行動食など



塩・黒こしょう・味塩こしょう・唐辛子・砂糖・スープストック・味噌・マヨネーズ・かつおだし・バター・
オリーブオイルなど

干し大根・@米

缶切り・ワインオープナー


物の値段
物の値段



1スイスフラン

100円で計算
品名 スイスフラン 日本円 品名 スイスフラン 日本円
ズッキーニ 1本 0.85 85 カット野菜 1袋 2.80 280
ワイン 中瓶 4.10 410 クロワッサン 1個 0.80 80
キャベツ 1玉 3.15 315 生ハム 1袋 2.95 295
にんじん 1本 0.40 40 マッシュルーム 5個 0.95 95
ブラックチェリー(約200g) 2.05 205 玉ねぎ 1個 0.25 25
ヨーグルト(大) 1.65 165 カット野菜 1袋  3.20 320
牛乳(200cc) 0.95 95 ソーセージ(1袋) 9.90 990
トーストパン 1斤 2.30 230 チーズ 1箱 1.80 180
トマト 1個 0.50 50 ジャム 小6個 3.20 320
花の名前を調べるにあたって
参考にした
図鑑
Fleurs DE MONTAGNE     Jean−Denis Godet
Blumen der Alpen        
スイスアルプス 高山植物ポケットガイド  岡田 季代子
スイスアルプスの花をたずねて  小嶋 潔  山と渓谷社
日本の高山植物  山と渓谷社
日本の野草     山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花  山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 山に咲く花    山と渓谷社 
牧野新日本植物図鑑         北隆館  



 「海外の山」のページへ戻る