標高 第2位と第4位の山へ |
白峰三山 北岳〜間ノ岳〜農鳥岳 |
北岳山頂 間ノ岳山頂 農鳥岳山頂 大門沢小屋から下山の途中 |
●場 所 | 山梨県、静岡県、長野県 | ||||||
●標 高 | 北岳 3192.4m 間ノ岳 3189.3m 農鳥岳 3025.9m |
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●山行日 | 2009年8月8日(土)〜8月10日(月) | |||||||
●多治見から 登山口まで |
多治見=駒ケ岳SA=伊那IC戸台無料駐車場=北沢峠=広河原・・・広河原山荘(登山口) 鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機 |
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●参加者 | 大川陽、丹羽、西尾 |
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●行 程 | 8/8
*北沢峠から広河原へ乗り継ぐが、時刻表どおりの7:25発まで待った。登山者が多かったので6台ほど連なって発車した。少しでも早く広河原を出発したかったので順番待ちの列の一番前に並んでいた。 8/9
8/10
地図はこちら |
1日目 8/8
広河原〜二俣〜右俣〜北岳〜北岳山荘
広河原、吊り橋から見上げる北岳と 八本歯のコルへ登る雪渓を望む |
野呂川を渡る吊り橋 | キツリフネ:ツリフネソウ科 大樺沢(おおかんばざわ)沿いに登る こちらの方が花が多いから 登山道の両側は、 キツリフネの葉っぱがいっぱい でも、まだ花は少ない |
クガイソウ:ゴマノハグサ科 この辺りではほとんど終わっていた |
大樺沢沿いの道 水量がかなり多い |
タマガワホトトギス:ユリ科 まだ咲き始め |
ハナウド:セリ科 花の匂いに誘われ 虫がいっぱい集まってくる |
バイカウツギ:アジサイ科 この辺りではほとんど終わっていた |
落石の危険があるので 対岸に渡る 以前の渡渉点より ずいぶんと手前にある ここから薄暗い樹林帯に入る 20数名の団体ツアーを 追い越すのは難しい |
ソバナ:キキョウ科 |
レイジンソウ:キンポウゲ科 白馬のレイジンソウは白色だったが ここは薄い紫色 |
サワギク:キク科 名前どおり、 水の近くや湿っぽいところに咲く |
コウモリソウ:キク科 葉の形が、こうもりに似ている |
センジュガンピ・ナデシコ科 薄暗い樹林の中に ぽつんぽつんと咲く |
オドリコソウ:シソ科 今頃? 平地では、春の花なのに・・・ |
ミヤマハナシボブ:ハナシノブ科 北岳のこの辺りと 白馬岳の隣の清水岳(しょうずだけ)で 出会っている |
二俣に着いた 今日は久しぶりに右俣を登る この時期の左俣は、 「アイゼン・ピッケルは要らないが 迷いやすいので要注意」・・・の 注意書きが、北岳山荘にあった 北岳山頂ですれ違った男性も 「迷った」と言っていた |
イワオウギ:マメ科 |
グンナイフウロ:フウロソウ科 青っぽい花や 紫っぽい花がある |
ヤグルマソウ:ユキノシタ科 |
シモツケソウ:バラ科 この花があると 周りが豪華になる |
ハクサンフウロ:フウロソウ科 ほとんど終わっている これは珍しく咲き残っていた花 |
タカネナデシコ:ナデシコ科 こんなよれよれ状態が普通 |
マルバダケブキ:キク科 二俣から小太郎尾根にかけて 群生していた |
コバノコゴメグサ:ゴマノハグサ科 南アルプスのコゴメグサは 「コバノコゴメグサ」だとか |
トモエシオガマ:ゴマノハグサ科 | クチバシオガマ:ゴマノハグサ科 南アルプスでは、 ヨツバシオガマの変種で くちばしのように先が尖っている クチバシシオガマが殆どだとか |
ツマトリソウ:サクラソウ科 合弁花で、盛りが過ぎると ぽろりと落ちる |
シナノキンバイ:キンポウゲ科 大きな黄色は、シナノキンバイ 小さい黄色で背が高いのは ミヤマキンポウゲ |
クルマユリ:ユリ科 |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 キタダケトリカブトは もっと背が低く頑丈 |
ウサギギク:キク科 大きくて鮮やかな黄色なので よく目立つ |
エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 よく似たセリバシオガマとの区別は 葉の形に注目 |
タカネツメクサ:ナデシコ科 |
草すべりの頃からガスがかかり始め 小太郎尾根に上がると ガスはもっと濃くなり 展望はゼロになった そんなところへ ライチョウが2羽現れた |
肩の小屋に着いた 広場は大勢の登山者であふれていた 我々の宿は、 まだまだ遠い北岳山荘 |
キタダケソウ:キンポウゲ科 「キタダケソウ・・・」と言う声が 聞こえてきた 今頃あるはずがないのに ・・・と思いながら、 でも、もしかして花壇ならあるかも ・・・と思って近寄ってみると 確かに散り始めの姿で 咲き残っていた ハクサンイチゲと間違われやすいが 葉の形を比べてみれば すぐ分かる |
チョウノスケソウ:バラ科 咲き残っていた花 |
ミヤマシオガマ:ゴマノハグサ科 白馬では、 皆終わっている株ばかりだったが ここではまだ葉もふさふさして 花色も美しい |
ミヤマダイコンソウ:バラ科 ほとんどの株は、盛りを過ぎていた |
イワベンケイ:ベンケイソウ科 大きな株を作る |
ハハコヨモギ:キク科 白っぽい葉がこんもりとしていて 薄黄色の花を咲かせる この辺りにたくさん咲いていた |
シコタンソウ:ユキノシタ科 |
北岳山頂に着いた 展望なし |
北岳山頂を振り返る これから北岳山荘に向かう |
ミヤマオダマキ:キンポウゲ科 | 稜線伝いに北岳山荘へ 最近は トラバース道を通ることが多いので 稜線の道は新鮮に感じた 時間にゆとりがあれば トラバース道を通るのだが・・・ ガスが濃いので、全体が見渡せず 方向感覚が狂ってしまった・・・ |
シコタンハコベ:ナデシコ科 先の尖った白っぽい葉が特徴 まだ咲き始め |
広河原から約8時間で 北岳山荘へ着いた 今日は布団1枚に2〜3名 ・・・と聞いたが 実際は、布団2枚に3名となり まあまあだった 北岳肩の小屋から 2時間半かかるだけあって こちらの方が空いているだろう ・・・という判断は、間違っていなかった 到着が遅かったので 食事は最終回の6時となった 朝食も3回目の6時となり 出発が遅くなった 水・・・宿泊者は1リットル無料 水洗トイレ 図書コーナーが豊富 |
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またまたライチョウに出会った 今度は子連れ |
チシマギキョウ:キキョウ科 今がちょうど盛り あちこちに咲いていた |
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その他の花 メタカラコウの仲間(カイタカラコウかも) ウツギ サルナシの実 シシウド ウツギ コウシンヤマハッカ ホタルブクロ アカバナ ミヤママンネングサ バイケイソウ |
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2日目 8/9 北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋 |
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夜明け前の富士山 昨日の午後から、 ずっとガスが濃かったが 朝方、雲海の上にきれいに見えた |
タカネヤハズハハコ:キク科 | チングルマ:バラ科 北岳山荘周辺は 雪が遅くまで残っていたらしく チングルマがまだきれいに咲いていた |
クチバシシオガマ:ゴマノハグサ科 |
左のアップ くちばしの尖っているのがよく分かる |
ハクサンチドリ:ラン科 |
稜線に出ると 仙丈ケ岳がきれいに見えた |
北岳山頂と北岳山荘 昨日のヘリで 新鮮な食材が届いた・・・と聞いたが 今日も何回となくヘリの音を聞いた |
イワオウギ:マメ科 稜線にたくさん咲いていた |
中白根手前から 富士山をバックに |
遠くに 甲斐駒〜鋸岳の稜線が見える |
コバノコゴメグサ:ゴマノハグサ科 この辺り、あちこちに咲いていた |
ミヤママンネングサ:ベンケイソウ科 | ミヤマクワガタ:ゴマノハグサ科 白馬では、青みがかっていたが ここでは、赤みがかっている |
イワベンケイ:ベンケイソウ科 この辺り、あちこちに咲いていた |
ミヤマミミナグサ よく似たタカネミミナグサは 2裂だが こちらは、もっと切れ込みが多い |
間ノ岳への稜線から、北岳と甲斐駒を望む 赤い屋根は、北岳山荘 |
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間ノ岳へ |
ミネズオウ:ツツジ科 間ノ岳山頂直下に咲いていた 6月の八ヶ岳で 咲き始めの花に出会っている |
間ノ岳に着いた! 北岳山荘から約2時間かかった |
まだまだ先は長い 前方の農鳥岳を目指して下る |
農鳥岳と農鳥小屋 稜線上に赤い屋根の小屋が見える あそこまで、どんどん下って緩く登る 途中、寒くなったので雨具の上だけを羽織った |
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チシマギキョウ:キキョウ科 この辺り、ちょうど見頃の花が あちこちに咲いていた |
ハクサンシャクナゲ:ツツジ科 農鳥小屋への途中、 ハイマツの中に埋もれて咲いていた キバナシャクナゲにしては 花時が遅いので ハクサンシャクナゲだと思う |
農鳥小屋に着いた まだまだ先は長い 今度は見上げるような急な登りが 待っている |
ガラガラの岩場が多い |
農鳥岳への途中、間ノ岳と北岳を振り返る よく歩いてきた・・・ |
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シコタンソウ あちこちに群生して咲いていた 白馬では珍しかったが ここでは稜線上のあちこちで 咲いている |
地図には、「西農鳥岳3050m」とあるが その標識はない たぶんここだろう |
農鳥岳に着いた! 西農鳥岳から40分の距離だそうだが ガレ場ばかりの道は とても長く感じた (実際は1時間かかった) 後ろに、間ノ岳と北岳が見える |
雲が多くなったが ガスの切れ間には富士山もまだ見える |
ツガザクラ:ツツジ科 農鳥岳から下ると 夏の花の名残が まだたくさん残っていた |
タカネナナカマド:バラ科 樹高は、人間の背丈ほど |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 まだ初々しい花も残っている |
ミヤマキンバイ:バラ科 |
ミヤマクワガタ:ゴマノハグサ科 雄しべと雌しべが にゅっと突き出ているのが特徴 |
下降点を目指す そろそろ稜線ともお別れ |
ここを過ぎると もう、農鳥岳が見えなくなる |
コイワカガミ:イワウメ科 ここだけ大群落が残っていて 華やかな光景だった |
稜線から外れたので 後ろを振り返っても 農鳥岳も間ノ岳も見えなくなった・・・ |
アオノツガザクラ:ツツジ科 まだ初々しく咲いていた |
ここが下降点 まっすぐ稜線に向かうと 広河内岳へと続く |
ゴゼンタチバナ:ミズキ科 ハイマツの下に群生していた |
エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 | チシマヒョウタンボク:スイカヅラ科 紅色の花が2つずつ |
クルマユリ:ユリ科 |
タカネコウリンカ:キク科 つぼみの頃は、真っ黒 咲き始めると オレンジがかった派手な黄色が 見えてくる |
ミヤマカラマツ:キンポウゲ科 真っ白の花が美しい |
オオヒョウタンボク:スイカズラ科 白い花が2つずつ |
ミヤマホツツジ:ツツジ科 まだ咲き始め くるっと巻いた花びらと雌しべが特徴 |
セリバシオガマ:ゴマノハグサ科 薄暗い樹林に入ると とたんに多くなった |
カニコウモり:キク科 薄暗い樹林に入ると多くなった |
イチヤクソウ:イチヤクソウ科 どんどん下ってくると あちこちで見かけるようになった |
オトギリソウの仲間:オトギリソウ科 |
シャワーがあると聞いていたので 楽しみに降りてきた シャワー用のコイン(100円)を 1枚貰って、順番を待つ 4分(止めているうちは カウントされない)は、長く感じた (但し、シャンプーや石鹸を 使わなければの話) さっぱりしてからの ビールのおいしいこと! 蛇口をひねれば水が出てくる幸せを つくづくと感じる 夜中、大雨の音で眼が覚める |
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沢の音が近づいてくるのを 楽しみにして下ってきたが 急な樹林の下りは、いつまでも続き しかも気が抜けなくて だんだん嫌気が差してきた 沢に出たはいいが 沢にかかる橋は不安定な作り 恐る恐る渡る それも何度も・・・ (今日は雨が降らなかったので まだましだったが、 翌日の雨の中の下山は 滑りやすくて、こわごわ渡った) |
もう、歩くのに飽きたころ やっと赤い屋根が見えてきた 大門沢小屋に着いた 北岳山荘を出発してから9時間半 |
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その他の花 ミヤマタネツケバナ イワヒゲ イワウメ オンタデ タカネツメクサ トモエシオガマ タカネナデシコ ヤマホタルブクロ シモツケソウ クガイソウ |
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3日目 8/10 大門沢小屋〜奈良田第1発電所〜広河原〜北沢峠〜仙流荘 |
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朝起きると雨 カメラはザックの中へ入れて出発 小屋を出てすぐの沢にかかる橋は 一番怖かった! 前のパーティーの男性が 四つん這いになって渡るのを見て どうしよう〜・・・と不安に襲われる 立って歩く男性もいたが 丸木がいかにも滑りやすそうで怖い ストックを短くして 姿勢を低くして 滑ったらいつでも ぱっと橋をつかめるようにして 恐る恐る渡った (やっぱり真ん中だけは 四つん這いになったが・・・) その後も不安定な橋ばかり! 雨で滑りやすくなっているので と〜っても怖い しかし、慣れれば慣れるもので 2回、3回となると コツも分かり始めストックを使って そろりそろりと、立って渡った この頑丈な吊り橋を見て大喜び 揺れくらいなんでもない ちょうど雨も止んだので 後から来た学生パーティーを撮った |
2番目の吊り橋 「危険なので1人ずつ」の注意書き 前の学生パーティーが 渡るのを待っているところ 大丈夫、両横にはワイヤーがある いざとなれば、それを掴めばいい |
2番目の吊り橋を渡っているところ |
吊り橋を渡れば、すぐゴール 雨具も脱いでさっぱりして林道へ 途中の小さな水路で 泥靴と、ドロドロスパッツを洗って さっぱりさせる |
ツリフネソウ:ツリフネソウ科 もう秋の花になっている |
センニンソウ:キンポウゲ科 林道の両側にいっぱい咲いていた |
カワミドリ:シソ科 |
奈良田第一発電所バス停に着いた 以前は、 広河原へ行くバス路線はなかったので 奈良田から身延駅経由で 静岡へ出たので ここにバス停があるとは知らなかった 時間も思っていたより早く着き 奈良田での入浴をやめれば 予定より2本早いバスに乗れる! ラッキー! ・・・と、思っていたら 「倒木のため交通止めになっていて バスが来れない」・・・と 係りの人から聞いた でも、「重機が入っているので 除去次第バスが来る」と聞き ここで待つことにした 奈良田へ行く人たちは、 諦めて歩いていった |
このトンネルの向こうから バスが来て、 奈良田から折り返し広河原へ行く 発電所の車は来るが バスの姿はなし・・・ |
この重機で倒木を片付けたらしい 係りの人が状況を聞いている |
やっとバスが来た 折り返してから来るので これから30分後には乗車できる トンネルをいくつも通って 早川沿いのくねくね道を通って 倒木を除去した所も通って 運転手さんと車掌さんで 落石をどかして やっと広河原に着いた!! |
広河原 ここまで来ればまずは一安心 こちらでは雨が降っていた! 先ほどの奈良田第一発電所バス停に 下りても、雨量が多いと 通行止めになってしまうそうである (台風が近づいているので 雨量も多くなり、 午後のバスが通行できるかどうかは 怪しいそうである) もし、そうなった場合、 どうするといいかを 係りの人から聞いた ↓ 奈良田からバスで身延駅へ、 甲府駅の手前の花輪駅で下車して、 タクシーで広河原へ行くのだそうである 大変な時間と費用がかかるが それがベストらしい そんなことにならなくて良かった!! テントの中で、 北沢峠行きのバスを待つ 1時間ほど待ってから バスは発車 |
予定時刻どおり仙流荘に到着 伊那市側では雨は上がっていた 仙流荘で入浴後、帰宅 |
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ハンゴンソウ 北沢峠に咲いていた 仙流荘行きのバスはすぐ発車 濃い霧のため山の展望はゼロ |
北沢峠付近にいた日本鹿 行きにも見た同じ所で 信州大学の生態調査で 首輪をつけている鹿もいた |