紅葉を探し求めて歩いた  志賀高原
       
(高天ケ原温泉連泊で、4日間、志賀高原をあちこち歩く)




本白根山展望所



赤石山山頂

●場 所 長野県下高井郡山ノ内町 
群馬県吾妻郡嬬恋村
●標高 本白根山(もとしらねさん)2171m
「ほんしらねさん」とも呼ばれる
芳ケ平1832m 渋峠2172m
渋池1800m 四十八池湿原1880m  
赤石山2109m 大沼池1694m
琵琶池1396m 高天ヶ原1670m
蓮池1600m
●山行日 2012年10月11日(木)~14日(日)
●多治見から
  登山口まで
多治見駅ー名古屋駅=一宮IC=名神=中央道=長野道=上信越道=信州中野IC=R292=県道471=志賀高原「高天ケ原 志賀パークホテル」へ
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、磯部、他36名(クラブツーリズムのバスツアー)  但し、行動中はフリー

    周辺地図はこちら

                  
                   


   1日目 10/11 (木)  周辺散策                  コース図はこちら

多治見駅6:44発ー名古屋駅7:30~8:10=「志賀パークホテル」13:40頃着~14:30発・・・一ノ瀬・・・ファミリースキー場・・・上条用水路沿いを散策・・・「志賀パークホテル」16:30頃着(泊)

「志賀パークホテル」
ここを利用するのは3回目

利用したツアーは、フリープラン

どこの山を登るか、どこをハイキングするか
お気に召すままなのが好き

その上、バス代1000円で1日乗り降り自由で
登山口へ行けるというのも気に入っている
バス停へ、3分で行けるのも魅力

紅葉の時期も良いが、初夏も良かった




ツタ(蔦):ブドウ科
(ホテルの敷地内で)

バスでここへ来るまでの景色は
昨年と大違いで、緑が殆んど

ええっ~、時期が早かったのか?
今年の夏の暑さで紅葉が遅れているのか?
・・・と、がっくりしていた

あの素晴らしい紅葉をもう一度!と願って来たのに・・・
毎年、素晴らしい紅葉にはならないものなのかも・・・



イチイ(一位):イチイ科
(ホテルの敷地内で)

赤い実がたくさんなっていた



オオカメノキ(大亀の木):スイカズラ科

散策中、真っ赤な実が目に留まった

撮影意欲があったのは、これのみ

昨年、素晴らしい紅葉を堪能した上条用水路沿いの
コースへ行ったが、期待とは大違いで、
緑の多い景色だった

がっかりして帰ってきた

1600m辺りで、まだ紅葉が始まっていないなら
もっと上を歩く明日に期待しよう




   
  2日目 10/12 (金)  本白根山~芳ケ平~渋峠 
緑色はバスで移動コース図はこちら

  
「志賀パークホテル」・・・高天ヶ原BS8:11発=蓮池BS8:26~8:44=白根火山BS9:25~9:35・・・登山口10:00発・・・本白根山展望所10:45・・・鏡池11:15・・・弓池12:10・・・白根火山BS12:25~12:40・・・芳ケ平13:50~14:00・・・渋池BS15:30着~16:03=蓮池BS16:33~16:49=高天ヶ原BS16:58着・・・「志賀パークホテル」(泊)
 
 
 バス停近くの温度表示板では、5℃ じっとしていると寒い!

白根火山行きのバスで、高度が上がるにつれ、周りに赤色や黄色が増えてきた
白根山に近づくと、外の温度は0℃だとアナウンスが入った

バスの終点で降りると、強い風と共にブルブル震えがくる寒さ
早々に出発

今回は「逢ノ峰」を登らない山道コースをとった




   
白っぽい山肌の白根山が見える

背の高い赤っぽい木はナナカマド


登山口に着いた

ここから右回りに進む
(反対周りだと距離も時間も長い)





ゴゼンタチバナ(御前橘):ミズキ科

重そうな実をつけて、皆、傾いていた




マイヅルソウ(舞鶴草):ユリ科

ルビーのような真っ赤な粒



コケモモ(苔桃):ツツジ科

これも、重そうに傾いでいた




ツルリンドウ(蔓竜胆):リンドウ科




コケモモ(苔桃):ツツジ科




クロマメノキ(黒豆の木)別名アサマブドウ(浅間葡萄)
:ツツジ科


今回、あちこちで実を見つけた





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左手に火口を見ながら歩く

右側のザレた斜面には、
しおれたコマクサの葉っぱがたくさん




展望所の高台が見えた

その下は、中央火口(水はない)

背の低い赤いものは、クロマメノキの紅葉らしい




120度パノラマで撮った本白根山

手前は、中央火口




展望所のあるゴツゴツした岩


右折すると、本白根山最高点を経て
万座温泉へ行ける

展望所へは左折

吹きっさらしの稜線なので
体がふらつく程の強風にあおられる




展望所へと続く道

展望所直下の階段は、特に要注意
姿勢を低くして耐える





到着!

天気が良くて無風ならのんびり休憩するのだが
強風と寒さで、とてもできない
早々に、ハイマツのある所まで避難




ガスが切れたわずかの隙に、
草津側の風景が見えた


ハイマツの間から展望所を振り返る

赤いものは、クロマメノキの紅葉




樹林の中に入ると、嘘のように風が収まった




鏡池を見下ろす

ここも火口湖





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ここからが、私のお気に入りの木道コース

これが終わると、長い長い階段下り

そして、たらたらコースへと続く




白根火山ロープウェイ山頂駅が近づいてきた

シラカバの幹が美しい
白根火山ロープウェイの鉄塔

下草も刈り取られ、スキー場の準備らしい




車道から弓池へ降りる

やっと青空がのぞいてきた




 120度パノラマで撮ってみた

左手に「蓬莱岩」、奥に白根山

我々は、白根山の麓を右手へと進み、芳ケ平へ行く計画




 
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弓池はぐるりと回れるようになっている

「湯釜」へ登る道がよく見える




弓池の水の色は青弓池の水の色は青




弓池の向こう側に「逢ノ峰」




弓池の畔は、黄緑色

もやもやの「藻」らしい




 風と寒さに震えながら、ベンチで昼食後、芳ケ平へ出発

白い山肌が印象的




   
時折、火山ガスの匂いがしてくる

ロープが張られていて、立入禁止




クロマメノキ(黒豆の木)別名アサマブドウ(浅間葡萄)
:ツツジ科


『クロマメノキは、天然記念物のミヤマモンキチョウの食草で
採取は禁止されています』
という注意書きの立て札があちこちにあった

その効果があったのか、今年は
たくさん実が残っていた

直径1cm以上もある「ブドウ」のような実もあった




 白根山を見ながら歩く

紅葉は、クロマメノキ、黄色はダケカンバか




   
オフロード車が通れる道




斜面に、点々と赤いナナカマド


白根火山のバス停から芳ケ平まで
のんびり歩いて約1時間




芳ケ平ヒュッテの赤い屋根が見えてきた




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白根山のあちこちから
白い火山性ガスが吹き上がっている




緑のチシマザサ、赤いナナカマド

不思議なことに、
ナナカマドの実が1つも見あたらない




芳ケ平湿原
水のない湿地と枯れ草ばかりなので
今回もパス




湿原が終わると登りになる

ついさっき、歩いていた芳ケ平湿原を見下ろす



遠くに白根山と白い火山性ガスを望む

1時間前は、あの麓を歩いていた




 渋峠へは、ずっと登りが続く

こんな階段も多い
ここが、芳ケ平と渋峠の中間地点
新しく作られた標識




シラタマノキ(白玉の木):ツツジ科

登山道の両側のあちこちに生っていた




あと1km




渋峠に到着 15:30
白根火山バス停から約2時間半




渋峠ホテル前にバス停がある

この建物の半分は長野県、半分は群馬県だって

16:03発までベンチに座って待つ
じっとしていると、さむ~い




高天ヶ原に到着

バス停からスキー場を見上げる

夕陽にあたって金色に輝いている



 3日目 10/13(日)  赤石山~大沼池   コース図はこちら 緑色はバスで移動
「志賀パークホテル」・・・高天ヶ原BS8:11発=蓮池BS8:26~8:44=硯川BS8:57着・・・リフト乗り場ーリフト終点9:15発・・・渋池9:20・・・四十八池湿原10:05・・・横手山分岐10:10・・・忠衛門新道10:20・・・大沼池分岐11:45・・・赤石山山頂12:30~12:35・・・大沼池分岐13:00・・・大沼池13:50~14:00・・・大沼池入口BS15:30着~15:54=高天ヶ原BS16:03着・・・「志賀パークホテル」(泊) 
 
バス停近くの温度表示板は3℃

今日は、6月にあきらめた赤石山へ

膝を労わってリフト利用とする
リフト約5分(歩きだと約40分)




前山ペアリフト(300円)



山頂駅から前山湿原を見下ろす

雨がぱらついたので、今日はザックカバーを着けている

昨日より天候が良くない




渋池
広い遊歩道のような道を歩いて
四十八池湿原へ

真っ白なガスで、池も何も見えず

天気が良ければ
木道を歩いてみようかと思っていたが、パス

大小60余個の池沼があるとか




少し引き返して横手山方面へ進む

ここから、赤石山~大沼池間、誰にも会わなかった

今回は2人なので、熊よけ鈴は持ってこなかったが・・・




横手山分岐

ここから赤石山まで、2.8kmとある




笹塀か笹壁のような稜線の道

笹が刈ってあるのでありがたい

獣が笹に潜んでいても分からないほどの背丈なので
用心のためにストックを打ち合わせながら歩く




大沼池が見えてきた
11時近くになって、やっとガスが晴れてきた




正面の山が赤石山らしい




 大沼池分岐

四十八池湿原から約1時間半




ヤマハハコ(山母子):キク科

まだ咲き残っていた


 
   
 これが赤石山?
岩の緑なのに?




 樹林を抜けたので、風がビュービュー

よろめきながら登る
緑岩を右から巻いたその奥が頂上らしい




   
 緑岩の陰から出ると
またまた強風にあおられる


赤石山に到着~  この岩も緑


山頂標識




 
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 山頂から先程歩いてきた道を見下ろす




同じく、山頂から大沼池を見下ろす


 
   
 こちらは南


こちらは南


 
   
 緑岩のすぐ向こうに三角点
(山頂標識のある緑岩より少し低い)

寺子屋山や東館山への分岐
(昨秋、岩菅山への途中で通過した)




大沼池

前方は、裏志賀山か
(6月に登ったが、ガスで何も見えなかった・・・)

今日は、池の色があまり良くない・・・




   
 黄葉も、ぼちぼち




大沼池の中に立つ鳥居


 
   
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 上から眺める位置だと、池の色も良くなってきたが、
6月の方がうんときれいだった


2012/6/6 大沼池




大沼池のほとりを歩いて池尻へ




 
 
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 池尻からは林道歩き

右も左もきれいになってきた


 もこもこしたシラカバの黄葉-1
ちょっと色が薄いが・・・

このもこもこが大好き!




 
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 もこもこしたシラカバの黄葉-2
ここも、ちょっと色が薄い・・・




林道歩きにも飽きた
山道らしい道へ入る

こちらの方が10分ほど林道歩きより短くて
同じ場所に出られる




   
 また、ストックを打ち鳴らしながら歩く




 下山口
ここからバス停まで約5分




 
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 後ろから追いついてきた単独行の女性と
バス停へ




大沼池入口バス停付近の紅葉

1日目、バスで通った時はこんなにきれいではなかった

急な冷え込みで、一気に紅葉が進んだのかも・・・




 4日目 10/14(日) 琵琶池~一沼~水無池  緑色はバスで移動 コース図はこちら
 
「志賀パークホテル」・・・高天ヶ原BS8:11発=蓮池BS8:26・・・琵琶池・サンバレー分岐9:05・・・一沼9:20・・・旭山分岐9:30・・・R292・・・「峠の三十三観音コース・・・沓打名水公園9:55・・・R292・・・水無池10:20・・・琵琶池10:30・・・蓮池BS12:00~12:20=高天ヶ原BS12:33着・・・「志賀パークホテル」で昼食後14:20発=名古屋20:20着~20:28-多治見駅21:03着 
 
   
 最後の日になってやっと晴れた朝を迎えた
(ホテルの前から)

2000mだと葉が落ちている
高天ヶ原1600mでは、まだ紅葉には早い

どこへ出かけるときれいな紅葉に出会えるか
いろいろ考えた

琵琶池を計画していたが、標高は約1400m

高天ヶ原より低いから、
紅葉は遅れているのではないだろうか?

しかし、顔見知りになった人から
「琵琶池はきれいだった」と聞き、
結局、行き先は予定通りとした




 高天ヶ原バス停から秋空を見上げる
   
 

蓮池バス停から歩き始めた

色づいている!  これは期待できそう!




 琵琶池へ行く「サンシャイントレール」の入口


   
 しばらくは遊歩道風




 ノコンギク(野紺菊):キク科


   
 琵琶池への途中で-1

赤色があるじゃない~




 琵琶池への途中で-2

シラカバの木も結構色づいている~


   
 琵琶池への途中で-3

ナナカマドもきれい~




琵琶池への途中で-4

笹の緑とシラカバの白もいいなあ~


 
   
 琵琶池への途中で-5

グリーンシャワー




 オオカメノキ(大亀の木):スイカズラ科
琵琶池への途中で-6


   
 アケボノソウ(曙草):リンドウ科
琵琶池への途中で-7

花が終わって実ができ始めている




 琵琶池への途中で-8

陽があると、格段に美しくなる


   
 琵琶池が見えてきた




 左折してサンバレー方面へ-1


   
 左折してサンバレー方面へ-2

黄色のグラデーションのカエデ




左折してサンバレー方面へ-3

真っ赤なカエデ


 
   
 一沼への途中で-1

青空にシラカバの幹が映える




一沼への途中で-2


 
   
 一沼に着いた

大勢のカメラマンが列を作っていた




旭山方面へ-1

ここから人も少なくなり、静かな山となった


 
   
 旭山方面へ-2

紅葉は青空にふさわしい




 旭山山頂はきれいではなかった・・・と聞き
今回はパスして旭山駐車場へ降りる

   
 旭山駐車場から沓打名水公園へ
そこのトイレを借りるつもり

アスファルト道(R292)は膝にくるので、
脇道の静かな小道に入った

地図を見ると、方向的に間違っては
いないようだが、微かな不安感

途中の標識で
「峠の三十三観音コース」だと分かった




 いったん車道(R292)に出て
路側帯を歩いて沓打名水公園へ

   
 沓打名水公園

昔、ここで牛馬の藁沓(藁靴)を取り替えたことから
こんな名前がついたとか

この看板の後ろに小さな滝があった
それが、名水?

広い駐車場ときれいなトイレがあった




また、車道を(R292)少し戻って
今度は、水無池へ

 
   
 マユミ(真弓)別名ヤマニシキギ(山錦木):ニシキギ科

赤い実がいっぱい




 水無池

『たまり水でできているが、底の一部に
水の流れる場所があり、
豪雨の後でも満水になることがない』ことから
こんな名前がついたとか




   
 池の周りをぐるりと回れるようになっている




 再び、蓮池へ行く車道に出るとすぐ、
琵琶池の遊歩道に入る




   
 蓮池への途中で-1

朝とは、光線の具合が異なるし
同じ道でも見る方向が異なるので
なんだかきれいになった!




 ガマズミかな?:スイカズラ科
蓮池への途中で-2

赤い粒が光っている

   
 蓮池への途中で-3

白い幹が美しいシラカバ




 蓮池への途中で-4

   
 蓮池への途中で-5

眩しいほどの艶やかさ




 「サンシャイントレール」の出口(入口)

この看板の前の車道を渡って蓮池へ

   
 蓮池の周りで-1

一段ときれいになった!

確か1日目にバスでここを通り過ぎた際
こんなに赤い葉っぱ類はなかった




 ナナカマド(七竈):バラ科
蓮池の周りで-2

ナナカマドの実を初めて見つけた

   
 蓮池の周りで-3

黄色もいいねえ~




蓮池の周りで-4

やっぱり、カエデもいいなあ・・・

 
   
 蓮池の周りで-5

大きな葉っぱに筋模様
蓮池の周りで-6

左の葉がもっと赤くなると、こんな感じになる


筋のある葉っぱ




   
 蓮池の周りで-7




 蓮池の周りで-8

   
 蓮池の周りで-9

 蓮池の周りで-10

十分堪能して、バス停へ




【教訓】

*標高は低くても紅葉のきれいな場所はある

*1~2日で、紅葉は進む

*『10年に一度、15年に一度』といわれるようなすばらしい紅葉があるのなら、 そうでない年のほうが多いということ
 昨年を10としたら、今年は7.5かな

  2011/10/11~10/14の様子

  2012/6/4~6/7の様子

 


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