平日は静かな花の山   赤坂山〜三国山
        
       マキノキャンプ場〜寒風峠〜赤坂山〜三国山〜マキノキャンプ場





オオイワカガミ

トキワイカリソウ

イワウチワorトクワカソウ
●場 所 滋賀県高島市マキノ町
●標高 赤坂山 823.8m
三国山 876.3m 
●山行日 2012年5月7日(月)
●多治見から
  登山口まで
多治見=木之本IC=R303=R161=マキノ高原(P)・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、ma、大川陽、小保、川浦   計5名
●コースタイム 多治見
養老SA
木之本IC
マキノ高原(P)
寒風峠

粟柄越

赤坂山山頂
明王の禿
三国山山頂
赤坂山
マキノ高原(P)

5:40発
6:20〜6:35
7:05
7:30〜7:45
10:00〜10:10
11:00
11:15〜11:25
11:40
12:30〜12:50
13:35
15:20着
* 花の写真を撮りながらゆっくり歩きました
周辺地図はこちら


 マキノ高原(P)〜マキノスキー場〜寒風峠まで

マキノ高原キャンプ゚場の管理棟近くに駐車

すぐ横にトイレ有り





寒風峠へは、左上方に見えるスキー場を突っ切る

オートキャンプ場は平日とあって人気がなく
猿がウロウロしていた




大谷山登山口の標識があるが
寒風峠から左手の山

我々は、右折して赤坂山方面へ進む




朝まだ早いので、スキー場の登りも耐えられる

緩い登りだが汗が流れる

足元のワラビが目に入るが
先は長いので採るのは我慢




振り返ると、オートキャンプ場が見下ろせる

もうこんなに登った




林の中なら涼しいだろうと先を急ぐ





新緑の林に入ると、イワカガミがあちこちに咲いている

葉っぱが大きいので

オオイワカガミ:イワウメ科-1


『主に日本海側の山地、ブナ林を主とする落葉広葉樹林下などに群生する』
『葉身は大型で長さ幅とも6〜12cm』   山と渓谷社 「日本の野草」より




シハイスミレ:スミレ科




西山林道との分岐に着いた
ここから右折

風が涼しい〜




トキワイカリソウ:メギ科-1

いろいろな色の風合いがあって美しい

どれも皆地上5cm〜10cm程で、撮影するのが苦しい・・




トキワイカリソウ:メギ科-2

皆、下を向いている  上向きのは珍しい




トキワイカリソウ:メギ科-3




トキワイカリソウ:メギ科-4




シロバナシハイスミレ:スミレ科




シハイスミレ:スミレ科
ニシキゴロモ:シソ科 シロバナニシキゴロモ:シソ科




オオイワカガミ:イワウメ科-2




オオイワカガミ:イワウメ科-3




カタクリ:ユリ科
咲き始め




くるっと反り返ると
花の中心の模様が現れる




薄暗い杉林を抜けると新緑の世界




ミヤマカタバミ:カタバミ科-1




ミヤマカタバミ:カタバミ科-2

右の花びらがとがって見えるのは、まだ開ききっていないから

ほんの少し標高が高くなったり、日陰が影響するようである




もうすぐ稜線




オオバキスミレ:スミレ科

まだ「オオバ」というほど葉は大きくは無いが




今まで雪に押し付けられていた木の枝が
歩くことで周りの雪が崩されたのだろう
ぴしゃり!と大きな音をたてて跳ね上がった
寒風峠に到着


この尾根が中央分水嶺・・・

南へ流れると琵琶湖へ
北へ流れると若狭湾へ
この中央分水嶺を「高島トレイル」と呼ぶらしい




 寒風峠〜赤坂山まで

寒風峠からいったん下ると
まだ雪があちこちに残り、新緑とあいまって美しい




稜線に出ると風が強い!帽子が吹き飛ばされそう

今日はまだいいが、
これが寒い雪降る日だと、
体温がみるみるまに奪われそう





ここをクリックすると大きく見えます
その吹きっさらしの稜線が延々と続く

展望はいいので、遠く左の方に三国山が見える




マキノ高原キャンプ場を見下ろす
その向こうには琵琶湖
(ぼんやりしてすっきり見えない)

水を張った田んぼが美しい




吹きっさらしの稜線も
いったん林の中に入ると別世界のように暖かい




遠くに見えていた鉄塔も近くなった

左のピークが赤坂山
2つ目の鉄塔の下あたりが粟柄越(あわがらごえ)




シハイスミレ:スミレ科

稜線は、たま〜に、
カタクリ・オオバキスミレ・シハイスミレくらいに出会うだけ




粟柄越(あわがらごえ)の標識
すぐ先に、もっとしっかりした標識があった


ここもやっぱり、中央分水嶺




赤坂山に到着  11:15

誰もいない静かな山頂

今日の計画は「明王の禿」まで

しかし、天候も良い・体調も良い・時間も早い・・・ので
三国山まで行くかどうか迷った
  赤坂山〜三国山まで

「明王の禿」まで行ってから
前進するか引き返すか決めることにして出発

期待していた花が少ない・・・




オオバキスミレ

蛍光色の輝くような黄色




オオカメノキ 別名ムシカリ;スイカズラ科

真っ白な花が咲いている木があったので、近づいてパチリ




イワウチワ(岩団扇)orトクワカソウ(常若草):イワウメ科-1

『北陸から近畿地方のものは、葉が広楕円形で、
基部は円形またはくさび形となり、トクワカソウと呼ばれる。
区別しにくい固体もある。』  「山に咲く花」 山と渓谷社より

つまり、トクワカソウとイワウチワの花はそっくりだが
違いは、柄と葉の付け根の部分が心型(ハート型)か、くさび型(なで肩)かによる
・・・と覚えるようにしている

ハート型  イワウチワ

なで肩  トクワカソウ

・ハート型ならイワウチワ
・なで肩(くさび型という)ならトクワカソウ

問題は、はっきりしない葉の形や、同じ株なのに2種類あること

今回、パソコンで大写しにして調べたが、
どちらかと言えば『なで肩』が多いように感じた




イワウチワorトクワカソウ:イワウメ科-2




トキワイカリソウ:メギ科-5

濃い赤紫色!
花の重みで垂れ下がっているのか、地面すれすれ




「明王の禿」に到着  11:40
まだ、午前中・・・

12:30まで行ったら引き返すことにして前進




黒河(くろこ)林道への標識

三国山はその手前から左折して登る
イワウチワorトクワカソウ:イワウメ科-3




オオバキスミレ:スミレ科
タチチボスミレ:スミレ科




ザレを登る
イワウチワorトクワカソウ:イワウメ科-4   群生地になってきた

シロバナの株を見つけた




イワウチワorトクワカソウ:イワウメ科-5

これは色が濃い株




ゴヨウオウレン:キンポウゲ科

種ができ始めている




雪の重みで倒れた木々を跨いで進む
直進は黒河(くろこ)林道

三国山は左折(標識が倒れて天を向いている)





三国山山頂に到着  

ぴったり12:30!

  三国山〜マキノ高原まで

下山
粟柄越までは同じ道




赤坂山を目指す
二度目の赤坂山

人が増えていた





粟柄越へ

おなじみの鉄塔
イワウチワorトクワカソウ:イワウメ科-6

赤坂山からはぱったり姿が消えたが
ここだけに一塊





クロモジ:クスノキ科
ブナの新緑が眩しい オオイワカガミ:イワウメ科ー4

このルートはまだつぼみが多かった




タムシバ?:モクレン科




ウリカエデ:カエデ科


黄緑色のかわいい花の集まり




トキワイカリソウ:メギ科-6

こちらのルートは、背が高め





ここをクリックすると大きく見えます
トキワイカリソウ:メギ科-7  

こちらのルートは、紫系が目立つ




トキワイカリソウ:メギ科ー8

あれっ?変わった花・・・と思ったら
イカリソウのつぼみだった

丸っこくて面白い形




スミレサイシン:スミレ科

大きな葉が特徴
沢のそばを歩く

涼しげな音が心地よい




「ブナの木平」のあずまや




タチツボスミレ:スミレ科




シハイスミレ:スミレ科




遊歩道のような道




ザイフリボク:バラ科


シデザクラという別名もある
白くて長い花びらが特徴




レンゲツツジ:ツツジ科




ヤマツツジ:ツツジ科
段差の大きい階段を避けて左折したが
下へ降りるには階段か坂道が必要




キンラン:ラン科

黄色いつぼみを発見




マキノオートキャンプ場に到着

テントはたった1張りのみ

舗装道路の硬さが膝にひびく   黒河林道を避けて正解だった・・・




 *イカリソウかトキワイカリソウか・・・について

イカリソウ トキワイカリソウ
主に太平洋側 主に日本海側
薄紫色の花
北陸では白花が多い
福井県以西では紅紫色が多い
冬でも枯れない(常磐)
北海道・本州に分布 本州に分布(中部地方以西)
                        「日本の野草」 山と渓谷社

  上記の内容を考え、赤坂山のイカリソウは、「トキワイカリソウ」としました

 

  山行記録(2011年〜現在まで)へ戻る