急登の後にたくさんの花 風越山(上松) |
風越山山頂 サンカヨウ |
●場 所 | 長野県木曽郡上松町 |
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●標高 | 1699m |
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●山行日 | 2015年5月3日(日) | ||
●コース | 風越山登山口・・・Aコース・・・カヤトの丘・・・風越の頭・・・山頂・・・展望台・・・山頂・・・風越の頭・・・カヤトの丘・・・Bコース・・・牛首展望台・・・風越山登山口 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見=R19=中津川=小野の滝信号右折=風越山登山口 ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、中山、小保、水野 | ||
●コースタイム | 多治見 風越山登山口 A・Bコース分岐 カヤトの丘 風越の頭 山頂 展望台 カヤトの丘 牛首展望台 風越山登山口 |
6:00発 8:40〜9:00 9:05 11:05 11:20 11:45 12:00〜12:05 13:00 13:40 14:05 |
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周辺地図はこちら |
風越山登山口 ここから登っては、 歩き足りない時間になるので 「吉野」の集落のはずれに駐車したかった 橋を2つ渡って、「吉野橋」バス停まではよかったが いつの間にか林道に入り、 風越山登山口まで行き着いてしまった・・・ 結果的に、ゆっくり花を見ながら登ることができたが・・・ |
登山口からすぐ、分岐になる 登りは急なAコースへ |
スミレをまとめてみた |
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タチツボスミレかな?:スミレ科 登りの登山道わきに咲いていた 花色は大きめで白っぽい |
タチツボスミレかな?:スミレ科 これも、登りの登山道わきに咲いていた やや色が濃い |
タチツボスミレかな?:スミレ科 これも登りの登山道わきに咲いていた もっと色が濃い |
スミレ科 タチツボスミレではない(と思う) |
スミレ科 タチツボスミレではない(ような・・・) |
タチツボスミレかな?:スミレ科 下りの登山道わきに咲いていた |
スミレ科 登山口近くに咲いていた ・・・・・・・・・・・ |
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エイザンスミレ:スミレ科-1 葉の切れ込みに特徴があるので、他のスミレと区別しやすい |
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エイザンスミレ:スミレ科-2 左 中を覗くと、側弁に毛があり、柱頭が膨らんでいる(『カマキリの頭形』だって) 右 タチツボスミレの柱頭(比較のため借りてきた) |
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ハルトラノオ:タデ科 急登を登りきった辺りから花が多くなった まず、出会ったのがこの花 群生していたが、まだ咲き始め |
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オオカメノキ・スイカズラ科 1 山の斜面のあちこちに、白い花の塊が見えた 2・3 ちょうど手の届くところに咲いていたので、間近で観察 周りにある大きい花びらのようなものは、「装飾花」 4・5 装飾花は、真っ白(左)と、ピンクがかったもの(右)とがあった 6 本当の花は、中心部にある 小さくても、ちゃんと花びら(5つに分かれている)と、雄しべ5本、雌しべ1本がある |
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急登がずっと続いたが、やっと展望の開けた場所に出た 振り返ると、御嶽山の雪形がはっきり見え、噴煙も見えた(左の方・雲と紛らわしいが) |
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もっと登ると、御嶽(左)と乗鞍(右)が両方見えた |
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乗鞍岳を引っ張りよせてみた 乗鞍のずっと右手にある三角形の山の後ろに白い山が見える あれは・・・・? |
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三角形の山の後ろにある白い山は、ごつごつしていて、穂高のよう |
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麓を望む |
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ヤマエンゴサク:ケシ科-1 ちょうど見頃 あちこちに群落を作っていた 薄青系・ピンク系・紫系など微妙に色合いが異なる |
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ヤマエンゴサク:ケシ科-2 じっくり観察してみると・・・変わった花の形をしている 1・2 『花びらは上下に2個 内側にも2個 内側の2個の花びらは左右から合わさって、先端がくっついている その中に雄しべと雌しべを包んでいる』・・・と この段階では、雄しべや雌しべが見えない いつか内側の花びらが開いて見えるよになる・・・のだろうね 3 横顔 複雑な形!! |
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ルイヨウボタン:メギ科 たくさん株はあったが、皆、蕾 この株に1つだけ、花が咲いていた |
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カヤトの丘 青色のビニールシートの下は、補修用の材料(ずっと前から置いてある) |
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シロバナエンレイソウ(別名ミヤマエンレイソウ):ユリ科-1 以前来た時、シロバナエンレイソウが咲いていたことを覚えている 一目見て、「シロバナエンレイソウだ!」と思ったが、白くない・・・?? よく見たら、すでに白い花びらは落ちた後 緑色の萼と雌しべ1個雄しべ6個だけが残っていた |
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シロバナエンレイソウ(別名ミヤマエンレイソウ):ユリ科-2 少し登ると、蕾や白い花びらが残っている株があった 下を向いて咲くので、とても撮影しにくい |
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ユキザサ:ユリ科 蕾ばかりだったが、咲き始めた株をやっと見つけた これも、大群生を作っていた |
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風越の頭 ここから少し下って山頂と展望台へ向かう |
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ニリンソウ:キンポウゲ科 咲き始めたばかり 小群落をあちこちに作っていた 白い大きな花びらのようなものは、萼 通常は5枚だが、6枚・7枚のもある 白色が普通だが、萼の先端が淡いピンク色になるものもある ニリン(二輪)ソウという名前だが、同時に二輪は咲かないで、後から咲いてくる |
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サンカヨウ:メギ科 1・2 葉もまだ完全に広がっていないのに、真っ白な花が咲いていた 3・4 中を覗くと、黄色い雄しべと緑色の雌しべがあった 雄しべの形が変わっていくことに気づいた(3→4へ) 4 花粉はすでになく、くるくるっと巻いている形が面白い 雌しべの柱頭は開いている |
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ツバメオモト:ユリ科 左 咲き始めの1株を見つけた まだ背は低く10cm程だった 右 花の中を覗くと・・・雌しべの柱頭が3裂していた |
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敬神の滝からの道 以前この道を登ってきたことがあったが 滑川の渡渉で苦労したことを覚えている 靴を穿いたままで滑ってドボン・・・ 靴を脱いで渡渉・・・それでも滑る 登山口までタクシー 下山は駅まで歩いたっけ・・・ 今回、笹は刈ってあるものの、あまり人は踏んでないよう |
山頂 花を見て、写真を撮ってゆっくり登って 2時間45分 |
ゴヨウオウレン:キンポウゲ科 山頂を過ぎた辺りから、ゴヨウオウレンが出てきた 花の盛りは過ぎ、種を作っている時期 5枚の花びらのように見えるものは萼 本当の花びらは、黄色いスプーンのような部分だって 白いものが雄しべで、雌しべは中央の緑色の部分→そして、放射状に広がった実になる |
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展望台から、三の沢岳・宝剣岳とその稜線を望む そして、宝剣沢 |
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もう少し、引っ張りよせる |
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カニコウモリの群生:キク科 マイヅルソウの大群生もあった |
カヤトの丘を目指して下山 |
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ウスバサイシン(薄葉細辛):ウマノスズクサ科 1 あれ?見慣れない葉っぱ・・・・と気づく 2 葉っぱをかき分けると、大きな花がたくさん咲いていた! スミレサイシン? 初めて見る花なのに、すらりと「サイシン」の名前が出てきたのには自分でも驚いた 3・4 花は、スズカカンアオイより大きく、色も濃いワイン色でとても美しい〜 4・5 花の中を覗くと、なんてきれいなの〜!! スズカカンアオイやヒメカンアオイのように、萼筒の中には隆起線は無く、つるりとしている 6 横から見ると、こんな形と模様 『2枚の葉の間から2〜4cmくらいの花柄を出し、花径10〜15mmくらいの花を1個つける。 暗い紫色をした花びらのように見えるものは萼である。 3つに裂けた萼がつけ根の部分で合わさって筒状をしている。 萼片の先は尖っている。』・・・・と どんな漢字を書くのだろう、何か名前の由来があるのか調べると・・・ 『カンアオイの仲間より葉が薄いので、薄葉。その”細”い根には、舌を少し麻痺させる”辛”味があるところから、細辛。 漢方処方に配剤される重要な生薬です。』だって |
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登りはかなりの急登だったが 下りもなかなかの急傾斜 滑り落ちそうなカヤトの中の細い道を過ぎ、 少々ゆとりを持って足が出せる尾根になった 今度は枯れ葉いっぱいの道 枯れ葉で滑りそうな足を、膝でぐっとこらえる |
「オオマキ」の標識 ここまでジグザグの急坂を下りてくる |
「牛首展望台」 ここからトラバースの道になり、ほっとできる 曇ってきたので、御嶽は見えず シラカバの白い木肌と黄緑色の新葉が美しい |
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この下山コースは、花なし ひたすら歩いて、分岐点に戻った |
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フデリンドウ:リンドウ科 確か以前来た時、フデリンドウが咲いていた…と思い、見に行った ぽつんぽつんと、背の低い(3〜4cm程)花が咲いていた 舟伏山のページを作る時、ハルリンドウとの違いを調べた 『フデリンドウは雄性期から両性期へと移行し、雌性期はない 雌しべが成熟して雄しべより長くなり、先端が2つに割れる状態になっても、まだ雄しべは中心部に直立している』 ・・・の特徴が、やはり顕著だった |
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ムラサキケマン:ケシ科 多治見のムラサキケマンは20cmを越えるが ここでは、10cm程の背丈 |
キジムシロ:バラ科 鮮やかな蛍光色! |
行きに来た道を帰らず、反対側へ進んでR19へ出ることにした |
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思いとは違って、風越山登山口まで車で来てしまったが、途中、何度も石が落ちていた 反対側の帰り道にも、落石があり(来た道より落石も大きく、範囲も広い)、冷や冷やしながら通った 新緑のトンネルの中を通り、キジ(2羽)に出会い、ワラビの生えている場所や、フタバアオイやミツバツツジの 咲いている場所で停車したりして、楽しい発見があった くねくね道を走って、R19に出た所は、「串ケ下バス停」のそばだった |
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フタバアオイ:ウマノスズクサ科 1・2 舟伏山ではまだ蕾だったが、ここではたくさん花が咲いていた 3・4 『花には花弁はなく、3枚の萼片が筒状となり、萼片の上部は強く反り返る。』と なるほど〜 『真ん中では、雄しべ12本、雌しべ6本がくっついて花柱状になっている。』と へ〜え では、3の色と4の色が違うのは何故? 咲き始めの色と、咲いてからしばらくたった色? |
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ミツバツツジの仲間:ツツジ科 多治見のコバノミツバツツジとは色合いが違う 鈴鹿のミツバツツジの仲間の色とは似ている 雄しべは10本 ミツバツツジではない(雄しべは5本) では、何ミツバツツジだろう?? |
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ヒメハギ:ヒメハギ科 多治見や多治見近辺でも今咲いているが、ここ長野県でも咲く時期は同じなんだ・・・ |
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ヤマツツジ:ツツジ科 このヤマツツジも、多治見や多治見近辺で、今咲いている 長野県でも咲く時期は同じなんだ・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小さな虫が顔の前・頭の上・体の周りを飛び回り、うるさいことといったら! 立ち止まったり、休憩したりしてじっとしていると、わんさか集まってくる 涼しい風が吹くと、どこかへ行ってしまうが、いつの間にかまた体にまとわりつく それだけならまだ我慢できるが、チクッと刺したり、目や口の中に飛び込んでくることもあるので我慢ならない 麓だけでなく、1600mを過ぎる山頂付近でも、風がなく立ち止まっていると集まってくる 手で払っても払っても、やってくる! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 登りの途中、太くて長い「ワラビ」がたくさん生えていた! こんな「ワラビ」、山で出会ったことがないほどの立派さ 夢中で採った! あまりに太いので、根元近くから採るのがためらわれ(硬いかもと思って)、中ほどからポキンと折った 帰りの「道の駅」でワラビを売っていたそうだが、 「1パック350円」で換算すると、「2000円くらいになる」とのこと 食べてみた感想を聞くと、「太い所の方が柔らかかった」だって |