フクジュソウが咲き始めた 藤原岳




オニシバリ


フクジュソウ

●場 所 三重県いなべ市藤原町

●標高 1128m (山頂へは行かず)

●山行日 2016年2月28日(日)

●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅・・・近鉄名古屋駅―近鉄富田駅・・・三岐鉄道に乗り換えー西藤原駅・・・大貝戸登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽

●コースタイム 多治見
西藤原駅
大貝戸登山口
2合目
4合目
8合目
藤原山荘
白瀬峠分岐
頭陀ケ平(第一鉄塔)
坂本谷分岐
山口登山口
西藤原駅
6:15発
8:28〜8:30
8:37
9:00〜9:05
9:35〜9:40
10:50〜11:00
11:50〜12:00
12:30
13:05
13:40
15:20
16:05着
 周辺地図はこちら
 


昨年の10/1の怪我以来、初めての「山行」   リハビリ山行のつもりで出かけた

まだ2月だというのに、山に雪が無い・・・




   
ミツマタ(三椏):ジンチョウゲ科

登山口手前の花壇に大きな株があった  こんなに白っぽいのは、まだ蕾だから




   
   
オニシバリ(鬼縛り):ジンチョウゲ科

『樹皮が丈夫で、鬼も縛れるというのでこの名が付いた。

また、秋に葉が出て夏に落葉することから、「ナツボウズ」という別名がある』・・・って

『花びらのように見える4枚は、「萼筒」が4裂したもの』・・・だって

花の中を覗くと、黄色の雄しべらしいものが見える  白い雄しべのようなものも・・・

『雌雄異株』らしいが、どれが雌花でどれが雄花か?である

調べてみると 
↓ ↓ ↓
雄花にも雌花にも雄しべ・雌しべが揃っていて、
違いといえば、『雄花の萼筒の方が雌花の萼筒より長い』ということと、
『雄花の雄しべは花粉を作るが、雌花の雄しべは花粉を作らない』ことらしい

同じ株に黄色の雄しべと白色の雄しべが見えるから、色では分からない・・・困った花だこと!




 2合目 9:00

暑くて汗が滴り落ちる  帽子も手袋も夏用に替え、服も1枚脱いだ




   
 
スズカカンアオイ(鈴鹿寒葵):ウマノスズクサ科

萼筒より萼片の方が長いのでスズカカンアオイ  本場モンである

地面の上に顔を出して咲いていた




   
ユズリハ(譲り葉):ユズリハ科

この山の6合目あたりまでは、この木がたくさんある

『雌雄異株』  5〜6月頃花を咲かせるらしいが、その頃はヒルが多いので敬遠して登らないことにしている




 4合目  9:35

怪我の後、初めての「山」  どうにもスピードが出ない・・・




   
シロダモ(白だも):クスノキ科-1

3脈(3行脈)が目立つ特徴のある葉なのですぐ分かる  この山にとても多い

よく似た「3脈(3行脈)が目立つ葉」に、「ヤブニッケイ」や「クスノキ」があるが、その違いを表にまとめてみた
「ニッケイ」も(3行脈)があるが、『九州(徳之島)、沖縄に自生する常緑高木』で
植栽以外では『稀に野生化している』だけだそうなので、省いた

↓  ↓  ↓
   葉の付き方・葉の裏・
葉の特徴

花の様子・花期 冬芽 
シロダモ  一箇所に集中して葉が輪生する
葉裏が粉を吹いたように白い

葉に
芳香がない

翌年の10〜11月に赤く熟す
球形

花期は10〜11月
葉の脇
に黄褐色の小さな花が集まってつく
雌雄異株

かなり長くなり毛のある薄い燐片に包まれている
ヤブニッケイ 葉が一枝に対生〜互生に等間隔につく
裏面は灰青緑色
葉をもむと
シナモンの香りがする

10〜11月に黒く熟す
長楕円形
花期は6〜7月
淡黄緑色の小さな花が
長い柄の先に散生状に数個ずつつく
雌雄同株

冬芽は丸みを帯び赤褐色
クスノキ 葉は互生、長い柄がある
3脈の分岐点にダニ部屋がみられる
葉質は薄い革質で
ゆるやかに波うつ
葉をもむと
樟脳の匂いがする(枝葉を蒸留して作られる)
裏面は灰白色

10〜11月に黒紫色に熟す
球形
花期は5〜6月
葉の腋から
円錐花序を出し、小さな黄緑色の花をまばらにつける
雌雄同株
長卵形で先はとがり、淡赤褐色

↓  ↓  ↓

@ 『葉の脇に黄褐色の小さな花が集まってつ
いていた様子がうかがえる

A 画像は無いが、冬芽の様子が『かなり長く、毛のある薄い燐片に包まれてい』た

↓  ↓  ↓

シロダモと考えられる

それにしても、なぜ今頃こんな花の跡が残っている??  花期は去年の秋だというのに??
今年の秋までかかって、だんだんと赤くなっていくのだろうか?


・・・・・・・・・・・・・・

今まで、「3脈が目立つ葉」なのに、実がいつまでも赤くならない・・・と不思議がっていた実があったが、
あれは「ヤブニッケイ」か「クスノキ」らしいと分かった

今まで勘違いしていたかも??  と思われる画像を探してみた

↓  ↓  ↓

   
 2014/10/27 潮見の森で撮影

 2015/12/22 潮見の森で撮影
 どちらも同じ場所

@ 球形の実   A長い柄がある  B冬芽は先が尖っている → クスノキかな?

でも、まだ緑色  黒や黒紫色になっていない??

      
 2015/12/7 御嵩の森で撮影

@ 球形の黒い実   A柄がある  B 冬芽を調べたら、先が尖っていた → クスノキかな?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シロダモの花や実の画像を探してみた

↓  ↓  ↓


   
 2014/11/19 潮見の森で撮影

葉の脇に黄褐色の小さな花が集まってつ』いていた




 2008/10/18 釈迦ケ岳にて撮影

翌年の10〜11月に赤く熟す 球形


花と実が同居している株もあったっけ




   
8合目  10:50

スピードが出ない原因は、「シャリバテ」もあったらしい

6合目下と8合目でサンドイッチとスープをおなかに入れたら元気が出てきた

朝が早かったので、お昼まで待つことはなかった

いつもならここ8合目からどっさりの雪になるのだが、こんなに雪のない藤原岳も珍しい




 
 「9合目あたりでフクジュソウが咲き始めた・・・とニュースになった」
・・・と追い越しの登山者から聞いて期待が膨らんだ

やっぱり!咲いていた!

しかしここへ来るまでが大変な「泥ぬる道」!

ストックを持たない人は苦労していた・・・




   
   
   
 フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科-1

太陽が出ていたので、ぱっと開いて、遠くからでもよく目立っッていた

これが曇り空だと花を閉じているので、どこに咲いているか見つけるのは難しい


   
フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科-2

蕾もあちこちに見え、咲き出したばかりの花もあった


   
   
フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科-3

『花はパラボナアンテナのように太陽を追いかけて回り始める
午前中と午後の花の向きが違っている』・・・というが本当だろうか??

虫も訪れていた




 
 藤原山荘上から山頂を望む   雪が少ない・・・




 
 天狗岩方面も雪なし・・・




   
縦走路にケルンができていた




ここから白瀬峠へ右折する



 やっと雪景色になった・・・と思ったが、すぐ枯草と裸木の世界になった




   
ヘリポート?




少し登った所から、ヘリポートが見えた



第一鉄塔と勝手に名前を付けている鉄塔(藤原山荘からの縦走で一番初めに出会う鉄塔という意味)

トレースがなくても、この鉄塔を目印にすれば縦走できる




鉄塔の足元に三角点 「頭陀ケ平」と書かれた手書きの看板  ここが1143.0m地点




第二鉄塔を望む(藤原山荘からの縦走で二番目に出会う鉄塔という意味)




第二鉄塔下には、いつからか「至 山口(木和田尾)」の標識もできた

白瀬峠経由で山口へ行くのは、三角形の二辺に当たるので、ずいぶん時間がかかるが
ここから降りれば、一直線




   
 第二鉄塔からの下りは
雪が少ないからとアイゼンを着けずに下ったが
所々凍っているところがあり、
ステップが切れない場所があってヒヤリ・・・

下りきってしまった所から、振り返ると
どこから降りようか逡巡していたらしい2人組も
後から下りてきた




 尾根伝いにどんどん下りて、坂本谷分岐に到着

第二鉄塔からはずっと、
木に赤いペンキがベタベタと塗ってあり
塗りすぎの感

   
 尾根伝いにこの鉄塔まで下りた

ここで今まで2本だった高圧電線が、ここで1本になる




 赤ペンキに導かれて山口の登山口に到着

15:20

ここから西藤原の駅まで約1時間

急がなくちゃ・・・




   
   
 コショウノキ(胡椒の木):ジンチョウゲ科

この花も、オニシバリと同じで、花びらのように見える部分は、萼が4つに裂けているんだって

『雌雄異株』らしいが、6月頃、オレンジ色の実が生るって

オニシバリと同様、雄花と雌花のはっきりとした違いが無いらしい

実が生っている株に印でもつけて、花期に花を観察すれば一番確実だろうけれど
庭に植えているならともかく、山野では頻繁に来ないと無理だね・・・

『芳香がある』って聞いていたので嗅いでみたが、かろうじてわかるくらいの匂いだった




  
西藤原駅までの時間を短縮しようと、いつもお世話になっている電柵フェンスの中を通らせてもらう

手動で鍵を開けて、通ったらまた閉めて、ネットをくぐって「屋根のない学校」内へ




   
   
 シナマンサク(支那満作):マンサク科

枯れ葉と花がいっぱいついたマンサクの木があった

花の数も多くびっしりなので、シナマンサクだろうと思って、名札を探すと・・・ありました!

いい匂いがするかと思って嗅いでみたが、はっきりしなかった・・・




   
オニシバリ(鬼縛り):ジンチョウゲ科

確かこの辺に…と思ったらやっぱり  花の数は少なく蕾が多かった

この山の麓には多い  花色は葉っぱと似ているので、注意していないと気づかない




   
ウメ:バラ科

麓は、ウメが満開  家の庭・畑に   近づくとい〜い匂い




西藤原駅  16:05着  16:24発の列車に乗るが、乗客は私1人のみ

途中でお客が増えはしたが、それでもがら空き

車窓からもウメを鑑賞できた




    * 『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です



 山行記録(2011年〜現在まで)へ戻る