高賀山・・・周回に挑戦




高賀山山頂


ヤマジオウ

●場 所 岐阜県関市・郡上市
●標高 1224m 
●山行日 2020年8月5日(水)
●多治見から
  登山口まで
多治見=可児御嵩IC=美濃IC=高賀の森自然公園(P)・・・すぐ登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 今川、白木、丹羽
●コースタイム 多治見
可児
美濃IC
高賀の森自然公園(P)
林道から山道へ
巡視路に出た
沢を渡る
鉄塔
尾根に取り付く
尾根の踏み跡に出る
山頂
御坂峠
岩屋
七曲
木の橋を渡る
林道(あずまや)
高賀の森自然公園(P)
6:45発
7:00
7:47
8:30〜8:40
9:25頃
10:11
10:28
11:04〜11:10
11:30頃
12:44
13:40〜14:05
14:31
15:20
16:00
16:07
16:15
16:40着
 ルート図     周辺地図
     


 
 多治見駅裏でピックアップしてもらってから、可児へ
ここで3人合流
可児御嵩ICから東海環状自動車道へ
美濃ICで降りて、板取川(長良川の支流)沿いに走り、
今度は高賀川添いの道へ右折して、
高賀の森自然公園(P)の広い駐車場へ
車は2台、後から2台来ただけのがら空き状態

 
 太いグレーの線で、ここへ来た ↑
かなりの急坂だった

赤線は、宮下林道(高賀山への登山道ではないが、
大回りすれば登山道に合流できる)
青線が、本来の登山道
簡易水洗のトイレが2つ
 
 駐車場の隅にあずまやもある


ここをクリックすると大きく見えます
車はここまで
ゲートがある

ゲート横にあった
高賀の森公園案内板

いったんは歩きやすい林道を歩き始めたが
ヤマップを見てもらうと、
こちらではないことが分かった

ヤマップには、周回コースは載っていない
みんな、ピストンばかりだって
(家へ帰ってから検索すると、あるにはあった)

ジオグラフィカの地理院地図は、林道のみ
登山道の破線は無し

「ヘボ」とりのグループに尋ねた際、
この林道から下山する人もいるとか
「鉄塔巡視路ってご存知ですか?」と尋ねたが
否・・・の返事だった

いったんゲートまで引き返したものの
本来の登山道へ進んでしまうと周回ができない
ピストンは、つまらない
出来るなら周回がしたい

地図をよく見ると大回りして
登山道に合流できる道(宮下林道)がある

鉄塔巡視路の入り口を探して、有れば、そこから入る
無ければ、登山道へ合流して
ピストンをすることに相談がまとまった

鉄塔巡視路なら、
黄色い小さな札があるはず
その札を探しながら
分岐を左へ進んでいった

今から考えれば、分岐を右へ進むと
高圧電線が通っているので、
その近くに巡視路の札があったのかもしれない
・・・・・・・・

川を渡る手前に、赤テープがひらひらしていた

・赤テープは、登山用とは限らない
・大雨の後だから、地盤が緩んでいるかもしれない
・渡渉が何度もあるそうだが、増水しているかもしれない
・・・と、前進を否定的にとらえる考え方を述べたが
テープはひらひらと誘い、
踏み跡(道とは言えない)はずっと続いていそうな気配

行ける所まで行って
無理なら引き返す・・・ことに決まった

確かに細い踏み跡は、上へ上へと続いていたので
沢沿いの道より安全性は高かった

   
 オトギリソウの仲間:オトギリソウ科
足元に咲いていた
 このマーク
中電のマークだと気が付いた

だったら、このルートでもいいかも・・・
と淡い期待が膨らんできた

細い踏み跡をたどって上へ上へ・・・

ずっと上に何やら人工物が見えた
もしかすると・・・

登りついた所には
しっかりした「道」があった
そこにも、中電のマーク ↓

鉄塔巡視路だと分かった

さて、どっちへ行くべきか?

左へ行くと下って行く
右へ行くと登って行く

(同行者から送って貰った画像)
 
当然登って行く方だろうと右折

所が、スマホをみると、だんだんと下って行く!

こりゃあダメだ・・・と思って、
さっきの登りついた所まで引き返し
沢へ降りていくことにした

大きくはないが、沢があった
ただ、スムースに渡れる場所がなく
ドボンとならないよう、慎重に渡った

さて、どっちへ行こうか?
辺りを見回すと、
人が踏んだらしい跡があったので
そちらへ進むと
赤テープがひらひら

急な個所は手を使って降りて・・・

どんどん上へ登って行く

また、巡視路と思われる人工物があった
周りの草や木が刈り込まれているので
手入れがされていることが分かり、まずは一安心

 視界が開けた〜
頭上には、高圧電線の太い線が何本も見えた

   
きれいに刈り込まれた
細い道をジグザグに登って行く

木陰で休みたいが、無し
立ち休憩で凌ぐ
ヒヨドリバナ:キク科
トラバース道に咲いていた


ヤマジオウ(山地黄):シソ科
これを見つけた時は、
名前が分からなかった

山頂から下山する際
大群生に出会い
花の咲いている株もたくさんあった

家に帰って調べて、初めて名前が分かった

 鉄塔の真下を通る

 そろそろ尾根に取り付きたいのだが、
横歩きとジグザグばかり

   
 赤テープは尾根へ上がらず
もっと下へおいで・・・と誘っている
しかし、もうここで尾根に取り付かないと
どんどん離れて行ってしまう

ここから登るっきゃない!
・・・と、歩きやすそうな場所を選んで
とにかく上へ、尾根へと
登って行った

 この頃から、
小さな虫やハチが周りを飛び交い
目・鼻・口・耳の中へ入ってくる
お互いに虫よけスプレーをかけあったが
その数の多いこと!!
数えきれないほどの虫が
帽子・服にくっついていた
・・・・・
ずるずると滑りやすい斜面を
ストックで踏ん張ったり、
木につかまったりしりながら
高賀山頂上から伸びる尾根を
ひたすら(約400m)登り・・・

   
 山頂手前200m?付近から
笹が刈りこまれ、歩きやすくなった
が、背丈以上の笹の原の部分もあって
虫と笹と暑さと急登で、ヘロヘロ・・・

大岩の下をくぐり・・・

  「虫と一緒に山頂に到着〜」
ガイドブックのピストン(往復)3時間30分より長く
5時間かかった・・・

(←↑この2枚同行者から送って貰った画像)
   
よく頑張った!
お互いに健闘をたたえあった

山頂は涼しい風が吹き、生き返った〜
・・・・・・・・
あれほど大量にいた虫は、あっという間に姿を消してしまった
これから夏の1000m近い山は、
蚊取り線香を持って行こうと決心した!
・・・・・・・・

   
 今日はぼんやりして
遠くの山はまったく見えなかったが
その方向を指す標識が立っていた

   
 ヒョウモンチョウの仲間
 キアゲハ
体の小さなヒョウモンチョウ
縄張り争いだろう、大きなキアゲハを追い回していた
強気〜
 
  
  マルバノキ(ベニマンサク):マンサク科
いびつな実が二つくっついていた

山頂周辺に、この木が多かった
秋にはきれいに紅葉する

   
 さあ、下山
今まで歩いてきた道とは大違いの
立派な道! 一級国道だ!

広くて平らでなんて歩きやすいの!

 
  
  オカトラノオ:サクラソウ科
花も咲いている

   
   
 ヤマジノホトトギス:ユリ科
花びらには、紫色のまだら模様がある
雄しべは6本(薄黄色の部分
雌しべは、白地に赤い模様のある部分
先端が2つに分かれて粒々の水玉のようなものがついている
花を見ると元気が出てくる
登りは、まったくと言っていいほど花は無かった

   
 御坂峠 14:31
ここまでは一級国道だったが
ここから右折すると、
歩き難い、石・岩ゴロゴロの道になった
左すぐ下には新しい舗装されたい〜い道が見えた

   
   
  ヤマジオウ(山地黄):シソ科
さっきは、たった一株だけだったが
ここは大群生〜
湿っぽい所が好きなよう

背の低いわりに(せいぜい10cm)
葉っぱが大きいのが特徴
葉と葉の間から可愛い花を咲かせていた
初めて見る花だった!
帰りの車の中で、
ふいっと「
マネキグサ」と言う名前がひらめき
ネット検索したら、そっくりな花がヒットした

所が家に帰ってから図鑑を調べると
*(山渓ハンディ図鑑2「山に咲く花」)
マネキグサでは背が高すぎる
マネキグサは、30〜40cm)
マネキグサのすぐ隣に
花はそっくりだが
背の低い花が載っていた
それが、この「
ヤマジオウ
初めて出会った!

地下茎が伸びて、群落を作るらしく
あちこち広範囲で、花が咲いていた

   
 この登山道、
「御坂谷」と言う名前の通り
雨が降ったら川になるようで
石・岩が濡れて滑りやすいし
ゴロゴロして歩き難い

 大きな岩屋が見えてきた
   
 丁度、立って入れるくらいの空間だった
修験者が使っていたとか
すぐ下にも、やや小さめの岩屋があった

   
 涼しかったのは山頂とその付近だけ
下るにつれ風が無くなり、暑くて暑くて・・・
沢水でタオルを濡らし顔を拭く
冷た〜い!
ずいぶん歩いたように思ったが、
地図を見ると、峠からまだ1/3・・・

   
   
ヤブコウジ:サクラソウ科
ウメガサソウ
か、珍しい〜と思ったが
家で調べてみたら、ありふれた
ヤブコウジだった(失礼!) 
  実の様子(2019/10/26撮影) ↓

比較のため借りてきた

   
   
 やっと七曲 16:00

 橋を渡って 16:07
まだ、石・岩ゴロゴロの道が続く

   
 もうすぐ林道に出る

 林道に降りた
あずまやもあった
登山道はどこ?

草の茂った林道から左へ、
細い道が続いていた

    
 歩き難い道は、駐車場前の林道まで続いていた
もうこんな道、嫌だ!
登りで疲れきってしまった足には、つらかった・・・

さっき沢で濡らしたタオルは乾いてしまったので
このゲートからすぐの所に、滴り落ちている水場がある
そこで、タオルを濡らした
冷た〜い!
・・・・・・・・・・・・・

さあ、帰ろう
ほんとは、「唐松岳」へ行く予定だったが、
天候が良くないのであきらめ
この高賀山に替えたが
唐松に負けず劣らずのハードな山行になった

大きな違いは、
「暑い・虫が多い・展望がよくない・花が少ない」だったこと

他県への移動が自粛されていた頃、
行きたい山のナンバーワンがこの高賀山!

何故ナンバーワンか調べるための山行でもあったが
理由は?・・・不可解

もっと良い山は他にたくさんあるのに?
何故選ばれたかさっぱり分からない・・・が、
3人の結論


・・・・・・・・・・・・・・
  【被害-1】
   *両耳が虫に刺され、赤く腫れあがり硬くなってしまった。
   *おでこも2ヶ所刺された (ムヒをつけたので腫れはしてなかった)
   *左手首にも、ぽつっと刺された跡 (ここもムヒをつけたので大きく腫れはしてなかった)
   *目の中に飛び込んできた虫が、ゴロゴロしてなかなか取れなかった。
     タオルでそっと拭いたり、涙を流して流れていかないか試したが、ダメだった。
  【被害-2】
   *左ふくらはぎ一ヶ所、タイツの上から刺され、翌々日もかゆみと腫れ。
  【被害-3】  
   *目の中に飛びこんで来た虫を、目薬をいっぱい差して流そうと試みた。

  【その他】
   *急斜面で、滑り落ちないよう足を踏ん張っていたので、左足首が攣ってしまった。
     こんなこと初めて。延ばしたり捩じったり、だましだまししながら登って行った。
     平らな山頂に着いたら、元に戻った。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      私の記念の一枚 〈白木さんより〉
   
 沢を渡ります
足場を探しながら、慎重に

 道が現れました
さてさて、このまま進んでもいいものやら…
この路、下って行ってない?
   
 道なき道を行く
かなりの急勾配です

もうすぐ山頂、大きな岩の下をくぐって・・・ 
   
 やっとついた山頂
何々この看板
この道で登ってきたんですけど…

 ヒョウモンチョウ
見事なヒョウ柄
   
 垢取り場

 力石

   
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