シロヤシオに会いに 小津権現山へ




小津権現山頂


ホンシャクナゲ

●場 所 岐阜県揖斐川町
●標高 小津権現 1157.7m
●山行日 2021年5月6日(木)
●コース 小津白山神社(登山口)・・・高屋山959.9m・・・前衛峰・・・小津権現山頂・・・小津白山神社(登山口)
●多治見から
  登山口まで
多治見=中央道=名神=東海環状線「大野・神戸IC」=R417=R303=県道268=小津集落=白山神社横の駐車スペース・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、白木
●コースタイム 多治見
大野・神戸IC
白山神社
登山口
林道出合広場
高屋山
前衛峰
小津権現山頂
前衛峰
高屋山
林道出合
白山神社

6:30発
7:30
8:20〜8:34
8:37
9:23〜9:34
11:08
12:00
12:40〜13:00
13:50〜13:55
11:08
15:30〜15:40
16:06着
周辺地図はこちら コースはこちら
  

 
 多治見から、高速を使って約2時間弱で
小津白山神社の駐車スペースに着いた
(ここに停めてもよかったのだろうか・・・?)
以前に3回ここへ来ているはずだが
全く記憶に残っていない・・・

立派な神社だった

   
 まずお参りをして
それから登山口を探した

 「権現山登山道」の標識発見
 
 道なりに進んで行くと、
「待って!」と、同行者に呼び止められた

車道脇の草むらの中に
標識があることに気づかなかった
気づかなかったら、
どんどん車道を進んで行っただろう

 
 しかし、標識はあるものの
これが登山道???と思われる場所だった

踏み跡も定かではなく
赤いテープはあっても
登山道の印だとは思えない
木の葉と落ち枝が溜まっている斜面だった

まさかこんな所を
「登山道」と称するはずがない!
と思って、あちこち偵察に行ったが
どこへ行っても「登山道」らしい場所はなかった

さっきの標識まで戻って
車道を歩いて行こうかと引き返し始めた時
同行者が少し上にあった
道のような場所を探し当てた

下から仰ぐと
水平になっていて、道のように見えたので
とにかくそこへ上がってみることにした

そうねえ・・・
これなら登山道といっても「許せる」・・・と思えた
赤テープも、「おいでおいで」と誘っている

ともかく、方向は間違っていないので
行ける所まで行ってみようと思った

 
 腐りかけた木の橋で
小さな沢を渡り・・・

 
 かなりの急斜面をジグザグに登っていく

ほんとに?これが登山道?と
半信半疑だったが・・・
「権現山登山道」の標識が立っていた

これが無ければ、
作業用の道としか思えない「登山道」だった
まずは一安心・・・

   
おや、またあった
 
 どんどん登る

 
 尾根に着いた

赤テープをぐるぐる巻きにした標識

 
 尾根道は傾斜が緩くなったので
少しは歩きやすくなったが
落ち葉どっさり・落ち枝もどっさり
倒木もどっさり
葉っぱの茂った木が多く暗い・・・

 
 時折青空が見える場所があると
ホッとできた

青い空に、青葉の緑・・・

    
ここをクリックすると大きく見えます
 右前方に白いガードレールが見えた…
と思ったら、林道に出た
広〜い駐車場があった 9:23〜9:34
・・・・・・・・・
(現在は、通行不可・・・とか
今日は貸し切りの山だった
誰にも会わなかったのは、
この林道通行不可のせい?

熊除け鈴を持ってきてよかった!
2つの鈴を鳴らしながら歩いた)
・・・・・・・・・・・
ここが「権現山登山口」らしい
登山届の箱があったので
登山届(計画書)を入れた
右 登山道の標高差が分かる手書きの地図
おおよそは分かるが、
あと一工夫欲しいところ・・・

「山頂まであと3.6km」の文字

 
 瑞々しい新緑に包まれた気持ちのいい道を歩いて行くと
ユズリハ:ユズリハ科  がいっぱい
ユズリハ畑のよう

 
 「山頂まであと3.2km」地点
9:49
 霊仙山のような
石灰岩のかたまりが
あっちにもこっちにも
岩をがっしり掴んでいる木の根

 
 緑に染まって歩く

こんな気持ちのいい道ばかりならいいのに・・・
と思ってしまうが、そんなわけにはいかない

そのうち急登が現れるはず

 
 ユズリハ:ユズリハ科
このピンクのもこもこは、よく見かける
『雄花のつぼみ』だって

これ↓は、雄花が花開いた様子  初めて見た!
『花びらも萼片もなく、薄黄色の葯だけ』だとか
   
 これ↓は、成熟した葯
『紫褐色になると、葯が破れて花粉が出る』と
   
   
 これ↓は、雌花 初めて見た!
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   
 「山頂まであと2.6km」地点
10:12

 「新道」分岐地点 10:18
旧道らしい跡は分からず

 
 背の高いユズリハ畑の中を歩く

 
 平らで凹みもある場所
この近くに咲いていた ↓
   
 コショウノキ:ジンチョウゲ科
真っ白の花

 
 「山頂まであと1.9km」地点 10:51

 
 倒木が道を塞いでいた
ここでやっと座って休憩 10:55〜11:05

 
 ふり返ると、白い山が見えた
後で分かったが、御嶽山だった

 
三等三角点の場所955.9m(高屋山?)11:08
ここまでがジグザグの急登だった

ここは木も切り払われたようで、広々とした場所だった

 
 緩く下って・・・

 
 今度は緩い登りとたらたら道となった
木の間からかっこいいピークが見えた
きっとあそこが権現山だ・・・と思っていた

 
 「山頂まで1.4km」地点
11:18

 
 
 シロヤシオ:ツツジ科
遠くに、何やら白っぽいものが
木の葉の間から見えた
やっと
シロヤシオが現れた

まだ、1週間から10日早いような咲き方
今年は花が早いからと、急いできたのに・・・

 
 右前方にさっきのピークが見えた!
きっとあそこが権現山山頂だ!と思っていた

(実は、山頂ではなく、前衛峰
「ニセ権現」・・・といったところ

 
 シロヤシオ:ツツジ科
左手に真っ白なかたまり!
シロヤシオが、ここだけ・これっきりの満開〜
他は、まだ硬いつぼみが多かったのに、
ここだけ満開とは不思議・・・
でも、1本でも満開の株があって良かった〜

 
 「ニセ権現山」が新緑に輝いてきれいな姿〜
あともう少しで山頂だ!と喜んでいた

 
 右手にさっきの白い山(御嶽)

 
 シロヤシオを探しながら、緩く登っていく

 
 足元は落ち葉・枯葉でいっぱい

   
 フデリンドウ:リンドウ科
落ち葉の中に、一点
不思議な色合い

なんだろうと思って枯葉を退けると
ひょろひょろした
フデリンドウだった

 「山頂まで0.8km」地点
11:48
 
 タチツボスミレ:スミレ科
どこにでも咲いている
スミレ
珍しくもない

タチキランソウ:シソ科
小さな株

今まで見事に足元に咲く花が無かったが
ここへ来て初めて現れたが
ありふれた花ばかり・・・
 
   
ムラサキヤシオか?
トウゴクミツバツツジか?:ツツジ科

多治見付近で見かける
コバノミツバツツジとは
一風変わっていた

遠くて、間近で見られなかった

シロヤシオ:ツツジ科
木はたくさんあっても、つぼみばかり・・・

さあ、権現山山頂だ〜と思ったら
何の標識もなく狭いスペースがあるだけで
登山道は急な下りに続いていた・・・

   
   
   
 ホンシャクナゲ:ツツジ科
あまりにも急な斜面になったので
足元ばかりを見ていたが
両側は
ホンシャクナゲ(花びらが7枚)の群生地だった
もっとたらたらの稜線に咲いていれば、
じっくりと観察もできるのに・・・!

下って下って、鞍部に着いたら、
今度は急な登りになった

 
 木々が途切れた間から
右手にさっきの白い山(御嶽)がくっきり〜

 
 登り切ってしまえば山頂か・・・と思っていたら
期待は外れ、
まだまだ先は長かった・・・

 
 木々の間から
右手に白い山が、
ワン・ツー・スリーと並んでいるのが見えた
一番右が御嶽なら
その左は乗鞍?
そのまた左は白山?

 
 登るにつれ、
白山の堂々とした山容が見えた
さすが白山(=白い山)の名に恥じない白さ

 
 山頂に着いた〜 12:40
足元には、「三角点」
「二等」の文字

 
 「花房山」へも縦走できる

 
 麓の町が見える
あれは・・・大垣方面?

休憩後
さあ、帰ろう 13:00発

  
気持ちのいい尾根歩き

 フデリンドウ:リンドウ科
行きに見逃していた
フデリンドウ
ここは、がっしりしていた

 
 ここまで快適な下りだった
さあ、ここから
ホンシャクナゲの咲く
急登だと思って、2〜3歩登り始めると、
イタタタ・・・
足が攣った 左太ももの内側

滅多にないことだが
妙な捩じりをしたせいかもしれない

こんな時は、マッサージで直しているので
痛い部分をギュギュっとマッサージした

同行者も協力してくれたので
復帰は早かった

妙なねじりをしないよう
ゆっくり登って「ニセ権現山」ピークへ

こんなこともあろうかと
いつも持ち歩いている漢方薬を飲んだ
(以後は快適に下ることができた)

 
 ヤセ尾根・急な下りの後は、
たらたらの稜線歩き

 
 満開のシロヤシオをまた見て

 
 「ニセ権現山」を振り返りながら・・・

 
 959.9mの三等三角点を過ぎ・・・

 
 道を塞いでいる倒木を右へ迂回し・・・

 
 急なジグザグ斜面を慎重に下って・・・

 
 まだまだ続く急斜面・・・

 
 やっとたらたらになった・・・

 
 そして林道の終点登山口に着いた
少し休憩して(15:30〜15:40)
暗い山道へ

 
 落ち葉と落ち枝の尾根道を下って・・・

 
 ここから右折して急斜面へ・・・

 
 作業道のような道を
どんどん下って・・・

 
 小沢を渡り・・・

 
 左手に畑が見えるようになったら
集落目指して下る・・・

 
 あと少し・・・

 
 登山口に着 16:04

 
 
無事帰ってきました・・・と挨拶

・・・・・・・・・・

行動時間 7時間30分
歩いた距離  13.6km
歩数 約2万5000歩



  私の記念の1枚 〈白木さんより〉
 
  
 木彫りの熊が登山口でお出迎え

   
 シロヤシオ、初めて見ました
清楚な美しさ、【上品】という言葉がぴったり
この木だけが何故か満開
緑の中でひときわ目を引きます

 
 御嶽山から雲、筆で引いたように流れていきます



        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

* 「山と渓谷社」発行の『名古屋周辺の山』を参考にして計画を考えたのだが、その中で
  登山口周辺の描写が大きく違っていた。

* 『小津白山神社わきを進み、小橋を渡ると民家の軒先に出る。
  真っ直ぐ通過して奥に向かい、山裾の斜面に耕された茶畑の作業道を登る。
  狭い用水路を渡ると急尾根の末端に取り付く。
  繁茂した樹木におおわれた尾根を10分ほジグザグにど登る』・・・とあるが、
 
* 小橋は渡っていないし、茶畑は通っていないし、用水路は渡っていない。
  登山口が変わったのだろう・・・と思った。
  
上記のガイドブックには、「高屋山」「前衛峰」という名称が使われていたが、林道終点の広場にあった
  登山口の地図には、
  「P1山頂」「P2」「945m」「三角点」「角柱」「530m」「登山口」のように書いてあった。

* 地理院地図には、小津権現山へ至る登山道は書いてない。
  出発時にジオグラフィカをonにして、軌跡を調べながら歩いた。
  帰ってから、地図に書き込んだ。
  



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