植物の会5月例会 池田の谷 
(多治見市)
 
                              2016年5月7日


                   
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

キツネノボタン(狐の釦):キンポウゲ科-1

よく似た花に、ケキツネノボタンがある

左  相違点は、『3深裂した単葉』・・・
キツネノボタン

『全体に開出毛が多く、小葉の幅が狭く、鋸歯が鋭く尖る』・・・
ケキツネノボタン

右  以前の図鑑では、実の先端の曲がり具合を同定のキーにしていたようだが
最近は、同定のキーにはならないとか


キツネノボタン(狐の釦):キンポウゲ科-2

左  花は咲いていないが、これは、キツネノボタンの仲間

葉は、『3深裂した単葉』 葉に毛はない

右  茎の下部は白く、毛が密生している  上部は、毛が少ない

これも、キツネノボタンだろう




 
   
 スルガテンナンショウ(駿河天南星):サトイモ科

あちこちに、このスルガテンナンショウの株があった

花が咲いているが萎れているもの・花が咲いていてピンと張りのあるもの・茎と葉だけのもの

萎れているものを外側から触ってみると、ふにゃりとしていたので、
中がどうなっているのか上からのぞき込むと、紫色の粒々があった

どうやら
雄花・雄株らしい

『発生してしばらくは
雌雄無性で花も付けない
毎年少しずつ大きくなってやがて雄株になり、さらに大きくなってやっと雌株に性転換する』・・・だって

また、『
栄養状態によって性転換する』とか

・・・・・・・・・・・・・・・・

中を調べるために、『
仏炎苞』を破ってばかりではかわいそうなので、
外側から触ったり、中をのぞき込んでみたりして調べた

株全体が大きく、ぴんと立って、外側から触るとがっしりしているものは、
雌花
緑色の花が見えた (雨で例会が中止になるかもと思って昨日歩いた様子はこちら




   
ミカワチャルメルソウ(三河哨吶草)と思う:ユキノシタ科

右  殆どは、種なしの空のお皿状態だったが、たまあ〜に、びっしり入っている株があった




   
 アギスミレ(顎菫)?:スミレ科

花が終わり、実ができているスミレの葉っぱがあった

花のころは、ツボスミレだと思っていたが、
今の時期、葉の形がブーメラン風になっているので、アギスミレだったのかも

ツボスミレの変種だって




アオスゲ(青菅):カヤツリグサ科

雄小穂
は棍棒状で小さく先端につく   側小穂は2〜3個で雌性・・・と

つまり雄と雌があって、『芒(のぎ)=実の殻にある針状の毛』と呼ばれる、白いものが出ているのが雌の穂

雄小穂はどこ?




   
 ナルコユリ(鳴子百合):キジカクシ科

今までユリ科だとばかり思っていた




   
 ムラサキケマン(紫華鬘):ケシ科

左  花が終わり、実ができていた

右  熟した実に触ると、実はくるりと反転して、種を周りに飛ばす  ケシ粒より大きい種だった



↑ 黒い種に、白いものがついているのが見える

これは、『
種枕または種冠とよばれていて、アリはこの部分を好み、餌として巣に引っ張っていきます。
このことで、種子はさらに広範囲に散らばることができるのです。』・・・と

種を運んでもらうために、おいしいエサをくっつけたんだね




   
 
 フタリシズカ(二人静):センリョウ科

たった1日たっただけなのに、花を咲かせている株が、倍に増えていた!





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