尾張富士〜本宮山
  (犬山市)
 
                              2017年3月30日


                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

                                      周辺地図はこちら

ウメの仲間:バラ科

多治見から35分ほどで大宮浅間神社(おおみやせんげんじんじゃ)駐車場に到着

ウメは満開  
サクラはちらほら ↓

  




左  大宮浅間神社  9:50

右  御祭神は「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と、天照大御神(あまてらすおおみかみ)




 
「句碑のみち」

岩の直登道と緩やかな道の2つがあった

右側の歩きやすい緩やかな道を選んだところ、
舗装路へ出てしまった

1/25000地理院地図で確かめると
くねくねした林道へ出たらしい

舗装路なんて歩きたくないので
分岐まで引き返すことにした




 ここが分岐

近くに金明水
(弘法大師が掘ったとのいわれが書いてあった)

ここから、先程嫌った岩の直登道に合流
 
急な石の階段から振り返った




石段を登り切ったところに、中宮  10:10

その横に、赤い木肌の大木・・・

何だろう??と思ったら、
「ひのきの樹皮を盗らないで」と、注意書き

へ〜え、檜皮葺(ひわだぶき)用にめくった跡だと分かった




 この山は標識の少ない山で
数少ない標識の1つ

尾張富士山頂を目指す




中宮からしばらくは、左右に献石のある緩やかな道

しばらくすると、
右に緩やかな道・左に直登の険しい道・・・と分かれた

献石のあるのは、直登の険しい道
・・・なら、そちらが表道だろうと思って、直登を選んだ




 
 
両手を使った岩登りがしばらく続いた後、尾張富士山頂(大宮浅間神社奥宮)に到着  275.0m  10:33

さて、ここからどう行くと入鹿池に降りられるのか?

奥宮に向かって右の石段は、先程の分岐で避けた「緩やかな道」からの登りらしい

奥宮の裏側へ回ってみると・・・下っていく山道があった (ここに1つ標識が欲しい所)

地理院地図を確かめると、高圧電線の下を通ることが分かった
遠くに見える高圧電線を目印に下ればいいはず・・・と思って下り開始

途中で、石段の道に合流
・・・ということは、山頂からの道もあったらしいと分かった




  
いったん、舗装路に出た  10:50

尾張富士まで180m  入鹿池まで480m地点

猫が3匹!  まったく人を避けることがなく悠然とした振る舞い

「猫に餌をやらないで」という立て看板があったっけ   この猫たちのことだね

何を食べているんだか、痩せてはいなかった

ガサゴソとザックを開けていると、食べ物が貰えると思ってか、近寄ってきた  もちろん餌は与えない




  
 アベマキのドングリ:ブナ科

コナラのドングリと違って、丸くて大きい

早く殻が割れないと苦しそう・・・




シキミ:マツブサ科

花が咲いていた




 
入鹿池の見える車道へ出た (先程車で通った道だった)  11:10

ここには小さな標識があった

460mは標高ではなく、山頂までの距離




 
 コバノミツバツツジ:ツツジ科

もうすぐ咲きそうに膨らんだ蕾

車がびゅんびゅん通る車道の端を歩く

平日だからまだましなのかも・・・




左に明治村入り口を見ながら、車道の端を歩いて大駐車場へ

大駐車場を通り過ぎてから、ふと右の斜面を見ると、薄い踏み跡!

その踏み跡を登る・大駐車場からの入口を探す・・・に分かれて山道へ

・・・→  ばったり「赤穂義士供養塔」に  11:23

なぜこんな場所に?  なぜ犬山に??と、思いながら、そのまま山道を進む

途中で踏み跡はなくなったが、勘を働かせながら車道に合流




 車道が二手に分かれた所で、車の少ない入鹿池湖畔へ  11:37

ワカサギやブラックバス釣り用のボートが浮かんでいた


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ここから、地図を見ながら「白山神社・白山」へ行くつもりだった
「ここぞ!」と思われる集落の外れまでは行ったが
標識もなく、山に入っていくのはちょっと・・・と思い、引き返した

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収穫は、この↓た〜くさんの
ツクシ:トクサ科

 



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尾張三山の1つ「白山」はあきらめて、本宮山へ向かう

二人とも同じ道は歩きたくない主義なので、地図を見ながら愛知用水を目指す

こんな細い道・・・標識もない・・・だが、これしかない・・・と迷いながら右折

選択は正しかった  
愛知用水に架かった橋を渡って、直進   2つの池の間にある道を進むことにした




   
ヒトツバタゴ自生地  12:44

厳重に柵で囲まれていた




  
やっとお目にかかった標識  「西洞池 下」  12:46




   
「西洞池 上」  ここから未舗装の林道へ右折  緩やかな登り  12:48




  
イヌガシ:クスノキ科

あら〜  花が咲いている!  初めて見た花!

同行者より「イヌガシ」と名前を教わった

葉が、掌を広げたように、枝先に集まってついていた

『雌雄別株

小さな暗紅紫色の花が密集してつく

果実は長さ1cmほどの楕円形〜長楕円形で、10〜11月に黒紫色に熟す』・・・だって

で、これは雌花か?雄花か??

雄しべのようなものがたくさんあるから雄花のような・・・?




  
ショウジョウバカマ:ユリ科

山の斜面の日陰で、あちこちに咲いていた




   
シハイスミレかな?:スミレ科

葉の裏は紫色だった




   
スミレの仲間:スミレ科

側弁に毛がある




   
 こんなしっかりした道標に出会ったのは、初めて!  T字路で同じ場所  13:18

「入鹿池から1.9km地点」
ここから右折して「本宮山奥宮まで0.6km地点」「展望台まで0.2km地点」
ここから左折して「信貴山まで0.3km地点」




 
   
 
 スミレの仲間:スミレ科

先程見てきた2種のスミレとも違う大きな花

同行者は、「矩(きょ)がぴんと立っている」と細かい観察力!

なるほど〜 90度近くぴんと立ち上がっている

側弁に毛は無し




  
展望台まであと少し   が、着いた展望台は階段に「立入禁止」の札

展望台には登れず、展望台下にあったテーブルで休憩




  
本宮山への入口  13:46

ここから長い石段が続く




   
雨宮社に到着  13:53




   
 ヒトツバ:ウラボシ科

葉裏にソーラス(胞子嚢群のこと)がついている葉

まったくついていない葉もある

同じウラボシ科でも、ノキシノブのソーラスはこんな形↓






  
「山姥青黄姫龍王社」  14:00




  
   
 大縣(おおあがた)神社奥宮(=本宮山山頂)  292.8m  14:06

さて、ここから効率よく大宮浅間神社へ戻る方法は?

犬連れの男性に聞いたところ、直進はできないらしい
「山頂から右へ降りていくと愛知用水に出る」・・・と聞いたので、
始めの予定通り、四辺形の残り3辺めのコースを下ることにした

細く急な道だが、祀られている像のお顔は、皆このコースを向いていらっしゃる
ということは、こちらが「表参道?」




   
どんどん下って、愛知用水に出た  14:35




   
   
イヌガシ:クスノキ科

おやっ! また出会えたイヌガシの花

でも、さっきの花とは違って、白いしべがまだ新しい

雌雄異株なので、雄木か?雌木か?  どちらだろう??




   
 愛知用水に架かる橋  14:45

これでぐるっと一回りしてきたことになる

このまま愛知用水沿いに歩いて行って
帰りのコースに合流できるといいな・・・の気持ちで前進

もし、途中でプッツンと途切れていたら引き返せばいい




 この愛知用水は、「神尾第3用水路」だって

滔々と静かに流れる用水

周りは厳重なフェンスで囲まれている
   
 遠くに「いるか池」の文字

その上の桜並木の湖畔を、3時間前に通ったばかり




 ショートカットで、「いるか池」の文字の下に出た

ここから、またショートカットして
上の車道に出た




   
シュンラン:ラン科

車道の脇にシュンランが咲いていた

「いい匂いがするよ〜」と聞いて、あまり屈まなくていい場所のシュンランに鼻を近づけた

な〜るほど〜  確かにいい香り




  
 大駐車場から、チェーンが張られた「車通行不可」の林道へ入る

このまま進めば、「野良猫がいた林道」へ通じていて、
スタート地点の「大宮浅間神社」へ行けるかと思ったのは甘い考えだった

林道は厳重に有刺鉄線で囲まれた場所で行き止まり

やむなく、少し戻った「鉄塔巡視路へ」入った

これが「42.番鉄塔」  15:45

この下から少し歩いて「野良猫がいた舗装された林道」に合流




   
シキミ:マツブサ科

左  花の様子   右  雄しべと雌しべの拡大

左の花の雌しべは開いているので、咲いたばかり(雌しべ先熟)

右の花の雌しべは中央に集まっているので、咲いてから日数が経っていることが分かる




   
たらたらと緩く登る林道を歩いていくと・・・「尾張富士山頂140m」の道標  15:55

このまま舗装路を660m歩いて行けば、スタート地点の「大宮浅間神社」へ行ける・・・と

分岐近くには、「犬の散歩禁止」や「猫の餌やり禁止」の立て札

よほど野良猫が住み着いているらしい

・・・・・・・・・

この道標と反対側の山道に、白いテープが二重に巻かれているいわくありげな木が立っていた

こういう印は、たいていは「登山道だよ〜」を表す印だが、さてどこへ通じているか地図にはない

いったんは舗装路を歩き始めたが、ふと下を見ると、くねくねしたピンカーブの舗装路が見えた

ぜったい、あの舗装路のショートカットに違いない!と思って、少し登り返して、
白テープに導かれるまま小道に入った

ダメなら戻ればいいわ・・・の気持ちで前進




   
バイケイソウの仲間:シュロソウ科

中部地方には、「ミカワバイケイソウ」というバイケイソウの仲間があることは知っている

もしかして、これがそうかも??

谷に沿ってたくさん生えていた




 
   
谷沿いに降りていくと、ひょっこり舗装路に出た  道の脇には「銀明水」の立て札  16:13

左のパイプから流れ出しているのが、その「銀明水」

左折か右折か迷っていたら、ちょうど舗装路を降りてきた男性が通りがかったので尋ねてみた

「左へ行けば楽々大宮浅間神社へ」

右へ行けば、歩き始めたばかりの時「あれ?舗装路に出ちゃった」の場所へ行くらしいと分かった

もう時刻も遅い  楽に歩ける方を選んだ




   
   
ヤナギの仲間:ヤナギ科

雌雄異株  これは雌花


・・・・・・・・・・・・

大宮浅間神社駐車場に16:30着




大宮浅間神社・・・緩やかな「句碑のみち」・・・舗装路・・・引き返して、銀明水へ・・・急登の岩道に合流・・・中宮・・・直登の険しい道・・・奥宮(=尾張富士山頂)・・・裏から降りる・・・石段の道に合流・・・野良猫がいた林道・・・明治村横の車道・・・入鹿池湖畔・・・県道16・・・左折して「白山洞」集落へ・・・集落の外れまで行ったが、白山へ行けるかどうか確信が持てず引き返す・・・県道453・・・「向田」へ右折・・・ヒトツバタゴ自生地・・・西洞池下・・・西洞池上で右折・・・三叉路・・・本宮山展望台・・・本宮山鳥居・・・雨宮社・・・山姥青黄姫龍王社・・大縣神社奥宮(=本宮山山頂)・・・愛知用水・・・ショートカット・・・明治村大駐車場・・・車通行不可の林道・・・42番鉄塔・・・舗装路・・・尾張富士分岐・・・ショートカット・・・銀明水・・・大宮浅間神社


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