植物の会9月例会 
       アレチウリ調査 (多治見市)
   
 (土岐川本流:陶都大橋から下流:多治見病院前までの左岸
         & 笠原川:大畑町5丁目の橋までの左右両岸
 
                                2017年9月23日


                           『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

  アレチウリ:ウリ科-1
『北アメリカ原産  
河原や荒れ地に多い  葉は円心形で、浅く5〜7裂する
雌雄同株  葉腋から花序を出し、黄白色の花をつける
雄花と雌花はそれぞれ別の花序につく

雄花序
は長さ10〜15cm  雄花は直径1cmでまばらにつく
雄しべは花糸も葯も合着し、
キノコのような形になっている

雌花序は短く、雌花が球状に集まってつく  雌花の柱頭は3個

果実は長卵形の液果が数個集まって
つき、金平糖のように見える
表面は
軟毛と刺が密生する  中に種子が1個入っている  花期は8〜9月
・・・・・・・・・・・
 
  アレチウリ:ウリ科-2  雄花序・雄花
雄花はまばらにつき、雄しべが合着して、キノコのような形になっていることが分かる


ここをクリックすると大きく見えます
   アレチウリ:ウリ科-3  雌花序・雌花
雌花序は短く↓、雌花が頭状に集まってつくこと、また、雌花の柱頭は3個になっていることも分かる

 
  アレチウリ:ウリ科-3  実
長卵形の液果が数個集まってつき、金平糖のように見えることが分かる
表面は
軟毛と刺が密生し、もじゃもじゃ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・
集まったメンバーを4〜5グループに分け、手分けして調査し地図に書き込むことになった
笠原川グループは、3人で調査した

周囲の植物と混ざって確認できる → 2
周囲の植物と比べ多くを占有している → 3
周囲の樹木や植物を覆い隠している → 4
・・・のように地図に書き込んでもらいながら歩いた
2.5や3.5のような場所もあった

長いつると、柔らかそうな大きな葉と白い花で、遠目でも分かるようになった
花には多くのアリが訪れてた ↓


笠原川は、左右両岸とも2・3・4を確認できたが、土岐川本流左岸には、ほとんど姿がなかった


  その他の花もついでに観察 
 
マメアサガオ:ヒルガオ科サツマイモ属
「マメ」というだけあって、直径1.5cm程で本当に小さい
白花と薄ピンク花がある


 
ハッカの仲間:シソ科ハッカ属
野生化していた


 
ノブドウ:ブドウ科ノブドウ属-1
花が終わり、実ができ始めていた
花びらや雄しべは早く落ちるらしい  雌しべの花柱だけがツンと突き出して残っていた


   
   
ノブドウ:ブドウ科ノブドウ属-2
『果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、
紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。』・・・だって

きれいな色!と思っていたのは、虫えい(虫こぶ)…というわけ
緑色の実が、正常??


メドハギ:マメ科ハギ属
1m程にも伸びた茎がしな垂れていた


トウコマツナギ:マメ科コマツナギ属
背が高いので、トウコマツナギ


 ママコノシリヌグイ:タデ科イヌタデ属
痛い棘があるので触りたくない


オニグルミ:クルミ科クルミ属
川沿いの木に、大きな実がなっていた


 
イシミカワ:タデ科イヌタデ属
お皿の上に、お団子がこんもりと載っているような形の実


 
1

2


4
ヤブガラシ(別名ビンボウカズラ):ブドウ科ヤブガラシ属
『花は直径約5mmで
薄緑色の花びら4枚と雄しべが4本、雌しべが1本ある
花びらと雄しべは開花後半日ほどで
散ってしまい
白色の雌しべが中央に立った直径約3mmの
橙色の花盤(かばん:盤状の花托)が残る』・・・だって
・・・・・・・・・・・・
1  
花と花盤が同居
2  くるりと反り返った緑色の部分が、
花びら 4枚
雄しべも4本
見える
3  花びらと雄しべが散ってしまった後に残った
花盤
4  オレンジ色の花盤が、
ピンク色に変わると花期が終わるって

花期が終われば実がなるのが普通だが、ヤブガラシには実のなる株と実のならない株があるそうで、
東日本では実がなる株はほとんどなく、この東海地方地方ではよく見られるとか

実がならない株はどうやって増える??かというと、地下茎で繁殖するらしい
では、しばらくたったら、「実がなっているか、いないか」調べに行かなくっちゃ


   
マルバルコウソウ:ヒルガオ科サツマイモ属
鮮やかな色が目を惹く
サツマイモ属なら、根がサツマイモのように膨らむのだろうか?と思ったが、
そうではないようで、種で増やすのが普通らしい


   
ハナミズキの実:ミズキ科
川の堤防に植栽されていた


 
ここをクリックすると花が大きく見えます
 
 
ネナシカズラ:ネナシカズラ科(ヒルガオ科ネナシカズラ属)
上  堤防の草むらの中を歩いていると、枯れたような色の茎が、
ぐちゃぐちゃになって広がっているのを見つけた
ネナシカズラか? もう枯れてしまっているか?と思って近づくと、白い花が咲いていた
下  実のようなものもできていた

つい先日(9/14)屏風山で見たネナシカズラ ↓ は、まだ白いつぼみが多く、茎も「生きている」という感じだった
   


 
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