低山ハイキングコースの下見  釜戸駅から

      竜吟の滝〜竜吟湖〜
         琵琶峠
547m〜水晶山459m
       
       (瑞浪市)     2018年9月23日


                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

        竜吟の森ウォーキングマップはこちら 太い赤線が歩いたコース
        竜吟の滝・大湫宿周辺マップはこちら
 太い赤線が歩いたコース

JR多治見駅 8:28発
JR釜戸駅 8:45着 9:00発

数十年前、訪れたような気がしないでもないが
まったく記憶がない
1/25000地形図とスマホに取り込んだ地図を見ながら
歩くことにした

今日は運動会日和
近くの小学校からアナウンスが聞こえてきた

「さわやかウォーキング」の指標が立っていた
あれ?明日のウォーキングの準備か・・・
と思いながらどんどん歩いて行ったが
地図をプリントアウトする際、
曲がり角が入っていなかったのが致命的なミス
曲がるべき所で曲がらなかったので
ずいぶん時間をロスしてしまった
現在地をスマホで確かめると
竜吟の滝からずいぶん離れてしまっていた
引き返しついでに、「釜戸地名発祥の地」をパチリ 9:22

このバス停から本来は右折すべきだった
ちゃんと確認していたのだが
狭い道だったので「こんな道じゃあなかろう」と
思い込んでしまい通過してしまった・・・
9:30 左折

ドラゴン21 9:33
国道19号線沿いにある陶製の竜のモニュメント
ここから竜吟の滝へ行けることは知っていた
工事中らしい看板

緩い坂道を上る
ヒガンバナ(彼岸花):ユリ科が真っ盛り
(お彼岸だもの)

中央道の高架をくぐって・・・

ここが入口 車はここまで
大きなウォーキングマップの看板があった
「瑞浪市自然ふれあい館」で地図がもらえるらしいので
寄ってみることにした

川に降りられそうな道があったが
その先へは通じていないようなので、見るだけ

「一の滝」は左へ
右は「ふれあい館」へ  9:47

ここをクリックすると大きく見えます
「一の滝」  七滝あるうち、落差が一番大きい滝
先は長いので、滝つぼまでは下りない
「ふれあい館」で、地図を2種類もらった
「今日はハイキングコースの下見に来ました」というと、「人数分の地図を差し上げます」だって
20数名分も遠慮すると、「いいですよ〜 帰りに寄ってください」との言
「有難うございます」と言って辞して、近道で「滝コース」に合流

   
「二の滝」  横に広がった滝  こちらの方が好き 9:58


すぐ、水晶山分岐 水晶山は帰りによる予定
バックは二の滝

 赤い橋を渡って対岸へ
橋から右側に見える滝が「三の滝」だった

「三の滝」の指標  10:01
橋から見たので、川まで降りず素通り

「えびす滝」 木の間からちらっと見えた  10:04

   
「あんま滝」 ここは川まで降りてみた  沢音が涼し気  10:07
車道歩きで、汗びっしょりになったがようやく涼しくなってきた

   
 ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑):ユリ科

   
マルバノキ(丸葉の木):マンサク科
なっているのは、昨年の実 ハート型のような形
この木の葉は、紅葉がきれ〜い  見ごろは11月下旬頃らしい
その頃、花も咲く  花も面白い形で、私のお気に入り

   
「昇竜の滝」  10:17
川まで降りてみた  くねくねして、なるほど竜が昇る形に見えた

   
「梵天の滝」  10:19
ここも川まで降りてみた  ここもくねくねして流れていた
滝はこれで七つ目 最後の滝
ここでコースは、右=川沿いの「せせらぎの小径」と、
左=竜吟湖へ通じる「さわやかの小径」に分かれる
左へ進む
  
   
 オケラ:キク科
魚の骨のような部分は、『苞葉(ほうよう):花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のこと』
これは、まだ開花前のつぼみの状態

  
「シデコブシ群生地」の看板
春になると見事だろう

   
 ミヤマウメモドキ(深山梅擬):モチノキ科
湿地で赤い実・・・なら、ミヤマウメモドキだと思う

 シラヤマギク(白山菊)かな?:キク科
舌状花の数が少なく、疎らにつくことと
葉の形がハート形で先が鋭くとがっていることから
シラヤマギクと思った

  
 竜吟湖に出た 10:44
このちょっと前から、ブンブンうなるエンジン音がうるさく聞こえてきた
草刈りの音かな?と思ったが、休む間もなく唸っているので、何だろうと思っていた
後でわかったが「サーキット」があるらしい

  
 ガマズミかな?:レンプクソウ科
赤い実がびっしり

   
 なにやら大きな岩が湖からせり上がっていた
その上にも、もう一つ

 上の岩へは階段が通じていたので登ってみた
見上げるような大岩!
   
竜吟湖を過ぎると、こじんまりしたトイレがあった  10:51
左へ行くと、竜吟湖をぐるりと回るコース
エンジン音がうるさいのでパス!

 さっきのうるさい音は、
「フェスティカサーキット」からだと分かった
直進して中山道の琵琶峠を目指すことにする

   
 分岐 10:53
ここから右折すれば「沢コース」「山コース」から
「ふれあい館」へ行ける
琵琶峠は左折
舗装路だが車は来ないので(まったくのゼロ)
のんびり歩けた

 ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科
雌しべが長〜く伸びていること!
   
 ワレモコウ(吾亦紅):バラ科
赤い小さな花が集まって穂のようになっている(花穂:かすい)
『1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。花穂の上から順に咲く』だって
黄色は、雄しべ(咲いたばかりのようで花粉を付けた葯) 雄しべは4本
こんな黄色い葯の状態に出会えるのは滅多にない

   
 ミツバアケビ(三葉木通):アケビ科

 エゴノキ:エゴノキ科

   
 ツクバネ(衝羽根):ビャクダン科
大きめの葉っぱが対生している・・・という特徴があるので、すぐ分かる
雌雄異株なので、これは雌株

   
  クサボケ(草木瓜):バラ科
山は終わり、集落に出た

 キンモクセイ(金木犀):モクセイ科
秋の匂い
 
   
 カラタチ(枸橘):ミカン科
農免道路を渡ると、黄色い実がゴロゴロ落ちていた
あたりを見回すと・・・カラタチの木

 八幡神社 11:32
   
 八幡神社のすぐそばに薄れた文字の指標
左へ行くと「琵琶峠西口」
右へ行くと「琵琶峠東口」
左折

 サルトリイバラ(猿捕茨):サルトリイバラ科
まだ、青い実
   
 ミゾソバ(溝蕎麦)別名(ウシノヒタイ):タデ科
これは白花
『花びらのように見える部分は、
花被片
(=萼 (がく) と花びらの総称。または、その区別がつかないときの両者の呼称)』
先端が濃いピンク色
花びらの先がピンクがかっているものや、濃いピンクなど、いろいろある

   
 ウド(独活):ウコギ科
まだ若い実  だんだん黒くなってくる

   
 足又公民館前のバス停 11:46
ここを左折

 ヒヨドリバナ(鵯花):キク科

   
 ツルリンドウ(蔓竜胆):リンドウ科

   
   
舗装道路と分かれ、ここから石畳の道になる 11:56
トイレ(右下)をお借りしたが、想像以上にきれいだった
明るい・和式水洗・ペーパー備え付け・人感センサー式で電気が点灯・掃除も行き届いていた
やっと腰を下ろせそうな石積みがあったので、ランチ休憩
今までうるさく顔の周りをぶんぶん飛び回っていた虫
防虫スプレーを、帽子・服などに吹き付けると、見事にいなくなった
12:15発

   
 石畳  鳥居峠の石畳より石が大きく、凹凸が大きい
すり減っていないっていうこと?

   
 苔の生えている石も多いので、
やっぱり人通りが少ないんだ・・・

 ツルリンドウ(蔓竜胆):リンドウ科
おや、もう実になっている
   
 「八瀬沢(やせざわ)一里塚」 12:23
説明文を読むと、
「琵琶峠」というのは一点を差すのではなく
「長さは約1km」とあるので、
この石畳全体(全長730m)を指すらしい

『江戸時代に、全国の諸街道に一里ごとに土を盛り、
松や榎(えのき)などの樹木を植え、
里程(りてい)の目標とした塚』が一里塚
この二つの小山がその名残
『江戸へ921里、京都へ43里』の位置だって
 
   
 「琵琶峠頂上の馬頭様」の文字 12:26
左が馬頭様  ここで標高547m
右の石碑には、皇女和宮の歌が刻まれている
「住み馴れし都路出でてけふいくひ
いそぐもつらさ(き?)東路のたび」

 ここから下り

   
 琵琶峠の標識 12:33
なんでこんな平坦の地に?と、思ったが、
「琵琶峠」というのは一点を差すのではない
と分かったので、まあまあ納得

 9月初めの台風の影響か
落ち枝や葉が散乱
大きい枝は道の脇に寄せられてはいた

  
  長雨のせいか、きのこ類があっちこっちに生えていた

   
 左 「琵琶峠東上り口」の文字  右 岐阜県史跡「琵琶峠の石畳」の文字 12:39
石碑には大田 南畝(おおたなんぽ)の文も刻まれていた
「これより坂を下ること(坂を上るのでは?)十町ばかり
山には大きなる石幾つとなく
長櫃の如きもの俵の如きもの数を知らず」
本当にその通り・・・鳥居峠のこじんまりした石畳に比べると
ここの石(岩)は大きい! まさに長櫃・俵のような大きさと形の石がいくつもあった!
・・・・・・・
*大田 南畝(おおたなんぽ)とは
『1749 - 1823年)は、江戸時代の文人、戯作者、狂歌師
狂名に四方赤良(よもの あから)、蜀山人(しょくさんじん)などがある』
・・・と
”世の中にたえて女のなかりせばをとこの心はのどけからまし” 蜀山人
ふふふ・・・

  
    
中山道二つ岩 12:47
上 石碑には大田 南畝(おおたなんぽ)の文が刻んである
「道の左に立てる大きなる石二つあり 一つを烏帽子石という 高さ二
丈はかり巾は三丈に余れり また母衣石というは高さはひとしけれと巾は
是に倍せり いすれもその名の形に似て 石のひまひまに松その外の
草木生いたり まことに目を驚かす見ものなり」
下 二つの岩

   
  
上左 「中山道 大湫宿大洞・小坂」の石碑 12:49
上右 「大洞の馬頭様」の指標
下 馬頭様

   
 木曽街道六十九次「大久手宿」の看板 12:50
ー安藤広重ー の文字も

『大湫宿は中山道の四十七番目にあたる宿場で、
現在でも当時の街並みが残されており、
幕末には将軍家に降嫁する皇女和宮が、
道中宿泊されたことでも有名です。』の説明文
こちらは、「大湫」と表記

 小坂の馬頭様 12:52
これで3つ目の馬頭様
  
 ここから右折することにした
まっすぐ行けば「大湫(おおくて)の宿」だが、農免道路を歩く距離が長いのでや〜めた
車と一緒には歩きたくない

  
 黄色く実った稲穂を見ながら県道65号線を歩く
時たま車が通るだけ

   
 「正一位雄白稲荷神社」の鳥居を右に見て・・・
 マルバハギ(丸葉萩):マメ科

   
イタドリ(虎杖、痛取):タデ科 雌雄異株
左 雌花 すこ〜うし、実ができている
右 ぜ〜んぶ実になっている
この赤っぽい雌花と赤っぽい実と白色の実の違い、なぜかが分からない・・・?

   
 クロモジ(黒文字):クスノキ科
黒光りしている可愛い実!

オトコエシ(男郎花):オミナエシ科
オミナエシの男版
 
   
ミゾソバ(溝蕎麦):タデ科
これは先端が濃いピンクの花  さっきは白花だった
『花びらのように見える部分は、
花被片(= (がく) と花びらの総称。または、その区別がつかないときの両者の呼称)』


   
アカバナ(赤花):アカバナ科

 
 ここから右折  「水晶山」へ行きたいから  13:21
まっすぐ行けば釜戸駅へ

   
 ここから左折 やっと舗装路から山道になる 13:27
「やすらぎの小径」が水晶山へ通じる道

   
   
オクモミジハグマ(奥紅葉白熊):キク科
細長い花びらがたくさん集まっているように見えるが、
3つの小花が集まって(それぞれに雌しべが1本ずつ突き出ている)1つの頭花になっている 
(3つの花を根元でテープ止めしたような感じ)
花びらは細く5裂しているので、5×3で15枚あるように見える
5裂した花びらは、ねじれている 


葉っぱは、掌状で縁が浅く裂けるのが特徴 ↓ もみじの葉に似ていることから命名
もうちょっと深く裂けるのはモミジハグマ


  
 階段がずっと続く  疲れた足にはしんどい・・・

   
 水晶山山頂  466m 13:39
山頂からの展望 ↓
  
 左へ行く道(鳥屋尾根の小径)と、右へ行く道(アルプスの小径」に分かれていた
どちらもほぼ同じ長さでしばらくすると合流するようなので、
階段のなさそうな左道を選んだ 14:05発
勘は当たっていた  緩やかに下っていく道だった

  
 下りの途中、「岩登り体験」ができるっていう指標があった

   
   
 大きなキノコ
上 笠が広がると私の靴より大きかった(24cmサイズ)
下 たぶん、その大きいキノコの子ども 靴の半分ほど

   
 ここが2つの道の合流点 14:02
右から下りてきた

 「ふれあい館」を目指す
「地図は1枚でいいです」と伝えなくちゃ
   
 途中にあった「あずまや」
 ノコンギク(野紺菊):キク科
これは薄紫色

  
 「ミカワバイケイソウ群生地」の看板 14:08
これは! 見に行かなくっちゃ!と右折したが・・・
   
オケラ:キク科
右 花が咲き始めていた
魚の骨のような部分は、『苞葉(ほうよう):花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のこと』

   
しばらく進むとぐちゅぐちゅの湿地帯
長靴が必要なほど・・・
前進を諦め引き返した

 サワシロギク(沢白菊):キク科
湿地の花
   
 ミツバツツジ? コバノミツバツツジじゃなくて?
本当だろうか? 

 ずっと階段が続いて・・・
  
 沢コースと合流 14:18  赤い橋も見える
「ふれあい館」に寄って、朝、貰った地図のお礼と(とても参考になった)
持ち歩いていた地図はくしゃくしゃになってしまったので、1枚だけもらって退室

   
 ツリフネソウ(吊船草):ツリフネソウ科
種がたくさんできていた

  
 シロホトトギス?(白杜鵑):ユリ科
園芸種?

   
 シュウカイドウ(秋海棠):シュウカイドウ科 雌雄異花同株
これも園芸種?
雄花は上方に正面に向いて開き、中央に黄色く球状に集まった雄しべが目立ち、
4枚の花弁のうち
左右の小さな2枚が花弁で、上下の大きな花弁のように見える2枚は萼
雌花は下方に垂れ下がった状態で下方に向いて開き

中央の
黄色い雌しべは3つに分かれ先はらせん状になっている。』だって

黄色い丸いものに目を奪われたが、どうやらこれらは雄花らしい

   
 不動川を覗くと・・・
「J-スリット堰堤」が見えた
=『土石流捕捉を目的とする
鋼製透過型砂防堰堤のこと』だって
鈴鹿の御在所岳裏道にもこんな堰堤があったっけ
もっと大型だったけれど

   
 ヤマノイモのむかごを見つけた
まとめてパクリ

 JR釜戸駅に到着 14:54
約6時間の行動
滝あり・湖あり・石畳あり・山頂ありで
面白いコースだった!
でも、舗装路歩きがかなりあるので、
ちょっと考えもの

15:11発に乗車

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