4月の低山ハイキング 屏風山 794.4m
     
 
     大草登山者用(P)〜
大草登山口〜北回り〜屏風山
        〜黒の田湿地〜百曲り〜大牧登山口〜大草登山者用(P)

                    2019年4月11日(木)


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です
                        周辺地図はこちら  コース図はこちら


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多治見集合8:30
車4台が各地から乗り合わせ・個別に2台が
大草登山者用(P)に集まった
1台だけ少し遅れたので、心配かけてしまった
9:20頃出発して、大草登山口へ

 シダレザクラ:バラ科
前方で歓声が上がった
何だろうと思って近づくと見事なシダレザクラ!
満開! ちょうど見頃!
ここが大草登山口 9:31
右へ行くと「黒の田湿地経由で山頂へ
=「南道(南回り)」
左へ行くと「北道(北回り)」

今日は「北道(北回り)」で山頂を目指す

イノシシ除けの電柵を跨ぎ越して「北道(北回り)」へ
 コウヤミズキ(別名ミヤマトサミズキ):マンサク科
黄色い花が垂れ下がっていた
「キブシ?」の声が上がったが、近づいて見ると、コウヤミズキだった
赤っぽいのは雄しべの葯の色 にゅっと突き出ているのは2本の雌しべ

鉄塔「No.109」 9:58
ここの足元からの展望を期待していたが
遠くに白い山が見えただけ
それも、鉄塔の隙間からしか見えなかった・・・

 シキミ:マツブサ科
今が花時
あちこちで、花を付けたこの木に出会った
 「おんたけ展望」の立て札がある見晴らし台 10:35
代わる代わる交代して御嶽を展望 ↓
 
 車の中から真正面に見えた御嶽は、こんな雲はなく
青空の下に真っ白な姿でスッキリ見えたが、今は黒い雲が現れてきた・・・
昨日の雨は山では雪だったらしい
いつも見る御嶽より白さが増していた

 
 ↑これは、「中ア展望台=中央アルプス展望台」の大岩の上からの恵那山
順番に岩に上がって展望した
少し上がっただけで、遠くまで良く見えた

中央アルプスは、雲の中で見えなかった・・・

 
 ↑ これは、登ってきた瑞浪市と反対側の恵那市山岡町や三郷町方面

 
 屏風山山頂 10:45
まだ時間は早いし、風が冷たくて寒いし・・・
ランチ休憩は「黒の田湿地で」と決めた

↓ 正面右手に、白い山!
 
 「屏風山頂上からの展望」という看板を見ると・・・
能郷白山らしい
 
 能郷白山からもっと右に白い山・・・ 別山の右に白山(加賀白山)
雲なのか雪山なのか定かではない白いところもある・・・

 
 ↑これが、「屏風山頂上からの展望」の看板

   
 寒くて長居できないので
黒の田湿地に向けて出発 10:57

 屏風山794.4mより
ちょっぴり高い「八百山800m」を過ぎ 11:03
展望地(それほどの展望はない)周りをして・・・

   
 黒の田湿地へ

 たらたら道を進んで林道に降りた
   
  シロモジ:クスノキ科
今年の葉っぱはまだ出ていないので
判別しにくいが
枝に去年の葉が丸まって付いていたので
それを開いてみると・・・
葉先がとがって3つに分かれたシロモジの葉っぱだった

 いつものコースとは違う、林道をぐるっと歩いてから
湿地への階段を登る 11:43
   
   

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  ハルリンドウ:リンドウ科
黒の田湿地に着いた 11:54
天気が良いので、ハルリンドウがパッと開いていた
湿地の中心部分にはなく、縁の方に多く、すぐ足元にも咲いていた


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 丁度お昼の時間
めいめい椅子に座ってランチ休憩

 12:30出発  百曲り方面へ
この屏風山は、登山道が入り組んでいて
一度歩いたくらいでは覚えきれない
・・・・・・
今日は、「大栂=瑞浪市の天然記念物」へ
足を延ばすことにした
その途中にこんな標識「笹神山697m」 13:01

   
 
 ↑ これが瑞浪市天然記念物の「黒ノ田大ツガ」 13:01
見上げるような大木が急斜面の端に立っていた

   
 元の登山道に戻る

「月山〜湿地へ」の標識
ふ〜ん、今度はここから月山経由で湿地へ行き
そこから屏風山へ登ってみようか・・・

   
 ここから「百曲り」が始まる 13:06
小さな曲がり角も数えれば、
百くらいはありそうなくねくね道

 「百曲り登山口」に下山 13:49

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 クロモジ:クスノキ科
黄色い小さな花をいっぱい付けた木があった
まだ、葉っぱがくるっと巻いているので、葉っぱの形が分からない
去年の葉は残っていない・・・ で、無理やりだけどそっと開いてもらうことにした
葉は、ばらばらの状態だった・・・ということは、この花はクロモジ(になる)

  
 林道歩きが始まった
この辺りはまだ石ゴロゴロ

   
 右 この標識「百曲り登山口」と薄れた字で書いてある
左 ここから広い舗装路となり、堰堤建設の「資材搬入」の大きな看板に目を奪われるので
うっかりすると見落としてしまう  要注意

   
  タチツボスミレ:スミレ科

   
  シュンラン:ラン科
2株咲いていた
下を向いて咲いているので、撮影が苦しい・・・


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  ミツバツツジ:ツツジ科
百曲り登山口手前に、花の大きいツツジが咲いていた
雄しべの数を調べたかったが、高い場所だったのであきらめた

林道の右側にツツジが咲いていた
このツツジ、パッと見には、多治見でよく見かける
コバノミツバツツジの雰囲気と同じ
頭から、「
コバノミツバツツジ」と思い込んで雄しべを数えることもしなかった
が、植物の会会員から「雄しべは5本」と、声が上がった
えっと思い、近づいてよくよく見ると、本当に5本だった  他の花は? 
4本のもあるけれど、10本でないことは確か
では、これは
ミツバツツジ?(ということになる コバノミツバツツジは雄しべ10本)
へ〜え、そうなんだ・・・

   
 ↑ これは、多治見で普通に見かけるコバノミツバツツジ  (比較のため借りてきた)
雄しべは9本しかないが・・・


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ニッコウネコノメソウ?:ユキノシタ科-1
水路沿いの道に、点々と
ネコノメソウの仲間が咲いていた
多治見によくある、
ヤマネコノメではない
葯の色が赤っぽい⇒ヨゴレネコノメと似ている
苞葉(ほうよう:花の柄のつけねにある葉が変形したもの)黄色⇒ヨゴレネコノメと似ている
葉は、
青みがかった暗緑色の葉に灰色をおびた模様がある⇒ヨゴレネコノメと似ている
萼片は黄色〜黄緑色で、立ち方は
斜開〜平開する⇒ヨゴレネコノメは直立・ニッコウネコノメソウの特徴』 
 
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↑ 開花前は、萼片が直立していたので、ヨゴレネコノメかと思っていたが
開花するとだんだん開いていく
ようなのでニッコウネコノメソウとした

↓ これは、ついこの前、鳥居峠で見たヨゴレネコノメ(としたが・・・)  
2019/4/7撮影 (比較のため借りてきた)
もしかすると、左がヨゴレネコノメで、右がニッコウネコノメソウかもしれないなあ・・・と思い始めた
 
   
↓ これも、鳥居峠で見たネコノメソウの仲間  2018/5/4撮影 (比較のため借りてきた)
ボタンネコノメソウにしたが、果たしてその命名で良かったのか、心もとない・・・ 
  
   
 よく似たネコノメソウの特徴を調べてみた
『ネコノメソウの仲間は、地域による個体差があり、それによって種類が多く、分類が難しい』

この一言に尽きる!
   葯と萼と開き方 雄しべとその長さ  その他 
ニッコウネコノメソウ  葯は暗赤色
萼片は黄緑色〜黄
斜〜平開
 
雄しべは4〜8個
萼片より長い

苞は鮮やかな黄〜黄緑色
根生葉は開花時には残らない
茎葉は灰白色の斑紋がある
葉脈が目立つ
花柱は2個

ボタンネコノメソウ
(ボタンネコノメ)
 
葯は赤紫褐色〜褐色
萼片は4個で暗褐色
閉じ気味に直立
雄しべは8個
萼片よりも短い

根生葉は開花時にも残る
上部の苞葉は黄色
花柱も萼裂片より短い

ヨゴレネコノメ  葯は暗赤色
は灰褐色で直立

 
雄しべは4〜8個
萼片と同じかやや長い
苞葉は淡緑黄色
灰白色の斑紋あり
(=汚れているように見える)

イワボタン
(ミヤマネコノメソウ)
 
葯は黄色か帯赤褐色
萼片は黄色〜黄緑色
斜開または直立

雄しべ8個
萼片と同じかやや長い
葉は緑色または赤紫色
花時に根生葉がある
ボタンの葉の付き方に似ている

ヒダボタン  葯は暗赤色
は黄緑色で直立

雄しべ8個
萼片とほぼ同長

花柱2個は萼より短い 
それで、屏風山で見たこのネコノメソウも仲間は ↓
  
@葯は赤っぽい A萼片は黄色っぽい 
B萼の開き方は直立ではない
C雄しべは萼片より長い

⇒ 
やっぱり、ニッコウネコノメで良いようだ
鳥居峠の
ネコノメソウの仲間についても、もう一度考え直すことにした

   
  ショウジョウバカマ:ユリ科
水路沿いや、沢沿いに咲いていた

  ヤマブキ:バラ科
真っ黄色な蛍光色
   
 スミレの仲間:スミレ科
最初、白い花だけが見えていた
葉っぱや花柄は、瓦の様な物の下に隠れて見えなかった(誰がこんな所へ捨てた!?)
パッと見て、サクラだ・・・と思ったのだが、「近くにサクラの木はないよ」の声で
それもそうだ・・・と思って、重くて動かし難い瓦の様な重しを退けると、チラリと葉っぱが見えた
スミレの葉っぱで、花には「距(花びらや萼の付け根にある突起部分)」があった
でも、大きめの白い花で、
タチツボスミレでもなくシハイスミレでもない
何だろう・・・? これたった一つきりだった

  
  ナガバモミジイチゴ:バラ科
白い花が下向きに咲いていた
葉っぱを持ち上げてパチリ
・・・・・・・・・・・・・
こんなことを花好きの人と一緒に、観察しながら歩いていたので
かなり遅れてしまった・・・ お待たせ〜 ごめ〜んね!

  * 登山道を歩いている際、話が弾んで足元への注意が散漫になり、笹の根が輪になって「罠」のように
    なっている所へ足を入れずで〜んと前へつんのめった。
    両手にはストックを持っていたので咄嗟に両手が付けず、顔面から落ち、おでこを打ち付けてしまった!
    反省しきり!!

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