伊吹山 (滋賀県米原市)

                          2019年7月7日


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

クマノミズキ(熊野水木):ミズキ科
枝を棚のように横へ張り出す特徴のある形だったので、
ミズキだと思った
花がそっくりだが、
ミズキは葉が互生 クマノミズキは対生
この木は対生だったので
クマノミズキとした
地面にいっぱい白い雄しべが落ちていた  見上げると…この木だった
木では、今日一番多かった

 クララ(眩草):マメ科
眩草(クララグサ)・・・めまいがするの「眩」の漢字が使われている
名前の由来は、『根をかむと目が眩むほど苦いことによる』だって
今日一番多かった草本

 エゾフウロ?ハクサンフウロ?:フウロソウ科
ハクサンフウロ
にそっくりなエゾフウロも伊吹山に咲くと言われている
違いがはっきりしないので困ってしまう
ぱっと見て
ハクサンフウロだ!と思ったが、いろいろ調べてみると断定しにくい
区別の仕方は、↓
エゾフウロは、『@ハクサンフウロに比べて
葉の切れ込み方が浅い
A
萼片に密に開出毛があるのが特徴
B
花弁が重なる
*区別しない見解もあるとのこと』・・・だって

@切れ込みが浅いか深いか⇒ 分かりにくい
A萼片の毛⇒ これのこと?↓ 確かに毛がある

B花弁の重なり⇒ 咲いたばかりは重なってるよね・・・
*区別しない見解もあるとのこと⇒ はっきりした違いが無ければ、区別しないでほしいなあ・・・
北海道、本州(東北地方)、千島辺りなら、
エゾフウロにしてしまうけれど・・・

   
タカトウダイ?:トウダイグサ科
トウダイグサ科は面白い花のつくりなので好き!
下 
黄色の長丸の部分は、「腺体(せんたい)」
ナツトウダイ
の腺体は三日月形⇒ ナツトウダイではない
ぷくっと膨らんで垂れている部分は、子房
子房にでこぼこがある⇒ 
タカトウダイ・ノウルシ
夏に咲くのは、
タカトウダイ・ハクサンタイゲキ
ノウルシ
は春に咲く⇒ ノウルシではない
ハクサンタイゲキは、亜高山

タカトウダイかな?

 カワラナデシコ:ナデシコ科
上右 くるっと曲がった部分が雌しべの花柱
雄しべは10本あるらしいが、そんなに多くは数えられなかった
下右 花びらの下の方に、ヒゲ状の毛が目立つ(右上は目立たない)
山に咲いていても、「カワラ」の名がつく

   
 クルマバナ:シソ科
段々になって咲く
 
  ウツボグサ:シソ科
『武士が矢を入れて背中に背負った道具=
靫(うつぼ)に似ている』ことからの命名だって
下から順々に咲き上がっていく

   
 ミツバウツギ:ミツバウツギ科
葉っぱが三つに分かれているので、「ミツバ」
二つに分かれた特徴のある実ができていた
だんだん赤くなっていく
今日一番に多かった木の実
花はこんな形 ↓ 2018/5/4撮影 {比較のため借りてきた)


   
  クサフジ:マメ科
今日、一・二番を争うほど多かった草本
  キバナノレンリソウ:マメ科
『伊吹山だけに見られる
織田信長が開いた薬草園へ移入した薬草に
混じって入り、帰化したものと考えられている』だって

 
   
  ユウスゲ(夕菅):ススキノキ科ワスレグサ属
『花は、夕方に開き翌日の午前中にしぼむ』と言われているが、
12時近くでもしぼむというより咲きはじめている感がした
曇っていて、夕方と間違えたのではないだろうか?
見頃のちょっと手前

   
  
  ビロードモウズイカ:ゴマノハグサ科
『ヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産』で、帰化植物だって
多治見近辺の空き地や道路ぎわでも見たことがある
↓ そういえば、去年5/31 スペインでこの仲間に出会っている
 
   
  比較のため借りてきた  (スペイン:ナバレッテ〜アソフラ間で咲いていた)

   
 
  キバナカワラマツバ(黄花河原松葉):アカネ科
薄黄色の小さい花がいっぱい!
   
 こちらは白花 白色の小さい花がいっぱい!

   
  コバノギボウシ:ユリ科
まだ、つぼみばかり
  ノアザミ:キク科
盛りは過ぎていた

   
  クマシデ:カバノキ科
ミノムシの様な実がたくさんぶら下がっていた
このぶら下がっているのは、
「果穂(かすい」
*「果穂(かすい」とは、『
果苞(かほう)が房状になったもの』 
果苞(かほう)とは、『
果実をつつんでいる葉が変形したもの
その果苞(かほう)には
鋭いギザギザがあって、びっしり付いていた
ミノムシの様な果穂(かすい)は、5〜7cm程
果苞(かほう)は1.5〜2cm程
中に入っている実は長さ約4ミリくらいだって
1枚1枚、そのギザギザの葉っぱをむしってみたくなった・・・
・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、なんて分かりにくい言葉ばかり!
できるだけわかりやすく言い換えようと努力しているが、手に余る〜

 
  この白いモコモコの泡状の物体↑
モリアオガエルの卵にそっくり  隣にもう一つあった 10cmより大きかった
でも、下に水がない
そんなところに親が卵を産むはずがない・・・よね!

   
   
 マタタビ:マタタビ科-1
葉っぱが絵の具を塗ったように白くなっている木があった
マタタビの葉っぱ!
くるっと裏返してみると・・・花と実があった
上左 雄しべばかりなので雄花  上右 雄しべが落ちた後の両性花
下左 雄花の横に、もこもこした実がくっついている(あれ?雌雄異株なのに?)
どうやら雄花にも虫こぶができたらしい
下右 3つ並んでいる
右=両性花  真ん中=つぼみ?  左=変形した実

   
   
 マタタビ:マタタビ科-2
マタタビの実には、2種類ある

正常な形のドングリ型↓と、モコモコしたカボチャ型↑

2019/7/3 撮影 (比較のため借りてきた)

カボチャ型の実は、マタタビの花の開花時期に
マタタビアブラムシやマタタビツボミタマバエ」が寄生したためだって
正常に成長せず「コブ」状になってしまったという分け
「むしこぶ」とか「虫エイ」と呼んでいる

『漢方では、熱湯殺虫してから天日乾燥させた虫えい果を
「木天蔘(もくてんりょう)」と呼び利用される。
虫えい果の方がマタタビとしての効能がある』・・・だって
でも、でこぼこ型に恐れをなし、収穫してきたのは正常な形のどんぐり型だけ
焼酎漬けにして、1年後に飲んだっけ

   
  サルナシ:マタタビ科
確かこの辺にサルナシがあったはず・・・と思って探していたら、
高い木に絡みついていたサルナシの実を見つけた
『雌雄異株または雌雄雑居性のつる植物』・・・?
マタタビは雌雄異株だったはず・・・
へ〜え、同じマタタビ科でも違うんだね!
これも収穫して、焼酎漬けにして飲んだことがある
マタタビの実は生で食べると『非常に辛くて食べられない』そうだが、
サルナシは『熟すと淡緑黄色になり、甘酸っぱく美味しい』そうである
ふ〜ん、覚えておこう!

   
  ノリウツギ:アジサイ科
『樹液を、和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた』とか
この花を見ると、夏が来た〜って思う

   
 イワガラミ(岩絡み):アジサイ科
ツルアジサイとイワガラミはよく似ている
違いは、装飾花の萼片の数
イワガラミは装飾花に発達する萼片が1枚だけ
ツルアジサイ萼片が4枚
望遠で撮ったのが、これ↓

ぱらぱらと1枚ずつになっている
岩に絡んでいなくって、松の大木に絡んでいた

 
   
  ホタルブクロ(蛍袋)?:キキョウ科
白っぽいホタルブクロの花が咲いていた
紫色は無かった
花がそっくりな
ヤマホタルブクロという花もある
違いは『
ヤマホタルブクロ萼片の間が盛り上がっていて、
ホタルブクロ萼片の間に反り返る付属片がある』ことだけ
花ばかりに目を奪われ、萼片に注意を払っていなかったためはっきりさせられない・・・

   
  ヤマアジサイ:アジサイ科

   
  キイチゴの仲間:バラ科
ニガイチゴ
に似ているけれど
ぽろっと簡単に採れないし、
種が大きくて酸っぱいし・・・
何だろう?

  タツナミソウの仲間:シソ科
紫色の花が終わると、
手前の、凹んだお皿のような形の実になる

   
  
 シソ科かな?
ピンク色の可愛い花が咲いていた
背丈30〜40cm程
ここだけのこれっきり

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