植物の会9月例会 「陶史の森」 (土岐市)

                          2019年9月21日


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 
 シラタマホシクサ(白玉星草):ホシクサ科-1
「陶史の森」の各所に大きな湿地・小さな湿地が点在している
雲五川沿いにも点々と白い花が咲いていた
柵の中・ロープの中だけでなく、足元にもたくさん咲いていた
種がこぼれて、水に流され、分布を広めているようである
   
   
シラタマホシクサ(白玉星草):ホシクサ科-2
『環境省:絶滅危惧II類。
高さ20〜40cmになる1年草。
花は白色で、茎の先に多数の小さな花が集まって球形の頭花を形成する。
頭花は径7mm前後で全体に白色の短毛が密生している。
丘陵帯の低地〜丘陵の日当たりのよい貧栄養の湿地に群生して生育。
開花時期は9〜10月頃。
本州中部地方の伊勢湾に面した地域に分布。
県内では美濃地方東部に確認記録がある。
未熟土壌のような貧栄養な場所で、山裾から水がにじみ出しているような特殊な湿地に生育するため、生育環境には十分配慮する必要がある。
本種は、本県及び静岡県西部の一部から愛知県、三重県にかけての丘陵地に固有的に生育する「周伊勢湾要素」の植物の一つである。これらの植物は、本県では美濃地方の東濃地域に限定して分布が見られる。
                               「岐阜県公式ホームページ」より抜粋

白い花の中に
黒い点々が見える
種?雄しべの葯?・・・と声が出たら、
アイパッド(?)を持っている会員がすぐ「
シラタマホシクサ」を検索したところ
雄花と雌花が混生する。雄しべの葯は黒色』・・・と書いてあった 便利〜

ということは、
黒い点々の無い花が雌花になるわけだが
あるにはあるが、開花していないつぼみの状態だったら全部白色のはず
開花しているが、黒い点々が無い花を探してみた
開花かどうかが、コンパクトデジカメでは判断が難しかった・・・

花弁3個、白色の短毛が上部にある。
雄しべ6個、葯は黒色
雌花は基部に長毛があり、萼や苞の上部に短毛が密生する。
子房は3室で、
3個の種子が出来る
柱頭も3分岐。』・・・だって

 シラヒゲソウ(白髭草):ウメバチソウ科
花の盛りは過ぎていたが、白髭らしい風情は味わえた
右 実ができ始めていた

 サワヒヨドリ:キク科
湿地に咲いていた

 ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻草):タヌキモ科
『くし型の白い斑紋』が特徴
小さくてピント合わせに苦労する

 
  ミヤマウメモドキ(深山梅擬)?ウメモドキ(梅擬)?:モチノキ科-1
ミヤマウメモドキ
とよく似た花にウメモドキがある
違いは、
  花色
ミヤマウメモドキ 互生し短枝に束生する
葉身の長さ 3〜10cm
幅 1.5〜5cm
葉の先端は
短く鋭く尖る
葉は膜質
表面は緑色で
無毛

ウメモドキ 互生
葉身は 長さ 4〜8cm
幅 1.5〜3cm
葉の先端は
急に狭まって鋭く尖る
表面は緑色で
短毛が散生
触れると柔らかい感触

薄紫色
このことから考えると、ウメモドキのような気がしてきた
湿地や湿地のそばに生えているからといって
ミヤマウメモドキとは限らない(ってことになる)
葉っぱにもっと注目して、触って来るべきだった

 ミヤマウメモドキ(深山梅擬)?ウメモドキ(梅擬)?:モチノキ科-2
花の頃の様子を探してみた ↓
 
2017/6/18 虎渓山の湿地にて撮影
 
2017/6/19 陶史の森にて撮影
 
2019/6/11 喜多緑地にて撮影
 
2017/6/19 陶史の森にて撮影
 上段=薄紫〜ピンク・・・ウメモドキってこと?
下段=白色・・・
ミヤマウメモドキってこと?
花が咲いている時に、色を覚えておくと、実になった時でも分かるので、注意しなくっちゃ

   
ジュンサイ:ジュンサイ科
何だろう・・・と、堰堤から見下ろしていたら、
1人が水辺まで降りていって1枚の葉っぱを持ってきて「触ってみて」・・・と
ぬるっとした感触・・・ジュンサイの特徴だって
『食べるのは、水面下にある新芽で、ゼリー状のぬめりに覆われていて、
つるんっとした喉越しとぷるぷるの食感が特徴』らしい

   
 ボントクタデ:タデ科
『花は長い穂状にまばらにつき、
穂の先は
下垂する』・・・と
タデ科の区別は難しい

よく似た
ヤナギタデ
『葉に辛味があり香辛料として利用されるが、
これは
辛みが無く利用価値がないことから
凡篤(愚かな)」.という名前が付けられたとか
可哀想な名前・・・
これからは、葉っぱをかじってみなくっちゃ!

 イソノキ(磯の木):クロウメモドキ科
花より実の方がうんと大きい
   
 アキグミ(秋茱萸):グミ科

 キミズミ(黄実酸実):バラ科
ズミ
は赤色の実
これは黄色の実なので「黄実」

   
アブラガヤ(油萱):カヤツリグサ科
左 『花の穂が
茶色で油っぽい感じがすることから名前が付けられた』とか
右 アブラガヤにそっくりだが、穂の色が緑
アブラガヤではないのだろうか?
どうも、花のうちは緑色で、実が熟すと茶色になるようである

   
ガマズミ:レンプクソウ科
左 高い位置に、赤い実がなっていた
右 赤い実のそばに、モコモコした丸い物  何だろう?
ガマズミミケフシタマバエの寄生によってできる虫こぶ』だって

   
   
   
 アオギリ(青桐):アオイ科
9/4同じ場所で見た時は、殆どの実がまだ緑だったが
(実が5裂すると、こんな舟のような形になる)
今日は、茶色っぽくなり始めていた
カリカリに乾いたものもあった
もっとカリカリに乾くと、「舟」は1つ1つばらばらになって
本当に舟になって、風ですい〜っと飛ばされていく



  キジに出会った!
 
 3羽のキジが歩いているのに出会った
声をひそめそっと近づくと、足早に移動して、
危険を感じると茂みの中に入っていってしまう

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