| 国立乗鞍青年の家主催事業 北アルプス縦走 新穂高温泉〜槍ヶ岳〜双六岳〜新穂高温泉 |
![]() キヌガサソウ ![]() 槍ヶ岳山頂 ![]() 槍ヶ岳へ登ってきた ![]() 槍をバックに |
●場 所 | 長野県・富山県・岐阜県 | |||||||||
| ●標高 | 槍ヶ岳 3180m 樅沢岳 2755m 双六岳 2860m |
||||||||||
| ●山行日 | 1986年7月27日〜7月30日 | ||||||||||
| ●多治見から 登山口まで |
JR根本駅ーJR高山駅⇒バスで乗鞍青年の家(泊)⇒新穂高温泉・・・登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他 |
||||||||||
| ●参加者 | 丹羽、他17人、講師、自然の家職員 | ||||||||||
| ●コースタイム | 1日目 7月27日(日)
|
||||||||||
| 周辺地図はこちら |
|||||||||||
12時から受付で、12:55到着。 13:15からの開会式には間に合った。 1グループ6人で25人定員の所、3グループ計18人と定員割れのよう。 1グループに1人ずつの講師と1人ずつの青年の家職員、計8人で行動することになった。 中学生から高校生・大学生・社会人とグループの構成はさまざま。 交歓会では、お菓子を食べながら自己紹介をし、鹿児島から、大阪から、滋賀からなど 遠くから来た人たちや、船員、少林寺拳法の人、60リットルの大型ザックの人などいろいろ。 以後、簡単に「お〜い、少林寺」などとよばれていた。 ザックの点検時に、必要ないものはマイクロバスの中へ置いておくことになった。 食料1/3、ぞうり、ジョギングシューズ、着替えなどが装備品から外れた。。
4:30起床。外は薄明時。洗面後、すぐ青年の家のマイクロバスに乗車。 6:30過ぎ、新穂高バス駐車場につき、朝食(自然の家で貰ってきたお弁当) 食事後、準備体操をしてから出発。7:23。 第1班。 「女性は前。」と言われたので、講師のすぐ後からついていくことにした。 林道歩きがしばらく続き、道が広いのを幸いに、横3〜4列で講師を囲むようにして歩く。
昨日の紹介で、『終戦の年生まれ・植物の会の会員・カメラの早撮り』・・・などと話したので、 講師の藤尾先生(高山近辺の高校の先生)から話しかけられた。 多治見植物の会の活動などを話しながら歩く。 穂高平小屋までの間、林道の両側には黄色いタマガワホトトギス・カメバヒキオコシ・ アカソ・ヤマブキショウマ・トリアシショウマ・オニシモツケ・ヤマアジサイ・オオウバユリ・ ヨツバヒヨドリ・サワギク・クガイソウなどを見かけ、メモした。 ![]() タマガワホトトギス ヤマアジサイ 歩きながら、「これは何という花ですか?」と尋ね、聞いて記憶して休憩中にメモをした。 今日が一番きつい日程と聞いているので、カメラを出すわけにもいかず 一生懸命付いて歩くのみ(最後の日はずっと朝から出しっぱなし) 穂高平小屋で約10分休憩。 快晴。雲ひとつないカンカン照り。 首にタオル、半袖Tシャツ1枚、ニッカーと長靴下、軽登山靴という出で立ち。 ここからは植生が変わり、ニワトコ・オオヨモギ・ヤマブキショウマなどだけで寂しくなった。 特別の車だけしか入れない林道なので、道いっぱいになって歩く。 今度は、第1班は一番最後。 ![]() ニワトコ 白出小屋で休憩。ここでお茶を振るまわれる。こんなところで熱いお茶が飲めるとは感激。
ここからいよいよ林道を離れ山道に入る。 やっぱり2番目に歩き、「これは何ですか?」と、何度も聞く。 途中から、藤橋村役場勤務(以後、藤橋村と呼ぶ)の女性に特等席を奪われた。 それにもめげず、3番目から「これはなんという花ですかあ?」と 声を大きくして聞くことにした。 背の高い木が茂り、植生も変わり、オオバユキザサ・ゴゼンタチバナ・ズダヤクシュなどの花・サンカヨウの実が目に付いた。 チビ谷、10分休憩。ここまでで1万2300歩。 ![]() 水のない大きな石がゴロゴロしている谷。 休んでいる間も、登山者と何人もすれ違う。 単独の女性もいて、「すごいね。」と言い合う。 ゴゼンタチバナは6枚の葉のものしか花をつけず、4枚のものは花をつけていないことを 教えてもらい、なあるほどと見比べる。 滝谷、どうどうと流れる谷川。冷たい水。 ツメクサのような白い花がかたまって咲いていた。 名前はタカネミミナグサと教えてもらった。 ![]() タカネミミナグサ クガイソウ 谷川の水を水筒に詰めていると、「丹羽さん、そこの水は美味しいですよ。 まだ2人ばかり雪渓から見つかっていないからね」だって。
川を渡り、歩いて行くと、藤橋村の足元がふらつき始めた。 ふら〜と倒れそうになるので、「せんせい!」と叫ぶ。 「1本取りましょう」と言われて一同休憩。 その後は、彼のペースに合わせてゆっくりゆっくり。 予定より1時間遅れて槍平小屋に到着。12:28〜13:22。 体操をしてから、靴を脱いで昼食。カレー。 お男性はおかわり。藤橋村は半分くらい残した。 ここを最後の水場として、水筒を満タンにして出発。 だんだん植生が変わってくる。 ハリブキ・ベニバナイチゴ・サンカヨウ・キヌガサソウ。 初めて見る花なのに、名前がぱっと出てくるのが不思議。 ![]() ベニバナイチゴ キヌガサソウ 花が大きくてきれい・・・と写真集で見ていて頭の隅に名前が刻み込まれたらしい。 今頃桜の花が?と思っていると、「タカミネザクラですよ。」と教えて下さった。 「茎に毛がなく緑色をしているでしょ。これがミドリユキザサですよ。」と説明して下さる。 2・3班はずっと先らしい。姿も見えないが、藤尾先生は藤橋村のペースに合わせて 一向に急ごうとはされない。 タガラシとよく似ているヤマガラシ。 チャルメルソウの仲間のクロクモソウ。 白い花が2つ並んで咲いているヒョウタンボク。実が生るとひょうたんそっくりになるそうな。 白い花のマイヅルソウ(これもひょいと名前が口に出た) ![]() ヒョウタンボク 14:16、水場。 ここから明日泊まる双六小屋まで水場なし。 待っているはずの2・3班は。待ちくたびれたらしく先に出発して姿なし。 一人、青年の家の職員が待っていて下さった。 10分休憩して出発。 ゆっくりゆっくり登る。 やっぱり藤橋村は足取りが重く歩幅が狭い。足首がふらつく。 他の班は荷物を少なくしたり、まるまる持ってもらったりしていたそうだが、 藤尾先生の方針なのか、一言も言わず、ゆっくりペースに合わせていらっしゃる。 時々後ろを振り返って、「あそこから歩いてきたんですよ」とおっしゃるので、見ると、 はるかはるか山の向こうから今ここまで歩いてきたとは・・・信じられないくらい遠い。
「先生、今、高度何メートルですか?」、 と中村高校1年生(以後、中村高校と呼ぶ)が度々聞く。 高度計をポケットから出して、」「何メートルだと思う?」と尋ねられるので、 各自それぞれの高さを言い合う。 歩いたようでもなかなか高度は上がらない。 15:08、通称「お宝の木」と呼ばれている木の下で休憩。 ここら辺が森林限界らしい。 ![]() この木は雪が積もっても頭だけはちゃんと出しているとか。 周りは、コバイケイソウの花盛り。 去年は全然花が見られなかったとか。 (翌日、双六小屋の小池さんから3年に一度咲きそろうという話を聞いた) ![]() ![]() コバイケイソウ どんどん花が変わってくる。 コイワカガミ・シナノキンバイ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンポウゲ・キバナシャクナゲ・ツガザクラ。 ![]() コイワカガミ シナノキンバイ ![]() ハクサンイチゲ キバナシャクナゲ
木が無くなってきたので2・3班の姿が見えだした。 ざっと30分の遅れ。 トランシーバーで「チョコレートが置いてある」と聞き、楽しみながら歩く。 電池が弱かったのか、なかなか通じず、肉声で大声を張り上げて交信した。 16:20、チョコレート休憩。 ここからいよいよガレ場。 藤尾先生から、男性たちに「先に行っていいですよ」と言われ、 男性3人と薬大ワンゲル4回生の女性は、とっとと前進。 私もついて行こうとすると、息切れが激しくなった。 「マイペースで行きましょう。自分の呼吸が聞こえたらだめですよ。 急いでえらい目をしてもそれほど時間が早くなるわけじゃないですよ」 ・・・などの藤尾発言を思い出し、5番目からマイペースで登ることにする。
その後ろはぐっと遅れて藤橋村、青年の家職員、藤尾先生の一軍。 目の前をたくさんの虫がブンブンとうなって飛び回り、そのうちの1匹が目の中に。 レンズを外してもう一度はめようとしたら、チリン・・・落ちてしまった。 ああっ、どうしよう。 しゃがんで一つ一つの石をどかして探してみるが見つからない。 一人で15〜20分くらい探していたろうか。だんだん焦ってくる。 後ろから青年の家職員が追い付き、「捻挫ですか」と聞かれる。 バスケットの選手だったとかで、探し慣れているからと、私は後ろへ下がることにした。 実に丁寧に探してくださっている所へ、藤尾先生と藤橋村も追いつき、 一緒になって捜索。 「5分探して無ければあきらめますので」というのに、 延々20分くらい這いつくばって探してもらった。 とうとう「あった!」石と石の隙間に縦に入っていた。 「初めて見ました。」という藤尾先生が探してくださった。 「有難うございます」と言って再び歩き始めるが、 やっぱり一緒にまとまっては歩けず、一人になってしまう。
ハーハーハーハー、一歩一歩ジグザグに歩き、時々は上を見て、 あそこまで行けばいいんだなと思いながら、 時々は下を見て、あれ?あの二人どうされたんだろう(青年の家職員と藤尾先生)、 ずっと離れているわ・・・などと思いながら、飛騨乗越に着いた。 そこを左に曲がると、テントなどがチラホラ見えてきた。 もう少し、もう少し・・・と歩いて行くと、まあこんな狭い所なのに、 よくまあテントが張れるものだと感心しながらテントの間を歩いて行くと、 山小屋が見えてきた。「着いた!」18:10。 他の班の講師の先生から「他の人はどうした?」と聞かれたので、 「まだずっと遅れています」と答えると、「迎えに行くか。」と言って出かけられた。 ここまでで、2万2100歩。 ![]()
槍ヶ岳山荘は、槍ヶ岳直下。目の前に見上げる槍の穂先。 その岩に小さく見える人間が張り付いている。 どこからどうやって登るんだろうと思うが? 大勢の人が後から後から登っていく。 部屋は上段と下段に分かれている蚕棚のような所。 身長+40cmくらいの奥行。 横はぶつからないくらいの余裕はあるが、畳でいうなら2.5畳の幅で5人寝ることになった。 全員集まった所で食堂で夕食。 まずは缶ビールで乾杯(500円) 鶏のから揚げ・シューマイ・ミニオムレツなどが一皿盛。あとは、ご飯とみそ汁。 ヘリコプターやボッカで運び上げた食べ物だと思って、感心しながら平らげた。
小学生の親子連れから、中学生の集団登山、中高年のグループまでさまざま。 650人の収容能力をフルに発揮させているよう。 トイレは建物の中にあり、階段を降りていくようになっている。 洗面・歯磨きは禁止。 キャンプ用の水を1リットル150円で売るほどの水不足。 山荘に泊まっている人は、飲み水なら自由にということらしい。
「21:00就寝、5:00起床、7:00出発」の連絡を聞いて寝る。 ズボンが汗びっしょりなので、乾燥室に入れて乾かすことにする。 着たまま乾かそうとして入った男の子が気分が悪くなって夕食も食べられないと聞き、 ロープに掛けたらすぐ乾燥室を出て新鮮な空気を吸った。 21:00で燃料スイッチを切るので、そのまま入れておくとせっかく乾いたものが、 湿っぽくなるというので、1時間ばかりしたら取りに行った。 寒いので、半袖の上に長袖2枚を重ね着し、山小屋用シーツを敷き、 布団にくるまって寝る。 枕は日本手ぬぐいをくるっと巻いて枕カバーの代わりとした。 足はだるくも痛くもないが、頭が痛いので、バファリン1錠飲んだ。
4:00頃から、早立ちの人の足音が聞こえるなあと思いながら、うつらうつらしていた。 昨日濡らしておいたハンカチでざっと顔を拭き、荷物を片付け朝食に降りる。 ごはん・みそ汁・のり・生卵・佃煮などの簡単な食事。 お昼のお弁当を貰って部屋でパッキング。 ![]() 7:00、準備体操後に槍の穂先へ出発。 なかなかきつい登り。 木曽駒の宝剣岳で、娘が怖くて泣いたことがあるが、よく似たような岩場。 荷物は下に置いてあるので、カメラ1つだけ持って登る。 1班は、一番最後。 ![]() アキレス腱を切った方の足は、やっぱり「ぐい」と上がらず、 手で「よいしょ」と持ち上げるようなこともする。 中高年の女性が、必死の面持ちで下りてくるのを見て、 「行きはよいよい、帰りは恐い」だなあと身につまされる。
梯子・鎖場とあるが何とか頂上へ。 ![]() ![]() 周りは360度。これより高い山は無し。 山の名前はさっぱりわからず覚えきれない。 記念写真を撮り、女性全員が前になり、いよいよ下山。 少林寺は高所恐怖症とかで登りもゆっくり。 講師の先生に、「手はここへかけて、足はここ」などと懇切丁寧に教えてもらっていたが、 下りはまたまたゆっくり。泣きながら下りていく。
私の計算では、1時間もあれば行って帰ってくるのに十分以上」と思っていたが、 なんと、1時間45分もかかった。 ![]() 槍ヶ岳山荘9:00発。双六小屋を目指す。 ジグザグのガレ場は、ずるっ、ずるっと滑りやすいわ、落石しそうだわで歩き難い。 タカネシオガマ・ミヤマキンバイ・ミヤマダイコンソウなど新顔が出てくる。 ![]() タカネシオガマ ミヤマダイコンソウ 稜線歩きになってからは風が強く、帽子が吹き飛ばされそう。 「滑落注意」と話に聞いていた所は、ここらあたりの事らしい。 左側の斜面は、昨日あえぎながら登ったジグザグ道。 右側の斜面は残雪。 どっちへ落ちても大変だが、まだ左側の方がまし。 千丈乗越で休憩。9:52 イワオウギ・タカネスミレ・ミヤマオダマキ・タカネツメクサ・ミヤマダイコンソウなどが 咲きそろっている。 ![]() イワオウギ タカネスミレ ![]() ミヤマダイコンソウ 稜線の上は涼しいが、ちょっと外れるとむっと暖気がおそってくる。 雪の上を何度も渡り、時々後ろを振り返りながら、 ずいぶん遠くから来たもんだと感心させられる。 ハクサンチドリ・オオサクラソウ・ミヤマダイモンジソウ・シコタンソウなどが今を盛りと咲いている。 オオサクラソウ 槍ヶ岳をバックにして休憩。 ![]() ヨツバシオガマ・チングルマも見事。 ![]() チングルマ ヨツバシオガマ 登り詰めると、右手に赤い岩肌の山々が連なっている。硫黄を含んでいるからとか。 赤岳とはぴったりの名前。
12:14〜13:15、昼食休憩。 雪田のすぐ隣で銘々座ってお弁当を食べる。 パンティストッキングの伸縮性を利用した救急法の実演を見たり、 雨具の新素材の話を聞いたり約1時間。 今日のこれからの行程は、前にそびえる樅沢岳を越え、下れば双六小屋が待っているだけ。 ハルリンドウに似た花を見つけ、「先生、もしかして、ミヤマとか、タカネとかが 付いたリンドウですか?」と聞くと 「そうですよ。ミヤマリンドウです。」の答え。 ![]() ミヤマリンドウ
藤橋村は、下りは快調だが登りになると遅れがちになるので、 ザックのお尻をグイッと持ち上げることにする。 一段上がるごとにグイッ、登り坂なので後ろからグイッと持ち上げやすい。 すると・・・足取りがなんとなく軽そうになり、スピードも落ちないようなので、 以後登り詰めるまで、「尻押し」をすることにした。 クルマユリ・クロユリが咲いていた。 ![]() クルマユリ クロユリ 私は花さえあればちっとも疲れを感じない。 頂上を越え、後は下るだけ。 下の方に山小屋と大キャンプ場が見える。
豊富な水があり、歯を磨いても顔を洗ってもいいと言われていた山小屋。 15:00過ぎに到着。 ![]() 前にそびえる双六岳に登りたい人だけ登ることになった。 荷物は置いて、15:20発の所、「私、足が遅いから早めに出ます。」と言って 5分前に水筒だけ持って出発。
身軽なので足元が軽い軽い。 石にペンキで○が付いていたり、標識板があったり踏み跡があったりで、 一人でもちゃんと分かる。 しばらく登って後ろを振り返っても、他のメンバーはまだ登山口にいる。 行って帰って2時間かかると聞いているので、どんどん先を急ぐ。
雪渓を左に見て、ちょっとした岩場を登ると、平らな頂上丘に出る。 「野球のグラウンドが何面とれるかな?と数えていらっしゃい」 と言われたほど広々としている。 だが、頂上の標識は、ずっとずっと向こうにポッチリ見えている。 前にも後ろにも姿なし。 ガスが出てきてひんやりして来た。 急がなくっちゃと思い、速足で走るように頂上を目指す。 ガスで標識が見えにくい。ケルンとペンキの○印を頼りに歩く。 双六岳山頂に着いた!出発から50分。 後続グループはまだ姿なし。
一人ぼっちで心細い・・・と思ったら、ガスの中から2人の姿が出てきた。 彼等の来た方の谷川を覗いても、ガスで何も見えない。 双六岳2860mの文字を見て帰ることにする。 やっと中村高校の姿を見つけた。そのずっと後ろに一団体。 「ガスが出てきたので先に帰ります。」と言ってすれ違う。 ![]() またまたその後ろに、藤尾先生と2〜3名の女性がのんびり立ち止まっている。
遠くの方から雷鳴が聞こえてくる。 「お花畑をぐるっと回って帰るけど、どう?」と言われても、 今さら頂上まで戻る気にもならないので、「先に帰ります。」と言い置いて分かれる。 ゴロゴロ…やっぱり聞こえる。 ん?ぽつんと落ちてきたような? 急な岩場だけ慎重に、後はタッタタッタと走って下りる。 あと少しで小屋だと思うころ、やっぱりポツポツと降ってきた。大きな粒! いそげいそげ!
触っても濡れていないくらい降られただけで、ゴール! 2階へ上がって「ただいま帰りました。」と報告。 講師陣を囲んで宴会の真っ最中。 「早かったね。」「みんなは?」などと口々に聞かれる。 5分の差が40分の差になった。1時間20分で往復して来たわけ。 ウィスキーを貰うが、「私、ビールの方がいいです」と断って500円のビールを買う。 外は土砂降り。 よかったよかった!私に乾杯!
青年の家の職員が、花の写真の事やらいろいろ話しかけられるので 「24枚撮りフィルム2本用意してきたんですが、あんまりきれいでたくさんあるので、 高いのを承知で売店で買おうかと思っています。」と言うと、 「平地の値段でお分けしましょう。」と言って、36枚撮りを800円でくださった。 「わ〜い、これで安心して明日にのぞめる〜」と嬉しがっている所へ、 「お願いがあるんです。」とおまけがついてきた。 閉会式の挨拶だって。「いいですよ。」と快諾。 全員が集まるのを待ってだいぶ遅くなってからの夕食。 とんかつの揚げ物から高野豆腐やかぼちゃの煮物まで、 バラエティーに富んでいる。全部、おなかに入った。
この後、外で宴会があると聞いて、敷物や、ヘッドランプ、上着を用意して 小屋の前の道を下へ降りていく。 どうやら雪渓の近くらしい。 ファイヤーをするのだけれど、おおっぴらにはできないので、谷筋へ降りるということらしい。 ビール・ジュースの用意も。ウィスキーまであり、寒いことを我慢すればまあまあ。 でも、ビールはさっき飲んだし、夕食は全部平らげたしで、ジュースがやっと。 なかなか火の付かない木に講師陣が悪戦苦闘。 「こっちはいいからやれやれ。」とあおられて、 中村高校が身振り手振りでチェッカーズを披露。 次々と指名されるが間が空いて静かになったので、「私、ドレミの歌を歌います」と、 自ら立って歌った。 鹿児島は、何度歌ってもらっても覚えられない「茶碗蒸しの歌」を、鹿児島弁で歌唱指導。 山小屋のご主人で写真家の小池さんも一升瓶を抱えてお客様に。 9時消灯の所を10時過ぎに帰り、静かに布団に入る。 うるさい話し声も、「し〜。」と注意されてすぐ物音がしなくなった。
4:30起床。5:30出発が、4時前からのゴソゴソと身支度する音で目が覚めたので 観念して起きた。 ![]() 朝食の配膳が終わると同時に座り、「いただきま〜す。」 早く起きて良かった。 ここの食堂は狭いので、3回に分けて食べるようになっている。 一度使用した食器は洗って拭いて盛り付けてという風だから、 遅く起きた人は出発に間に合わず食べずに出発だったらしい。 5:50、出発。
「ニンジンのような葉っぱで白い花が咲いているのは何ですか?」と聞くと 「シラネニンジンですよ。」と返ってくる。 ニッコウキスゲ・オオバミゾホオズキも咲いていた。 両側に咲いている花を、○○・△△と復習の様に言ってみる。 それがスラスラ言えてしまうのには自分でも驚いた。 ![]() シラネニンジン ![]() ニッコウキスゲ
鏡平に7:32着。 昨日、はるかはるか遠くに光っていた池に到着。 槍ヶ岳が映る池(鏡池)の前で集合写真。 ![]() 鏡池
日焼けで腕が痛い。 帰宅したら顔の下半分の皮がめくれてきた。 上は帽子で隠れていたが、汗を出して濡れタオルで拭いているので、日焼け止めクリームも、 効果ないだろうと、何もつけなかったのが災いした。 8:10発。 延々と続く下り道。 まだ赤くないアカモノがあった。 8:30、大ノマ分岐で休憩。 新顔の花もなくなり、全体に咲いている花が少なくなってきた。 メノマンネングサ・タテヤマウツボグサくらい。 9:25、秩父沢の渓流で休憩。 だらだら下りはかえって疲れる。 ベニバナイチヤクソウが新顔。 11:15、ワサビ平。 ここまで車が入ってこられるので、ビールが350円になった。 冷麦の昼食。アンケートの記入。 荷物は青年の家のお迎えの車に乗せて、手ぶらで散歩気分。 ヤナギラン・アカバナ・シモツケソウに出会った。
12:15、新穂高バス停で体操、閉会式。 無料大衆浴場へ。熱いお湯だった。全身洗って着替え。 11:00マイクロバスに乗って出発。 15:14、臨時急行電車に乗車。帰宅
イワベンケイ・オオバキスミレ・ハクサンフウロ・ウラジロナナカマド・ヤグルマソウ・ イブキジャコウソウ・ホタルブクロ・オンタデ・ソバナ・クサボタン・カニコウモリ・ ミヤマクワガタ・センジュガンピ・ミヤマカラマツ・オオコウモリ ![]() ウラジロナナカマド イブキジャコウソウ ![]() タテヤマウツボグサ ホタルブクロ ![]() ソバナ クサボタン ![]() オンタデ |