| 前夜発で 雨乞岳へ |
![]() 雨乞岳山頂 |
●場 所 | 滋賀県東近江市 | |
| ●標高 | 雨乞岳 1238m |
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| ●山行日 | 1987年7月12日(前夜発) | ||
| ●コース | 武平峠峠〜雨乞岳〜杉峠〜国見峠〜裏道登山口 | ||
| ●多治見から 登山口まで |
JR多治見駅ーJR名古屋駅^近鉄四日市駅ー近鉄湯の山温泉駅=タクシーで武平峠へ:テント泊(登山口) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他 |
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| ●参加者 | 戸嶋、若山、早川、丹羽 | ||
| ●コースタイム |
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四日市からの電車は混み合っていた。 その電車の中で、缶ビールと駅弁で夕食。皆平気な顔。 終点の湯の山温泉駅で下車。 相談の結果、タクシーで武平峠まで行くことになった。 武平峠のトンネルを越したテント場にはすでにどこかの大学の ワンダーフォーゲル部員多数が陣取っていたので、 少し先へ進んだ道路の左側、ガードレールのすぐ下の草地に決めた。 19:00過ぎているがまだ視野は効く。 一応ヘッドランプを用意してテントを張る。 ほんの数分でドーム型テントが張れてしまった。
ところが装備担当の女性メンバーは、フライではなく内張りを持ってきたことが分かり、 「え〜っ。どうしよう。今夜は雨が降るし・・・」(パラパラしてきた) トンネルへ避難しようよ。」と弱音を吐く。 雨が降らないように神様に頼んで、ともかくビールだ!とまた酒盛り。 男性メンバーが、電車の中へ登山靴を忘れたことに気づき、これで二つ目のポカ。 もし、古参会員に知られたら、「帰ってこい!」と言われるぞ・・・と 恐れおののく話を肴にする。 21:00、就寝。 雨が降るとテントにくっついているものがべたべたに濡れるからと 大きなごみ袋にザックを入れ、靴もごみ袋に入れてテント内に入れた。 枕がわりのザックがゴツゴツ、足元に靴がゴツゴツでぐっすり眠れず。 夜中の風雨でまたまた眠れず。 テント内はなにも点けなくても明るい。有料道路の電気か? シュラフは暑いので明け方まで使用せず。
5:00、起床。 シュラフを袋に入れ、真ん中に隙間を空けて朝食作り。 男性メンバー担当は、餅がなかったとかで、ラーメンに変更。 私の担当のニンジン・大根・豚肉・味噌を入れて味噌ラーメンになった。 作る間にも、テントの縫い目からポトンポトンと雨が漏るので食器を受け皿にする。 体がテントに触れるとべったり濡れる。 さあ、これからどうしようかと相談。 軟弱コース=下山する・御在所だけに登って降りる・鎌ケ岳へ登って降りる ・・・はあまりにもひどすぎるので止める。 最初予定していたイナガ谷経由雨乞岳コースは、谷ということで ズック靴のことを考えて止め、クラ谷経由雨乞岳ピストンに決まった。
食事が終わり、荷物をパッキングして7:00出発。 テント内で思っていたより雨はずっと少なかった。 時々止み間もある。 登山口が分からず、しばらく探してやっと登山口、7:18で、行動開始。 雨は強くはないがシトシトと振り続け、雨で濡れた笹が両側から登山道を覆い、 すぐに全身びしょぬれ。 と言っても、雨具の下はオーロンの半袖なので冷たさは感じないし、 首にはタオルを巻いているのでべたべたしないし、まあ、こんなもの。
樹林帯に入ると笹が姿を消し、少しは歩きやすくなるし、 木々にさえぎられて雨もあまり落ちてこないのでフードを取って歩く。 30分経った頃「さあ、帰ろうか」の冗談も出るが、 こんなくらいなら予定通り、雨乞岳〜杉峠〜上水晶谷〜」国見峠〜湯の山まで 行けそうな気分になってきた。 雨が降っているにもかかわらず、人影がうっすら見えるので心強い。 小さい沢のある曲がり角を曲がった時、地盤が緩んでいたのか、 浮石だったのか、ゴロゴロドスンとリーダーが転落。 「あ〜っ」と、すぐ駆け寄り、 背中から落ちて泥水の中に尻もちをついているリーダーに手を差し伸べて引き起こす。
怪我はすり傷程度で軽く澄んだ。 キズバンドを合計10数枚ペタペタと腕、手に貼った。 後は雨具のズボンが少し破れただけ。不幸中の幸い。 怪我の場所は腕まくりをしていた所だけ。 手当をしていると、ピョコタンピョコタンとヒルが足元から登って来る。 指でぴんと弾くが地面を見るとあっちにもこっちにも。いや〜あ! 早々に立ち去る。 ほんの1m」くらいの転落だったが、これが滝の上だとか崖の上だとかだったら大変。 以後慎重に行動。 所々分かれ道に標識が立っているので迷うことは無いが、 確認のため女性メンバーは地図を広げて学習。 あと何の被害もないのは丹羽さんだけと言われ、気を付ける。
最後の急坂をしばらく歩いて偽のピーク(東雨乞岳)に到着。 ![]() 見晴らし良好。この雨にもかかわらず、伊勢湾から琵琶湖まで見える。 時々太陽の日差しも出てきた。 本当のピーク(はあと20分くらいのところ。 ここから杉峠までの道は、ササの中を潜ったり、泳いだりで大変。 ピークは、3m四方くらいの隙間があるだけの、ぐるりを笹に囲まれたつまらない場所。 すぐ出発。 前の人のはねのけた笹に弾かれないよう、少し距離を取って歩く。 杉峠まで、笹・笹・笹、また笹と嫌になる。 「もう笹は嫌!」と叫んだ頃からだんだん減っていった。
杉峠から国見峠の登りまではダラダラ道というか楽な道。 登り下りもほとんどなし。 雨も滋賀県から三重県へ近づいてきたからか、小降りになり陽も時々差すようになった。 そろそろ雨具のズボンを脱ごうとすると、 ヤマヒルが登山用のズボンに半分頭を突っ込んでいた。 女性メンバーが一生懸命地図とにらめっこをしているので、 「キャー」と叫ぶこともできず我慢してヒルを引っ張り出し、ピンと弾き飛ばした。 もういないかとみると、また一匹。雨具のズボンの裏側を這っている。 これもピンと弾き飛ばし、地図を畳み始めた皆に報告。 ええっと男性メンバーが靴下をめくってみると一匹。 他には被害は無いよう。 しかしズボンの中までは調べることはできず気色悪い。
国見峠への登りがきつい。これが最後と頑張る。 着いた!やったあ〜!ばん〜ざい!と握手を交わす。 ここからは慣れた道。 空は真っ青でカンカン照り。 所が休憩して5分も経たないうちにガスがすっぽりと覆い始めた。 「しまや」のビールを楽しみに下山し始めると、 男性メンバーが足の痛みを訴え、「先に行ってください」と。 後から聞くと下り始めてからすぐ痛くて冷や汗が出たとのこと。 そんなことなら御在所岳へ登って、ロープウェイで下りればよかったと反省。 膝の筋を痛めた時は、登りはさほどでもないのに、下りになるととても痛いとのこと。 これはリーダーの体験談から。 とにかくゆっくりゆっくり、姿が見えるくらいの距離を保ち、 はじめ嫌がっていた荷物の分配も、遅くなって悪いからと観念して半分くらいに減らした。 登山口へ17:30過ぎに着。 約10時間の山行だった。 |