| 下半身傷だらけ 鎌ケ峰 |
| ●場 所 | 岐阜県 | ||
| ●標高 | 2121m | ||
| ●山行日 | 1997年11月9日 | ||
| ●コース | 日和田林道終点〜頂上往復 | ||
| ●多治見から登山口まで | 多治見=日和田=林道終点 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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| ●参加者 | 宮田 丹羽 中山秀 | ||
| ●コースタイム |
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しかし、かれはお父さんの具合が悪くて行けなくなった。 多治見から19号で恵那・須原・木曽福島へ。 木曽福島からは木曽福島スキー場・開田高原方面へと向かう。 でーんと大きな御岳のてっぺんは少々白い。 日和田高原からの分岐は左へ曲がらずまっすぐ進み、 左折して日和田の集落へ。 ここで右折していいか店の人に尋ねる。
「20分ほどで終点」とガイドブックには書いてあったが 小沢の手前で車を止め2人は偵察に。 道には雪も少々。8:15着。 小沢はくぼんでいて、車の腹を摺りそう。 1台の車が停まっていて、単独行の男性がパンをかじっている。 今着いたところらしい。 偵察の結果、道はまだ続いているが、 ここで車を駐車し、ここから歩いていくことに決まる。
荒れた林道を少し歩くと崖崩れでもう先には進めなくなっている。 そこから尾根を目指して登ることになった。 宮田さんから、「足は完全に治っていますね」と念を押される。 完全といってもボルトは入ったままだし・・・。 「はい、一応」と答え、宮田さんの後に続く。
つま先に力を入れ少しでも木のある方へ、 少しでも手がかり足がかりのある方へと 逃げながら尾根を必死で目指す。 「私、車で待っています。」と言おうかどうしようか迷っているうちに 口に出す機会を逃がしたので その考えを振り払ってただただ尾根へ尾根へと目指す。
宮田さんが通ったすぐ後ろにぴったりくっついて 笹を分け、枝を折り払い、枝の下をくぐり、倒木をまたいで ずいぶん時間がたった・・・・と思う頃やっと尾根に出た。 9:50、1時間10分経っていた。 帰途帰るときの道しるべにと、中山さんが高い枝を引き寄せ赤布を縛る。 尾根道を忠実にたどって、 少しでも歩きやすいところをと選べる場合はまだまし。 選ぶ余地のないところはひたすら枝を掻き分け かがんで、迂回してと必死。
左に御岳、右に乗り鞍と展望はいいが、 これから先の不安もありのんびり景色を楽しむ余地はない。 足元に朽ちた木が1本。ユキザサの赤い実を記憶に入れる。 これが、下るときのルートで「いい」という確証だったが、 宮田さんは赤布を見るまで半信半疑だったという。
引き抜くというハプニングがあり一瞬ぎょっとさせられる。 トップを中山さんに交代 彼は速い速い。間が空いてしまう。 中山さんはゴーグルをかけて目を防御している。なんて用意のいいこと。
なんといっても直径1cm以上、 丈は優に身長を越してしまうチシマザサだからやっかい。 中山さんが「檻の中にいるよう」と表現したが、 びっしりと隙間なく生えている笹は、まさにその通り。 押し分け踏みつけ掴まって登っていく。 12:15、小さなピークに着。
近くの木に赤布を縛って食料をおなかに入れる。 一度下ってまた登り返した所にある目の前のピークが 頂上のような気がするが・・・。 目の前に見えていてもルートがあるなら20分というところだが、 ラッセルと同じように笹を掻き分けていけばまだ1時間は絶対かかりそう。 12:40発。
3人歩いただけでは笹も倒れず、すぐ元に戻ったらしく、 何の目印も手がかりもない。 宮田さんを先頭に下山を始めるが、 どうしても歩きやすい道を自然に選ぶのか、 谷へ谷へと下りていくので、「もっと尾根を歩いたほうがいいのでは」と進言。
そういえば登ってくるとき左手に尾根はなかった。 宮田さんが「偵察に行くから」といって私たちに待つように指示して 笹を書き分けトラバースしていくことになった。 姿はすぐ笹に隠れて見えなくなってしまった。 すぐそこの尾根なのに、なかなか着かない。 しばらくして「こっちでいいよ〜」と返事が返ってきたので、 中山さんに先頭を歩いてもらてトラバースを始める。
やっとのことで宮田さんと合流。 なるほど、右手の谷と左手の谷の真ん中のやせ尾根で記憶にあるところ。 こんなやせ尾根でも、人が踏んだ跡がない。 しかし、イワウチワには見覚えがある。 が、ここでいいとは断言できず、 もしかして尾根が1本間違っていないかなどと お互い胸の中で不安だったことと思う。
忠実に尾根をたどっていくと赤布が見えた。 結局2枚つけた赤布は1枚見失ったわけ。 とにかくほっと一安心。後は林道に出るように下ればいいわけ。 少しでも下りやすいところを選んで笹に掴まり、 木の幹に掴まりしながら下りていくと下に林道が見えた!。
いいや滑り落ちてもたいした距離ではない・・・と思い 決心して足を踏み出す。 案の定滑った。が、自然に止まり後はたった・・・と下りて林道に着。15:00。 思わずありがとうございましたと握手を交わす。
駐車したところまで来ると。単独行の男性の車はなし。 彼は1足先に出かけたが、 1人ではやはり無理だったようで、先に諦めて帰ったらしいと分かる。 15:20発。
太ももから足首にかけて打ち身・擦り傷の跡が30数箇所。驚いた!! 顔には切り傷とかぶれ。 首筋と手首にはみみずばれのようなかぶれの跡が数週間残っていた・・・。 1996年〜2000年の山行記録へ トップページへ戻る |