楽々登れて花いっぱい
      
        八方尾根  (扇雪渓から引き返し)

                                         
 

    



八方池山荘とリフト乗り場

木道と尾根道の合流点

イワショウブ

ハッポウタカネセンブリ

●場 所 長野県北安曇郡白馬村      
●標 高 扇雪渓 2311m
●山行日 2024年8月19日(月)~20日(火)
●参加者 丹羽・中山(現地では別行動)
●コースタイム         
 
                 
8/19(月)
多治見駅      7:23発 
松本駅 9:08~9:20 
白馬駅 11:22 
(タクシー利用で)ゴンドラ駅へ約10分
八方池山荘 1245頃~13:10頃発 
散策 雨が降ってきたので切り上げ  15:40頃着
8/20(火) 
八方池山荘 5:45発
八方山ケルン(石神井)    6:24
第2ケルン(息ケルン)  6:39
第3ケルン 7:17
下の樺(かんば)入口  7:37
上の樺(かんば)入口  8:15
扇雪渓  8:54~9:00
八方池をぐるり 10:10~10:50
八方池山荘 12:26~14:30頃 
ゴンドラ駅  15:20頃 
シャトルバス  15:47発 
白馬駅  16:37発
松本駅  18:10~19:07
(乗り遅れ) 20:32発 
多治見駅  22:16着
周辺地図はこちら   コース図はこちら
地理院地図はこち
  

   * 『   』内の文は、図鑑・ネット検索などで調べた箇所です。

     出発~八方池山荘

 今年の夏は暑い!
涼しくて、楽に登れて花いっぱいの山を考えた

八方尾根なら、ラック楽!
ゴンドラとリフトを乗り継いでいけば、すぐ1850mへ

唐松岳はもう5~6回登ったことがあるので
今回は、
「花を楽しむ」に絞った
・・・・・・・・・

毎日のように天気予報を調べ、20日なら絶対◎
・・・と思って、山荘へ電話をしたらOKだった

単独で行くつもりだったが、山荘に
「女性2人でもいいですか?」と尋ねるとOK!
花好きの友達を誘って2人で行くことにした

白馬は遠いので、日帰りは無理
特急「しなの」を使っても慌ただしい
おまけに大糸線の列車の本数が
うんと少なくなっているので、
1泊2日にした
・・・・・・・・・・

白馬村には、
シャトル便があって、
白馬駅~各ホテル~ゴンドラ駅へ無料で乗って行ける
(今回は、「ゴンドラ往復切符を呈示する」が条件だったが)
・・・・・・・・

白馬駅に着いても、
連絡のいいシャトル便はなかったので
タクシーを利用した
(約10分でゴンドラ駅に着くのでいつも利用している)
そのタクシーもいないことがあるが、今日はラッキーだった
・・・・・・・

このゴンドラ駅では
計画書を見せないと切符が買えなかったことがあるので
ちゃんと用意していった

並ぶ間もなく、すぐに切符を買ってゴンドラに乗り込んだ
(ゴンドラ駅 標高770m)

空は、曇り・・・
白馬三山は見えないなあ…と思いながら乗っていた

              
  ゴンドラを下りると、「うさぎ平」1400m

すぐ、次のリフトに乗り継いだ
4人乗りに仕切られたバーだった

   
 降りたところが、「黒菱平」

晴れていたら、
白馬三山がくっきり見える所なのに
今日は、なあ~んにも見えず・・・

二つ目のリフトは、
湿地横の木道を、少し歩いて行く
 
 
 木道の左右に目を配りながら歩いて行った

トウダイグサの仲間:トウダイグサ科

左、緑色 (丸い実がなっていた)
右 紅葉していたが、実はなし

  
 トリカブトの仲間:キンポウゲ科
まだつぼみだった

   
ミズナラ:ブナ科
ペチャンコの可愛い実がなっていた

   
   イワショウブ:ユリ科

ゴマナ:キク科
 
1

2
 
3
 
4
セリ科の花
セリ科は同定が難しい

1と2は同じように思える
3は、丸っこい塊りになっているので他とは違うような・・・?
4は、放射状にぱっと開いている

   
 タムラソウ:キク科
左 
アザミのような花だが、
右 とげとげで痛そうな苞?(萼?)は
予想に反して柔らかかった

   
 木道を歩いていたら、
この蝶が手の甲に止まった
じっとして飛んで行かない
歩き出しても飛んで行かない
数分じっと止まっていたが、そっと放した
私の手の汗がお気に入りだったのかも

後で調べたら、
ベニヒカゲ」という名前だった

 こっちは、「アキアカネ」かな?  
   
 4人乗りのリフトに乗った
足元は、草がさわさわと触れる高さ
ちょっとした高さのある場所を越える時は、
足がぶつからないか心配になるほど

後ろを振り返って、黒菱平の駅をパチリ
木道が見える
 
   
 お客はがら空き
こんな時間だものね 12:40
周りは真っ白・・・

終点の八方池山荘が見えた
ガスも少しとれ、これから歩くコースもチラリ
 
  
八方池山荘に着いた 12:45頃

すぐ宿泊手続きをし(2段ベッドの部屋)
これから散策に行く為に必要のないものを
大袋に入れ指定の部屋に置いてから出発
13:10頃

    八方池山荘周辺を散策  
   
   
ここをクリックすると大きく見えます
 うわ~! のっけから花いっぱいの道になった
オヤマソバ:タデ科
今回1番(2番かも)多かった花

   
  
ハクサンシャジン:キキョウ科
ぱっと見て、「
ツリガネニンジンだ」と思ったが、
花の名札を見ると、「
ハクサンシャジン」になっていた

違いを調べてみた ↓
○ 
『ツリガネニンジンはハクサンシャジンの母種
 
ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山型』
* 決定的な違いはないようである

つまり低地なら、ツリガネニンジン
亜高山・高山なら、ハクサンシャジン」になるようだ

 
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   イワショウブ:ユリ科
『細い葉がショウブに似ていることから、
イワショウブ(岩菖蒲)」の名が付いた』とか

上段 花の全体像
中段  赤い雄しべの葯が可愛くてパチリ
下段 実ができ始めていた
中央の長丸の部分が実

   
タムラソウ:キク科
アザミ
に似ているが、痛いトゲはなし

   
キンコウカ:ユリ科
左 花が終わった後にできた種
八方尾根ではほとんどが、こんな状態だった
右 湿地には、まだ花が咲いていた

 

 


 

 
ハッポウタカネセンブリ:リンドウ科
今回楽しみにしていた花
「ハッポウ」と名前が付くように、『八方尾根の特産種』とか
元々は
タカネセンブリが、
どうしてこんな形になってしまったのか、不思議
『八方尾根にだけ生育する』って本当だろうか??

お隣の遠見尾根は?
白馬岳周辺は?

薄青色の花びらに、濃い青の点々があるのが特徴

  
タテヤマウツボグサ:シソ科
これは、残り花
花の咲いている株は、ほんの少しだけ

   
ホツツジ:ツツジ科
少々、盛りが過ぎていた
雌しべの先が真っ直ぐになっているのが特徴

くるっと曲がったミヤマホツツジは、もっと上の方で咲いていた ↓

・・・・・・・・・・・・

   
 カライトソウ:バラ科
カライト(唐糸)とは絹糸のことで、
美しく華やかで、柔らかい印象が
絹糸の束に似ていることから、
こんな名前が付いた』とか

この赤いふわふわした毛のようなものは、
雄しべ・花びらはない』だって

白馬岳から朝日岳へ行く稜線に
たくさん咲いていたのを覚えている ↓
2001年  2008年 2009年 

 
麓の町が、ぼ~んやり見えた
雨が降らないだけ「まし」とするか・・・

   
タカネアオヤギソウ:シュロソウ科
この花↑ 緑っぽくないが、
花の終わりで色が変わったと思う

姿かたちがそっくりで、花がえんじ色(紫色)っぽい花もあるが
ムラサキタカネアオヤギソウ」という名前

もしかして この花↑
アオヤギ」と「ムラサキ」が交雑した?

至仏山で見たムラサキタカネアオヤギソウ ↓
本当に紫色だった

 
参考のため借りてきた 2024/7/26 至仏山
・・・・・・・・・・・・
 
トウダイグサの仲間:トウダイグサ科
黒菱平にもあった

よく似た花に、
「トウダイグサ」・「ナツトウダイ」・「タカトウダイ」・
ハクサンタイゲキ」などがある
同定は、『咲いている場所・腺体の形・
子房に毛があるかないか』・・・などがポイント
実になってしまうと、判別は難しい・・・

  
八方池山荘(赤い屋根)とリフト乗り場を振り返ってパチリ
ちょっと歩いただけで、いろいろな花に出会えたので、
なかなか前へ進めなかった

   
 オオコメツツジ:ツツジ科
花の盛りは過ぎ、
茶色に枯れた花がたくさんあった

オオコメツツジ」の名札があったが、
では、「オオ」のつかない
コメツツジはあるのだろうか?

調べてみた ↓
『サイズがわずかに
小さいだけで
見分けがつくかどうか』だって

ウメバチソウ:ニシキギ科-1
湿っぽい所のあちこちに咲いていた
・・・・・・・・・・・
ウメバチソウの花が咲く時は(雄しべは5本)
1日目 花びらを開くだけ
2日目 雄しべが
1本伸び、花粉を出す
3日目 
2本目の雄しべが伸び、花粉を出す
4日目 
3本目の雄しべが伸び、花粉を出す
5日目 
4本目の雄しべが伸び、花粉を出す
6日目 
5本目の雄しべが伸び、花粉を出す
その後で、雌しべの柱頭が現れる』という順番だそうである

雄しべが何本伸びているかを見れば、開花何日目かが分かるってことらしい

 
ウメバチソウ:ニシキギ科-2
左 花の全体の様子  右 雄しべの拡大

以下同じ
・・・・・・・・・・・・・・
雄しべが1本伸び始めているので2日目かな?  ↑  
 1
 ウメバチソウ:ニシキギ科-3
雄しべが1本伸びているので2日目かな?  ↑ 
   
ウメバチソウ:ニシキギ科-4
雄しべが1本しっかり伸びて立っているので、↑ 
2日目の終わりかな?
 
   
 ウメバチソウ:ニシキギ科-5
雄しべが4本、にょっきり伸びているので、↑ 
5日目かな?
 7
ウメバチソウ:ニシキギ科-6
↑ 雄しべが見えません
倒れてしまったのかも?
・・・・・・
雌しべの柱頭が開き、子房(種ができる場所)が
緑色になっているので、
開花から8日目かそれ以上たっているのだろう

  
ハクサンサイコかな?:セリ科
風に揺れてピントがなかなか合わなかった
茎の上部などが枝分かれし、
その先端に小さな花の塊りをつける特徴的な花

今はもう、こんな種になってしまったが
私のお気に入り

   
   
ヤマブキショウマ:バラ科
ショウマの仲間も、同定が難しい
この花の傍に「
ヤマブキショウマ」の名札があったので
そうかな?と思った

違いを調べてみた ↓
ヤマブキショウマの葉と葉脈で見分ける
縁に細かいギザギザがあり、葉脈は平行
』だって

そういわれてみれば、確かに
縁に細かいギザギザ(鋸歯)があり、葉脈は平行』になっている

では、
トリアシショウマは?
ヤマブキショウマほど葉脈が細かくない』・・・くらいが違う点らしい・・・

2つの葉を並べて比較しないと、
「なるほど~」とは思えないなあ・・・

  
怪しい雲が出てきた 13:50
雨が降ったら帰るつもりだが
まだ良さそうなので前進

   
ミヤマコゴメグサ:ハマウツボ科(ゴマノハグサ科)
コゴメグサ
の仲間だとは分かったが
同定は難しい
傍にあった名札には「
ミヤマコゴメグサ」とかいてあった

ミヤマ…の他に「
ホソバコゴメグサ」や、「タチコゴメグサ」や、
イブキコゴメグサ」もある


 

 
 ↑ これは2018/8/26 北岳へ行った時のコバノコゴメグサの写真
比較のため借りてきた
コゴメグサの仲間は、日本に『9種』あるとか
判別はとても難しい
日本海側(北アルプス)なら ミヤマコゴメグサ
太平洋側(南アルプス)なら コバノコゴメグサ

・・・と大きく分けられるようだが、
地域ごとに少しずつ形が異なったり、中間形があったりで区別が難しい』・・・とも
「北岳のお花畑:山渓ネイチュア・ブックス8」には、
コバノコゴメグサとあった
・・・・・・・・・
確かに、ミヤマコゴメグサ
花びらに皺が少ないことはわかるが、
上唇が薄紫色であること・花びらの切れ込みが丸いことについては
分かりにくい
そう言われればそうかも…?の感覚

   
 カヤツリグサの仲間かな?
山の斜面に群生していた
 オヤマボクチ:キク科
まだ、つぼみの状態

翌日、上の樺付近では、紫色になっていた

   
 ミヤマダイモンジソウ:ユキノシタ科
あちこちで見かけた
花の盛りは過ぎていた

 調べ中
長丸の実がなっていた
 
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 斜面が、お花畑になっていた
ピンクは、
シモツケソウ・タムラソウ
白くて背の高いのは、
オオバギボウシ

クルマユリ:ユリ科
今が一番きれいな時期
 
  
クガイソウ:ゴマノハグサ科
ここだけに固まって咲いていた

   
ミヤママコナ:ハマウツボ科
ミヤマママコナ」の名札があった

よく似た
ママコナは、
花の根元にある「苞」がギザギザ
ミヤマママコナにはギザギザが無くつるっとしている』・・・と

しかし、低地でもギザギザのない
ミヤマママコナは、
普通にみかけられるので、
ミヤマママコナ=高山とは限らないと思う

   
タカネマツムシソウ:マツムシソウ科

低地にはマツムシソウがある
その違いは何?
タカネマツムシソウの方が背丈が低い』だって
高山性でも低山性でも、背丈はいろいろあるので
決め手ではないと思う
・・・・・・・・・・・・
この辺りで、カメラのバッテリーが空になり
撮れなくなってしまった
雨もポツポツ降り始めたし
狭い木道で、
ザックの中から予備のバッテリーを出すわけにもいかず
花を横目で見るだけで、ひたすら稜線を目指した


ここをクリックすると大きく見えます
 
 
 やっと尾根道と合流 14:53
「息ケルン(やすむケルン)(第2ケルンのこと)
」に着いた

証拠写真を撮り、バッテリーを換えて、即、尾根道を下山

 
 この木道歩きが、花いっぱいのコースだった
すぐそばにトイレの建物

 
 
 ハッポウウスユキソウ:キク科
八方尾根固有ウスユキソウで、
葉が細いのが特徴』だって

でも、葉の細い
ウスユキソウの仲間には
ホソバヒナウスユキソウもあるとか
判別が難しい~

ホソバヒナウスユキソウ
蛇紋岩地帯に生息』というなら
八方尾根も「蛇紋岩地帯」がある

↑ これは北岳で撮った ミネウスユキソウ
確かに葉が広~い
* 比較のため借りてきた
   
 モウセンゴケ:モウセンゴケ科
多治見でよく見かける
コモウセンゴケより長い

尾瀬ヶ原では、もっと葉の長い
ナガバノモウセンゴケ」もあったっけ

 セリ科の花
   
 がだんだん強くなり、の音も聞こえる
周りは真っ白でなんにもみえない

ただただ、
転ばないよう・滑らないように歩いた
木道が終わると、岩・石ゴロゴロ道になる

ここも一層注意して下りて行った

ピンポ~ンという音が聞こえた
リフト乗り場の音だと分かった!
あと少し・あと少し・・・の思いで
八方池山荘に着

頭から下までズブ濡れ~
(後で、乾燥室で乾かした)

丁度お風呂(シャワーだけ)が空いたので
素早く汗を流した


   次の日へ続く