モンブラン(4810m)未踏の記 |
2回目のアルプス (シャモニーを基点に) |
7日目〜最終日 |
ゆっくり7時に起きる。雨が降っている。 8時にハイキングの支度をして下りると身支度をしていない人もいる。 |
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平林・渡辺の2人は氷河ハイクへ。 川口・越智の2人はイタリア領へ。 田中・池田の2人はメールドグラスまで行って帰りにハイキング。 丹羽・鈴木はお花見ハイクへ。 川西・矢後の2人も着替えて合流することになった。 予定のバスに乗り遅れ、 『ロープウエーとリフトを乗り継いで稜線へ行ってから歩いて下る・・・』を 変更して下から登ることになった。 9:30発のつもりが延々10:10まで待ってやっと出発。 前のバスは時間どおりだったのにね。 ここの時刻表は、始発駅が書いてあるのであって このバス停の時刻ではないそうな。 |
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ホテルでもらった無料バス券を使って終点まで。 10:30着。 自然博物館と自然園があり、花がいっぱい咲いている。わくわくする。 「まず中へ入ってみましょう」と誘われる。 ちゃんと解説員もいて展示物も豊富。 地下と1階を見てトイレを借り(珍しくしゃがみタイプ。 「水が勢いよく流れるので注意して」と加藤さん。 なるほど近くにいたらしぶきがかかりそう)10:50、出発。 入り口からもう花いっぱい。 湿地もあって珍しい花がいっぱい。 おなじみのヤナギランは麓から上のほうまでいたるところにあった。 |
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写真を撮っているとどんどん離されるあわただしい歩き方。 観察園を通り過ぎて樹林帯に入る。 花の数が減るが、クロウスゴのように凹んだ実が いっぱいついていて食べながら歩く。 本気で収穫すればあっという間に籠一杯になりそうなほど。 草地に出た、さあ、これからが本番と思うと みるみるまにガスが出て景色が一変してしまった。 そして雨も。せっかく脱いだ雨具の上をまた着ることに。 |
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稜線は風が強いのかトラバースの道を歩くことになった。 周りはガスで遠くが見えず足元の花だけしか見えない。 そしてどこまでどう行くかの見当がつかないので疲れる。 人の声やロープウエーの音、牛のカウベルが ガスの中から聞こえてくるがさっぱり何も見えない。 牛小屋が並んでいる隣も通った。 ここまで登ってこれる林道もあって暮らしが立つらしい。 少し下るとガスが取れ周りが見えてきた。 ロープウエーの駅も牛も見えてきた。 |
14:25着。レストランに入って休憩。 でも、「下りてもバスの時刻まで長いからここで休もう」と言って 退屈するほど待つことになった。 こんなことならもっとゆっくり歩きたかった〜。 ロープウエーで下りてもまだ少し時間あったので、高名な登山家(??)の生家があって 花がいっぱいできれいだからと勧められるまま見に行く。 なるほど古くてプレートがあって花いっぱいなら多分ここだろうと決めて記念写真。 でも、屋根には衛星放送のアンテナがあったが。 |
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16:10発。バスはだんだん満員になってきた。 シャモニーの町の中で下車。行きに乗った所とは大違い。 お土産をスネルスポーツで買おうと思い別行動を取る。 しかし、安いと聞いていたが日本円に換算するとそれ程でもない。 サイズも大きそうだし、私の好みではない。 となりの本屋さんに行って本や絵葉書を買う。 スーパーへ行くが今日はビールがない。なんで??と思いながら探すがやっぱりない。 ペリエ(ただのガス入りミネラルウオーター)を買って帰る。 鈴木さんと夕食を食べに出かける。 メニューは値段と勘で決める。 私は、貝のむき身のしょうゆバター風の味でアツアツでおいしかった。 彼女は生のサーモンのレモン風味といったところ。サラダは半分こして割り勘にする。 ホテルへ帰って、明日朝、下へ降ろす大きい荷物を作る。 ダッフルバッグには何でも入ってしまう。 靴2足、ピッケル・ストック・ヘルメット・衣類全部。(これでも19kg) |
6時前に起床。窓からモンブランの朝焼けが見えていたので 茜色が広がるまでしばらく待ってパチリ。 7時食事。ジュネーブ行きとチューリッヒ行きにバッグを分ける。 |
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食事中、加藤さんから「ジュネーブ行きは食べたらすぐ出発。 空港での手続きはついていけないのでできないから自分で」といわれ、 急に胸が詰まってきた。 昨日の交流をバスのなかでやっていけるかと思っていたのに。 それもできずあわただしくお別れとなる。 ジュネーブはエアフランス11:00発。ルフトハンザは9:50発。 2時間前に着くなら急がなくては。 皆の見送りを受けてタクシーに乗る。 国境で6万円ほどの買い物をした越智さん(冬用靴・アイゼン・スノーシャット)の 税関手続きに手間取っただけで8:40には空港着。 矢印に導かれてエアフランスの窓口へ。 チェックインもスムーズに済みゲートを探して前進。 30分前にバスで搭乗。パリのシャルル・ドゴール空港にはDホールの案内。 ええーっ。1時間の乗り継ぎ時間しかないのに・・・・。 到着後急いで掲示を見ると,Fホールへ行かなければならない。 バスという手もあるが大回りしなければならないな・・・と思い、 3人で歩いていくことにした。 加藤さん並みの速足で、動く歩道も歩いて時間を稼ぐ。 あと少しで「よしっ」と思ったら、これがまたジグザグに仕切られた長蛇の列。 ここに並ぶの?間に合うのか?と思いながらも最後に付く。 のろのろと前進する。 さて、荷物検査をしてもうOKかと思ったら、後ろから川口さんたちがこない。 振り返ると荷物の検査をされている。 私のときと同じ。どうやらアイゼンが引っかかったらしい。 もう出発時刻は迫っている。 日本語のアナウンスで「お急ぎください」の案内が何度も出る。 こっちこっちと手を振っても気がつかない。やっと気がついて3人一緒に入場。 でも、急ぐことはなかったんだと後で分かった。 だって、並んでいる人をおいては出発できないものね。 階段を下りるとバスが待っている。さすが日本人がほとんど。 出発時刻は過ぎているが待っている。全員乗り終わったらしくやっと出発。約25分の遅れ。 夜中に着くはずが、どんどん東へ来るので朝が早い。
日本到着1時間前に簡単な朝食で、実質11時間で関空に到着。 |