快晴・好展望の日々、紅葉の山を訪ねて
             雲の平〜夢の平 (折立〜)     


2日目  10月2日  太郎平〜雲の平〜黒部源流

朝の太郎平小屋 5:30発

朝食は各自、ガス・コンロ・食料を
持ってきているので
めいめい自炊室で作る

しばらく自炊をしていないので
余裕を持って4:00起きにしたが
メニューを雑炊にしたので
手早くおいしくできた

昨日のおにぎり2個と
卵スープと袋入りシーチキンと
乾燥野菜を入れてぐつぐつ煮ればOK
全部おなかに入り
おかげで元気よく歩けた



チングルマの葉

木道は霜で真っ白
油断するとつるっと滑る

霜が降りて
きれいに化粧したような葉っぱ



8cmほどもある霜柱

小屋からいったん水源まで降りてから
登っていく

ここをクリックすると大きく見えます
正面は黒部五郎岳方面

まだ陽が登らないので
霜も融けない
慎重にそろそろと歩く



薬師岳が大きく見える

池塘には薄氷
草には霜が下りて真っ白

たらたら歩きの後は
どんどん沢に下りていく



クロマメノキの葉

霜の薄化粧
今だけしか見られない・・・と思うと
つい足が止まる
シラタマノキの実

実も凍っているような・・・



鉄板の橋

木道よりもっといやな鉄板の橋

先を歩いていたリーダーも
心配して待っていてくださる

滑れば谷川にドボン
1歩1歩慎重に足を出す

こんな橋が
薬師沢に行くまでに3箇所もあった



チングルマの種

真っ白に凍っている?
ヤマハハコ

これも凍っていそう



陽が照ってきた

暖かそうな陽の当たる場所と
まだ真っ白な霜が融けない
日陰の場所に、分かれている



ナナカマドの紅葉

とっても鮮やか
針葉樹にも霜が

木道は所々3cm位の高さで
横棒が打ちつけてある

これがなかなかの優れもので
滑り止めに威力を発揮する


長い「つらら」

注意して歩いていたが
下りの木道でずるっと滑って
木道から落っこちた

幸い段差の少ないところだったから
怪我もなし



笹の花にも霜が
カベッケ原

ここを過ぎると、すぐ薬師沢に着く
黒部川を見下ろす

今まで左側を流れていた薬師沢は
ここで黒部川に合流する

こんな高いところからでも
水底の石が見える



薬師沢小屋に着いた

太郎平小屋から2時間15分
そろそろ歩いていたので
ここだけコースタイムより
時間がかかった

小屋はすでに閉じられていた



黒部川を吊り橋で渡る

頑丈に作られているので心強い



吊り橋から黒部川を見下ろす

沢はまだ陽が当たらず暗い


鉄の梯子

梯子も霜がついて滑りやすい
慎重に降りる



薬師沢出合

雲の平へはここを登っていく
最初はかなり急登

高天原へは黒部川に沿って
もう少し進んでから登っていく



雲の平へ

大きな岩がゴロゴロしている
ほとんど直登に近い登山道を
およそ2時間登ると
やっと木道が現れた



水溜りが凍っている

登山道脇の水溜りは凍っている


アラスカ庭園に着いた

雲の平の中で
最初に出会う庭園


でも、どこがアラスカ?なぜ?



水晶岳

アラスカ庭園から
水晶岳が大きく見える

太郎平から眺めるより
さすがに大きい



三俣蓮華岳

アラスカ庭園から

こちらも大きく見えてきた
黒部五郎岳

アラスカ庭園から

こちらも、角度が違って見えてきた



薬師岳

池塘とハイマツの向こうに頭だけ見える
笠ケ岳

歩くにつれ、
山の向きがだんだんと変わってきた
ナナカマドの紅葉と
水晶岳




ずっと続く木道

日影ではまだ霜が融けていない

時々、斜めに傾いている所もあり
肝を冷やす



奥日本庭園

薬師岳の向きがまた変わってきた

薬師岳に続く「越中沢岳」も見える

ここをクリックすると大きく見えます
チングルマの種



チングルマの紅葉 雲の平山荘が見えてきた

まだ、11時前

山荘へ行く前に祖母岳(ばあだけ)へ
先に行くことにする



ガンコウランの実

いっぱいなっていた

試食してもらったところ
「クロマメノキ」の方がおいしい・・・と



祖母岳への登りから

少し登り始めると
薬師岳の姿が大きく見えてきた
祖母岳(=アルプス庭園)

天気はいい
展望もいい
ぽかぽかの陽気
まだ時間は早い   ・・・で、
黒部源流を見に行くことになった
(リーダーの、
今回の山行の目的の1つ)

計画では明日になっていたが
今日に変更
(明日の時間短縮にもなる)




ここをクリックすると大きく見えます
雲の平山荘

玄関先で宿泊手続きをしてもらって
水と非常食だけ持って出発

労山会員は1000円引き
連泊なので明日は500円引き
(明日は、計1500円引きとなる)



水場分岐

右へ行くと水場
(雲の平山荘は
ポンプアップしているので水は有料)
「水場方面へ行くなら
汲んで来るといいですよ」のお勧め

左は、黒部源流方面へ進む



スイス庭園へ

黒部源流方面へ行く途中
分岐があって
スイス庭園へと続いている

右が赤牛岳
正面は越中沢岳
左は薬師からの稜線





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スイス庭園

なぜこんな名を?と考える



スイス庭園からの展望

ここから、ぐんと
雲の平から落ち込んでいる

それをスイスのアルプにたとえたのかも

はるか遠くに赤い屋根の
高天原山荘が見下ろせる

水晶池も見える

明日はあの辺りへ行くんだと分かるが
ずいぶん下ってから
またここまで登って来なければならない

正面は薬師岳



黒部源流へ

スイス庭園を後にして分岐まで戻り
ハイマツの中を通り過ぎると
ぱっと景色が開けた

思わず「すご〜い」の声

正面へこんでいる所が
明日通る岩苔乗越

流れている沢が
「岩苔小谷」



ここをクリックすると大きく見えます
水晶岳

水晶岳が目の前、谷の向こう側に
迫ってきた!
なんて大きいんだろう・・・



コケモモの実

ハイマツの中で見つけた
チングルマの紅葉と

祖父岳を回り込むと
穂高連峰が見えてきた

赤く見えるのはチングルマの紅葉



三俣蓮華岳

角度が違って見えてきた



槍と北鎌尾根

まだこの辺りは、たらたら歩き
鷲羽岳(右)とワリモ岳(左)

大きく見えてきた

ここをクリックすると大きく見えます
クロマメノキの紅葉

さすがにこの時間(13:00)、
霜はすっかり融けている



チングルマの紅葉

黒部源流と槍・北鎌尾根

ずっと下に流れている源流まで
ここから急降下が始まる



三俣蓮華岳とナナカマド

ぐんぐん下っていく



正面はワリモ岳

ワリモ岳の左側の鞍部が
岩苔乗越



黒部源流を渡って

黒部源流を渡って振り返ると
「黒部源流雲ノ平入口」の黄色い札


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対岸から

黒部源流を渡った対岸から
今降りてきた斜面を振り仰ぐと
素敵な色模様が見えた



黒部源流の碑は?

確か、黒部源流の碑があったはず
・・・と、沢近くをあちこち探したが
見つからない

少し上がってみると分岐の標識のみ

おかしいなあ??
諦めて帰途に着く



鷲羽岳の紅葉

登り返しながら振り返ると
鷲羽岳の素晴らしい紅葉が見えてきた

ここをクリックすると大きく見えます
黒部源流の碑?

だいぶ登ってから振り返ると
はるか向こうの小さなスペースに
茶色っぽい碑が建っているのが見えた

記憶にある碑とそっくり
たぶん、そうだと思う



ミヤマリンドウ

珍しい〜
まだきれいに咲いている花を見つけた
水場分岐

「登山道の侵食で
草地が著しく荒廃した為、
現在緑化中です。
キャンプ場は絶対に通り抜けしないよう
お願いします。」
・・・の看板が立っていた。

そのため、祖父岳へ行くには
ぐるっと大回りした登山道を歩いたわけ

カラになった水筒を持って
水場まで水を汲みに降りていく



夕食は鍋

17:00の夕食まで間近だったので、ワンカップのお酒を買い、ガスで温めて
熱燗でちびちび飲みながら待っていた

今日の宿泊者は、平均年齢71歳の4人パーティーと、
単独の女性が2人と我々2人の計、8名のみ   (他に2名も)

夕食は「石狩鍋」風の粕鍋(山小屋では珍しい)

宿泊者同志の交流と、冷凍食品を温めるだけの食事ではない
食事の提供を考えてのことだと、オーナーの挨拶があった

鮭とジャガイモがゴロゴロしてなかなかおいしかった
(家でも作ってみよう〜と思った程)

先回は夏に来ている

大混雑の悪い印象しかなかったが、今回、こんなゆとりがあるのは
季節と平日が原因だと思われる

今の季節、花はすべて終わり、実や紅葉を楽しむしかないが
静けさが何よりのご馳走となった

飲料水、1リットル100円・手洗い場に水無し(消毒液混入の水はあり)

トイレは和式のぼっとんトイレのみ

自炊室は、玄関前のロビー  ストーブもある
自炊組が冷遇されているこの頃ではかなり優遇されている




これが水場

リーダーの体調が良くないので
分岐で分かれて
1人で2人分2リットルを汲む

先回来た時は、この水場を通り抜けて
雲の平山荘まで行ったので
そうそうこんな所だった・・・と
記憶にある

雲の平山荘に16:10着







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