〜樹林の中は暖かく、稜線は厳しい寒さ・・・北八ツ岳縦走〜 |
北横岳〜縞枯山〜茶臼山 〜丸山〜中山〜ニュウ |
北横岳山頂にて 麦草ヒュッテ前にて |
●場 所 | 長野県茅野市 | ||||
●標 高 | 北横岳2480m 縞枯山2403m 茶臼山2384m 丸山2329.6m 中山2496m ニュウ2351.9m |
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●山行日 | 2011年1月9日(日)〜1月10日(月:祝日) | |||||
●多治見から 目的地まで |
多治見=中央道=諏訪SAで朝食6:50〜7:05=諏訪IC=ピラタスロープウェイ駅(P)ーロープウェイで山頂駅へ ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機 |
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●参加者 | 丹羽、若尾良、西尾、大川陽 |
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●日 程 | 1/9
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1/9
ロープウェイの中頃から雲の中に入り、周りは真っ白 山頂駅の中で出発の用意 アイゼンは外で着けるが、 「駅前では着けないように」のアナウンスあり 建物から少し離れると、そこは風の吹きすさぶ中 こんな時は素早さが大切 ビュービュー吹く中をとにかく歩き出す カメラを出す余裕はなし 坪庭はホワイトアウト状態で強風のまっただ中 早く樹林の中へ入りたくて急ぐ やっと樹林に入り風が弱くなった所での1枚がコレ |
約50分で北横岳ヒュッテに到着 ベンチは風を避けるものもない所で寒い寒い |
北横岳ヒュッテ前で |
北横岳:北峰 北横岳:南峰山頂手前数分からは烈風地帯 周りを見る余裕も無く、頂上標識を横目で見て早足で通過 通り過ぎた所から始まる樹林の影で後続を待つ 5分ほどで北峰に到着 標高はこちらの方が8mくらい高いが 三角点は先ほど通り過ぎた低い南峰にある とにかく風が強く、吹き飛ばされそうで寒い! すぐ引き返す |
樹林の中はなんて穏やか・・・ |
先ほど急いで通り過ぎた坪庭も、 風が少し収まって周りの景色が見えるようになった ロープウェイ駅へ行く手前から 縞枯山荘を目指して左折 |
急坂を下りてロープウェイ駅からの道と合流 縞枯山荘が見えてきた |
縞枯山荘前の木々は、びっしりと雪に覆われている |
暖かい所で休憩はしたいが アイゼンを脱がなくてはいけないし これから先も長いので外で立ち休憩ですます |
縞枯山山頂 縞枯山荘から縞枯山までは約1時間 中頃から急になり、一歩一歩息を整えながら登る 山頂は風が強いが北横岳ほどではない しかし、寒いので休憩はなし 証拠写真を撮ったらすぐ前進 |
雪がびっしり付いた木々の間を歩く ここなら風も無いので周りを見る余裕もできる 茶臼山までは下って登って約30分 真っ白の世界の中を楽しく歩く |
大石峠 茶臼山の山頂標識は、登山道の通過地点 展望台は近くにあるが展望は望めないのでパス 茶臼山から約1時間で大石峠 あと10分で麦草ヒュッテに着く えっ?何でこんなに快調?というくらい早い |
麦草ヒュッテに到着 国道299号線を渡るとすぐ目の前 |
麦草ヒュッテの食堂 個室を頼んでもらったので こたつあり、電気ストーブあり、石油ストーブありで ぽかぽかでのんびり過ごせた 食事も量が多く、野菜果物もたっぷり付いていた |
1/10 |
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もうすぐ日の出 昨日より天候は悪くなると覚悟していたのに 快晴が期待できそう 昨夜降った雪が、 きれいに昨日の足跡を消してくれてまっさら |
昨日降りてきた茶臼山も茜色 |
さあ、出発 昨日のお客は40人弱 ほとんどは反対方向の茶臼山方面へ じっとしていると寒いので、 カメラを用意しながら、常時体のどこかを動かしている |
新雪は、およそ15〜20cm 丸山方面は、先に出発した単独の男性のトレースのみ |
少し登ると、白い茶臼山が見えた! 右隣は縞枯山 青空に映えてきれ〜い!! |
冬山装備ばっちり 1歩踏み跡を外れると、ずぶり 後ろは白い茶臼山 |
交代で丸山を目指す |
ここらはまだ日の出前 ほの白い樹林の中を歩く |
風は無いが寒い! お日様が恋しいよ〜 |
見上げると・・・見事な樹氷! |
まだまだ登りが続く |
やっと日の当たる丸山に着いた! あたたか〜い 陽だまりで休憩 熱くて甘〜い紅茶がおいしい! |
青空と白い雪 昨日とは大違いの光景 |
もうすぐ高見石小屋 明るい陽の光が差してくる |
高見石からー1 高見石小屋前のテラスにザックを置いて 高見石に登る 左の最奥の山が、蓼科山 その手前に北横岳と周辺の山 |
高見石からー2 3人がやっと乗れる岩の上で 右後ろが北横岳 |
高見石からー3 中央に見える白い丸いのが白駒池 |
高見石からー4 頭だけ雲の上に出している北アルプスと 高見石小屋の屋根をバックにパチリ |
雪人形 中山展望台を目指して「だらだらとした登り」に入ると 雪がいっそう多くなって 背の低い木々はすべて雪人形になっていた ふと眼をやると、顔が作ってあった 「あっ、可愛い」 では、私も・・・と、ストックの柄で描いてみたのがコレ |
雪が多くなり、 隣の木々とくっついて面白い形になってきた |
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この陽だまりの数分先が中山展望台 きっと風が強いだろうからと、少し引き返して休憩 背中はぽかぽか 真っ青な空と白い雪人形たち |
吹きっさらしの稜線に出た 寒い! 早く通過しよう! でも、雪の造形に眼を奪われ早撮りでパチリ |
寒い寒い! 雪の下は、背の低い木が埋まっている 1歩ずぶりと沈めば、緑の葉っぱが重なっていた |
中山展望台に着いた! 寒いけれど、「展望台」だもの 「天狗」を見なくっちゃ・・・と ほんの数十歩足を伸ばす |
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中山展望台からの「両天狗」 たった1〜2分なのに、鼻の頭も指先も凍りそうに冷たい 早撮りで撮ってすぐ退散 |
中山展望台の岩にくっついていた「エビの尻尾」 長い!10cm以上はある |
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中山展望台にいたほんの数分で 凍えてしまった指先や鼻の頭の冷たさは なかなか元に戻らなかった 登山道の通過点にある中山を通り過ぎると また、ぽかぽか地帯に入った このあたりでやっと冷えから回復した (ガスコンロでお湯を沸かしている人たちもいるくらい) 天狗がきれいに見える〜 |
あれっ?あのこんもりした山の天辺に 岩が見えるところが「ニュウ」? ここから見ると、なんだか貧相な山に見えるが 位置的にどうもそうらしい |
中山から10分で「にゅう」への分岐に着いた ここから約50分で山頂へ行けるらしいが 以前来たときは、トレースが無く途中で引き返している しかし、昨日合宿パーティーが「にゅう」へ入って トレースは着いているはず そして、下調べもばっちり 「分岐からどんどん下って鞍部に着いたら そこまでで2/3、あと1/3で山頂」 |
「ニュウ」への途中、天狗がきれいに見えた〜 登山道の右は深い谷、その向こうに稲子岳 途中すれ違ったテントパーティーの若者たちは 稲子岳からの縦走だとか 「絶対我々の踏み跡に入らないで」の声を残して行った |
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あの岩山が「ニュウ」 たらたらの長い緩い下り→きつい下り→ 鞍部(ここで2/3)→緩い登り→緩い下り→ 緩い登り→山頂 |
山頂は目の前 黒い岩ゴツゴツがそれ |
山頂を右に見ながら左へ巻く 樹氷が美しい |
「ニュウ」山頂に着いた 白駒池が小さく見える |
「ニュウ」山頂三角点を前にして |
山頂の大きな黒い岩を手前に天狗を望む 雲がどんどん走る 天狗も隠れたり、又見えたりと大忙し |
山頂は寒いし足場が悪いので 少し下った天狗の展望台で休憩 出発後、初めて腰を下ろしての休憩 「ぽかぽかしているので15分休憩」・・・ と言ったものの10分で寒くなり、出発 |
帰りは同じ道を引き返す 白駒池へ下る分岐は赤テープ1本あるのみ トレースはなし 合宿パーティーは引き返したらしい |
分岐まで戻り、15分で中山峠へ下る |
中山峠から5分で黒百合ヒュッテ 合宿パーティーは、一昨日の夜ここでテント泊したが 今日、この時間一張りもなし 前方の空が黒くなってきた・・・ |
黒百合ヒュッテ玄関前の温度計はプラス2度 あんなに長いツララがあるのに? (30cm以上ありそう) 今までの体感温度はそんなに暖かくない (今回温度計を忘れてしまった・・・) 日向で風があたらない場所だからだろう? 黒雲にせかされ、休憩もそこそこに出発 |
黒百合ヒュッテ周りの木々 昨年、同じ時期に来ている3人の話によると 「今年の方がずっと雪が多い」とか |
さあ、下山 約1時間45分で渋の湯に到着の予定 |
もうこの景色ともお別れ |
だんだん木々の緑が多くなってきた |
快調に下って渋の湯登山口に到着 |
渋御殿湯に着いた 到着15:15 入浴は15:00までらしいが、 何とかならないものかと掛け合ってもらったが・・・ ダメだった タクシーを待つ間に入浴してフィニッシュ・・・ と考えていたが、断られてしまった! ネットでは、隣の「渋の湯ホテル」は 16:00まで入浴「可」とあったが、 玄関は大戸が閉まっていた(古い情報だった・・・) 公衆電話でタクシーを頼むと「45分かかる」 ・・・とのこと 長い〜〜〜と思ったが、 アイゼンを片付け、ヤッケや雨具を脱いで片付けたり、 トイレへ行ったり・・・としているうちに、 はや30分過ぎた あとの15分は、 玄関の外側のガラス戸の中に入って ひたすらタクシーを待つ |
渋の湯から見上げた丸山? 40分で来てくれたタクシーはあ・た・た・か・い〜 運転手さんも親切 ピラタスロープウェイ駅(P)まで走ってもらう 冷え切っていた体が、だんだん溶けてくるよう こわばっていた顔面も元通りになった 約35分でピラタスロープウェイ駅(P)に到着 車に横付けしてもらってザックを積み込む 温泉に入って、体の芯まで暖めたいが 3連休の最終日、 混雑を避けるため一路帰宅することになった そのおかげか、渋滞に会わずに帰宅できた! 充分雪山を堪能できた しばらくは、雪山はいいや・・・と言えるほど (しかし、すぐ又行きたくなることは必至) |
2008年の冬山合宿「北八ツ岳縦走」の様子は こちら
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