〜梅雨時に咲くキタダケソウ〜 |
大樺沢〜北岳〜白根御池 |
大樺沢の雪渓を登る キタダケソウは見頃 北岳山頂にて |
●場 所 | 山梨県南アルプス市芦安 | |
●標高 | 3193m | ||
●山行日 | 2011年7月2日(土)〜3日(日) | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見=多治見IC=伊那IC=仙流荘前バス停(P)=定期バスに乗り換えて北沢峠へ=バスに乗り換えて広河原・吊橋で下車・・・広河原山荘(登山口) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠ロープウェイ・リフト |
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●参加者 | 武笠、水野マ、早川、OM、川浦、丹羽、鈴木田、堀満 計8名 | ||
●コースタイム | 1日目 7/2 | ||
多治見 伊那IC 仙流荘前バス停(P) 北沢峠 広河原山荘 二俣 八本歯のコル 北岳分岐 北岳山荘 |
5:30発 6:50 7:20〜8:00 9:00〜9:45 10:10〜10:25 12:55〜13:20 15:55 16:30〜16:35 17:30着 |
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2日目 7/3 | |||
北岳山荘 稜線分岐 八本歯のコル分岐 北岳山頂 北岳肩の小屋 白根御池小屋 大樺沢分岐 広河原山荘 アルペンプラザバス停 北沢峠 仙流荘前バス停(P) |
4:50発意 5:15 5:50 6:20〜6:50 7:30〜7:40 9:50〜10:25 12:10 12:20〜13:00 13:05〜14:25 14:45〜14:50 15:40着 |
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周辺地図はこちら ルート図はこちら |
1日目
戸台仙流荘前バス停〜北沢峠〜広河原山荘
多治見からノンストップで約2時間で 仙流荘前バス停(P)に到着 8:05発の2番目のバスに乗車 臨時バスが出るのを期待していたが、残念! 予定通りの出発となった |
クリンソウ:サクラソウ科ー1 北沢峠まで、約1時間 運転手さんの名調子を聞きながら到着 広河原へのバスまで約45分の待ち時間 (いつも思うのだが、ここでの乗継時間が長すぎる ちっとも改善されない・・・) 待っている間に周辺の花を観察 |
クリンソウ:サクラソウ科ー2 |
クリンソウ:サクラソウ科ー3 これは白花 |
シロバナノヘビイチゴ:バラ科 車内からも、道路脇にずらっと咲いているのが見えた |
マイヅルソウ:ユリ科 木漏れ日の中、木の根元の陽の当たる側に咲いていた |
ハリブキ:ウコギ科
花のアップ針の長いこと! |
テンナンショウの仲間:サトイモ科 |
キバナノコマノツメ:スミレ科 ここまで北沢峠で出会った花 |
お客は我々8名の貸し切り状態なので、 吊橋の手前でおろしてもらうという特別サービス 有り難い〜 |
広河原山荘でミーティングのあと、出発 |
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広河原山荘〜白根御池分岐〜二俣 |
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大樺沢沿いに歩く |
白根御池小屋への分岐 帰りはここへ降りてくる予定 |
最初のうちは緩い登り |
橋を渡って対岸へ |
ミヤマハナシノブ:ハナシノブ科 咲き始めたばかり |
バイケイソウ or ミヤマバイケイソウ:ユリ科 ミヤマバイケイソウは、バイケイソウの高山型 (後ろの大きい葉は、ヤグルマソウ) 『バイケイソウよりやや小型』と、図鑑にはある 鈴鹿のバイケイソウに比べると、やはりやや小型 しかし、花色がぐんと濃い緑色をしている 花のアップ 『バイケイソウと区別しない見方もある』とも |
再び、大樺沢を渡って左岸へ 30年程前は、左岸をずっと歩いていったが 落石が多くなったので右岸を歩くようになった それも、どんどん高くまで登ってから沢へ急降下したが 近頃は、ルートが変わってそれほど登らない |
ツマトリソウ:サクラソウ科 |
ヒロハコンロンソウ?:アブラナ科 湿っぽい樹林の中にたくさん咲いていた ミヤマタネツケバナかと思ったが 葉の形が違うし・・・?? |
雪渓が見えてきた! かなり下まで残っている |
ミヤマキンバイ:バラ科 |
ミヤマガラシ:アブラナ科 |
もうすぐ二俣 |
サンカヨウ:メギ科 咲き始めたばかり |
二俣で休憩 広河原山荘からここまで2時間半 |
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二俣〜八本歯のコル |
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さあ、出発 二俣のすぐ下の雪渓は、ノーアイゼンで すぐ、左岸のトラバースに入るから・・・ |
ミヤマオダマキ:キンポウゲ科 |
トラバース道を歩く |
ミヤマハンノキ?カバノキ科 垂れ下がっているのが雄花 ぴんと上を向いているのが雌花 |
大樺沢に沿って、緩い登りをどんどん進む |
タカネザクラ(別名 ミネザクラ):バラ科 ソメイヨシノよりかなり小さい |
調べ中 |
そろそろ、アイゼンを着ける場所を探す 雪渓を降りてきたのは、計3名のみ 登るのは、先行者数名と我々パーティーのみ |
アイゼンを着けているうちに、ガスってきた 視界のきく間に、左の沢へ進むことは確認しておいたが まさかこんな急に、真っ白になるとは・・・ とにかく、下山者の踏み跡を探しながら前進 |
ちょっとの間、視界が開けた 左の沢を目指してトラバース |
沢がいくつも分かれている |
「北岳周辺残雪情報」では、『ポールを要所に設置』 ・・・とあったが、ガスの中ではこんな細い 色もついていない棒があっても分からない! 色布を付けるとか、ひらひらの蛍光色リボンを垂らすとか、 べんがらで色を付けるとかしないと ガスの中で見つけることは不可能 |
晴れてくると、時々夏道が見えてきた しかし、アイゼンを脱いだり・履いたりはできないので 行ける所までは雪渓上を進む |
そのうち、ポールが立っている所でも、 ストックをさすと、 ずぼりと雪の下まで抜けてしまう所が出てきて 足元要注意 |
雪が溶けている箇所や 雪が薄くなっている所が多くなってきた それでも、ポールは立っている (軌道修正をしていないようである) |
もうすぐ、出口 雪渓上を歩き始めてから約1時間 白馬の大雪渓は、斜度が緩くなる所があるが この大樺沢には、なし 伊吹山の稜線近くの急斜面が ずっと続くような感じ |
出口に到着 アイゼンを脱ぐと足が軽くなった |
登ってきた雪渓を振り返る 二俣付近はガスの中 |
さあ、今度は梯子が待っている・・・ |
1番目の梯子を登ると稜線になる |
稜線から雪渓の上部を見下ろす |
コイワカガミ:イワウメ科 |
こんな梯子がいくつもいくつも現れる |
右側の「北岳バットレス」方面 |
梯子は、靴のかかとが置けれないので 足に負担がかかる 手すりも、太くて丸いので掴みにくく 無いよりはまし・・・な程度 |
先頭が「八本歯のコル」に着いたらしい 声は聞こえるが、姿はボンヤリ |
「八本歯のコル」の標識 ここでボーコン沢への稜線とぶつかる |
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八本歯のコル〜北岳山荘 |
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ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 やっと花も出てきた 咲き始めたばかりの初々しさ |
もう終わったかと思っていた梯子が、まだあった |
キバナシャクナゲ:ツツジ科 これも咲き始めたばかり |
先ほど登ってきた大樺沢を見下ろす |
梯子の次は「大岩ごろごろ地帯」 |
北岳への分岐に到着 ここからキタダケソウの咲くトラバース道になる 大きな雷の音!! ここから山荘まで1時間以上ある 雨に濡れるのはかまわないが雷は困る!! ・・・と、思っていたら、雷鳴は1回で終わった・・・ |
先頭を歩く人から、「咲いているよ〜」の声 |
イワベンケイ:ベンケイソウ科 黄色と緑の配色でよく目立つ |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 これも咲き始めたばかりの初々しさ |
ミヤマキンバイ:バラ科 鮮やかな黄色もよく目立つ |
ミヤマオダマキ:キンポウゲ科 背丈が、10cm程 とても中まで覗き込めない |
チシマアマナ:ユリ科 風に揺れて撮影しにくいもののトップ 風の止んだ隙を狙ってパチリ |
キタダケソウ:キンポウゲ科-1 やっと会えました! |
キタダケソウ:キンポウゲ科-2 あちこちに群落 |
キタダケソウ:キンポウゲ科-3 ちょうど見頃 |
キタダケソウ:キンポウゲ科-4 ハクサンイチゲとの違いを掴んでしまえば 隣同士で咲いていても、よく分かる (こちらはハクサンイチゲ) |
キタダケソウ:キンポウゲ科-5 葉っぱの違いも大きい |
チョウノスケソウ:バラ科 白い花でもこちらは、違う花 花のアップ |
シナノキンバイ:キンポウゲ科 大きな花のシナノキンバイもよく目立つ |
クモマナズナ?:アブラナ科 岩場に生えるアブラナ科 先ほど降った雨のせいか、ガスのせいか 花が皆うなだれている |
北岳山荘が見えてきた! 間ノ岳方面も見えてきた! |
オヤマノエンドウ:マメ科 白と黄色の花の中に、鮮やかな紫色! |
ミドリハクサンイチゲ:キンポウゲ科 ハクサンイチゲの咲き始めは、黄緑色・・・ と、分かっているが、それにしても白とは程遠い 図鑑を調べると 「ミドリハクサンイチゲ」という種類があった! 花のアップ これは薄めの「ミドリ」 |
ミドリハクサンイチゲ:キンポウゲ科 こちらはもっと緑色が強い 花の中央に、もう種ができ始めている 花のアップ こちらは、濃い目の緑色 |
ハクサンイチゲの群生 |
キバナシャクナゲ:ツツジ科 これも咲き始めたばかりの初々しさ |
クロミノウグイスカグラ:スイカズラ科-1 チョウジコメツツジか、コメツツジか・・・と 思っていたが パーティーのメンバーより指摘があり クロミノウグイスカグラ(黒実の鶯神楽)とした 花のアップ 黒っぽい長丸の実をつけ、甘い味がするそうである |
クロミノウグイスカグラ:スイカズラ科-2 これは、左と比べると、花色が白い 図鑑には、「薄黄色」となっているので、変種であろうか? 花のアップ |
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