初夏の花がいっぱい 八ヶ岳縦走 (美濃戸口〜行者小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸口) |
イワウメ コイワカガミ チョウノスケソウ |
●場 所 | 長野県茅野市 |
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●標高 | 赤岳:2899.2m 横岳:2829m 硫黄岳:2742.1m |
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●山行日 | 2016年6月18日(土)〜19日(日) |
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●多治見から 登山口まで |
JR多治見駅ーJR塩尻駅乗り換えーJR茅野駅⇒美濃戸口 ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 |
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●コースタイム | 1日目 JR多治見駅 JR塩尻駅 JR茅野駅 美濃戸口 やまのこ村南沢分岐 行者小屋 文三郎尾根分岐 竜頭峰分岐 赤岳山頂 赤岳頂上小屋 2日目 赤岳頂上小屋 赤岳展望荘 地蔵尾根分岐 三叉峰 横岳 硫黄岳山荘 硫黄岳 赤岩の頭 赤岳鉱泉 堰堤広場 北沢分岐 美濃戸口 |
1日目 7:23発 8:57〜9:00 9:21〜9:30 10:07〜10:15 11:10〜11:20 11:30 14:25〜14:35 16:05〜16:15 16:45 16:55 16:57着 2日目 5:25発 6:05 6:10 7:00 7:30 8:10〜8:20 8:40 8:55 10:10〜10:20 11:15 11:55〜12:05 12:50着〜13:20発 |
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周辺地図はこちら |
1日目 美濃戸口〜行者小屋 2日目はこちら |
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JR多治見駅から「特急しなの」でJR塩尻駅へ 乗り換え時間は3分 6両目の後ろの出口が階段に近いと聞いて 到着前に移動して乗り換え 特急「あずさ」でJR茅野駅へ 混雑するだろうからと、 トイレは「あずさ」の中で済ました 除菌シートも備わっていて清潔なトイレ 美濃戸口行のバスは、長蛇の列 列車の遅れもあり、ぎりぎりに着いたので 満員バスで立ったまま 約40分 降りる際も、小銭の両替などで手間取るお客もいて なかなか前へ進まない やっと下車でき、身支度を整え、行動食を食べて出発 |
八ヶ岳山荘の前には、新しいお店ができていた 昨年の11月初にオープンしたとか レストランに山小屋風の宿泊施設を備えているそうである |
林道入口には、「この先の駐車場 満車」の札 やまのこ村も、赤岳山荘も、本当に満車だった |
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ササバギンラン:ラン科 林道を歩き始めてすぐ、 真っ白いササバギンランの花に出会った |
シロバナノヘビイチゴ:バラ科 今回初めて出会ったシロバナノヘビイチゴ このさきずう〜っと続き、一番多かった花 |
ヤグルマソウ:ユキノシタ科 右 咲き始めの花の様子 花びらはなく、萼と雄しべが目立つ・・・とか |
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イブキジャコウソウ:シソ科 群生しているが、まだ、咲き始め 花は少々 |
レンゲツツジ:ツツジ科 花の盛りは過ぎ、これらは残り花 |
アキグミ(たぶん):グミ科 枝いっぱいに花がついていた 今頃、花なんだから「ナツグミ」ではなく、「アキグミ」だろう |
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やまのこ村に到着 ここで木陰に座って休憩 11:10〜11:20 |
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サラサドウダン:ツツジ科 いつもの場所に咲いていた 植栽だろう |
マタタビ:マタタビ科 雄花と両性花と雌花がある…そうなので 中を覗いてみた 雄しべばかりなので雄花 |
カラマツソウ:キンポウゲ科 緑の葉に白い花が目立つ (といっても白い部分は花びらではなく、 雄しべの花糸だって) |
ウツギ:スイカズラ科 橋のそばに、白っぽいタニウツギのつぼみがあった 白(薄いクリーム色)花もあるんだ・・・ |
コマガタケスグリ:スグリ科 『亜高山に生育』し、『葉は掌状に5裂』するって いつもの場所に咲いていたが、下から順に咲いていき、今はだいぶ上の方の花になっている 『大きな花盤の周辺に5枚の花弁と5つの雄しべが付く』・・・という、花の仕組み |
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美濃戸山荘 山荘前の分岐から南沢に入る |
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美濃戸山荘(北沢分岐)〜行者小屋 | |
ここが分岐点 11:30 |
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テンナンショウの仲間:サトイモ科 緑色の筋入りのテンナンショウの仲間 付属体(仏炎苞をめくると現れる棒状のもの)は薄緑色で、先端が膨らみ、まっすぐ立っている 多治見周辺のスルガテンナンショウは、白色で前に傾いている |
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尾根にロープ このあたり、「ホテイラン」の自生地 今年はすでに終わっていた (昨年の6/13は、ちょうど見頃だった) |
橋を渡って対岸へ |
谷のずっと下の堰堤を見下ろしながらトラバースする |
いい声が聞こえてきた 一息がこんなに長いのは「ミソサザイ」 切り株のてっぺんでさえずった後、 倒木が積み重なった隙間へ入っていった |
巨岩の下なら、雨宿りができそう |
遠くに堰堤が見えた |
キバナノコマノツメ:スミレ科 黄色いスミレは林の中でよく目立つ |
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空中に白い綿毛が盛んに飛んでいた 息をすると、吸い込んでしまいそうなくらい多い 地面のくぼみや、岩の下・水溜りにたまっていた 掌で受けて、硬い種はあるのかと触ってみたが ??? 硬いといえるほどのものは無し |
ハクサンハタザオ:アブラナ科 伊吹山の「ハクサンハタザオ」は、 シャキッと立っていなかったが ここのは、シャキッとまではいかないが、 なよなよでもない |
コイワカガミ:イワウメ科 いつもの場所に咲いていた 花の盛りは過ぎ、これらは残り花 |
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ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科 小さめの花 葉も小さい |
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コヨウラクツツジ:ツツジ科 小さい赤い実がたくさん生っていた |
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オサバグサ:オサバグサ科 昨年(6/13)は、葉っぱだけだった 今年は咲いているだろうかと期待していたが、やっとこの高度まで来たら咲いていた まだ咲き始め 大きいものは、30cm余もあったが(上段)、たいていは10〜15cmほど |
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コミヤマカタバミ:カタバミ科 ピンク(薄紫色)の筋がかわいい |
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広い河原に出ると、横岳の稜線が見えてくる そしてまた、樹林の中に入る |
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ミツバオウレン:キンポウゲ科 周りにある白い大きいものは、「萼」 黄色い部分が、花びら |
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また河原に出ると、赤岳から横岳へ向かう稜線が見えてくる もうすぐ、行者小屋 |
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赤岳が大きく見えてきた |
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行者小屋到着 14:25 美濃戸口から4時間10分 (昨年は14:20に着いている) 大勢の人でにぎわっている 特に若者が多い 行動食を食べ、飲んで減った分の水を補給し、 新たにぺちゃんこ水筒(エバニュー ウォーターキャリー600cc)2本に水を汲んでから出発 昨年、頂上小屋で水を買ったら、ミネラルウォーター1本が400円だった・・・ことを思い出して この時刻から登り始める登山者は皆無 天気は良し 体力はまあまあ ここで泊まれば明日の行動時間が長くなる 約2時間で小屋へ着けるはずなら、行くっきゃない |
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行者小屋〜赤岳山頂〜頂上小屋 |
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阿弥陀岳との分岐 |
しばらくは滑りやすい急登 その後、ここから梯子が始まる |
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手すりにつかまりながら1歩1歩 |
下を見下ろすと、行者小屋が小さく見えた |
すれ違いできる梯子 |
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左手を見上げると、横岳・硫黄岳 |
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まだ梯子が続く |
稜線まで、まだあんなに登らないといけない・・・ |
うへ〜、また梯子の階段・・・ 稜線はまだまだ遠い・・・ 水なんて汲んでくるんじゃなかった・・・とか、バスの立ち通しが今頃影響が出てきたか・・・とか こんなんじゃ、北アルプス縦走は無理かも…なんて考えながら登る |
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あらま、マムートがいる 梯子の足元と、横に |
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キバナシャクナゲ:ツツジ科 やっと高山性の花が出てきた |
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やっと、「文三郎尾根分岐」に到着 16:05 行者小屋から1時間半かかった・・・ 登り登りの1時間半はえ・ら・い! (昨年は、1時間15分) 道標の向こうは中岳 その奥が阿弥陀岳 |
ずっと下に、行者小屋 バックは、左から峰の松目・硫黄岳・横岳 その奥に蓼科山がうっすら |
稜線の反対側は、2年前に登ったギボシ・権現岳方面 権現岳からこちらへ伸びている稜線を歩いて赤岳へ登ったっけ |
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ミヤマキンバイ:バラ科 稜線に出れば花がある・・と期待していた通り、まずは、真っ黄色で中心がオレンジ色の「ミヤマキンバイ」 |
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イワヒゲ:ツツジ科 見事な咲きっぷり |
ツガザクラ:ツツジ科 咲き始めたばかり |
ミヤマシオガマ:ハマウツボ科 次から次へと花が出てくるので、 えらくてもついカメラに手がいく |
イワウメ:イワウメ科 背丈2〜3cm こんなに背が低くても木 |
チシマアマナ:ユリ科 風がないので、ピントが合わせやすい |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 咲いたばかりの花 |
ミヤマタネツケバナ:アブラナ科 岩の隙間に顔を出すようにして咲いていた |
キレット・権現岳分岐 ここからいよいよ岩場の登りになるので ストックを短くする |
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岩の方が梯子の階段より楽 |
コメバツガザクラ:ツツジ科 背丈5cm これでも木 葉が米粒に似ていることからの命名 |
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イワウメ:イワウメ科 あんまりきれいに並んでいるので、パチリ |
コイワカガミ:イワウメ科 樹林地帯の「コイワカガミ」より、背が低い |
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ミヤマタネツケバナ:アブラナ科 咲いたばかりの初々しさ こんな狭い岩の隙間に! |
この岩場を登ったところに白い標識 たぶんあそこが「竜頭峰分岐」 あそこからは、楽々で山頂へ行けるはず |
イワベンケイ:ベンケイソウ科 咲き始めたばかり こんな時期に出会ったのは初めて! 『雌雄異株で,雄株の花は黄色みが強く、 雌株の花はやや赤みを帯び、秋に鮮やかな紅色の果実を作る』・・・と で、これはどちらだろう?? どちらも雄花かな?? |
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「竜頭峰分岐」 16:45 あと一登りで山頂のはず |
思った通り! 小屋が見えた! 山頂は、この左手の岩場の上 |
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イワヒゲツツジ科 見事な大株! |
赤岳山頂 16:55 |
先程歩いていた「文三郎尾根」を見下ろす 右端に、「行者小屋」も見える |
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明日登る横岳・硫黄岳方面 その奥には天狗岳も見える |
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赤岳頂上小屋到着 16:57 到着は最後から2番目 靴を脱いでいると、1回戦目の夕食のアナウンス 受付の人がいなかったので、宿泊簿に記入して待っていた 「今、到着しました」と声をかけ、 1泊2食8800円と缶ビール代550円を払う 労山カードでバッジ1個貰えるそうだが 今までのバッジも引き出しにたまっているので 今日はパス 寝場所は、階段下のトイレの横 左側の1階 隣との間布団1人分を開けて寝場所を確保 扉のすぐそばなので、音はうるさいが 大混雑ではなかったのでラッキー |
夕食の2回戦目はない・・って つまり、あぶれた人は少数なので 1回戦目の人達が終わったころ、アナウンスをするって 私を含め2人分だけ、夕食が用意されていた やっぱり缶ビールは全部は飲めなかった 豚肉の脂身とシチュー半分残してしまった・・・ ま、食欲はある方だから一安心 |
夕食が終わってもまだ明るいので、外へ行ってみた 18:18 風もなく暖かい 丸い月が見えた よく見ると左下が少しへこんでいるような・・・ 帰ってから新聞を見ると、十四夜の月だと分かった 真上を白い飛行機が音もなく飛んでいくのも見えた |
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横岳方面はぼんやりし始めた |
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山頂で日の入りを待つ人達 18:35 20:00の消灯前に布団にもぐりこんだ |