初夏の花がいっぱい 八ヶ岳縦走 (美濃戸口〜行者小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸口) |
2日目 6/19 頂上小屋〜横岳
1日目はこちら
4:00前、星を見ようと外へ出ると 辺りはガスで真っ白 とても日の出なんて期待できないと思って また部屋に戻った 5:00からの朝食前に、 1階の食堂脇にザックを置いて、出発準備完了 5:25出発 |
小屋前の温度計は5℃ 風がやや強い 防風とガスでの濡れを避けるために、雨具の上を着込む |
ミヤマタネツケバナ:アブラナ科 岩の隙間に、健気に根をはっている |
イワウメ:イワウメ科 『雄しべ5個は花冠筒部に合着』している・・・と |
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キバナシャクナゲ?:ツツジ科 キバナシャクナゲのように背が低いが、花色は黄色ではない?? ピンク色のキバナシャクナゲってあるのだろうか |
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赤岳展望荘への下りの途中 目まぐるしく、ガスが切れたり晴れたりを繰り返す、その一瞬の晴れ間をパチリ |
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赤岳展望荘や行者小屋から、 どんどん登ってくる人たち |
新しく、蛇篭の階段が作られていた 木?の繊維も入っていてクッション性がよく とても歩きやすくなった |
イワヒゲ:ツツジ科 ちょうど見頃 |
オヤマノエンドウ:マメ科 紫色の花は少ない |
ガスが右側から押し寄せ、赤岳展望荘の所で左下へ流れ落ちていた |
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わっ、もうこんなに下ってきた〜 |
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ガスが薄くなり、硫黄岳から天狗岳・蓼科山まで見えるようになった |
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蓼科山を引っ張りよせた |
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白はハクサンイチゲ 紫はオヤマノエンドウ バックは阿弥陀岳 |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 咲いたばかりの初々しさ! |
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白と紫の饗宴 |
ミヤマタネツケバナ:アブラナ科 こんもりと花束のよう |
チョウノスケソウ:バラ科 咲き始めたばかりで、ちょうど見頃 |
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ダケカンバかな?:カバノキ科 左 咲いたばかりの雄花(だらりと垂れ下がっている)と、雌花(小さくつんと立っている) 葉っぱは、まだ展開前 右 花が少し古びてくると、葉っぱが開いてくる |
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イワヒゲ:ツツジ科 あんまり見事なので、ついついカメラを向けてしまう |
赤岳展望荘 6:05 |
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振り返ると、赤岳頂上小屋が高〜いところに見える そしてその下に、赤岳展望荘 |
地蔵尾根分岐 6:10 お地蔵さまの背中 |
イワウメ:イワウメ科 あんまり見事なのでついつい・・・ |
ミヤマシオガマ:ハマウツボ科 咲き始めたばかり |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 左 岩の隙間は、風が来ないし、岩が温まって暖かいのかも 右 正面から見ると、黄色の雄しべに囲まれた白っぽい雌しべがきれいに並んでいる 花びらのように見える白い部分は、萼だって! ハクサンイチゲに花びらはない・・・って |
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いよいよ、横岳の登り 若者はすぐ追いついてぴったり後ろに着く 何度も、お先にどうぞ〜と先を譲る |
ミヤマダイコンソウ:バラ科 咲き始めたばかり 花数もまだ少ない |
チョウノスケソウ:バラ科 花を観ながら、撮りながら登りたいので いつでも、何人でも、追い越してもらう |
イワヒゲ:ツツジ科 岩の隙間を上手に使って咲いているね |
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オヤマノエンドウ:マメ科 もこもこしたかたまりを作っていた |
チシマアマナ:ユリ科 葉っぱは線のように細長い たいていは皆、下を向いて咲く |
ツクモグサ:キンポウゲ科 赤岳展望荘の現地情報では、6月3日で、「もう終盤となっている」と知り、 今頃はもう咲いてないわな・・・と期待してなかった 左 でも、花の後がどうなっているかも気になったので、 いつもの場所を探すと・・・種の状態の株を数株を見つけた 右 これは花が終わった状態?それともつぼみ? ・・・・・・・・ ↓ 2007/6/16 同じ場所で撮影したツクモグサの開花の様子 比較のため借りてきた 6/16に、ちょうど見頃だったのに、年々開花が早くなっていくよう・・・ |
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オヤマノエンドウ:マメ科と レンゲイワヤナギ?:ヤナギ科 紫色 オヤマノエンドウ その隣に、赤い雄しべのあるヤナギの花が咲いていた |
チョウノスケソウ:バラ科 あんまりきれいなので、ついつい何度も・・・ |
イワヒゲ:ツツジ科 名前の通り、岩に髭が生えているような・・・ |
ミヤマシオガマ:ハマウツボ科 ちょうど見頃! |
展望地から 右から阿弥陀岳・小さく中岳・大きく赤岳・そして、赤岳から歩いてきた尾根道 中岳の後ろに、編笠・ギボシ方面 |
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編笠・ギボシ方面の、そのまた後ろは、南アルプス |
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下りと登りが同時に通過できる鉄梯子 |
キバナシャクナゲ:ツツジ科 これは確かに黄色花 |
ウルップソウ:オオバコ科 風のよく当たる礫地が好きらしい ロープの中に保護されていた |
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三叉峰(さんしゃほう) 7:00 ここから横岳山頂は近い |
オヤマノエンドウ:マメ科 山頂はきっと人でいっぱいだろうと思い、 風の来ない展望の良い場所で休憩 |
ミヤマキンバイ:バラ科 花の中央のオレンジ色の蛍光色が鮮やか〜 |
キバナシャクナゲ:ツツジ科 1/25000地形図には、このあたり 「八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地」と書かれている |
右奥の赤岳から、尾根伝いにここまで歩いてきた |
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右から阿弥陀岳・中岳・赤岳 |
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横岳山頂標識 さっき休んだばかりなので通過 |
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横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸口 | |
手前の鉄梯子は、「冬季用」の札がかけてあった いつもは、もう一つの短い鉄梯子を利用するのだが、 たまにはいいか・・・と思って降りてみたら 梯子の下の方にそんな札があった |
「カニの横這い」 しっかりした鎖があるので難なく通過 ここを過ぎればあとはたらたらの登山道 |
硫黄岳山荘手前は、コマクサの保護地帯 電柵とネットで厳重に囲まれている |
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コマクサ:ケシ科 左 まだ6月 咲いているはずがない・・・と思いながらも左右に目を配りながら歩いていると・・・ ピンク色が見える!! 右 な〜んだ、つぼみか・・・と思っていたら、遠くに咲いている花も見えた ズームで引っ張り寄せたら、こんな感じ ピンクのつぼみは、あちこちにあった |
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あの硫黄岳を登っていく |
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コマクサ:ケシ科 硫黄岳山荘が近くなると、登山道の近くに咲いているコマクサを発見!! 遠くにも、ちらほら見える 標高が下がったから? 風当たりが弱いから? どちらにしても期待していなかったので、ラッキー |
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硫黄岳山荘 8:10〜8:20休憩 |
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硫黄岳への登りは、1本道ではない できるだけ花が多そうで、後ろから人が登ってこないような場所を選んで歩くようにしている |
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硫黄岳山頂から、赤岩の頭(白っぽいところ)へ降りていく |
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右から阿弥陀岳・中岳・赤岳がくっきり |
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ミネズオウ:ツツジ科 背丈5〜6cm これでも木 咲き始めの雄しべの葯は、赤くてかわいい |
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硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸口 | |
硫黄岳山頂 8:40 天狗方面が曇ってきた |
去年は、爆裂火口の向こう側を歩いた (途中で行き止まりだったっけ) |
風もなく、こんな硫黄岳も珍しい 右から阿弥陀岳・中岳・赤岳・横岳 さあ、下山 |
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ガスが上がり始めた あの白いところが遠くからでも見えた「赤岩の頭」 |
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ツガザクラ:ツツジ科 赤色の萼と白い花びらのコントラストがいいねえ・・・ |
ミツバオウレン:キンポウゲ科 花の盛りは過ぎている |
オーレン小屋・夏沢鉱泉分岐 8:55 バックは、赤岳と横岳 |
赤岳鉱泉分岐 バックは。阿弥陀岳・中岳・赤岳 ここから樹林帯に入る |
コイワカガミ:イワウメ科 稜線のコイワカガミは花の盛りを過ぎていたが、樹林の中はまだまだ見頃 |
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キバナノコマノツメ:スミレ科 おやまた 樹林の花が出てきた |
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ミツバオウレン:キンポウゲ科 雄しべがツンツン出て、黄色の雌しべもかわいい |
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ヒメイチゲ:キンポウゲ科 いつも咲いている場所を探したが、花は終わって実になっていた |
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コミヤマカタバミ:カタバミ科 これも樹林の花 曇ってきたからか、朝早いからか、つぼみ8:咲いている花2の割合 |
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オサバグサ:ケシ科 これも樹林の花 また会えると思っていたよ〜 皆下を向いているので、花の中が覗きにくい・・・ |
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コイワカガミ:イワウメ科 正面を向いている花があったので、パチリ ぐるっと囲んでいる白いものが雄しべ これは6個ある(図鑑には5個とある) 真ん中は雌しべ |
赤岳鉱泉 10:10〜10:20休憩 ここで水を補給 |
赤岳鉱泉〜美濃戸山荘(北沢分岐) | |
赤岳鉱泉から大同心・横岳を望む 手前の白いものは、アイスキャンディ(人工的に作られた氷の壁:アイスクライミングができる)の名残り |
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ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科 きれいな蛍光色 ここのは背が低い |
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左 1つ目の橋を渡る 右 橋の上から大同心が見えた |
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ヤナギ科 飛んでいたのはこのヤナギの花?? |
2つ目の橋 |
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シロバナノヘビイチゴ:バラ科 見事な群生〜 |
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左 3つ目の橋だったっけ? 右 橋の上から上流を眺める 川底の石が赤い 橋を渡ると樹林の中へ シロバナノヘビイチゴはどこにでもある |
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いくつめだったか・・・ 次から次へと橋を渡る 左 本流へ流れ込む支沢 赤い川底 右 本流(北沢) |
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川沿いの道は好き 南沢より楽 |
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ハリブキ:ウコギ科 葉っぱにも茎にも長い棘! つぼみがあった |
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川幅はだんだん広くなっていく |
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こちらの北沢の橋は古いので、増水して流されないのかな? いやいや、流されていた橋が1つあった |
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まだまだ続く橋 |
マイヅルソウ:キジカクシ科 |
ゴゼンタチバナ:ミズキ科 今回出会ったのは、これ1つきり 白い花びらのように見えるものは、『苞』 中央にあるのが花(まだ、つぼみ) |
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何度も何度も渡り返して、緩く下っていく |
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おやまた、ヤナギの綿毛 地面のへこんだところ、岩陰などに集まっている |
緩い階段 横に渡してある板が斜めで歩き難い |
タチツボスミレの仲間:スミレ科 ここだけに咲いていた 「矩」 が強く反り返っていて白い |
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そろそろ山道の終盤 |
ズダヤクシュ:ユキノシタ科 行きの南沢では、種になっていたが、 こちらではまだ花が咲いていた |
堰堤が見えればもうすぐ林道に出る 、 |
林道に出た〜 11:15 |
ミヤマミミナグサ:ナデシコ科 ここだけに咲いていた 花びらの先端が細かく裂けているのが特徴 |
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ツマトリソウ:サクラソウ科 この林道脇だけに咲いていた |
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マイヅルソウ:キジカクシ科 林道脇に、ぽつんと咲いていた |
迂回路」の表示 林道を歩かないで ショートカットで行ける道があるのだろうか いったんは足を踏み入れたが、 向かう先が反対だったら??と思ってやめた |
テンナンショウの仲間:サトイモ科 行きに出会った、緑色の筋入りのテンナンショウの仲間と似ている 付属体(仏炎苞をめくると現れる棒状のもの)も薄緑色で、先端が膨らみ、まっすぐ立っているところも同じ |
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ハリブキ:ウコギ科 さっきはつぼみ ここでは花が咲いていた |
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南沢分岐 これでぐるりと周回したことになる 11:55 ここから美濃戸口までは同じ道 しとしとと雨が降ってきた 空は明るいので大降りにはならないだろうと思って、雨具なしで歩く 涼しくてかえって気持ちがいいくらい |
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美濃戸山荘(北沢分岐)〜美濃戸口 | |
レンゲツツジ:ツツジ科 残り花だが、なかなかきれいだった |
タニウツギの仲間:スイカズラ科 こんな色は、この川のそばの、ここだけ |
ベニバナイチヤクソウ:ツツジ科 行きに写真を撮っていた人の話では、「2週間前はきれいだったのに・・・」だって 下の方は、実になっていた 象の鼻のような面白い形 |
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ササバギンラン:ラン科 1日違いでつぼみが膨らんだような・・・? |
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できるだけ車道を避け、細い樹林の中にあるショートカット登山道を選んで歩いて、 美濃戸口に到着 12:50 中にも外にも、大勢の登山者がバスを待っていた チップトイレで汗を拭き、着替えをしているうちにバスが来たらしく 出てきたら、中はがらんどう 慌てて、自販機で缶ビールを買い、バスに乗り込んだがすでに満席で立っている人も数名 バスの発車は13:20 仕方ない 立ったまま、ビールとおつまみで1人でおつかれさま会を開いた その間にも登山者はどんどん下山してきて、バスに乗り込むので、超満員 缶ビールを飲み終わったころバスが発車 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 茅野駅で切符を買い(塩尻まで特急あずさ、塩尻から普通列車で多治見へ)乗車 塩尻駅で下山報告をし、駅弁と赤ワインで昼食 のんびりゆったり座って、多治見駅に予定通り17:42に着いた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回一番多かった花 樹林帯ならシロバナノヘビイチゴ 稜線ならイワウメとイワヒゲ 二番目は、樹林帯ならオサバグサ 稜線ならハクサンイチゲとオヤマノエンドウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これなら北アルプス縦走もできるかも・・・と、期待が膨らんだ |
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初夏の南八ヶ岳花見山行 * 2007/6/16の硫黄岳〜横岳の様子はこちら * 2008/6/23〜6/24の赤岳〜硫黄岳〜横岳の様子はこちら * 2009/6/20〜6/21の赤岳〜硫黄岳〜横岳の様子はこちら * 2015/6/13〜6/14の赤岳〜硫黄岳〜横岳の様子はこちら |