御厩野(みまやの)コースで 白草山〜箱岩山へ |
白草山山頂 イチヨウラン ミツバオウレン |
●場 所 | 岐阜県下呂市 |
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●標高 | 白草山1641m 箱岩山1669m |
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●山行日 | 2017年5月18日(木) |
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●コース | 御厩野登山口・・・鞍掛峠分岐・・・山頂・・・箱岩山・・・山頂・・・鞍掛峠分岐・・・御厩野登山口 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見IC=中央道=中津川IC=加子母B&G海洋センター手前で右折=林道「下呂萩原線」と「御岳御厩野林道」分岐に駐車・・・御厩野登山口 (帰りは美濃太田経由で) ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、今川、西尾 |
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●コースタイム | 多治見 中津川IC 分岐駐車スペース 御厩野登山口 三角点 あと1.4km地点 鞍掛峠分岐 白草山山頂 箱岩山山頂 白草山山頂 鞍掛峠分岐 御厩野登山口 駐車スペース |
7:00発 7:58 9:05〜9:15 9:55〜10:00 10:40 11:20 11:48〜11:55 12:10〜12:30 13:00〜13:05 13:25〜13:30 13:40 15:18〜15:25 15:50 |
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周辺地図はこちら |
多治見から中央道を走って、約2時間で駐車スペースに到着 舞台峠手前で、ナビを入力 それに導かれるまま山道に入ったが、後から考えると、もっと素直な道があった 林道は舗装されてはいるが、快適とはいかない 2〜3ヶ所、斜面からの落石が転がっていた この分岐から鞍掛峠へと林道は通じているが、かなりの悪路 このスペースに車を駐車しておいた方が安全 スペースに車は1台も無し ・・・ということはこの山のこちら側は私達だけ(乗政温泉方面からの方が一般的) 身支度をして、熊鈴をつけて出発 9:15 |
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御厩野登山口まで悪路の林道を歩く しばらく川に沿って歩いた後、「竹原川」を「一の谷橋」で渡る 9:30 せせらぎの音と青葉とひんやりした風が心地よい |
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テンナンショウの仲間:サトイモ科 緑地に白色の筋模様の仏炎苞・・・多治見近辺のものとは、ちょっと雰囲気が違う いつものように中を覗くと、薄緑色の棒状の付属体があった ↑ ↑ 2017/4/24 池田富士周辺で撮影 比較のため借りてきた こちらは、白地が多く、先端の曲がった白い棒 |
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気持ちのい〜い林道歩き テンナンショウの仲間の、 小さいのや大きいのがあちこちに並んでいた |
御厩野の登山口 9:55〜10:00 白草山まで3.1kmの文字 |
チゴユリ:イヌサフラン科 暗い樹林の中はひんやりした風が吹いてきて登るには快適だが 花がない やっと咲いていた花がこのチゴユリ |
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フモトスミレ(かな?):スミレ科 これも数少ない花のうち、やっと見つけたスミレ 右 葉っぱに「斑」が入っているので「フイリフモトスミレ」 |
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左側が急斜面になった細い登山道 枯れ枝が落ち、ゴロゴロした石があり、おまけに急登 1歩1歩気を付けて足を出す やや平らになった笹を刈り込んだ道から、右手に麓が見えた 加子母に何度も来たという同行者が、白いドームの建物を見て↓ 「さっきあの角を曲がってきた『B&G海洋センター』」だと教えてくれた な〜るほど! では、左の方が「加子母村」で、やや下がった右側が下呂市だね・・・ということが分かった |
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↑ これが、その下がった所にある下呂市の外れに当たる町並み |
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あれ?三角点がある 1/25000地形図には、登山道は三角点を通らず、尾根に忠実に破線が書いてあるのに・・・ |
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ミヤマシキミ(雄花):ミカン科 数少ない花の一つ |
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登山道には、所々にこんな標識が立てててある 白草山まで3.1kmとあったので まだ半分にもならない 10:45 |
ここでやっと半分が過ぎた 11:20 駐車スペースから2時間05分 |
イチヨウラン(一葉蘭):ラン科 登山道の足下に白っぽい小さな花 イチヨウラン!! 踏まなくてよかった! 名前の通り、葉っぱは1枚のはずだが、 2枚あるように見えたので、茎の下を探ってみると、もう1枚は別の株 ・・・・・・・・ 『高さ10〜20cmの多年草 根出葉は1個つき、卵円形で厚く、まれに葉面に暗紫紅色の小さい斑点をつける 5〜7月、茎頂に1個の花をつける 花は横向きに開き、大きい 萼片と側花弁は広線状倒披針形で、淡緑色、基部近くに紫色の斑がある 唇弁は白色で直立し、卵形、基部は短いくさび形となり、ほぼ中央で3裂する』・・・だって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ つまり、斜上している2枚が『側花弁(花びら』 斜め下向きになっている2枚と、ぴんと立っている1枚が『萼(がく)』 斑点のある白っぽい部分が唇弁(しんべん=昆虫が着地しやすいように進化したもの)で3裂している 耳のような部分は小さく、中央のは舌のように大きい 庇のように出ている部分が、『蕊柱(ずいちゅう)』=雄しべと雌しべが融合(合着)したものらしい 今まで、中央アルプスや南アルプスで出会ったことがる |
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天狗岩 古びた鉄板に、かすれた文字で「天狗岩」と書いてあった 同行者の1人は岩上まで登りたがったが、 後の2人が乗り気でないので、あきらめた・・・ |
あと1kmの標識 11:30 県境稜線に出れば15分で山頂に着くという |
あと0.9mの標識 11:35 県境が近くなると緩やかになるはず・・・とよんでいたが、予想通りとなった |
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ギンリョウソウ:シャジクソウ科 左 何かの卵のように見える白い物・・・ギンリョウソウのつぼみ → 花の初まり 右 2016/6/16 屏風山で撮影 比較のため借りてきた 花が終わった後のぷっと膨らんだ様子 → 花の終わり |
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ショウジョウバカマ:ユリ科 多治見では種ができているのに、 ここではまだ花が咲いていた これはまだ咲いたばかり |
ツルアリドオシ:アカネ科 去年の実がまだ残っていた 目のようなおへそもも二つ 動物や鳥にも食べられていない 美味しくないのだろう |
鞍掛峠からの道と合流 11:48〜11:55 古びたプレハブの作業小屋とトイレがある |
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白草山山頂に到着〜 12:10 昼食休憩 御嶽山の展望を楽しみに、初めて登ってきた同行者は、少々がっくり 積雪期に登ったことのある同行者は、冬とは異なる風景に感慨深げ 山頂で出会った登山者は皆、乗政温泉方面からだった |
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さあ、箱岩山を目指そう いったん下ってまた登って箱岩山へ また同じ道を白草山山頂まで戻ってから、下山 |
ショウジョウバカマ:ユリ科 今日一番たくさん咲いていた花 |
下り始めると、笹の中に登山道が2本 乗政温泉方面への下山路と、箱岩山へ向かう登り道 |
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ずう〜っと遠くに、白いぼんやりした山並み 白山方面?? |
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御岳山 山頂にかかった雲が取れないか期待していたが、これで↑精いっぱい・・・ 2009/2/8 白草山から展望した御岳山(比較のため借りてきた) 冬季、天気が良ければこんなにくっきり見える |
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ミツバオウレン:キンポウゲ科 下りの途中、思いがけず、ミツバオウレンに出会った 群生はしているが、ぱらぱら咲きなので、画面に収まりにくい 白い花びらのように見えるのは萼 黄色いスプーンのようなものが花びら 白い綿棒の頭のようなものが雄しべ 中央にあって薄緑色のくるっと巻いたものが雌しべ 雄しべは最初中央に集まっているが(上段) 段々と伸びてくる |
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フモトスミレかな?:スミレ科 |
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ミズバショウ:サトイモ科 乗政温泉方面と箱岩山の分岐に、黒い泥田 ミズバショウが咲いていた やや盛りは過ぎていた 白い大きな部分は、「苞(ほう)=仏炎苞(ぶつえんほう)」 『仏炎苞の中央にある円柱状の部分が、小さな花(黄色っぽい粒々)が多数集まった花序(かじょ)』・・・だって |
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箱岩山への登りの途中、後ろを振り返ると、白草山が見えた(中央のやや右) |
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箱岩山 三角点はあるが、山名をかいた「札」がない 13:00 ここへ登れば、御岳がもっと大きく見えるかも・・・と期待していたが、まったく見えず・・・残念! |
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見えたのは、麓の町↑(下呂市側)と、白山らしい白い山並みだけ |
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さあ、また白草山へ 笹がき・れ・い〜 |
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白草山山頂付近から箱岩山を振り返る 右の稜線の木と木の間の隙間に山頂がある 山頂で少し休憩してから下山開始 13:30 |
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鞍掛峠分岐の作業小屋を右折 |
笹が刈られて広くなった登山道を歩く |
水場は、すぐ下 |
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イチヨウラン(一葉蘭):ラン科 下山の途中、ペアの登山者とすれ違った もしかして、登山道の真ん中にあったイチヨウランが踏まれていないか心配だったが、無事だった! |
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ずっと笹が刈ってあって歩きやすかった 大変なご苦労だったこと・・・ 有り難かった! |
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ツクバネソウ:ユリ科 つぼみが膨らんでいた |
タチチボスミレ:スミレ科 花が大きい |
タチキランソウか?ニシキゴロモか?:シソ科 キランソウの仲間だが、上唇が長いので、キランソウではない(キランソウの上唇は短い) |
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足元に注意 倒れるなら山側へ・・・と |
フモトスミレかな?:スミレ科 |
登山口に到着〜 15:18 少し休んでから駐車スペースへ 休んでいると・・・、さっきすれ違った二人がもう降りてきた なんて速い! |
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オトコゾウゾメ:スイカズラ科 雌しべの先端がほんのりピンク色で、とても可愛い 少々花が垂れ気味なのも可愛いので、私のお気に入り |
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駐車スペースに到着 15:50 先程のペアもここに駐車 入れ違いのように乗政温泉方面へ走り去った 私達は、舞台峠へ そして、下呂の町から41号線を通って美濃加茂経由で帰宅した |