季節バス利用で山頂駐車場から 伊吹山へ




イブキシモツケ


ヒヨクソウ

●場 所 滋賀県米原市
●標高 1377m
●山行日 2017年7月9日(土)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅ーJR関ケ原駅⇒バスで山頂駐車場へ
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR名古屋駅
JR関ケ原駅
山頂駐車場
西登山道で山頂へ
東登山道で駐車場へ
中登山道で山頂へ
7合目
5合目
3合目
2合目(松尾寺)
1合目
伊吹山登山口
7:38発
8:14〜8:31
9:19〜9:25
10:10頃着発
11:00
11:37
12:02〜12:20
13:02〜13:07
13:33〜13:40
14:05
15:08
15:22〜15:30
15:45〜16:05
 周辺地図はこちら     


   駐車場周辺
グミの仲間:グミ科

白色は咲いたばかり  日が経つとだんだん黄色になっていく

山頂付近から3合目辺りまで、あちこちで見かけた



ヒヨクソウ(比翼草):オオバコ科-1

『葉脇から対になった細い花序を上に長く伸ばす』のが特徴

『この様子を、 雄雌が翔と目を一つだけ持っていて
一体にならないと飛べないという、
古代中国の伝説上の鳥「比翼」にたとえたもの』だって



セリ科

バスの中からもよく咲いているのが見えた




 
イブキシモツケ:バラ科

咲いたばかりの濃い色  7月の初めから咲き始めるんだね!
よく似た名前の
シモツケソウは、花の集まりがこんもりした球形ではない



 
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ノウルシ:トウダイグサ科-1

私のお気に入りの花
とにかく花の構造が複雑で単純でないところが
気に入っている
そして、ユーモラスな実の形!



グンナイフウロ:フウロソウ科

1ヶ月前の6/10に来た時は、真っ盛りだったが
今日は、花はこれっきり  ほとんが実になっていた




   西登山道〜山頂 
 滑りやすく足元が悪い東登山道から登り始めようとしたら、「入山禁止」の札を持った人がいた
話を聞いてみると、「東登山道」と「中登山道」は鹿ネットの設置作業中とかで
午前中は立入禁止・・・だって
では、西登山道を登って山頂へ行く頃には作業も終わって通れるかもしれないと思い
まずは西登山道を登ることにした



 
雨が降るかも…と覚悟していたが、幸い曇りより悪くはならなかった
遠望は無し



   
ホタルブクロ:キキョウ科-1

バスの中から見えた花では、一番多かった
伊吹山は白花ばかりだった



トリアシショウマの仲間:ユキノシタ科チダケサシ属

この仲間は、よく似ているので区別が難しい


クサタチバナ:ガガイモ科

1ヶ月前の6/10に来た時は、この花が全盛だった  右  実はこんな形
今日は、残り花が少々  咲き残っていても、虫がかじったり、汚れていたりしているものばかり



ヤマアジサイ:アジサイ科

花と葉・・・いろいろな色合いがある

葉が紫



ヤマアジサイ:アジサイ科

葉が緑



   
キンバイソウ:キンポウゲ科

咲き始め  西登山道だけに咲いていた



 鹿ネット  ここはドアの開け閉めではなく、ネットの隙間から入る




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カノコソウ:オミナエシ科

この花も多かった




アザミの仲間:キク科-1

この花も多かった
右  花粉が出たばかりで、白い模様のようになっていた

伊吹山固有種のミヤマコアザミかな?  葉っぱの棘はとても立派!



オトギリソウの仲間かな?:オトギリソウ科

草むらの中にぽつんと黄色の小さな花  直径1cm程 背丈10cm程  ここだけこれっきりの花



   
ヒヨクソウ(比翼草):オオバコ科-2

小さな花だが、一度見つけると、ここにもそこにも・・・といたるところに咲いていた
雄しべ2個、雌しべ1個のすっきりした構造



   
   
   
   
   
ヤマアジサイ:アジサイ科

左  装飾花も含めた花の全体    右  花(花びら5枚・雄しべ10個・雌しべ1個がある両性花)
装飾花と両性花の色は、連動しているよう

微妙に色合いが違っているのが面白くて集めてみた



 
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 イブキシモツケ:バラ科

西登山道だけに咲いていた



 イボタノキ:モクセイ科






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4
 ノウルシ:トウダイグサ科-2

この花も多かった  『準絶滅危惧(NT)』だって

この複雑な花の構造が面白い!!

まず、茎の天辺に
5枚の葉を輪生する  1・2・3
⇒ 5枚の葉のそれぞれの葉腋から
5本の枝をのばす  1・2・3
⇒ 次に、その枝先に杯(さかずき)状に
3枚の総包葉をつける  1・2・3・4・5・6
⇒ 次に、その3枚の総苞葉の脇から
3本の枝を出し、2枚の苞葉をつける  4・5・6
⇒ 
2枚の苞葉の間に、イボ状の突起のある子房のついた1つの雌花と、 雄しべ1本からなる多数の雄花をつける
ぷくっと膨れていぼいぼがついている部分が雌花  4・5・7・8
頭が黄色い棒状の部分が、雄花  花びらはなく雄しべだけ   4・7・8

このような杯(さかずき)のような形の花の付き方を(
杯状花序:はいじょうかじょ)という・・・だって

 
5

6
 
7
 
8
 ノウルシ:トウダイグサ科-3

幅約2ミリ、薄黄色〜オレンジ色でよく目立つ楕円形の部分は『
腺体(蜜を出す器官)』で可愛い〜
1・2・3・4・5・6・8

* 輪生するのは、必ずしも5枚とは限っていないようだったし、総苞葉も3枚とは限っていなかった



   
   
 ヒメフウロ(別名シオヤキソウ):フウロソウ科

咲いたばかりの雄しべは紅い!
  『石灰岩地に生える小型のフウロソウ』だって



 
ジグザグに登っていく、その途中から見えた駐車場  その後ろにはドライブウェイ



   
イブキトラノオ:タデ科

「イブキ」と名前が付く花




 鹿ネットと「イブキトイラノオ」
   
キバナノレンリソウ:マメ科

今日は、山頂付近に多かった



   
アザミの仲間:キク科-2

伊吹山固有種のミヤマコアザミかな?



   
ハナヒリノキ:ツツジ科

妙な名前だが、『有毒植物で、かつて葉を粉にして殺虫剤として使われた
この粉がくしゃみを誘うことからハナヒリノキの名がある』・・・だって



  
遠くに山頂売店が見えてきた
混雑するときは、静かな手前のピークを山頂代わりにしていた

最近、立ち寄る人が増えたなあ…と思っていたら、その訳が分かった ↓
「びわこ展望台 1分」と書いてあった  そりゃあ、ちょっと覗いて来ようかって誰もが思うのは当然




  
 鹿ネットの扉を開けて入り、また閉める
親切に、「引く」或いは「押す」の文字が書いてある  ここは「引く」だった



 
 山頂の売店群
もう鹿ネット工事は終わっているかなと思って、東登山道方面へ進む



   
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 日本武尊像にも立ち寄る
アザミの仲間:キク科-3

伊吹山固有種のミヤマコアザミかな?
ロープの中に群生していた



  
 三角点に立ち寄る  11:00



  山頂から東登山道へ 
 
 東登山道へ
鹿ネット扉を開けてから入り、また閉める



   
 ヒヨクソウ:オオバコ科-3

ここにも咲いていたが、
もっといろいろな花を期待していたのに、少なかった

花の種類は西登山道が一番多かった



ニッコウキスゲ(ゼンテイカ):ススキノキ科

鹿ネットの中で数輪咲いていただけ



 
   
 調べ中

小さな花(直径1〜2ミリ)




テンナンショウの仲間:サトイモ科

粒々の実になっていた


 
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 遠くの斜面で、
「ホ〜イ・ホ〜イ」というような声が聞こえていた
何だろうと思っていたが、やっとわかった

どうやら鹿を追い込んでいる掛け声らしい

「歩いていると、「そこでストップしていてくださ〜い」の声
霧の中にオレンジ色のベストを着た人が見えた

しばらく待っていると、ガサガサッと音がして
鹿が右手の方へ走って行くのが見えた!

「もう行ってもいいですよ〜」の声で歩き始めたが
鹿は追い込まれず逃げて行ったようだ



 オレンジ色のベストを着た人が、
鹿ネット張りの作業を1人でしていた

鹿を追い出してからでないと
ネットを張っても無駄になるものね・・・
  
駐車場へ降りてきた  すぐ、中登山道を登り始める



  中登山道から山頂へ 
 
   
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ウリカエデ:ムクロジ科

びっしり翼果が付いていた



  
 眼下に駐車場  大型バスが並んでいた
「1時間で帰らなきゃ」といって、急ぎ足で東登山道を降りて行った女性がいたが、このバスツアーだったらしい



 
 チダケサシの仲間:ユキノシタ科

まだつぼみのよう  この仲間はよく似ていて名前が決め難い



   
 
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ヒヨクソウ:オオバコ科-4

ここにも咲いていた  ピンクがかった花もあった  上段
多くは、薄紫色  下段



   
アカソの葉っぱにとまっていた虫



クサフジ:マメ科

この花は花期が長い  6月にも咲いていた



   
  
 ホタルブクロ:キキョウ科ー2

ここ伊吹山は、白花ばかり  中を覗くと、毛もじゃもじゃ




   
コバノミミナグサかな?:ナデシコ科

『伊吹山頂付近の高さ900〜1,370m間の石灰岩地にのみ見られる多年草で、伊吹山の特産種とされている
ふつうのミミナグサとは花が大きいことと、葉が細くて、小さいことで区別される」・・・だって



 
山頂に着いた  ここで昼食休憩12:02〜12:20

どんどん人が多くなる
ベンチを探している人がたくさん登ってきたので、早々に交代して下山



   山頂から3合目へ
 
 また鹿ネット扉  「押す」の文字  鹿ネットで保護されている場所から出るわけ



  
 前方のピークが、「びわこ展望台」



 
 9合目付近から3合目を見下ろす



   
 
クサタチバナ:ガガイモ科

上段  まだきれいな白色
が残っている花もあった
下段  実

外側にある長くて白い部分は花びら  5枚に裂けたものらしい
中央にあるポッコリしたものが、『
副花冠

『副花冠』とは、『花びらの内側にある弁状の付属物 スイセンなどにみられる』だって

『副花冠』の中には、
雌しべ1本と雄しべ5本がくっついて蕊柱(ずいちゅう)と呼ばれるものになっている
蕊柱は副花冠にぴったりとくっついている』・・・だって

上右  『副花冠』の中に、蕊柱らしきものが見える

そして、下段の細長い実になる??  ふ〜ん・・・



  
   
 イブキジャコウソウ:シソ科

8合目と7合目の間だけに咲いていた



 
 7合目  13:02  こんなに早いなら、3合目でゆっくりして、林道を歩いて降りようと決めた



 
タツナミソウの仲間:シソ科

咲き残り  1ヶ月前の6/10には、たくさん咲いていたが・・・



 
 5合目  13:33  ゆっくり休もうと思っていたが、タバコの煙にむせて早々に出発



調べ中

びっしりつぼみらしきものが付いていた



   
マユミ:ニシキギ科

1ヶ月前は花が咲いていた  今日は、角ばった緑色の実



   
 ヤマグワ:クワ科

3合目付近のあちこちにヤマグワの木があった
今日は黒い実もたくさんあったので、パクリパクリ  お・い・し・い〜



   
調べ中

特徴のある実なのに、名前が分からない・・・



   
 ミツバウツギ:ミツバウツギ科

緑色の実は、だんだん赤っぽくなっていき、そのうちぱらぱら自然に落ちるようだ



   
 クララ:マメ科



   3合目の観察路へ
 
 ネットの中の観察路へ



   
   
ユウスゲ:ユリ科

夕方に咲く花  今の時刻14:00  み〜んなまだ開いていない・・・



   
 ハクサンフウロ?orエゾフウロ?:フウロソウ科-1

伊吹山には、「エゾフウロ」があると聞いている
エゾフウロ・・・『ハクサンフウロに酷似するが、咢の表面に荒い毛がある・花弁が重なる』・・・だって

「エゾフウロ」の見分け方を、すっかり忘れていたので、判別できそうな画像を撮ってこなかった・・・
どこかに萼が映り込んでいないか探してみた  ↑ 上右 確かに萼に粗い毛がたくさんある
「エゾフウロ」だろうか?

   
   
   
 ハクサンフウロ?orエゾフウロ?:フウロソウ科-2

『花弁が重なる』・・については、皆、重なっている  「エゾフウロ」だろうか?

それらの区別より、「雄しべが白い!なぜ?」・・・の方に強い疑問を持った

拡大してみて分かった!  雄しべの葯が反転する前は白色 1・2   反転すると花粉の付いた紫色 3

1・2のように開いたばかりなら花びらが重なっていることもあろうが、
3のように、葯が開いている頃でも花びらが重なっているなら、やはり「エゾフウロ」だろうか?
・・・・・・
今度は萼に注目して撮ってこなければ・・・と思った次第



 
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 キバナカワラマツバ:アカネ科

「黄花」というほど黄色くはない  薄黄色ってところ
観察路にい〜っぱい咲いていた



   
 調べ中

クルマバナ:シソ科



   
 オカトラノオ:サクラソウ科



 ベニシジミかな?
   
 ウツボグサ:シソ科



 カワラナデシコ:ナデシコ科

  3合目から2合目まで林道歩き 
 
 鹿ネットの中の観察路を出て、林道へ  旧ホテルを振り返る



  
 ミツバウツギ:ミツバウツギ科

赤っぽい実が多くなった



   
   
   
  マタタビ:マタタビ科-1

これらは雄花  雄しべだけがいっぱい

   
   
   
  マタタビ:マタタビ科-2

これらは両性花  雌しべの子房(白くてぴらぴらしている部分の下に子房がある)と雄しべが同居
できた実は、ドングリ型

   
   
   
   
 マタタビ:マタタビー3

変な形の実がなっていた  こんなの初めて見た!!

これらは、虫コブ  ↓
『花或いは幼果に
マタタビミタマバエが産卵することによって、
正常なドングリ型の実より、大きく膨れた虫コブができる
これを採取して焼酎に漬けたマタタビ酒が珍重される』・・・だって

ええ〜!虫の卵と一緒に飲むなんて、私には無理!

下段  隣同士の実でも、一方は正常なドングリ型  もう一方は虫こぶになることもある



   
 調べ中



 ノリウツギ:アジサイ科

 
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 ミズキかな?:ミズキ科

バスの中から何度も見かけたこの樹形
ミズキだったのだろうか?



 ノイバラの仲間:バラ科

   
イワガラミ:アジサイ科

大木に巻き付いて登っていた  装飾花が1枚なのでイワガラミ



   
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 ミズキかな?:ミズキ科

花がまだ咲いているのに、もうこんな立派に実がなっているなんて・・・
ミズキじゃないかも?



   
   
サルナシ:マタタビ科

高い木に巻き付いていて、赤色の茎で、マタタビより大きな実がぶら下がっていた
サルナシだった
ジャムにしたり、焼酎に漬けたりして食用にするらしい



   
調べ中

ぽつりぽつりと、実がなっていた



   
 
 エビガライチゴ:バラ科

これらは、つぼみ  毛むくじゃら



   
調べ中



 ダンコウバイ:クスノキ科

緑色の実が上向きについていた



  
サンショウ:ミカン科

大きな木だった  葉っぱをちぎって匂いを嗅いだら、やっぱりサンショウ



 
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ミズキかな?:ミズキ科

谷間や山の斜面のあちこちに白い花が咲いていた
この樹形・花の付き方はミズキだろうか?



   
   
   
 ミズキかな?:ミズキ科

手の届く近さに花が咲いていた  今まで高くて見えなかった・・・
『花びら4枚  雄しべも4本  雌しべ1本』だって



   
ヤマアジサイ:アジサイ科

林道脇にも色合いの異なった花が咲いていた
山頂付近に比べると、花の盛りは過ぎていた



   
 調べ中



   
  
 コマツナギ:マメ科

これが、元祖コマツナギ  背丈は30cm程  横に這うように茎をのばしていた

「トウコマツナギ」は、花はそっくりだが、とにかく大きくなり(2m以上も普通)荒々しい
種もいっぱいできる厄介者



   
ヤマグリ:ブナ科

雄花の根元に雌花がある



 
 松尾寺  ここが2合目になるので登山道へ戻った



   2合目から伊吹山登山口へ


ここをクリックすると大きく見えます

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 ミズキかな?:ミズキ科

大きな木に花が咲いていた  バスから見えたのはやはりこの木に違いない
風が吹くと、雄しべがはらはらとい〜ぱい落ちてきた



  
 1合目  15:22  ここから約20分で登山口  16:05初のバスに乗ろうと決めた



 
 登山口  15:45着  急いだので15分で降りることができた

トイレも顔洗いも缶ビールも手に入り、余裕のフィニッシュとなった
バスの乗客は私だけ  途中から中学生が多数乗り込んだので、バス会社の身になってホッとした



 
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