もう、山は秋・・・
       広河原〜
北岳〜北岳山荘〜八本歯のコル〜広河原

                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です


ウラシマツツジ

トウヤクリンドウ

夜明け前の富士山
●場 所 山梨県南アルプス市
●標高 北岳 3193m
●山行日 2018年8月25日(土)〜27日(月)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR甲府駅⇒広河原・・・広河原山荘(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽
●コースタイム
前日 8/24 
JR多治見駅
JR甲府駅
甲府駅付近で泊
10:53発
14:45

1日目 8/25 
甲府駅
広河原
登山口
二俣
白根御池小屋
7:05
8:50着発
9:25〜9:40
14:00〜14:10
15:00着
2日目 8/26 
白根御池小屋
小太郎尾根分岐
北岳肩の小屋
北岳山頂
北岳山荘
5:40発
9:44〜10:30
11:15〜11:45
12:20〜12:35
13:53着
3日目 8/27
北岳山荘
八本歯のコル入口
二俣
広河原山荘
広河原バス停
 
6:00発
7:22
10:58〜11:35.
14:50〜15:30頃
16:40発
 
 周辺地図こちら     


 

前々日8/23(木)から前日の8/24(金)まで、
台風20号の影響で、あちこちの鉄道が不通になったり、本数が少なくなった路線があった
山梨県で、大雨洪水警報が出ている地域もあり
広河原へ行くバスが運行しているかどうかも心配で、何度もネット検索をしていた

8/25から登り始めるとすれば、8/24には甲府にいた方がいい・・・と思って、家を出発した
甲府駅までトラブルもなく到着 着いたときは雨も降っていなかった
念のため、広河原行きのバスが動いているか案内所で聞いたところ、問題なしだった

   1日目 8/25(土) 大樺沢〜白根御池小屋へ(泊)
 
 甲府駅発、7:05 
約2時間で広河原に到着  すぐ登山口を目指す

野呂川の吊橋を渡って・・・ 
   
 広河原山荘へ 9:25着
トイレをすまし、身支度を整えてから出発

 キツリフネ(黄釣船):ツリフネソウ科
懐かしい顔

   
 ジャコウソウ:(麝香草):シソ科
麓に咲く花

ノコンギク(野紺菊):キク科
毎回同じところに咲いている
 
   
 白根御池小屋へ行く分岐 9:53
樹林が多いので、花が少ない
大樺沢の方がうんと花の種類も量も多いので
こちらのルートはいつも敬遠

シシウド(猪独活)の仲間:セリ科
放射状にパッと開き、
小さな花が傘のように集まって咲く特徴がある
 
   
 台風の大雨で、沢は増水
登山道も川のように流れていた

 クロクモソウ(黒雲草):ユキノシタ科
黒い雲というより、赤紫色の花
   
 ゴマナ(胡麻菜):キク科
今回、あちこちで何回も出会った

 オニシバリ(鬼縛り)の実かな?:ジンチョウゲ科
楕円形の赤い実

新しい橋ができていた  10:35

シシウド(猪独活)の仲間:セリ科
下の↓ハナウドと比べると違いがよく分かる

ハナウド(花独活)の仲間:セリ科
小さな花が集まっているが、
外側の花は内側の花より大きく、
そのまた
外側の花びらがほかの花びらより大きく、花びらの先は2裂している

ヤマハッカ(山薄荷)の仲間:シソ科
シソ科の花の判別は、とっても難しい

レイジンソウ(伶人草):キンポウゲ科
トリカブトの仲間

 アザミ(薊)の仲間:キク科
アザミも種類が多いので、判別が難しい
ヤマハハコ(山母子):キク科

カツラ(桂)の実:カツラ科
左 爪のような形をした面白い実がたくさん生っていた
『雌雄異株』なので、雌木ということになる
この木の葉が黄葉すると、焼き立てのパンの香りがすることは知っていたが
こんな変わった実がなるとは、初めて知った
この大樺沢沿いの登山道には、どっさりあった  『日本固有種』だって
右 この木の葉っぱだけに、水滴がついていた  他の木の葉にはなし!
2015/8/4 南アルプスを縦走してきて、この大樺沢を下ってきた時、
雨が降ってもいないのに、この木の葉っぱだけ水滴がついていたことを覚えている

 
登山道の右からも左からも
小沢が流れ込んでくる

確か河原のように広いイメージがあったが、
今回は、水量が多く休む場所はほんの少しだけ
ここでのんびり休憩しようと思っていたのに・・・

 
ハンゴンソウ(反魂草):キク科
『反魂とは死者の魂を呼び返す意味  江戸時代は薬として栽培された』らしい
葉っぱが切れ込んでいるのが特徴で、判別は容易
よく似た
キオンには切れ込みがない

 
ミツバベンケイソウ(三つ葉弁慶草):ベンケイソウ科
3枚の葉っぱが輪生しているので、「ミツバ」

   
ミソガワソウ(味噌川草):シソ科
八本歯のコルから二俣までの間に、たくさん咲いていた
「味噌」と名前がつくので、味噌の香りでもするのかと思い、
葉をちぎって嗅いでみたが、それらしい匂いはしなかった
『木曽川の源流部である長野県の味噌川流域に多いことから』こんな名前が付けられたとか
確かに沢沿いが好きな花である
また、『葉裏にある腺から出る特殊な臭気から』とも言われているが、私にはわからなかった


ここをクリックすると大きく見えます
 
ここをクリックすると大きく見えます
シシウドの仲間:セリ科
花が終わって実ができ、その重さでしなだれている風情もまた面白〜い

 
トリカブトの仲間(鳥兜):キンポウゲ科
花が正面を向いていた
咲き始めは下を向いているのに、花の終わりが近づいてきたっていうことだろうか?

 
 トモエシオガマ(巴塩釜):ゴマノハグサ科
 カザグルマ(風車):キク科
白い花は終わり、実ができていた
実の重さに耐えかねて、横向きに垂れていた

   
 大樺沢の上流は雲の中・・・  オトギリソウ(弟切草)の仲間:オトギリソウ科
残り花で、あの華麗さは見る影もなかった

   
   
ハクサンフウロ(白山風露):フウロソウ科
上左  花が咲いたばかり  まだ雄しべは雌しべを取り囲むように集まっている  「雄しべ先熟」
上右  雄しべが離れていく
下左  雌しべの先端が5つに分かれた  雄しべの葯が落ち始めた
下右  雌しべの先端はかっちり開き、雄しべの葯はなくなってしまった

 
 二俣に着いた  14:00
7〜8名のファミリーと前後して歩いていたが、彼らは肩の小屋まで行くつもりらしい
あのスピードだと夕方になりそう・・・

タイツリオウギ(鯛釣黄耆):マメ科
「扇」ではなく、『黄耆』だって
『黄耆』・・・ってなに?   生薬らしい
このプンプクリンに膨らんだ実を見れば、
一目でタイツリオウギと分かるが
花のうちは、そっくりさんがいるので
判別が難しい・・・

センジュガンピ(千手岩菲):ナデシコ科
花びらの縁がギザギザになっているのが特徴としても
あまりにも、弱弱しく花びらも切れ切れ・・・
もう盛りは過ぎ、残り花
『日光の千手ヶ浜で発見された
中国原産の岩菲(センノウのこと)に似た花から
名付けられた、といわれている』・・・と

 
オヤマボクチ(雄山火口):キク科
左 緑色の花は、触っても痛くないが
右 紫色になると、針のように痛くて触ると、イタタ・・・
『葉の裏に白い毛が密生していて.
昔はこれを集めて火打ち石の火花を移しとる 火口(ホクチ)にした』ことから、
こんな名前がついたらしい

 
カニコウモリ(蟹蝙蝠):キク科
暗い樹林の中が好きな花
左 細長い筒状の花から飛び出してくるっと丸まっている部分が、雄しべらしい
右 花が終わると、先端部分が茶色になってくる
『葉の形が蟹の甲羅に似たコウモリソウである』ことから、こんな名前がついた・・・と

 
セリバシオガマ(芹葉塩釜):ハマウツボ科
これも、暗い樹林の中が好きな花
『葉の形がセリに似ている』ことから、こんな名前がついた・・・と

 
オクモミジハグマ(奥紅葉白熊):キク科
これも、暗い樹林の中が好きな花
よく似たモミジハグマは、『近畿地方以西に分布し、葉が掌状に
深く5〜7裂する』・・・と
『オクモミジハグマは、
浅裂〜中裂
『雌しべ1本・雄しべ3本』   茶色っぽく突き出ている部分が雄しべらしい
花びらは5裂、ねじれながら反り返っている
ハグマ(白熊)→ホッキョクグマではなく、
花の形が『「
ヤク=3000m以上6000mの山岳高地にしか生息できない牛の仲間」の
白い尾に似ている』ことからの命名らしいが、
ネパールで見たヤクのしっぽはふさふさで大きかった
それに白い毛のヤクばかりではなかった
日本では、『毛を染めて、
武将の采配や僧侶の払子(ほっす)、旗や槍の装飾として使われた』って
この花から、ヤクのしっぽはイメージできないなあ・・・

 
オオヒョウタンボク(大瓢箪木):スイカズラ科
 白根御池とテント場

白根御池小屋に到着  15:00
大勢の人!  小屋に予約の電話をかけた際、「混んでますよ」と言われたがなるほど〜
受付で聞くと、「ツアー客が100人くらい」だって
お布団は、1人0.8枚くらいだった

夕焼けがきれい〜  明日はいい天気のよう

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