植物の会 8月例会 伊吹山  (岐阜県・滋賀県)

                              2013年8月24日

                           『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

クサボタン(草牡丹):キンポウゲ科

お気に入りの花


葉の形が牡丹に似ていることからの命名

有毒植物だって


キンミズヒキ(金水引):バラ科


実の様子

赤と白の「ミズヒキ」は、タデ科




アカソ(赤麻):イラクサ科-1

これらは、花・・・かと思ったが、よくよく見れば違うような気がする

『花は初秋に(時に晩夏から)つけ、茎の先の方につき長い尾状の花穂に数個つく

花は小さくやや赤味を帯び、花穂に密につくが目立たない』・・・と

これらの画像は、『長い尾状の花穂に数個つく』とはいえない

これも虫こぶ???




アカソ(赤麻)の虫こぶ(アカソミフシ):イラクサ科-2

『イガグリようになっているのは虫こぶ
中にタマバエの白い幼虫が入っている』・・・と

『タマバエとは、翅長1〜6mm程度の弱々しい一見「カ」のような昆虫で、
多くの種類で植物の葉、茎、花、実などに虫こぶをつくり、幼虫はその中に生息する』とか

こんな変わった形をしていれば「虫こぶ」とすぐ分かるが
下の画像はどちらなんだろう?




アカソ(赤麻):イラクサ科-3

ではこれは何?  イガグリ状ではないので実?  やっぱり虫こぶ?

赤くないアカソもあるのかなあ?(右の画像)




ウリカエデ(瓜楓):カエデ科

『翼果は、ほぼ水平に開き、赤みを帯びてよく目立つ』
・・・とあるが、これは水平には開いていない??




ノリウツギ(糊空木):ユキノシタ科






ツノハシバミ:カバノキ科

花とは似ても似つかないくちばし状の実の形が面白い!




サラシナショウマ(更級升麻)or(晒菜升麻):キンポウゲ科

麓近くは、ちょうど見ごろ  登るにつれ、花が終わりかけていた


花の様子  下から咲きあがっていく




テンニンソウ(天人草):シソ科-1

ちょうど見ごろ!






テンニンソウ(天人草):シソ科-2

4本の雄しべと1本の雌しべが、あるんだって・・・でも、区別がつかない




ゴマナ(胡麻菜):キク科




マルバダケブキ(丸葉岳蕗):キク科






キヌタソウ(砧草):アカネ科

花の後にできる丸い実が
布をたたいて柔らかくする道具のキヌタ(砧)に
似ているところから名づけられた・・・と




  
ハナウド(花独活):セリ科


上下4枚は同じ株

上左 『花は複散形花序で唐傘状に広がる』・・・に、ぴったり

上右 中央部分は、花が終わり実ができている様子

    

左 『白い小さな五弁花を多数付け、
外側の花弁が大きいのがハナウドの特徴』・・・なるほど

右 実の様子




   
セリ科

赤褐色の雄しべが目立つが、何の花だろう?  セリ科とは分かるのだが・・・






  
セリ科

上下3枚は同じ株  何の花だろう?  セリ科とは分かるのだが・・・






シシウド(猪独活):セリ科

右 甘い匂いに誘われて、虫がいっぱい集まっている




エゾニュウ(蝦夷ニュウ)かな?セリ科




ミツバフウロ(三葉風露):フウロソウ科

葉が三つ葉になっている





ハクサンフウロ(白山風露):フウロソウ科

レイジンソウ(伶人草)かな?:キンポウゲ科

白色の蕾  咲いてみないと花色は分からないが・・・




イブキトリカブト(伊吹鳥兜)かな?:キンポウゲ科-1

トリカブトの見分け方は難しい!

伊吹山に咲いていたのでイブキトリカブトにしたが・・・??




イブキトリカブト(伊吹鳥兜)かな?:キンポウゲ科-2

ちょうど今が見ごろ!!
サラシナショウマの白と、トリカブトの紫色が、ぼお〜っとガスの中に浮かんでいた




トモエシオガマ(巴塩釜or巴塩竃)かな?:ゴマノハグサ科-1

『上から見ると、「トモエ」状に花が付いているのが「トモエシオガマ」』だって




トモエシオガマ(巴塩釜or巴塩竃)かな?:ゴマノハグサ科-2

どちらも、「トモエ」状に花が付いていないので、シオガマギクになるのかな??

でも、葉っぱの色や形は上と同じ




ゴマノハグサ科

では、これは??




タムラソウ(田村草):キク科-1

薊に似ているが、棘はなく、痛くない




 
雄性期

濃い紫色が雄しべ(雌しべはその中に入っている)
ピンク色は、おしべの中から出てきた雌しべ(まだ先は開いていない) 〈雄性期〉

 
雌性期

雄しべの中から雌しべが出てきて、先端が2つに分かれてくるっと巻くようになる
〈雌性期〉

タムラソウ:キク科-2

『まず雄しべが成熟し、後から雌しべが成熟することによって、自家受粉を避けている
これを雄性先熟という』と

ノアザミと同じように、「植物の知恵」を発揮




調べ中





オトギリソウ(弟切草):オトギリソウ科

  
花びら・葉には黒点と黒線がはいっている

  


クルマバナ(車花):シソ科-1

紅紫色の花を数段輪生する




クルマバナ(車花):シソ科-2

花の様子




トウバナ(塔花)かな?シソ科

上のクルマバナより背が低く、はっきりとした段が無い

ピンク色と白色があった




ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草):キク科

「アキノキリンソウ」の花序は縦に長く伸びてまばらに付く傾向があるが、
「ミヤマアキノキリンソウ」は茎の頂端にまとまって付く

1000mちょっとの1377mの伊吹山で、
高山性の「ミヤマアキノキリンソウ」が咲くとは思いがけなかった

殆どが、この「ミヤマアキノキリンソウ」で「アキノキリンソウ」は少なかった




アキノキリンソウ(秋の麒麟草):キク科

花序が、縦に長く伸びてまばらに付いている




コオニユリ(小鬼百合):ユリ科

殆どの花は終わっていて、これは残り花




ハナヒリノキ(嚏の木):ツツジ科

実ができていた

『有毒植物
かつて葉を粉にして殺虫剤として使われたが、
この粉がくしゃみを誘うことからハナヒリノキの名がある』と

面白い名前なのですぐに覚えられた




ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科-1

数段に分かれて釣り鐘形の花を茎に輪生する





1

2
ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科-2

下の段から上へと咲きあがっていくので
上の方はまだ蕾 
1

花が開くと雌しべが出てくるが、まだ先端は丸い 
2





3

4
ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科-3

しばらくすると、雌しべの先端が3つに分かれて広がる 3

突き出ている雌しべが、もっと長くなる 4




シモツケソウ(下野草):バラ科

すでに盛りは過ぎていた


花の様子




キバナカワラマツバ(黄花河原松葉):科

黄色の花がよく目立つ
「カワラ」という名前が付いているが、河原のみではなく草地や高山にも生える


花の様子




ヤマハッカ(山薄荷)かな?シソ科

カワラナデシコ(河原撫子):ナデシコ科

雨にぬれて花びらがしょぼくれている

「カワラ」という名前が付いているが、
河原のみではなく草地や高山にも生える




クガイソウ(九蓋草or九階草):ゴマノハグサ科(オオバコ科)とも

葉が4〜8枚輪生しているのが特徴

下から咲きあがっていくので、上の方だけ花が咲き残っている




ルリトラノオ(瑠璃虎の尾):ゴマノハグサ科(オオバコ科)とも-1

『伊吹山の山頂草原に特産する多年草

環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である
絶滅危惧II類(VU)に登録されている』と

よく似たクガイソウは、葉が輪生
これは、対生




ルリトラノオ(瑠璃虎の尾):ゴマノハグサ科(オオバコ科)とも-2
  

白く突き出たものは雄しべ  『2本ずつある』・・・と
本当だ! 花の中に行儀よく2個並んでいるのが見える




イワベンケイ(岩弁慶):ベンケイソウ科

左 これはまだ蕾

右 花の様子  『葉の鋸歯が低く(ぎざぎさが短いということ)、肉厚でがっしりしている』





コイブキアザミ(小伊吹薊):キク科

『滋賀県伊吹山の山頂草原にのみ生育し、特に山頂付近に多く群生している』・・・と

小さめの頭花やとっても硬くて痛い葉がびっしりついているのが特徴

『環境庁 2000では、絶滅危惧U類にしていされており、
滋賀県や岐阜県のレッドデータでも指定されている』と






  
ワレモコウ(吾亦紅or吾木香):バラ科


ワレモコウの花をじっくり見たことが無い

へ〜え、こんな形だったんだ・・・

『茎の先端に穂状の花序を作る  花序は暗紅色で、上部から咲き始める』

『花弁はなく、萼片は4枚で暗紅色、雄しべは4本』  

雄しべは見えないなあ・・・

右の画像にある、白いものは何だろう?・




コウゾリナ(剃刀菜):キク科

ミヤマコウゾリナは『褐色の毛』があるようだが
これには無いので、コウゾリナとした




オオダイコンソウ(大大根草):バラ科




シュロソウ(棕櫚草):ユリ科-1

上の方はすでに種になっているので、上からだんだん下へと咲き進むようだ




  
シュロソウ(棕櫚草):ユリ科-2

左・・・暗紫褐色の花    中と右・・・実 




オオヒナノウスツボ(大雛の臼壷):ゴマノハグサ科-1

見かけない暗紫色の小さな花をたくさんつけた株を見つけた

1m程の高さでがっしりしていた

1株見つけると、あっちにもこっちにも・・・と、目に入ってきた



  


オオヒナノウスツボ(大雛の臼壷):ゴマノハグサ科-2

花に詳しい人に、「オオヒナノウスツボ」だと教えてもらった

同類の「サツキノヒナノウスツボ」は見たことがあるが、この花は初めて!

「オオ」がつくだけあってがっしりタイプの花

「日本の野草」:山と渓谷社の図鑑では、こんなに花が密生していないので
違う花のように感じた
  


2008/5/2・20013/5/2 霊仙山の「「サツキノヒナノウスツボ(五月の雛の臼壷)」

  
茎も細く繊細な花




クサタチバナ(草橘):ガガイモ科

先のとがった実(3〜4cm程)が先端に2つくっついていた




  

2008/6/82010/6/27で伊吹山へ来た時は、こんな↑白い花が咲いていた




ヤマアジサイ(山紫陽花):アジサイ科




ホタルブクロ(蛍袋):キキョウ科

草丈10cm程の大きさで、西遊歩道の草むらの中にまぎれて咲いていた




タカトウダ(高灯台)イかな?:トウダイグサ科

西遊歩道の草むらの中にまぎれて
咲いていた




キツリフネ(黄吊舟):ツリフネソウ科

これも西遊歩道の草むらの中にまぎれて
咲いていた
ツルニンジン(蔓人参):キキョウ科

中を覗いてみると(左側の画像)・・・外側よりべったりとした紫色の模様

↓ これは蕾





  家の近所で
 
ガガイモ:ガガイモ科-1

葉は長ハート型  とても毛深い淡紫色の花を咲かせる




ガガイモ:ガガイモ科-2

先端がねじれた雌しべが突き出ていて、雄しべ5本と合着している・・・と(右の画像)

ふわふわの毛のコートを着ているような感じ

クサタチバナもガガイモ科だが、似ても似つかない花を咲かせるのが不思議!




                                 
Walking2013のページに戻る