定光寺自然休養林  (瀬戸市) 

                            2018年10月5日


                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

「雨が降る」・・・の予報が外れ、薄日が差してきたので近場のWalkingコースへ出かけた
遅い出発なので、近場(ミニバイクで20分)を選んだのだが、
歩き始めてすぐ「選択を間違えた!」と、後悔

木は倒れ、傾き、足元はイノシシの掘り起こした真新しい跡が沢山、大きな蜘蛛の巣はあちこちに
勿論、枯れ葉・落ち枝は積もり(新しいものばかりでなく古いものもどっさり)ふわふわ
→つまり、1か月前の大型台風の後片づけがされていない・歩く人も少ない・・・ってこと

9/13の「城山」周辺は、約1週間でほとんど片付いていたのに・・・

倒れた木や傾いた木は、跨いだり潜ったりすればいいし、
足元の枯れ葉や落ち枝・イノシシの掘った跡は、歩きやすそうな場所を選んで歩けばいいが
蜘蛛の巣には困った
足元に注意を払って歩いていると、顔にぺたり・・・
慌てて、そっと後ろへ下がり(ほんのちょっと触れたくらいなら破れてくっつくことはない)
ストックの先で払って前進
これを数回繰り返したが、まだまだ遭遇しそうなので
笹を数本折り取って束に持ち、お祓いのように顔の前で降りながら前進

 やっと明るいところに出た
ウラジロ(裏白):ウラジロ科
お祓いを続けながら前進

またあった
これは、
ソヨゴ(冬青):モチノキ科 
よく倒れていたのを見ているので
風に弱いらしい

   
 積み重なってまとめ置いてあるような枯れ枝の山があちこちにあった
昔なら、柴刈りをして置いてあるかと思うが、今どき焚き木として持ち帰るなんてありえない
まさか、イノシシの仕業?  ありえない
大雨が降り、雨に流されてきて、堰を作った跡だろうか?  ありえる・・・

   
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 きのこファミリー

 定光寺自然休養林の案内図があった
現在位置が赤丸で示されている
ここへは何度も来ているが
こんな手入れのされていない道は初めて
「こもれびの径(=定光寺北線)」という
お気に入りのコースだったが
今日はそんな優雅な名前とは大違い
「自然休養放置林」&
「蜘蛛の巣・アスレチックコース」に
なってしまっていた・・・

   
 祠のある所に出た ここは「定光寺南線」との交差点 ここから、急坂になる
だんだん草深くなり、とうとう地面が見えなくなった
以前に何度も来ているので、記憶はある
同じ道を引き返すか?、新しい「定光寺南線」へ進むか?
今更引き返すのは悔しい  前進あるのみ
蜘蛛の巣を払い、足元を確かめ・・・
  
やっと、あずまやのある広場に出た
ここには「林内回廊」という、ちょっとした高みの見物ができる場所がある
高い場所なので、目の前に木の実が見えた ↓
   
   
 ゴンズイ(権翠):ミツバウツギ科  魚のゴンズイと同じ名前
上 赤くぶよぶよした物がぶら下がっていた
これが果実で、『
袋果(たいか)内部に種子を含んだ、袋状の果実のこと』と呼ばれる
その袋がはじけて、真黒な種が出ているものもある
下 赤く熟して裂け、袋の先にくっついた黒い種
『種子は1〜2個』らしいが、1個のものが多かった

 オトコエシ(男郎花):オミナエシ科
オトコエシの群落があった
オトコエシの果実は『
痩果(そうか)薄くてかたい果皮の中に、一つの種子が包まれている果実
右 団扇のような平たい物の上に、丸い物が乗っているように見えるのが痩果(そうか)
だんだんこんな感じになってくる ↓

2014/10/12 屏風山で撮影 比較のため借りてきた

森林交流館そばのベンチで休憩
ズボンの裾にいっぱい付いていた
ササクサ:イネ科の種を一つ一つとってから
他の道も、「推して知るべし」と思い、
草むらの道を歩くことはやめ、車道を歩いて下ることにした

   
 キツネササゲ(狐大角豆):マメ科
ノササゲとも言う

 ヤブムラサキ(薮紫):シソ科 ムラサキシキブ属
実が紫色になっていた
この葉の手触りは、とても滑らか
ビロードのようで思わず触ってしまう

   
 ツルニンジン(蔓人参):キキョウ科
『根が太く「朝鮮ニンジン」に似ている』ことからの命名らしい
上右 雌しべが開いている  雄しべ先熟なので、開花してから数日経っているよう
下左 つぼみ   下右 花が終わったところ

   
 ミゾソバ(溝蕎麦):タデ科
水場に生えていた 湿っぽい所が好きな花
下 花が開き始めた  つぼみの方が多く、花が開いていたのはほんの少し


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 ヤナギタデ(柳蓼)かな?:タデ科
 ミゾソバ・ヤナギタデの群落
どちらも水が好きな花

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